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2101:ゆん生の分かれ道

2012/09/29 (Sat) 21:00
「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」
「ゆゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆ!ゆゆゆ?おきゃーしゃん!ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅよ!」


『ゆん生の分かれ道』


ある山深い森の中。崖に囲まれ、木々がまばらになっているところに、数十匹のゆっくりが暮らす群れがある。
高くそびえる崖のふもとに、ぽつぽつと並ぶ小さな穴。
群れの端にあるこの崖の下のおうちでまりさは生まれ、今ゆっくりと寝息を立てている。


「ゆう?おちびちゃんどうしたの?」
けたたましい声で眠りから覚まされた母れいむは、目をしばしばさせながら子れいむに話しかけた。

「ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりが!れいみゅのべっどしゃんにはいってきてりゅううう!」
「ゆ?・・・ゆはぁ、またなの?おちびちゃん。まりさのおちびちゃん、おきなさい」
母れいむは、うんざりした表情でまりさをゆすり起こした。

「・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・まりしゃ、もうおなきゃいっぴゃいなの・・・じぇ?・・・じぇ?じぇじぇじぇじぇじぇえええ!まりしゃのおぼうししゃんがないのじぇええええ!」
「ゆう、おちびちゃん、またおぼうしおとしちゃったのね。」
そう言うと母れいむは、両方のもみあげで泣きわめく2匹のわが子をなでながら、藁葺きのベッドさんから落ちた小さなおぼうしを拾い上げ、子まりさにかぶせてやる。

「・・・・ゆ?おねーしゃん?ゆううう!おねーしゃんはゆっきゅりできりゅよ!」
「ゆわあぁぁぁぁ、まりしゃのおぼうち、ゆっくりおきゃえりなしゃい!!」
「じゃあ、おちびちゃん、あささんはまだこないから、もうすこしおねむりしようね。」
母れいむはやさしく2匹の子れいむ、子まりさに語りかけると、自身の重たいまぶたをゆっくりと下ろし、再び静かな眠りについた。


・・・・・
・・・・
・・・


「ゆっ!みてみて!まりさ、きょうはこんっなにごはんさんとれたのぜ!」
「ゆわあ!おちびちゃんすごいよ!これならもうあんっしんだね!」
「おちびは、もうおちびじゃないね!まりさ!あしたからしっかりやるんだぜ!」
「おねーちゃんすごい!れいむもおねーちゃんみたいなまりさとゆっくりしたいよ!」

月日が流れ、まりさはもう亜成体。巣立ちの日を明日に迎えていた。
相変わらず寝相が悪く、巣の中を転がったり帽子を落としたりはするが、それを除けば狩りの腕は立ち、
同年代の群れのまりさでは敵う者のいない強さと優しさを兼ね備えたゆっくりとして群れの幹部からも一目置かれる存在になっていた。

「じゃあ、あしたはおちびちゃんのひとりだちっ!のひだから、きょうはぱーてぃーさんにしようね!」
「そうだね!きょうはまりさとおちび・・・ううん、まりさとまりさがとってきたたくっさんのごはんさんがあるから、ぱーてぃだね!」
母れいむも父まりさも、まりさの門出を思うと自然に顔がほころんでくる。

天使が地上に降り立ったと確信した誕生日。
うんうんがうまく出来なくて苦労した赤ちゃん時代。
寝相が悪く、毎晩起こされてはお帽子をかぶせてあげた幼少時代。
初めて狩りに出かけ、ちょうちょさんが取れなくて大泣きしていたこと。
隣の子ありすが不良ゆっくりに襲われたところに飛び込んで、ひどい怪我をして帰って来た日。
ふぃあんせだよ!と、隣のありすを連れてきて恥ずかしそうにほほえんでいた笑顔。

たくさんのご飯さんを前に、楽しそうに食事をする我が子を見ていると、これまでの思い出が次々と浮かんでは消え、嬉しいのに何故か自然と涙がこぼれる。

「おとーさん、おかーさん、あのね、れ、れいむも、ごほうこくがあるんだよ!」
宴もたけなわになったころ、妹れいむが顔を真っ赤にそめて話し出した。

「どうしたのぜおちび?そんなにあらたまって?」
「ゆん、あ、あのね、れいむ、きょうね、まりさにゆっくりしようって・・・いわれたの・・・」
「ほんっとうなのぜ、おちび!ゆわー、きょうはおめでたいことつづきなのぜ!」

妹れいむの言うまりさとは、群れの幹部まりさの家の長女で、まりさとは強い信頼関係で結ばれた親友であり、強さも狩りのうまさも一歩も引かない、えいっえんのらいばるさんだ。

