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2133:はいしゃさんごっこ

2012/10/25 (Thu) 07:00
「ん?5000円……?」


虐待用ゆっくり専門店『鬼は内』店内をゆっくり見ていた鬼意惨が、一匹のれいむのケージの前で足を止める。
やけに豪華な内装の中で、説明によるとオレンジジュースに練乳を混ぜたものをぐっぴぐっぴと飲んでいる。
値踏みするようなコチラを見るれいむの視線が、そそられるほどに憎たらしい。
かといって5000円とはどういうことだろう。
バッジ無しの定番希少種であるさなえやふらんに手が届きそうな値段だ。


「すいませーん!」

「はいはいーただいまお伺いしますー」


顔なじみとなった店員を呼ぶ。
笑顔でこちらに振り返り、早足で近づいてくる。


「このれいむなんすけど……」

「はい……ああ、こいつですか」


鬼意惨が何か言う前に、れいむを見て事情を察したらしい。


「甘やかしたんですよ、徹底的に」


良くぞ聞いてくれた、とばかりに店員はニンマリ笑って答えた。


「飼育ケースは清潔を保ち、食事以外にもおやつの時間を設けました。
 大抵の要求なら可能な限り答えています。
 それはもう、我々がノイローゼになってしまうくらい丁寧に」

「ああ…………なるほど」


他のゆっくり達のものと比べると格段に大きく広いケージの中で、柔らかな床剤の上でふんぞり返るれいむ。
照明も十分に明るく、空調設備もしっかりしているようだ。


「おかげでこのれいむは見事に神様気取りですよ。
 自身の望みは何でも叶うと思っています。
 まぁ実際、その通りに三ヶ月間ここで生活させてきたわけですが」

「へぇ、じゃあ所謂でいぶ?」


そう質問すると、店員は嬉しそうにオーバーなリアクションつきで答えた。


「さぁ、どうでしょう?
 と言うのも我々は彼女に逆らったことがないですので。
 怒らせたことがないんです。だからどんな風に文句を言ってくるのかは分りません」

「……イイですね、それはすごく。ずるいなぁ、そんな言い方」


あれが欲しい、これを頂戴を全て叶えられてきたれいむ。
肌もお飾りも汚れ一つ無く、またあんよどころか床には汚れ一つ存在しない。
まめにケアされているのだろう。
――――――――ああマズイ、困ってしまうなぁ、と鬼意惨は苦笑する。
このれいむがどんな反応をするのか見てみたい。
いままで当然に叶えられてきた要求が全て無視され、
突然考えられないほどぞんざいな扱いを受けた時、れいむはどうするだろう?
神として天国での幸福なゆん生が激痛に塗りつぶされた時、彼女は嘆くだろうか、怒るのだろうか。
声が聞こえないのが残念だと、鬼意惨がケージのガラスを撫でる。


「後はそうですね。付け上がったゆっくりの例に漏れず他のゆっくりをものすごく見下してます。
 コイツの場合それも尋常じゃないレベルですが。
 れいむから見える他のゆっくりを全て“うんうん”だと言って貶し、比べてれいむは美しいと褒めて来ましたので。
 笑っちゃうくらい異常な自己陶酔ですよ、コイツ」

「うわぁ…………」


迷っているのを悟られたのか、店員のセールストークが弾む。
鬼意惨の鼓動がはやまる。
最高のゆっくりから、うんうん扱いしていたゆっくり達よりもさらに醜い姿にしてやりたい。
そんな事を考えている時点でもう購入は決まったようなものだ。
もともと遊ぶためにゆっくりを買いに来たのだから。


「まぁそれでなんですが、いつも当店を贔屓にしていただいていますし、
 今ご購入いただけるなら、4000円まで値下げさせて頂いて、いつものおまけの数も増やしますよ」

「お、マジっすか」

「正直言ってこれ以上維持するのは大変なんですよね。
 新たな試みとしてこういう固体を用意したのはいいのですが、なかなかうまくいかず……。
 ですのでウチとしても正直、もてあまし気味だったんですよ」


