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2124:平日はゆっくりできない

2012/10/17 (Wed) 22:30
寒い冬の朝が訪れた。
お天道様が昇るが外界の気温はそんなに上がることは無い。
当然家内の部屋も氷点下近くまで冷え込んでいる。

「ゆぴゅ~っ……。ゆぴぃ~ぃ……」

遮光カーテンが日の光を遮る寒い部屋で、れいむが安らかに寝息を立てる。
涎を一筋垂らしながらだらしなく頬が緩みきっていた。

「ゆぴゅ~っ……。もうたべられないよぉ~っ……」

れいむはお約束の寝言を呟きながら口元をもにゅもにゅと動かす。
喉元を鳴らした後、何事も無かったように深い眠りへと落ちていった。
これほど寒い部屋でこれほどの余裕があるのには訳がある。
れいむの足元にある長方形の大きな台座から、ぽかぽかと暖かい熱源が発生しているのだ。
それはまるで電気カーペットのような働きをして冷えきったれいむの体を温めている。
てこでも動かない位に、れいむの体はベッタリと箱の頂点にへばりついていた。
その箱をよく観察してみると前方に文字盤が埋め込まれている。
現在は長針と短針が大きく距離を開けて数字を指し示していた。
時刻にして午前6時59分57秒。
そして長針が12の数字に移動した時、不意に箱が小刻みに振動する。

「ゆびゃあぁあああっ゛!?」

高らかにあがった爽やかな朝に相応しくない大きな悲鳴。
れいむは両目を見開き、人間なら絶対に顎が外れそうな位のありえない口幅で突然我が身に訪れた不幸をアピールした。

「ゆっ……ぶぇええぇええっ゛! ぶぇえぇえええええんっ゛!?」

眠気は瞬時に消えたが、れいむは軽い錯乱状態になっていた。
激痛を訴えたいのだがどこが痛いのかもわからない。
あえて言うなら全身が苦痛を訴えかけている。
助けての声はその痛みに負けて泣き声に変わって口から吐き出される。

下半身からはしーしーを垂れ流し、箱の表面を水流が駆け下りていく。
そして泣き叫ぶれいむの台座とあんよの隙間から黒い餡が滲んできた。
どうやら足に何かが刺さっているらしい。

「ぶぇっぇえええんっ゛! ぶぇええぇえ……ぶぎゅるっ゛!?」

ぴこぴこを振り振りしながら泣いていたれいむの頬に横殴りの衝撃が襲う。
台座ごと吹っ飛んでいったれいむは、床に敷かれたカーペットの上を数回跳ねた後、無様に顔面から落ちて動きを止めた。

「もう朝かよ……」

男は払った右腕をそのまま自分の頭において、寝癖で乱れた髪を無造作に掻き毟る。
更に酷さを増した寝癖が重力を逆らい部屋の天井向けて直立した。

「起きるか」

幽鬼のような生気の無い表情で呟くと、暖かい毛布を名残惜しそうにそっと自分から引き剥がす。
そのままベットを降りた男は、先ほど吹っ飛んでいったれいむに向かってダラダラと歩を進めていく。

「ゆっ゛……ゆっ゛ゆっ゛ゆっ゛……!?」

床に転がるれいむは近づく男を救世主のような熱い眼差しで見つめてる。
口に広がる餡子と折れた歯が頬の内側に深く刺さっていて、とても喋れる状況ではなかった。
でも、言葉が伝えられなくても思いは通じる!
そんな愚かな幻想を抱いていた。

「眠い眠い眠い……」

ぶつぶつと怨念のように眠いと繰り返す男はれいむを拾い上げる。
その箱に埋められた文字盤が現在の時刻を忌々しく男に伝えていた。
さっさと事を済まして仕事に行けと。

諦め交じりの小さなため息を付くと、速やかにれいむの処理に動いた。
柔らかいれいむの胴回りを片手で握り締め、そのまま上へと引っ張り上げる。

「……ゆっ゛!?」

当然そんな事をされたれいむはたまらない。
今まで全身に感じていた痛みは下半身に集中し始める。
激痛は治まることなく増すばかり。
れいむの眼球からは濃い砂糖汁がだらだらと太い筋を伴い流れ落ちる。

れいむの乗っていた台座は目覚まし時計。
指定された時刻になると鋭い針が上部から飛び出しゆっくりを串刺しにする。
そして高らかに奏でるソプラノでアラームを演出するという一般的な機能を持つ嗜好品だった。