「ゆん!あのまりさなら、りっぱなおっとになるのぜ!あねとしてほこらしいのぜ!」
「おちびちゃん、ゆっくりよかったね!じゃあ、あしたのおちびちゃんのけっこんしきのつぎは、おちびちゃんのけっこんしきだね!」
「ゆふふ!れいむも、まりさおねーちゃんにまけない、りっぱなおうちにするからね!」
「ゆう、でもおちびちゃんがふたりともでていったら、おかーさん、ちょっとさみしいよ」
「れいむ、こんなおめだたいのに、なにないてるんだぜ!」
「そういうまりさも、おめめがうるうるしてるよ」
「ゆっ、こ、これは、あせさんなのぜ!」
「「「「ゆふふふふふふふ」」」」

「じゃ、じゃあ、おちびのかどでのせいっこうと、おちびのしあわせをいのって」
「「「「せーのっ!」」」」

「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」

まりさの、ありすとの結婚式と独り立ちを明日に控え、さらにれいむも群れの名家に嫁ぐことが決まったこの日、まりさのおうちでは遅くまで笑い声とゆっくりが絶えることはなかった。


・・・・・
・・・・
・・・


「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」
「ゆう・・・ゆう・・・ゆう・・・」

その夜。

ズズズズズ・・・・

「ゆう・・・ゆう・・・ぉちびちゃん、またごーろごーろしてるの・・・っゆっ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛げっ・・・」

ズズズズズ・・・・

「・・・ゆぴー・・・ゆ゛っ、なんなのぜゆ゛ぎっ・・・ゆ゛げ・・・・れ、れいむ、そんなにくっつがないでげべ・・・」

ズズズズズ・・・・

「・・・ゆう・・・ゅれいむは、まりさとゆっぐぃー・・・ゆう・・・ゆっ!?まりさ、れいむまだばーじんさんだょゆびっ・・・ゆ゛びっ・・・ゆぐびっ・・・ゆ゛げべぇぇぇぇぇ」

ズズズズズ・・・・

・・・ミシ・・・ミシ・・・

・・・バキバキッ・・・ズズーン・・・

・・・ゴゴゴゴゴゴ・・・


・・・・・
・・・・
・・・


「・・・りさー!まりさー!おきなさーい!」
「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆっ!?」
まりさは、遠くに聞こえる声で目を覚ました。

「ゆゆっ!おぼうしさんがないよ!」
いつものことだが、また寝ている間に帽子を落としたと気づき、慌てて足下を見る。

「ゆっ!あったの・・・ぜ・・・???・・・ゆゆゆ?おぼうじさんどぼじでちっちゃくなっでるのおおおおお!!!」

一目で分かる、自分の帽子。
それを足下に見つけ、舌で拾い上げたは良いものの、明らかにサイズが縮んでいる。

「まりさー!あなたなんてことしてくれたのおおお!」
「ゆっ!?ゆゆゆっ?おさ?どこにいるのぜ!?」
まりさが声の方を振り向く。この声は長の声だ。だが姿が見えない。

「ここよ!ここ!」
「ゆゆっ!おさ!おさもどうじでそんなにちぢんでるのおおおお!?」
「むきゅ、ちがうわよまりさ!あなたがおおきくなったのよ!」
「ゆ、ゆううう!?」

寝ぼけた頭がだんだん冴えていき、ふと周りを見渡すと、たしかに自分の体がやたら大きい。
おぼうしさんがおさげの先と変わらないほどの大きさだ。
「ゆうう!?まりさ、どすになっちゃったのおおおお!?」
「むきゅ、なにいってるの?まりさがどすなわけないでしょう!」
「ゆう・・・で、でも・・・」
「まぁ、どすみたいなおおきさになったことはみとめるわ。むっきゅん。それよりまりさ、まわりをよくみてみなさーい!」
「ゆっ・・・・ゆゆっ・・・・・・・・どぼじでえええええええええ!」
まりさが長に言われて周りを見渡すと、まずおうちがない。
それどころか、崖さんが一部崩壊している。
崖さんの崩壊は、足下から始まって、あっちの方まで続いていて・・・
待てよ、まさか・・・


「あっ!あっ!あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


そんな馬鹿な。そんな馬鹿な。
昨晩あんなに笑っていた妹が。たくさん祝福してくれたお母さんが、嬉しさと寂しさで流れた涙をそっとぬぐっていたお父さんが!


「う、うそだ、うそだうそだうそだああああああああああああああああああああああああああああああ!」


そして、あの崖さんが崩れている向こうには、まりさと愛を誓った、ありすのおうちが!