決まりだった。
そもそも気の早い鬼意惨の脳は、既にどんな虐待をするか考え始めているのだ。
ゆ虐以外これといった趣味も持っていないためそこそこ遊べるお金は持っている。
少々高いが、払えない金額ではない。
鬼意惨は微笑み、観念したように手を振った。


「わかりました、じゃあこのれいむください」

「ありがとうございます!
 ではお包みいたしますので、いつも通りグッズをお選びください。
 今回は三つどうぞ」

「ああ、いつもすいません」


日ごろからゆっくり一匹につき小道具をサービスしてくれる気前のいいお店だったが、今回は三つもつけてくれるらしい。
れいむにラムネを飲ませる店員から離れ、虐待道具のコーナーへと移動していく。
さてどれを使い、何をしようか、などと考えるのが楽しくて仕方が無い。
知らずに笑顔になる鬼意惨の目が強制開口器具に釘付けになる。


「おくち、歯か……」


ゆっくりの口の両脇に金具を取り付け、自力では口を閉じれないようにする道具だ。
それと隣にある、スタンダードな身体拘束具を使えば口内を存分にいじくる事が出来る。
今まで殴る蹴るの際に歯を破損させた事は多々あったが、歯だけを集中して虐待したことは無かった。
歯の痛みというのは我慢という枠の外にある。
それを特に痛みに弱いゆっくりに存分に味あわせる。
ああ、想像だけでそわそわしてしまう。
とっくに笑みは薄暗いものへと変化している。
さぁ、れいむを受け取りに行こう。
鬼意惨は拘束用の道具二つとミニ工具セットを手に持ち、カウンターへと向かった。










満ち足りているときはそれを幸せとは思わず、何も欲しない幸福を退屈と呼ぶ。
れいむは食べることに飽き、暖かい寝床に何の価値も感じていなかった。
視界に入る他のゆっくりは、何も無いおうちで常に寝ているものばかりで見ていても面白いものではない。
透明な壁さんを挟んで隣にも、すぴすぴと眠るデブまりさがいる。
周りのゆっくりはお飾りが欠けていたりあんよが汚れているものも珍しくない。
汚い、不快の極みだ。


「どれい、あいつらなんなの?ごみ?」

「ああ、あいつらは仕様が無いんです。
 れいむ様みたいに最高のゆっくりとして生まれて来れなかった時点で負け組み、クズですよ」

「そう」


れいむはこのときばかりは奴隷の言葉に深く頷いた。
自分ほど美しく生まれるというのは不可能だとしても、もう少しまともな姿で生まれて来れなかったのか。
よくあんな醜い身体で生きていけるものだ。自分だったらとっくに永遠にゆっくりしている。
まぁクズの考えなんて考えても無駄だろう。


「あいつらはゴミなので人間の玩具として売られていくんですよ。それくらいしか使い道ないので」

「ふーん、あわれだね」


なるほど、ゆっくりを極め、さらなるゆっくりを日々実現している自分とは別の存在なのだ。
おうちの中で涎を垂らしながら眠っている負け組みのゴミ達から視線を外す。


「ふぁ~あ」


大あくびを一つ。
自分は間違いなくゆっくりしているが、それにしても暇だ。
こんなとき気軽に話せるような友達がいればいいとは思うが、周りには底辺のゆっくりしかいない。
奴隷にもっとマシなゆっくりを連れてくるように言ったが、
『れいむ様に釣り合うほどのゆっくりはなかなか見つからない』と返された。
奴隷の無能を責めるのは酷だろう、こればかりは仕方が無い。
生まれた時から全ての生物の上に立つ事を運命付けられたゆえの宿命と諦めるしかない。