「んんぶぅううっ゛!? ゆぶぅううううんっ゛!」

にちゃにちゃという音を響かせながら刺さった針から開放されていくれいむ。
れいむを貫いた針はそんなに長くは無い。
人間の親指くらいの全長だ。
ただし……形状は太くて針の先には返しがついている。
この返しがれいむを苦しめていた。

「あぁああああっ゛! あぁああああぁあっ゛!?」

れいむは顔を左右に振りながら痛みを訴える。
もう辞めてくれとの思いを滲ませた悲痛な表情で周囲に語りかける。
大切な何かが失われていく感覚。
針の返しはれいむの内部をズタズタに切り裂いていった。

「……ふわぁ~っ……眠み」

だが、そんなれいむをお構いなし。
男はあくびをすると乱雑にれいむを針から引き抜いた。
一際高い悲鳴を上げたれいむは白目を向いてグッタリとした体を宙にさらす。
痛みが限界を超えて意識を遮断したのだ。

男は片手に掴んだ哀れなれいむをそのままゴミ箱目掛けて放った。
多少の黒い餡を床に撒き散らしながら小さい円柱に収まる。
それを見届けた後、男は部屋のノブを回して寒い廊下へと足を運ぶ。

そして男は小さなくしゃみをしてから階段を下りていった。




男が部屋から去った数秒後、ゴミ箱に収まったれいむが薄目を開けて覚醒する。
冷たい硬い地面から立ち昇る異臭で目覚めたのだ。
れいむはその原因を探ろうと焦点が合わない視線で見つめる。

そのまま永眠していた方が幸せだったのに。

「……! ……!?」

れいむが見たものは同胞の亡骸。
みっちりと敷き詰められた肉襦袢の上でれいむは横になっていた。
おぞましいこの世の地獄をみたれいむは反射的にここから逃げ出そうと試みる。
しかし、あんよは地面を捉えない。
れいむは必死に動かしているつもりなのだろう。
だが、ズタズタになったあんよはピクリとも動いていないのだ。

何も進展しない目の前の風景に嗚咽が走る。
喉元から餡子の塊が逆流してきて、折れた歯を交わせながら口から泥のような物を大量に吐き出した。
床に広がった暖かい餡子は冷たい同胞の体温で冷やされ熱を奪われていく。
そして体積が著しく減ったれいむの体からも例外なく熱を奪っていった。
れいむの頭によぎるのは死。それを本能で悟る。
涙を流しながらまだ見ぬ希望を求めて無様に体を揺らし始める。
しかし、残酷な未来を弱小なれいむは変える事はできない。

そしてゴミ箱から漂う死臭がれいむのお飾りと全身に染み渡る頃……。
れいむの命は終わりを迎えた。




男がトントントンと大きな音を立てながら2階から降りてくる。
ゴミ箱に入れられたれいむがあの世に旅立ったと同時に台所へと入室してきた。
まだ眠そうな顔を擦りながら冷蔵庫を開けて物色し始める。

「……おおぅ」

お目当ての卵は切らしていた。
朝食のおかずはわびしい物になる事がこれで確定したのだろう。
男は益々テンションを下げながらも、袋に入っていたウインナーをひとつ掴んで口へと入れた。。

「「! !? ぶっ……!?」」

ウインナーを租借している男は小さな声に反応して顔を向ける。
そこにはまりさとぱちゅりーが鎮座していた。
双方恨めしそうな顔で男の口元を凝視しながら、醜い腹の音がデュオを奏でる。

そのハングリーなまりさとぱちゅりーの姿は一言で例えるなら異様の一文字だろう。
足を黒く焦がしたゆっくりが植木鉢のようなものに乗せられ、口元は溶接したように閉じられた挙句、ご丁寧に糸で縫われている。
そして頭からは大量の茎が生い茂り、その茎には大小様々な赤ゆが実っていた。

「今日卵って安売りだっけ?」

男はそんな様子を気にする事もなく、横に置いてあった霧吹きを手に取ると、ゆっくり目掛けて三回ずつプッシュする。
中身は極めて薄い砂糖水のようだ。
当然こんなカロリーでは満足などできないのだろう。
通常より少し痩せこけたゆっくり達は、充血した大きな目が外に飛び出しそうな威圧を纏いながら栄養を要求する。