「そんな、そんな、そんだ!ぞんだのっで、ないよおおおおおおお!ゆわあああああああん、ゆわ゛ああああああああああああああああああああああああああああああん!」


まりさは、ドス化した。
ゆっくりとしては高い能力と優しさを兼ね備え、一家の幸せな未来が決まり、束の間とはいえ本当にゆっくりとした時間をすごしたまりさ。
そうして、“ゆっくりしたゆっくり”として一晩を明かしたまりさは、ドス化した。
だが、元来寝相が悪く、帽子を落としてしまっていたため、帽子だけはドス化することなく、そのままになってしまった。


「まりさ!とにかく、むれのしゅうっかいじょまで、いそいできなさーーい!」
しばらく泣き叫び、ゆっぐ、ゆっぐとすするようになったまりさに、長のぱちゅりーは怒りの混じった声で呼びかける。


「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・ゆう・・・いま、いぐよ・・・」
まりさは重い足取りでずりずりと、家の前の道を抜け、広場までやってきた。

「まりさ!おそいんだぜ!・・・なんなのぜそのたいけいは!だらしないのぜ!ゆぎゃっはっはっはっはっは!」
「ゆわー。まりさ、ずいぶんふとったのね!いなかもののぶたさんのようだわ。」
「いんらんてでぃべあだみょん!びーびーだぶりゅーだみょん!」
「ゆぷぷ、ゆっくりしてないおでぶまりさだね!ぷぷ・・・れいむ・・・わらっちゃうよ・・・ぷぷ」
「わからないよー。あれじゃ、しぼうのかたまりなんだねー。ぶたはぶたごやへいけ、なんだねー!」

「このくそまりさああああああああああああああああああああああああ!」

群れの者が口々に勝手なことを言う中、ひときわ大きな声が響く。

「きさまあああああ!まりさの、まりさのれいむに、なんてことしてくれたんだああああああああああああああああああああああああ!」

幹部まりさの子のまりさだ。
まさに怒り心頭といった表情でまりさを威嚇する。
れいむと婚約したその日に、姉によって婚約者を殺されたのだ。誰だって怒る。


「み、みんだ、みんだあ・・・それに、ばりざ・・・」


まりさは、群れのみんなの暴言と、怒り狂った親友のまりさにたじろぐ。


「おばえなんが、おばえなんがあああああああああ!」
「むきゅ、そこまでよ!」
「おちび、まつんだぜ!」
長ぱちゅりーと幹部まりさが、とびかかろうとするまりさを止める。


(・・・どうして、こんなことになったのぜ・・・まりさ、なにもしてないのぜ・・・)


さて、もうおわかりだと思うが、このまりさはドスになったものの、おかざりがそのままなので群れの者はただのでかいデブまりさだと認識している。
まりさ自身、先ほどドスになったことを長に否定されたので、ドスになったとは思っていない。
まぜ自分が大きくなったのか、なぜ家が崩れたのか。愛する家族と愛しいありすが死ぬ運命になったのか分からない。



「むきゅ、このでぶまりさは、いっかぜんゆんをざんっさつし、あまつさえ、りょうどなりさんげんぶんのかぞくをころした、いっきゅうきょうあくはんよ!
はんけつをいいわたすわ。まりさはしけい!いろんはないわね!」
「・・・・ど、どぼじで・・・・」

「なにいっでるんだぜえええええ!でいむをごろじだ、おばえはゆるざないんだぜえええ!」
「「「「「「「「しけい!しけい!しけい!しけい!」」」」」」」」
「「「「「「「「せいっさい!せいっさい!せいっさい!」」」」」」」

「・・・そんな・・・ばりざは・・・」
「むきゅ、くちごたえはゆるさないわ。しっこうぶたい!あとかんぶのつよいしんげんにより、とくべつにまりさ、あのでぶまりさをしけいにしなさい!」

「お、おどうざん、ありがどうなのぜ!ばりざ、かくごするのぜええええええええええええ!」
「「「「みょみょみょみょーーーーん」」」」

長い枝さんを咥えた死刑執行部隊のみょん達と、怒りに燃える幹部の子のまりさが、未だ当惑するまりさにとびかかる。

ズブッ!「ゆげ!」
グサッ!「ゆべっ!」
ザクッ!「いだああああ!」
ドグシュ!「ぐげええええ」
ZUN!!「ゆっべええええええええええ!」

次々に枝が襲いかかる。
しかし、一切受け身と取っていなくてもドスの体。
咥えた枝がどれもこれも喉に突き刺さり、悲鳴を上げるのは執行役のゆっくりばかり。

「ゆっぎゃあああ!しんじつをみとおす、ほうせきのようなばりざのおべべがあああああああ!」
とりわけ、それなりに強いとはいえまだ亜成体の、幹部の子のまりさは枝を上手く突き立てることが出来ず、ZUNと突いた拍子に折れた枝で片目を失う事態となった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

群れの中でも最強の者達による本気の攻撃が一切通じない様子を見た群れのゆっくりは、唖然として固まっている。


「・・・・むきゅ・・・これは・・・・どうしましょう・・・」
「・・・・・どうしようも、ないんだぜ・・・・」
いち早く再起動した長ぱちゅりーと幹部まりさも、成す術無く静かにつぶやくだけだった。