「れいむ様、お食事です」

「うん、そこにおいて」


毎日食べているおまんじゅうさん、表面には砂糖水が塗ってある。
軽く齧る、もちろんいつもと同じ味だ。
れいむはもみ上げで餌を転がすと、店員を呼んだ。


「どれい、これもうかたずけていいよ」

「分かりました。またお腹すいたら呼んで下さい」

「いいからもっていって」


さっさとしろ、とれいむが店員を睨む。
トロい奴隷だ。
こんな奴隷に自分を楽しませろと言ったところで無駄だろう。
最高のゆっくりはゆっくりし続ける義務がある。
クソ人間共だってれいむのゆっくりしている所を見るために、おうちを覗いてくるのだ。
――――ああ、ほらこんなことを考えている間にも一人、れいむに見惚れている。


「ゆっくりしすぎてるのもたいくつ…………」


思わず愚痴り、おれんじじゅーすさんの容器に口をつける。
口の中に馴染みの味が広がっていく。
目の前では別の奴隷が、れいむを見てゆっくりしていた人間と話している。
長時間れいむのゆっくりを独り占めしているから注意しているのだろうか。
人間というのは本当にゆっくりしていない。
自力じゃゆっくりできないからって、ゆっくりを奪い合うなんて。
愚かすぎて哀れにも思う。なんと価値の無い生き物なのだろうと。
やっとれいむのおうちの前で張り付いていた人間が離れて行った。
奴隷が戻ってくる。


「れいむ様、人間から献上品を受け取りました。極上のあまあまのようです」

「ふーん」


お礼の品を送ってくる人間なんて珍しい。
あいつら人間は皆、ゆっくりさせてもらっている恩に報おうとしないクズばかりだ。
ただ肝心の物はいつも夕飯の後に奴隷が持ってくる、ゆっくりすやすやできるようになるあまあまにソックリだ。


「むーしゃむーしゃ…………ふつぅ」


極上なんて言っていた割にはそんなに美味しくない。
文句の一つでも言ってやろうと思うが、うまく思考が働かない。
まぶたが急激に重くなり、その重さに耐え切れず目を閉じ――――コテン、とれいむは倒れた。
















れいむの入ったケースをぶら下げながら、帰宅すると鬼意惨はすぐに準備にとりかかる。
休憩する気も暇も無い、れいむが意識を取り戻す前に全ての用意を整えたい。
身体拘束具をテーブルに置き、その上にれいむを仰向けに寝かせる。
もちもちとした白い肌は、野良の世界と無縁だった証だ。


「んが……ゆぐ……」



眠るれいむの口を開き、口の端に開口具を取り付ける。
ガキンガキンと金具をしっかりと止める。
これがある間はどんなにれいむが暴れようと口が閉じられることは無い。
もっとも身体拘束具があるため、満足に暴れることもできないだろうが。
さて、後は起こすだけだと、鬼意惨が砂糖たっぷりのコーヒーに口をつける。


「ほら、うぇいくあーっぷ」

「ふぎゅっん!」


鬼意惨はわざとらしく語尾を跳ね上げながら、大口を開けながら眠るれいむの額に軽くデコピンする。
たいした衝撃ではなかっただろうが、それでも痛みを感じたらしくれいむが覚醒する。


「ゆあん……?なに……ここ?」


仰向けに固定されているれいむの視界からは天井しか見えない。
口が自由に動かないというのに発声には問題が無いらしい。
ゆっくりのご多分にもれず長い真っ赤な舌だけがビョロビョロと動いている。


「ゆがっ……?うごけない!?なんでっ!?あがっ!おくちがいだぃ、おくちもうごかない!」


やはり状況の認識が遅い。
一分ほどの時間をかけて、やっとれいむが自身の状態を把握しだした。


「どれいぃぃ!!どれいはやくこいぃぃ!!どれいぃぃぃ!!」


れいむが奴隷、ショップの店員を呼びつけるが当然返事はない。
必死に身体を動かそうとグネグネふにゃんふにゃともがくが、もちろんそんな事で拘束具は外れない。
天井しか見えないのでは自分が何処にいるのかもわからず、また何故動けないのかも分からない。
今まで困ったことが無いれいむは、こういうときに自分で考えるという選択肢にたどり着けない。