「新聞は……と」

しかし男は華麗にスルー。そのまま玄関へと向かう。
男を見送ったまりさとぱちゅりーは、さめざめと涙を流して改善されない現状を嘆いた。




戻ってきた男は食パンを取り出してトースターへと入れる。
そしてウインナーを電子レンジへ突っ込みタイマーをかけた。
台所にたちこめるパンが焦げる匂いと、鼻腔を擽るウインナーの弾けた油の香ばしいかおり。
まりさとぱちゅりーは両目を見開きながら体をぐねぐねと動かし始める。
その姿は昔流行ったオモチャのようだった。
ただし、美観は圧倒的にこちらの方が劣る。
正直見る人が違うならば気持ち悪いと思う動きをしているだろう。

「(カリッ!)」

焼き終えたパンを男が齧る。
焦げたパンの欠片がテーブルの上に舞い、ハラハラと降り積もる。
まりさとぱちゅりーは、その小さな欠片すらも逃すまいとの形相で見つめていた。
パンを齧ると視線は上へ。
花弁が散るように舞う狐色の欠片が落ちる度に目線は下へ。
その恨めしそうな視線は益々厳しさを増していく。

「(ポキッ!)」

半分ほどパンを食べるとウインナーに手を伸ばし、同じように半分ほど歯で噛み千切る。
電子レンジで加熱しすぎた為に表層が裂けた亀裂から、男が食した衝撃で内部の油が外部へと飛び出した。
その美味しそうな油が皿に滴り落ちる度に広がる悩ましい香りが、飢餓状態のまりさとぱちゅを甘く誘惑する。

あれをひと舐めしたらどれだけ幸せになれるのだろう?
あの空に浮かぶウインナーを口に含んで飲み込みたい!
双方の強い思いが心の中で竜巻が発生したかのように乱れ狂う。
しかし……男にそのような願いは一切届かず、念願のウインナーは無常にも憎い相手の腹の中に納まった。

「……!? ……びゅっ゛!」

それを見て項垂れる両者。
貴重な水分は惜しげもなく目元から流れて、植木鉢に敷き詰められた土へと染み込んでいく。
湿った土は枯渇寸前の宿主へ微量の水分を還元する。
当然それでは満ち足りる事は無く、ギリギリの生をまりさとぱちゅに与えるだけだった。

まりさの口内で短い舌が水と食べ物を求めて小刻みに振動する。
根元からバッサリと切られた舌は、自害封じにとられる初歩的な処置。
ただゆっくりの舌は再生する事が出来ない。
切ったらそれまでの乱暴な部類に入る手段ともいえる。

でも……これが一番楽な方法なのだ。
家庭菜園として置かれているゆっくりにはよく使われる手法でもある。

「…んびゅ゛!?」

まりさが苦しそうなうめき声を聞いて目線を上へと向ける。
すると視線が目標へと達する前に、小さな黒い物体が上から下へと通り過ぎた。
その数は一個や二個ではない。
自分に瓜二つな可愛い無数の赤ゆが、乾燥した土の上へ落ちていく。

「びゅぇえぇっ゛!?」
「……ゆっ゛……ゆっ゛ゆっ゛」
「ゆびゃあぁぁあ」

まりさの周りでもがき苦しみ小さな体をうねらせる赤ゆ達。
中には大きな声で泣き叫ぶ赤まりさも居た。
だが……その赤ゆ達の体は、大小様々な黒い斑点模様で埋め尽くされている。

完全な栄養不足とゆっくり不足。
その過酷な状況で、親ゆがこのまま赤ゆを宿していると身の危険が訪れる、という判断で切り離したいらない赤ゆ達。
しかし、これは無意識の内に行われている生存本能だった。
その残酷な習性を自覚していないまりさは、自分の回りに散らばる赤ゆ達を救う為に身を捩る。

声をかけて励ましたい!
ぺーろぺーろして安らぎを与えたい!
すりすりして愛情を伝えたい!

だがそのような願いはひとつも叶うことは無い。
舌を根元から切られた後、口を念入りに焼かれて縫い糸を通された。
そして這いずり回って逃げようとしたら、フライパンに入れられて自慢だったあんよも黒ずみにされたのだ。
唯一まりさの意思で動かせる箇所は、右側に垂れ下がる三つ網に結われた髪の毛だった。
しかし……上下に頼りなく揺らす。
これが限界だった。