そしてまりさは
「・・・ごべんなざい!ごべんなざい!ばりざ、なんでもじまず!ばりざは、わるいゆっぐりでじだ!かぞくを、ふぃあんせを、それに、ごきんじょのみんだをごろじだげすです!
だんでもじばず!ごべんだざいいいいいいいいいいいいいいいいい」
一連の流れを理解し、自分の体が大きくなったせいで群に被害をもたらし、そしてなによりも、家族やありすを殺したのが自分だという罪悪感から、必死に土下座を繰り返していた。


「むっきゅうう・・・しかたないわ。こうなったいじょう、しけいはちゅうしよ!
そのかわり、まりさにはずっと、むれのためにはたらいてもらうわ!」
長ぱちゅりーが、新たな判決を下す。

「ゆ!おさ、せいっさいはむりでも、ついっほうはだめなのぜ?こんなのがいると、むれのめいわくなのぜ!」
幹部まりさは不満を隠しきれない様子だ。

「むきゅ、いいかしら。ついっほうはとてもおもいばつだけど、そのときだけでおわるわ!
いちばんおもい、しけいがしっこうできないいじょう、ずっとずっと、ながいばつをくだすべきだわ!」

「ゆゆっ!なるほどなのぜ!さすがおさなのぜ!」

(もしかしたら、これはちゃんすかもしれないわ!)
長ぱちゅりーは、このまりさは本当にドスかもしれないと考え始めていた。
どう見てもデブまりさにしか見えないが、昔この群にドスがいた頃の話を親から伝え聞いており、ドス化する様子や、枝が全く通らない皮の強さを見て、そう思い至った。

(もし、あのまりさがどすなら、おおきなろうどうりょくになるはず!)
ぱちゅりーは、群れを豊かにする労働力として、まりさをこき使うことを決めた。


「わがりばじだ!ばりざ、ゆっじょうけんべい、はだらぎまず!
むれのみんだのだめに、ばりざ、がんばりまず!」

もともと、ドスまりさは群れのために働くことを本能で望む。
ドスとなったまりさも、この判決を快く受け入れた。

「むきゅ、じゃあ、まりさはこれからまいにち、おひさまがでてからおそらにのぼるまで、むれのためだけのかりをしなさい!
あとは、とくべつろうどうのぎむをかすわ!ないようはそのひにつたえるから、かならずしたがいなさい!」

「ゆっぐり、りがいじばじだ!ばりざ、かならずしだがいばず!」

つまり、毎日午前中に集めた餌は全て群れに献上し、さらにその日によって特別な労働をさせる、ということだ。

「じゃあ、きょうはかいっさん!みんな、ふだんのしごとにもどりなさい!」
「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!!」」」」

群れのゆっくり達は、少し不満そうにしているが、長の言うことなら正しいだろうと疑うことなく帰って行った。
幹部まりさも、子のまりさが運ばれていった群れの“びょうっいん”へと跳ねて行った。



その日から、まりさの第2のゆん生は始まった。
それは、罪ゆんとしての日々だった。
まりさのおうちは、もともとおうちがあった、今は崩れた崖のくぼみをそのまま使った。
雨露をしのぐことすらできない、ただのくぼみだが、ドス化したまりさは溶けることもなかった。
まりさは毎日、暗いうちに起きなければならない。
そして狩りを始める。
だが、ドス化した巨体では多くの餌が取れる木々の茂ったところに入ることも出来ず、また、蝶やバッタは小さすぎて捕ることができない。
仕方なくまりさは、開けたところだけを忙しく行き来し、近くを通る群れのゆっくりを踏まないように気をつけながら、
ゆっくりの届かない木の葉や木の実を探しては集め、昼になると長のところに持って行く。

「むきゅ、これだけしかとれないの?つかえないわね!」
狩りの成果を届けると、毎日、長ぱちゅりーからの小言が待っている。
実際、まりさの狩りの成果はそこらのゆっくりと比べても多いとは言えなかった。
まりさ種の狩りに使われる帽子は、まりさにとっては小さすぎるし、行き来できる場所も少なく、これまで覚えた狩りのノウハウが全く生かせないのだ。

「ゆゆっ!ゆっくりできないでぶまりさがいるのぜ!ゆぷぷ、むのうむのう。」
「ゆっ、そんなこというと、よなかにころされちゃうよ!ゆぷぷ」
「そうだったのぜ!あいつはゆっくりできないげすだったのぜ!おお、こわいこわい!」
まりさが入ることのできない木々の茂る森の中からは、罵声も飛んでくる。
ゆっくりできない気持ちになるが、まりさは一筋の涙をこぼすくらいでぐっと堪えて、仕事を続けなければならない。

「まずは、むれのぜんぶのおうちをかいちくして、おおきくしてちょうだい!」
長ぱちゅりーから課せられた最初の特別労働だ。
狩りを終えたまりさは、長のおうちを手始めに、群れのゆっくりの巣穴を拡張する仕事に入る。