「やっほー」

「ゆ!?――――――ちょっと、なにみてるの?」


手にミニマイナスドライバーを持った鬼意惨を見て、慌ててれいむは暴れる事を止め、ゆふんと高圧的に笑う。
神である自分が人間に焦る姿を見せるわけにはいかない。
一瞬で表情を作ったれいむの姿に鬼意惨はついつい笑ってしまう。


「ねぇ、みてわからないの?れいむはいまこまってるんだよ?」


“つかえないヤツ”とハッキリ顔に出して、れいむが鬼意惨を非難する。
自由に動くもみあげを動かし、憤慨をアピールしている。
決して怒鳴るわけではなく。
あくまでも正論で諭しているつもりのれいむが面白くて、鬼意惨はただ黙って耳を傾ける。
しかしそれでもれいむの中で、一向に助けようとしない鬼意惨の評価はどんどん下がっていく。


「はぁ、あのね?みとれるまえにじょうきょうをかんがえてね?
 れいむはいまごろんしてるでしょ?わかる?りかいできる?
 おまえにれいむがおきあがるてだすけさせてあげるっていってるんだよ?」


スローペースで放たれるれいむの命令。
“起こしてくれ”ただその一言を、よくもまぁここまで傲慢な台詞に出来るものだと、鬼意惨の笑みも深くなる。
それを見てれいむはさらに呆れ、ふぅーとわざとらしくため息を吐き出した。


「あーはいはい、れいむにめいれいされてしあわせなんでしょ?はいはい。
 かんどうするよりさきにめいれいにしたがわなきゃだめでしょ?どうしてわからないのかな。
 はぁぁぁぁ……ねぇ、はやく、なにしてるの?」


口を限界近くまで開いたままなので、そんな姿で尊大な態度を取られても笑えるだけだ。
それにいい加減鬼意惨のドライバーを持った右手がウズウズしてきた。


「ゆっと、そのまえにてをきれいきれいしてきてね?
 たくさんのたくさんあらわないとゆるさないよ?
 おまえはきたなそうだからね、こうきなれいむに――――」

「えい」


ガスン!
スナップを効かせて振り下ろされた右手。
握られていたマイナスドライバーは、れいむの下の前歯をガリバキと砕きながら歯茎の部分に突き刺さった。


「がっ!―――――あがぁがばががあああぎぎええげげいぎぎぎィィィィッ!!」

「はいはい、動かないでくださーい。痛かったら手を挙げてくださいねー」


全身を使ってれいむが発声する。
部屋を震わせるような痛叫は、その爆音で痛みの多寡を表そうとしているかのようだ。
身体を小刻みに痙攣させ、目の周りの餡子が硬く盛り上がり、その目玉を外へ限界まで押し出している。
一体何処にそんな力があったのか、キシキシと拘束具が音をたてている。
歯を砕かれる痛みなんていうのは想像したくない。したくても出来ない。
例えば歯科医院にて麻酔なしで親知らずを抜く――――間違ってもそれは治療ではない、ただの拷問だ。


「っぎぎぎああげあががががぎぎぅいぃいぃ!!いぎぃぃぃぃぃ!!」


根元まで前歯を砕かれた痛みを表現するにはただ叫ぶしかなく。
言葉にならない言葉が閉じられない口から撃ち出されて行く。
血走り飛び出した目が涙腺すら塞いでいるのか、涙は流れてこない。


「よっと」

「ぴぃいいいいいいいいいいいいい!!!」


グリっと、周りを抉りながら鬼意惨がマイナスドライバーを引き抜いた。
早くもれいむは口の端からコポコポと泡を吹いている。
それほど強烈で凄惨な痛みだったのだろう。
意識はかろうじてあれど、思考する余裕は全くないようだ。


「ああああああああああああああ!!あああああああああ!!」

「ふぅ」


とりあえず挨拶は済んだので鬼意惨がオレンジジュースを少量流し込む。
これだけでは治療には不十分だが、多少痛みは和らぐだろう。


「ゆがぁぁ……いぎぃぃ……」


さすがに糖分の効果は高く、れいむの呼吸はみるみるうちに落ち着いてきた。
それでも完全に痛みがとれたわけではないのか、涙目で喘いでいる。
そして鬼意惨に向かって目を吊り上げ、怒鳴りつける。