まりさはその今出来る最高のパフォーマンスを発揮させ、枯れた体内から搾り出すような僅かな水分を目尻に滲ませながら
次々と息絶える赤ゆ達を悲しそうに見下ろしていた。




「…むゅっ゛! ……!?」

まりさの隣にいたぱちゅりーも苦しそうな声を曇らせる。
ぱちゅがおかれた今の状況は殆どまりさとかわりは無い。
舌は切られ口は塞がれ、赤ゆは地面に落ちて死んでいく。
そして赤ゆに手を差し伸べられない無力極まりない哀れなゆっくり。
ほぼまりさと同一といっていいだろう。
ただ、多少まりさと違う部分は残されていた。

「ミルクミルク」

ぱちゅりーの目の前に来た男は、緑色の茎に手を伸ばして少し黒ずんだ赤ぱちゅりーを摘み取った。
摘み取った小さい赤ゆを、そのまま左手に持っていたカップの中へと沈める。
カップに注がれていた液体は漆黒に彩られたコーヒーだった。
自作でブレンドした豆から轢いて、じっくりとじっくりと抽出したこだわりの一品。
その香ばしくも複雑なアロマがぱちゅの五感を刺激する。

しかし、ぱちゅはコーヒーの中に赤ゆを慈悲なく投下されたショックで体が固まっている。
その固まっているぱちゅから、男はまたひとつ赤ゆをもぎ取って自慢のコーヒーの中に落とす。
一部始終を見届けたぱちゅりーはこう思った。

……またか。と。

そして、ぱちゅの頬は瞬時にえれえれしたクリームで膨れ上がる。
だが一切外には漏れ出さない。
吐いて絶命したらどれだけ楽になれるのだろうか?
そんなことを思いながらもう数ヶ月が過ぎた。
この男は赤ゆを食う為だけに自分は飼われているのだと認識したのも数ヶ月前だった。
まだまだぱちゅりー達の地獄は終わりを迎えそうにない。

「~♪ いい香りだ」

男はそんな絶望に打ちひしがれるぱちゅりー達をよそにコーヒーの香りを楽しんでいた。
引き出しから取り出したスプーンの先を、カップの底に軽く打ち付けるように数回ノックする。
サラリとしたささやかな手ごたえを感じた後でくるくると黒い液体を混ぜた。
すると徐々に漆黒が薄い灰色へと変化していく。
熱湯に入れられた赤ぱちゅの濃厚な生クリームがブレンドコーヒーに新たな風味をプラスさせる。
ほのかに甘い液体を口に少しづつ含みながら、まだタールのようにへばりついた眠気を徐々に覚ましていく。

そして、男は覚醒した頭で新聞に眼を通した後、身支度を整えて会社へと向う。
外出した男を死んだ魚のような目で見送ったぱちゅりーは、先ほど嘔吐した生クリームを反芻するかのように嫌々飲み込みこんだ。
ぱちゅりーの朝ご飯は今日も変わらず自らのえれえれで幕を閉じた。





現在時刻は午後6時。
お天道様も東へ沈み、真っ暗に染め上げられた世の中をひとりの男がてこてこと歩いてくる。
自宅に到着して鍵を使い玄関を開けた後、靴箱の上に置かれている観葉ゆっくりに水をかけた。
そのゆっくりが洩らしたうめき声には一切耳をかさずに台所へと足を運ぶ。

そこには朝のようにまりさとぱちゅりーが植木鉢の上で鎮座していた。
朝と違うところは、それぞれの頭に生えていた茎は枯れ果て、実っていた赤ゆは全て土の上に散らばっている状況だろう。
双方虚空を見つめながら体を定期的に大きく振動させている。
多分、土の上に散らばった赤ゆの養分を僅かながらに吸っている事実を認めたくないのだろう。
だから現状を考えずに空想の世界へと身を委ねていた。

しかし、その目を覚ますような冷たい水が浴びせかけられた。

男はまた霧吹き三回プッシュで水分と栄養を与える。
その後、目薬をさすようにそれぞれのおでこに白い液体を投与した。
成すがままになっていた両者は、体を駆け巡る赤ゆの生成に身を固めて抵抗し始める。
目力を強めて残念な未来を回避しようと努力するが、その願いは全く叶わない。
ものの数分後には、通常よりも二周り程小さな赤ゆ達がたくさん実った。

それを絶望の目で見上げる哀れなゆっくり達。
枯れたはずの涙は両目から溢れ出し、乾いた土をしっとりと湿らせる。
明日も食われてしまう赤ゆ達が出来てしまった事を恥じるように、我が身が裂けるような後悔をともないながら見つめていた。