「さすがでぶまりさ、ちからだけがとりえなのぜ!ゆぷぷ!」
「さっさと、れいむのおうちをおおきくしてね!さんえるでぃーけーでいいよ!」
「ゆっ!どれいまりさがきたんだねー!はやくやるんだねー!わかれよー!」
「いなかもののまりさにはむずかしいでしょうけど、とかいはなひろいおうちにしてちょうだい!」
訪問した先でも、罵声を浴びつつ巣穴の拡張をしなければならない。

とりわけ幹部まりさの巣穴の時はひどかった。
幹部まりさの一家は一言もまりさに口を聞かず、家の中はうんうんとしーしーが散乱していた。
まりさは舌で丁寧にそれらを取り除き、さらに巣穴を掘り進めるが、掘るたびに土が崩れて遅々として進行しない。その土にもうんうんが混ざっている。
もちろん、あらかじめ幹部まりさがある程度の拡張を済ませておき、そこにうんうんと柔らかい土を混ぜたものを適当に詰め、
さらにまりさが来る直前に家中にうんうんとしーしーをばらまいておいたのだ。

酷い仕打ちで陰湿だが、結婚するはずだった婚約者を殺され、さらに(まりさに非は無いにせよ)長女のまりさは片目を失うことになってしまったのだ。
恨みは簡単に消えないだろう。
しかも、直接戦っても勝てないことを知っている。
だから少しでも気をまぎらすため、このようなことをしたのだ。
なお、幹部まりさの一家は、“ゆっくりしたゆっくり”として群れでの評判も高い。まりさ自身も尊敬している。
だからこそ、こういう仕打ちは理解できたし、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

まりさは、四苦八苦して幹部まりさの家を拡張すると、最後に土下座をして一家が巣穴に入る様子を見届けてから帰途についた。
結局最後まで、幹部まりさ一家は口を聞いてくれなかった。

まりさの過酷な日々は続いた。
その日の特別労働が終わり、自分のための餌を集めれば1日が終わる。
1日が終われば、まりさは崖のくぼみに身をうずめて眠る。
楽しかった日々の夢を見、涙にまみれて目が覚める。
崖のくぼみにすっぽりと入っているため、今では転がって帽子を落とすこともない。
目が覚めると、今の自分には小さすぎる帽子を頭に感じ、母れいむに帽子をやさしくかぶせてもらったことを思い出してすすり泣く。
ひとしきり泣くと、まだ暗いうちから群れのための狩りに出かける。
来る日も来る日もそれを繰り返していた。

まりさは溶けることがないため、他のゆっくりが休んでいる雨の日でも休むことは許されなかった。
雨でも死なない様子を見た長ぱちゅりーは、ますますこのまりさがドスだと確信し、容赦なく労働をさせ続けていった。

「がけさんがくずれないように、ぺーろぺーろして、つちさんをかためておいてちょうだい」
「むれのおといれさんがいっぱいになったの。さっさときれいにしてちょうだい」
「あめでどろさんがたくさんながれてきたわ。みちをせいびしておいてちょうだい」
「つぎのせだいのおちびちゃんのために、あたらしいおうちをつくってちょうだい」
次々に特別労働が課せられていく。


まりさはドスだが、スパークを撃てない。
ドススパークは、帽子の中で育てた茸が必要だ。
だが、まりさの帽子は亜成体サイズのままなので、サイズが小さすぎる。
そのため、茸が育たない。
また、まりさ自身もドスだと思っていないためか、ゆっくりオーラをはじめとするドスの特性を全く使うことができなかった。
だからまりさは、普通のドスなら一瞬で終わらせるような仕事も非常に時間がかかってしまう。
まりさは、もはやただ“でかいだけ”のゆっくりに過ぎなかった。
もしも、帽子も順当にドス化していれば、群れのゆっくりはよろこんでまりさを長に迎え入れただろう。
まりさがドスかもしれない、と思っているのは、まりさを含めた群の中で長のぱちゅりーだけだった。

“寝相が悪い。”

ただそれだけのことが、まりさにとってはゆん生の明暗を分ける事態となってしまったのだ。


・・・・・
・・・・
・・・


まりさに課せられていた仕事が一段落したある晴れた日、その日は(長ぱちゅりーが次の仕事を思いつかなかったので)恩赦として、1日だけ労働なしが言い渡された。
まりさは土下座をして長に礼を言うと、群れの子ゆっくり達が集まる“ほいくえん”の様子を見に広場へと向かった。

過酷な日々を少しでも忘れるため、思い出に浸ろうと思ったのか。
ゆっくりした子ゆっくり達を見て、自分もゆっくりしようと思ったのか。
それは分からないが、まりさは広場に向かった。

「ゆゆーん、おちびちゃんたちはゆっくりしてるよ」
まりさは広場の端で子ゆっくり達をのんびりと見つめていた。
“ほいくえん”の先生ゆっくりは、子ゆっくり達にまりさを指して、
“あんなゆっくりにはなるな”、“ゆっくりしていないとああいうげすになる”、等と教えていたが、まりさは特に気にすることも無かった。