「なっ、なばっ!なにをじだぁぁぁぁぁっっ!?れいぶにっ!!れいぶになにをじだがだぁぁ!!」


あまりにも怒りすぎてうまく言葉がまとまらないれいむ。
唾に餡子が混ざったものを吐き出しながら、鬼意惨の暴挙に対して抗議する。


「でいむだぞぉぉっ!?でいむにっ!このでいむにぃぃぃ!!おまえはぁぁぁ!!!
 おまえはなにをしたがっっ、っ、わがっって、わがってるのがぁぁぁぁっ!!!!」


怒りで頭部の皮がボコボコと浮き上がっている。もし血管があったら数本は切れているような怒り方だ。


「いだがったぁぁぁっ!!すっごくいたがったんだぞれいむがぁぁっ!!れいむがだぞぉ!?
 れいむがいたぐでゆっぐりできっ、できながったんだぞぉぉっ!!おまえええぇぇぇっ!!!」


鬼意惨はもう笑いを堪えるのに必死だ。


「おまえはなんっ!なんってっ!ばかなのっ……!!れいむに!このれいむにいたいいたいするなんて……!
 なんでこんなにおろかなばかがいるのっ……!!れいむだよ!?しんじられないっ……!!
 いくらばかでもげんどがあるでしょぉ……!もうっ!ほんどにぃ、ほんどにしんじられないっ!!」


とうとうれいむは泣き出してしまった。
痛みからではない、神たる自分にこんな恐れ多い、不敬な、不届きな、考えられないほど信じがたい愚行。
まさかそんなタブーを犯す馬鹿者がこの世に存在するとは思わなかった。
だってれいむだぞ?どんな生物だって一目見ればゆっくりしてしまうれいむだぞ?
どんな思考回路を持っていればそんな尊いれいむに暴力を振るえるのだ。


「もうおまぇはぁぁっ!!せっぷくさんだよっ!!そのまえにたくさんしななきゃだめだよ……!
 ああもう、こんなにおこったのはじめてだよっ!!れいむが――――――」

「ちょっと失礼」


鬼意惨がれいむの口にラジオペンチを突っ込む。
当然れいむからは猛抗議が返ってくる。


「ゆばっ!なにじでんだああああああああああ!いいかげんにしろぉぉぉぉぉぉ!!!」

「はいはい、ちょっとチクッっとしますよん」


残ったもう片方の下前歯をラジオペンチでつまむ。
さて、このまま一気に引き抜こうと鬼意惨が力強く握る。


「いだっ!!おばえええええええええええっっ!!れいむのはになにをしてんだぁぁぁぁぁっっ!!
 もうおまえはいきるなぁぁっ!!ゆっくりするなぁぁぁっ!!!もういいよっ!!いますぐ――――」

「あっ」


いざ引き抜こうと力を込めたままペンチを動かした結果。
バキン!と、れいむの前歯は折れてしまった。いや毟り取られたと言ったほうが近いか。


「ひっぎゃああああああああああああああああああ!!!!」

「あーあー、やっちゃった。これじゃ細すぎたかー」

「ががぁがああああああああっっ!!ああああっっ!!あああああがああああ!!」


前歯をヘシ折られたれいむの叫喚を聞きながら、悔しそうに鬼意惨が残った部分をそのままペンチでガリガリと削る。
そのたびにれいむがビクンビクン動き、声量も一層あがる。
なんとか直接中枢餡をかき混ぜられるような痛みから逃れようとしてもがき、カチャカチャ金属音を鳴らす。