いっそ明日なんていいのに。
そう何度も心中で数え切れない程考えた微かな思いは、時の流れというものに打ちひしがれる。
まりさとぱちゅりーは、自分達そっくりな我が子を見つめながら眠れない夜を過ごす。




男は階段を昇って寝室へと向かう。
まりさとぱちゅの心境などお構い無しに熱めの風呂へと浸かって夕食と晩酌を済ませた。
明日は早く出かけなければならないので、今日は少し余裕を持って就寝することにしたようだ。

台所に居るまりさとぱちゅりーは飼われている。と自分で勝手に解釈していたようだが、男にとってはただの家庭菜園だった。
餡子が飽きたのでコーヒーに入れる生クリームが欲しい。
その程度の認識。
まりさとぱちゅは愛情を注がれて育てられた園芸より遥か下の価値でしかない。

今男の手に包まれている箱もそうだった。
その小さな箱はアイスカップのような形状をしている。
蓋横に刻まれた溝の突起を摘んでビリビリと一周させた。
これで蓋とカップを繋いでいたロックが外れ、なんの抵抗も無く蓋が上へと持ち上げられた。

「ゆっくりしていってねっ!」

丸いカップの中で声をあげたのはゆっくりれいむ。
男はその声に返答せずに赤い飾りを摘んで、れいむの体を宙へと浮かす。

お返事して欲しいやら、お空を飛んでるだのとはしゃいでいたれいむは、文字盤の付いた箱の上へと乗せられた。
れいむは寒い室内であんよが温いという至福でゆっくり気分を味わう。
そのままもぐもぐと何やら呟きながら、小さな寝息を立てて安らかに就寝した。

れいむはこれが最後の夜になるとは夢にも思ってないに違いない。
この箱の上から降りれば未来もある。
しかし、降りれば寒い室内で凍えて震えてしまうだろう。
ゆっくりはゆっくり出来ない事を何よりも嫌うのだ。
死臭が風呂場で洗い流された清潔な天板の上で、れいむは鼻息を伴いながら涎を垂らし始める。

その顔はとてもゆっくりしていた。

「あ~あ……」

男はそんなゆっくりしているれいむには一切目もくれず携帯を操作していた。
画面に映るのは、とあるサイトのスレのようだ。
そこにはゆっくりが絶望の表情をしながら酷い目にあっている。
しかし、ゆっくり達が凄惨な状況にあっているにも関わらず、それを見つめる男の目元は笑みを感じさせるものだった。

「ゆ虐してぇ~」

男は平日の忙しい時では大好きなゆ虐が出来ない事を嘆いていた。
頭の中は次の休日に行うゆ虐でいっぱいになっている。

嘘バッジでも与えようか?
無理矢理歯を全部抜いて歯茎に荒塩でも擦り込むか?
安売りゆっくりチラシあったっけ?
あ、特売の卵買ってくるの忘れた……。

男がそこまで思案したとき、無常にもタイムアップの時が訪れる。
れいむが眠る下の文字盤が指し示す時刻は、流石にもう寝なければ業務に差支えがでる時間帯になっていた。
渋々と布団を被り男は就寝する。
休日までは後三日。
まだまだ自由な時間がとれるのは先のようだ。
せめて夢で楽しいゆ虐がみれますようにと祈りながら。




……そして、今日もお天道様が西から昇る。
寒い部屋に少しばかり騒がしいモーニングコールを奏でた朝が訪れる。

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コメント

2069:管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012/10/18 13:13 | # [ 編集 ]
2074:

流石にここまでゆっくり虐殺を日常生活に取り入れるのは俺には無理だわ。

いくら饅頭って言っても、生き物だからな・・・。

俺は飼いゆっくりに起こしてもらいたいな。
銀バッチくらいならそれ位はできるかな・・・?

2012/10/18 21:17 | ゲス専門の虐待お兄さん #- URL [ 編集 ]
2079:

>>2069
修正しました、御指摘ありがとうございます。

2012/10/19 00:36 | 管理人 #- URL [ 編集 ]
2083:

いい文章

2012/10/19 10:14 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2096:

↑↑決まった時間に起こしてもらいたいなら金バッチかもな、ゆっくりが現実にいたらどうなってるんだべ

2012/10/19 21:49 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2132:

ほんとだよ~、平日は、ゲームもろくに出来ないし、ゆ虐ぜんぜん見る暇ないし中学生でも、わかるよー

2012/10/21 22:06 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
12068:

日は東から昇って西に沈むはず…

2013/11/02 10:39 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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