「・・・りさ!まりさ!おきなさい!」
「・・・・ゆう?なーに?」

日頃の疲れがたまっていたのか、まりさは眠ってしまったようだ。

「・・・おさ、どうしたの?」
「まりさ・・・・あなた・・・どうしたのじゃないでしょう!」
「・・・え?」
周りを見渡すと、群れのゆっくりがまりさを囲んでものすごい形相で睨んでいる。

「み、みんな、どうしたの?ゆっくり、ゆっくりしようよ?」
「「「「「「「はああああああああああああああああああああああああああ?」」」」」」」
「ゆっぐりできるわけがないだろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「おばえ、なにやっだどおぼっでるんだあああああああああああああああああああ!」
「ゆ・・・ゆゆゆ?まりさなんにも・・・」

「・・・まりさ、あしもとをよくみなさい・・・」
長ぱちゅりーが、怒りを押し殺した低く抑揚のない声で静かに話す。

「ゆ?・・・・・・ゆ、ゆ、ゆわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
まりさが足下に目をやると、そこにはまりさの帽子が落ちている。
そして、餡子やカスタード、チョコレートが混ざったよくわからないものと、多数の小さなおかざり、そしてゆっくりできない臭いが漂っていた。

「どうじで!どうじでおぢびをごろじだあああああああああああああああああ!」
「「「「「「「このげず!ごくあぐ!げどう!あぐま!ぢぐじょう!ぐぞむじ!ばがぢん!ゆっぐりでなじ!ゆっぐりごろじの、ゆっぐりでぎない、ぐぞゆっぐりいいいいいい!!!!」」」」」」」

子を失ったゆっくり、先生ゆっくりの家族、そして群れのゆっくり全てから思いつく限りの罵倒を浴び、まりさは体から餡子の気が引いていくのを感じていた。


「ごろず!ごろず!ぜっだいにゆるざない!おばえなんが、おばえなんがあああああああああああああ!」
「じねええええええええええええええええええ!ぐるじんで、ぐるじんで、ぐるじみぬいで、それからじねええええええええええええ!」

「ま、ま、まつんだぜえええええ!」
今にも飛びかかろうとする群れのゆっくりの前に、1匹のまりさが飛び出して止める。
幹部まりさの長女ゆっくりだ。
先日、親の後を継いで幹部に昇進したばかりだ。

「こいつは、どうやってもころせないのぜ!おさが、おさがかならず、きょっけいにするのぜ!だからいったん、ここはむれのしっこうぶにあずけてほしいんだぜ!」
「ゆっがあああああああああああ、はあ、はあ、ごいづをごろじで、れいぶもじぬんだあああああああああああ!」
「やめるんだぜ!いまやってもいぬじになのぜ!」
「ゆっぐぐぐぐぐ、ぢぐじょう!ぢぐじょう!ぢぐじょおおおおおおおおお!」

2代目幹部まりさは、群れから慕われているゆっくりであり、またまりさの被害を受けているゆっくりでもある。
だから、群れのゆっくりも、怒りは収まらないが、渋々従った。

「おさ、なにかおもいついたのぜ?こうなったいじょう、ついっほうじゃすまないのぜ!」
「むっきゅううう・・・・・そうね、しかたないわ。・・・ええ、きめたわ。まりさ!これからいうことにしたがいなさい!いいわね?」

「ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ばりざ、ばりざはああああ!どりがえじのづがないごどを、ずびばぜん、ずびばぜん・・・」
まりさは、またも土下座を繰り返している。

「まりさ、きいてるの!?」
「ゆっ、ずびばぜん、ぎいでばぜんでじだ!」

「まったくむのうだわ。いい、これからいうことに、きっちりしたがいなさい!」
「ゆっ・・・わがりばじだ。だんでもじばず。なにをずればいいでずが?」

「・・・いいわ。まりさ。ついてらっしゃい。」
そういうと、長ぱちゅりーは、まりさを連れて広場から出ていった。

「ごごは・・・ばりざのおうぢ・・・」
「そうよ。まりさ、いいかしら。いまからこのおうちのじめんさんに、あなをほりなさい!」
「ゆっ?あなさん?」
「そうよ!いいというまでほりつづけなさい!やすむことはゆるされないわ!」
「ゆっぐり、りがいじばじだ!」
まりさは、申し訳なさと罪悪感をいっぱいに抱え、文字通り穴があったら入りたいとばかりに、一心不乱に穴を掘り始めた。

「いい?こうたいせいで、ずっとみはってるのよ!このまえのしったいをとりかえしなさい!」
長ぱちゅりーは、死刑執行役の4匹のみょんを集め、こう指示した。
24時間体制でまりさを監視し、もし休もうとしたら警告をする。
従わなければ、捨て身でなんとしても殺す。
そういう命令だった。
「わかったみょん!こいつにはかりがあるみょん!ぜったいについこうするみょん!」
みょん達にとっても、以前死刑を執行できなかった失態を取り返すチャンスを与えられた形だ。喜んで従った。