「はーい、見えるかなー?分かるー?」

「おごぉぉぉっ、ゆがぎぃぃ!」


鬼意惨がれいむに手を振るが、見えているかどうか不安なところだ。
しかたがないのでペチペチとれいむの頬を叩き、意識されるまで待つことにした。


「ゆがっ、いがああ、おばえぇぇっ!!おばええぇぇはぁぁぁっ!!!」

「いまからお前の歯全部ブッ壊すから。オッケー?」

「はばぁああああああああ!?なにいっでんだぁぁぁぁぁっ!!おばえれいむざまにぃぃぃ!!」


気取る余裕が完全に無くなったれいむが制止を訴えるが、当然ペンチを持った鬼意惨は止まらない。


「今度こそ引き抜くぞー」

「やべっ!やべろぉおおおおおおおおおお!!れいむはにざわるなぁぁぁぁっ!!
 れいむさまがめいれいじでるんだぞぉぉぉぉっ!!だがらぁぁ――――」

「ぐーりぐーりっと」

「あぎぃぃぃああああああああああっっ!!!やべげぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」


先ほどの反省を活かし、今度は上前歯の根元をしっかりと挟み込む。
そしてそのまま穴を広げるようにグリグリと回す。


「やめげぇぇええええええええええええ!!あぇえええええええええええええ!!」

「はいはいー、痛かったら右手あげてねー。うん、大丈夫みたいだね」


悲鳴は甲高い声に変わり、声帯が千切れるのではないかというほど震える。
もちろん鬼意惨の冗談に反応出来るはずもない。


「っしょ!とれたとれた」

「ごげげがあががあああああああがあ!!!――――かはっ!…………」


若干欠けたものの、今度は歯の形を保ちながら引き抜くことが出来た。
れいむに見せびらかすように目の前で揺らすも、激痛によってそれどころではないらしい。
プスッ!プスッ!と噴出すしーしーがテーブルを濡らし、れいむの身体はヒクヒクと痙攣している。
どうやら限界を超えた痛みに中枢餡が耐えられなかったらしい、ガクンと踏ん張っていた身体が倒れ、絶叫も止んだ。


「あー気絶したのかよ、だりぃな」


叩いても反応は無い。
破壊した前歯の傷口を抉るともみあげだけがビグンと跳ねるので死んではいないようだ。
しかたがないので、れいむが起きるまで待つとする。
丁度今、また一つ新たな歯を破壊する手段を思いついた所だ。
ドライバーを持ちながら、鬼意惨はコンロの火をつけた。









「ゆあぁ……ゆはっ!!!」


ハッとれいむが目を見開く、はぁはぁと荒い呼吸がその口から漏れる。
悪い夢だった、こんな悪夢は今まで一度も見たことが無い。
目覚めたはずなのにまだ歯がズキズキと痛む気がする。
それほど恐ろしく、そしてリアルすぎる夢だった。


「はぁぁぁぁぁ…………どれい?きて、れいむがおきたよ」


最悪の目覚め。
そんな日はいつもよりも豪華な“もーにんぐせっとさん”を持ってこさせようとれいむが奴隷を呼ぶ。
ゆっくりと身体を起こそうとして――――――カキンと冷たい感触に阻まれ、上体はビクともしなかった。


「え……?」


起き上がることが出来ない、でもアレは夢の中の出来事だったはずだ。
サーっとれいむの体内餡の温度が低下していく。
ドクンドクンと中枢餡は激しく伸縮し、呼吸が細くなっていく。


「どれいっ!!どれいどこっ!?はやくっ!はやくきてぇっ!!」


ヒステリックにれいむが叫ぶ。
そうだ、いつもの奴隷の姿さえ確認できれば安心できる。
だから早く来いともみあげを不規則に動かしながらショップの店員を待つ。
ヒタ、ヒタ、と足音が近づくも、仰向けのれいむには覗き込まれるまで誰だか分からない。


「ど、どれい?へんじはどうしたのっ!?あははっ、わかったおびえてるんだねっ!?
 だいじょうぶっ!こころがひろいれいむはぜんぜんおこってないよっ!!ぜんぜんだよっ!
 だからへんじ――――――――――」

「はーいっ!!鬼意惨でーす!いやー、そんなに求められてたなんて知らなかったなぁ!」

「いぃぃやああああああああああ!!!!おばえじゃなぃいいいいいいいいいいいい!!!!
 おまえちがうぅぅぅ!!!ちがうぅうううううううう!!ゆあああああああああああああ!!」
 