「まりさ!まりさ!ちょっときなさい!」
穴を掘るまりさの元に長ぱちゅりーがやってきて呼びかける。
あれから2日目の朝のことだった。

「ゆっ!わがりばじだ!」
まりさは泥だらけで真っ黒になったまま、穴から這い出してきた。
「まりさ、きょうはそこの、ほそいきさんをたおして、“くい”さんをつくってほしいの」
「ゆっぐり、りがいじばじだ!」

まりさは、疲れでふらふらとおぼつかない足下のまま、すぐそばに生えている細い木に体当たりを始めた。


・・・・・
・・・・
・・・


昨日の夜のこと。
「おさ、あのげすまりさは、いったいどうするのぜ?そろそろおしえてくれてもいいのぜ」
「むきゅ、そうね・・・あのまりさは・・・・・」
「・・・で・・・にしようとおもうわ」
「それはいいかんがえなのぜ!それなら・・・・・・」
「むきゅ、なるほど。わかったわ。むれのみんなもなっとくしてくれそうね」
「ゆふふ、たのしみなのぜ。ついに、あのまりさにふくっしゅうのときがくるのぜ!」
「いいわね!そのときまでたごんむようよ!まりさにしられないためにね!」
「わかってるのぜ!」
「じゃあ、あしたのあさ、まりさにはいっておくから」


・・・
・・・・
・・・・・


まりさは1日かけて木を倒し、また1日かけて木の先を歯で削って尖らせた。
長ぱちゅりーが了承すると、また穴を堀りに戻っていった。


それから1週間が経った。
「むきゅ、そろそろよさそうね。まりさ!もういいわよ!」
「ゆふー・・・・ゆふー・・・・ゆっぐり・・・りがい・・・じばじだ・・・・」

まりさは、穴を掘り続けた。
土を口に入れ、後ろに吐き出す。
吐き出しては口に入れ、吐き出す。
ある程度深くなったら、穴の周囲を舐めて塗り固める。
そして、また土を口に入れ、吐き出す。
これを繰り返し、いつしか穴はまりさがすっぽりと入れるほど大きくなっていた。
ドスサイズの穴だ。例え人間でも重機を使わなければなかなか掘ることができない。
まりさはそれをスパークも使わず、不眠不休で10日程度で掘り抜いた。
ただただ、群れのみんなに申し訳ない。なんとかして償いたい。
その気持ちだけで。
まりさの歯はボロボロになり、お下げはほつれ、お帽子はずり落ち、舌はひからびて体は泥だらけだった。

「まりさ、よくやったわ。よこになってやすみなさい」
「わ・・・わがり・・・ばじだ・・・ゆふー・・・・ゆふー・・・」

まりさは、穴の中で横になる。

「いまなのぜ!みんなゆっくりいくのぜ!」
「「「「「「「ゆっゆおーーーーーー!」」」」」」」

そこへ、群れのゆっくり全ゆんが現れた。
ゆっくり達は一列に並び、まりさの作った“杭”を持ち上げ、まりさの方へと引きずる

「ゆっくりおすのぜ!ゆーえすゆーえす!」
「「「「「「「ゆーえす!ゆーえす!」」」」」」

「いまなのぜ!まりさ!ゆっくりしねええええ!」
「「「「「「「ゆっくりしねえええええええええええええええええ!」」」」」」」

疲れ切ったまりさが、眠りに落ちた瞬間だった。


ドブシュ!


まりさが心をこめて作った“くい”さんが、まりさのあんよに突き刺さる。

「ゆっぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」

突如として襲ってきたあまりの痛みに、まりさは飛び起きる。
いや、起き上がれない。あんよが全く動かない。
あんよから激痛がはしる。
見ると、あんよに“くい”さんが深々と突き刺さり、まるでまりさの位置を示すように立っていた。


「みんな!よくやったのぜ!ねらいどおりなのぜ!」
「ゆう?これでころすんじゃないの?」
「ゆっふっふ、そんなんじゃまだたりないのぜ!くわしくはおさがはなすのぜ!」
2代目幹部まりさは得意げな顔で群れのゆっくりにそう言うと、長に目をやった。

「むっきゅ。いいかしら。この“くい”さんは、これからおといれのめじるしになるわ!
みんな、うんうんやしーしーはこのあなさんにするのよ!おちびのうんうん、しーしーも、ここにすてなさい」

「「「「「「「ゆ?ゆう・・・ゆ!ゆおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」

長の意図を理解した群れのゆっくり達は、勝ち誇ったかのように鬨の声を上げた。

「まりさ、いいわね。あなたはこんご、えいえんにむれのおといれとしていきていきなさい!じぶんのつみをゆっくりはんっせいすることね!
もし、むれのゆっくりがおといれにおちたら、しっかりとたすけるのよ!いいわね!」
「ゆっぐり、りがい、じばじだ。ばりざは、おどいれゆっぐりでず・・・」



こうして、まりさは、群れのトイレとして第3のゆん生を送ることになった。

もし、まりさがあの広場に行かなければ。
いや、もしあそこで眠らなければ。
もの覚えの悪いゆっくりのこと、いつしかまりさが何をしたのか忘れ去られ、
デブまりさと蔑まれつつも、底辺ではあっても、少なくとも群れの1ゆっくりとしての生活が続けられたかもしれない。

“寝相が悪い。”

またも、これがまりさのゆん生をどん底に引き落とした。

自分で苦労して掘った穴の中に、自分で苦労して作った杭を刺されて動くこともできず、ただひたすら、群れのゆっくりの排泄物を処理する毎日。
まりさは、それでも納得していた。
自分がした罪は、それだけ深いものだと信じていたから。
自分の受ける罰は、こうあるべきだと信じていたから。

だが、誰も来ない夜中や雨の降る日は、さすがに泣いた。
栄光に満ちた日々を歩むはずだったまりさ。
誰もがうらやむゆん生が目の前に広がっていたまりさ。
しかし、あの日、自身の成功を疑いもなく信じていたあの日から数ヶ月。
まりさはこうして、おトイレゆっくりとしての日々を送っている。

もはや、群れにまりさをゆっくりとして扱うものはもういない。
汚物を処理する器械。
何を言っても許される物。
石を当てたり、目を狙ってしーしーをしたりする、ストレスの発散場所。
ただそれだけの存在だった。



やがて、冬が来た。
凍てつくような寒さが辺りを包み込む。
まりさの顔の上に積もる雪。

群れのゆっくりは越冬をしているのだろう。トイレに現れることもなくなった。



厳しい冬が終わり、山にも春がやってきた。
しかし、春になっても、ゆっくり達は姿を現さなかった。

群れのゆっくり達は、まりさが群のために貯めた餌の貯蓄があることを幸いに、越冬の準備を怠っていた。
おトイレになる前のまりさが、毎日休まず、狩りをしていたことをみんなが知っていたからだ。
しかし、まりさは普通のゆっくりと変わらない程度しか狩りができず、また、ゆっくり達には長く感じたかもしれないが、まりさが狩りをしていた時期はたかだか数ヶ月。
とても群が越冬するには不足していた。

さらに、まりさが拡張した巣穴は、その分冷気を通し、また雪の重みでの崩落などが相次いだ。

結局、群れのゆっくりは1匹たりとも越冬を成功することができなかった。


まりさは、ひたすら待ち続けた。
いつしか、群れのゆっくりがまたやってきて、まりさに罵詈雑言を浴びせながらうんうんをする日が来ると。
それは群れが生きている証だから。
まりさが罪を償えるチャンスだから。
しかし、どれだけ待っても、群れのゆっくりはやってこなかった。



まりさがおトイレになってからちょうど1年、秋風の吹く日に、まりさは静かに死んだ。
目を見開き、そこからは幾筋もの涙の後を残して死んだ。
頬はこけ、歯は全て抜け落ちたミイラのような表情で、何かを待つように、穴の縁を見つめたまま、死んだ。

ドスまりさとしては非常に珍しい、餓死だった。

ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(8)トラックバック(0)|

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コメント

1724:

この悲劇の最大の原因は
ドスになったまりさの『寝相の悪さ』と、
まりさが家族の居る場所で『ドスになってしまった』ことですね。

まぁ、少なくとも群れが全滅したのは群れの勘違いのせいですけど。
特にパチュリーの知識の無かったせいですね。

つまり、パチュリーがこの悲劇の元凶です。

2012/09/29 21:30 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
1734:

長いだけでつまらない

2012/09/30 07:04 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
1740:

同感だな 長いだけでつまらない 山無し落無し意味微妙
低評価ものの作品だ 俺の時間を返せ

2012/09/30 16:35 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
1741:

時間を返せとまでは言わないが、
赤ゆの言葉を崩し過ぎると読みづらい

2012/09/30 18:11 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
1749:

ゆっくり同士の虐待はただでさえ盛り上がりに欠けるというのに、
話の流れがさも要点のみを切り出した感が強くて面白みがない。
最大の欠点は、話を引っ張るための意図的な曖昧さがかえって状況を把握しづらくしている所だな。

2012/10/01 05:03 | がっかり八兵衛 #- URL [ 編集 ]
2274:

ここってガキしかいないんだな

2012/10/31 21:02 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
6297:

この話はむしろドスまりさが救われた方が面白かったかもしれない

2013/04/24 16:54 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
10758:

このときドスはいっそ群を潰していた方がまだマシだったんじゃないか?雨も寒さで死ぬこともないなら。

2013/09/01 22:34 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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