鬼意惨の顔を見た瞬間、夢だと思い込んでいた口内の激痛が急激に目覚め、
それを自覚するよりも先に餡子で出来た脳は恐怖に埋め尽くされる。


「うぞだぁあぁぁぁぁっっ!!あんなのほんとうじゃなぃぃぃぃぃっっ!!
 れいむがぁぁぁっ!!れいむにあんなことできるわげないぃぃぃっ!!!」

「あんなの?あんなのってさ、どれの事?前歯砕いたヤツ?真っ二つに折ったヤツ?ああそれとも引き抜いたヤツかな?」

「ぎぃぃぃぃぃっ!!!れいむはれいむなのにぃぃぃっ!!どうじでぇぇぇっ!!
 ありえないよぉぉぉぉっ!!!れいむはいちばんでしょぉぉぉっ!?いちばんえらいでしょぉぉぉっ!!??」

「あーそれね、はいはい」


いい加減限界だろう、そろそろネタ晴らししてもいい頃合だ。
れいむが支えにしている自分は世界の中心だという妄想。
ソッチの方からも目を覚まさせてあげよう。


「ばかすぎるおまえでもみればわがるでしょぉぉぉぉっ!?ねぇえぇっっ!!れいむがさいこうにゆっぐりしてるでしょぉぉぉっ!?」

「いや?全然」

「はあああああああああああああ!?ゆっ、ぐっそぉおおおおおおおおおおお!!!!
 こんなぁぁぁっ!!!こんなうつくしさをりかいできないくそにんげんがいるなんてぇぇぇえぇっ!!」

「あのさ、お前なんで自分がそんなに美しいと思ってるわけ?」

「はぁあああああああああああああ!?」


バシンバシンとテーブルを叩くもみあげが音をたてる。


「そんなのみればわがるでしょぉぉぉぉぉおっ!?どれいですらいっつもほめてたんだよぉぉぉっ!?
 あいつはつかえなかったけどぉぉぉっ!!おまえよりたくさんましだよぉぉぉぉっ!!」

「ああ、それ嘘」

「ゆっ!?…………でたらめいうなくずぅううううううう!!!うそなわけないだろぉぉぉぉっ!!!
 れいむはうつくしくて!すてきで!ゆっと、うつくしいんだよぉぉぉぉぉっ!!」

「じゃぁさっ!!」


れいむの注意を引くために鬼意惨は指を突き出して遮り、大きな声で仕切りなおした。
少しの沈黙を挟み、また鬼意惨が口を開く。


「じゃぁ、他のゆっくりの事はなんて言ってた?」

「ゆはぁ!?ほかぁ!?ほかは……そうだよっ!!れいむみたいにきれいじゃないからごみだっていってたよ!!」

「そういうゴミはどうするって言ってた?」

「ゆあん?ごみは、ゆぷぷっ!ごみはにんげんなんかのおもちゃになるんだってっ!!!
 おもちゃなんて!!ゆっぷっぷっ!!ばかみたいっ!!くそにんげんのおもちゃっ!!」


何がツボに入ったのか知らないが、れいむはゲラゲラと笑い出した。
鬼意惨の質問は続く。


「隣にもゆっくりは住んでたろ?そいつらは?」

「ゆっ?となり……ゆぷぷっ!きたないまりさがいたよっ!!ずーっとすやすやしてたよっ!!
 あいつもごみにきまってるでしょぉぉぉぉぉっ!!!くそにんげんのおもちゃだよぉおぉ!!」

「じゃぁ反対側のゆっくりは?正面にもいたろ?そいつらの事は?」

「ゆっ!?ゆ、がぁぁぁぁぁっ!!!ぜんぶごみだよぉぉぉっ!!ごみっ!!!
 どれいはっ!!れいむいがいはぜんぶごみだっていってたよぉぉぉぉっ!!!」

「そっか」


大きく鬼意惨は頷き、そしてニッコリ笑って言った。


「周りが全部ゴミでさ、全部が人間のオモチャになるゆっくりだったんだろ?
 まぁ、それはあってるよ。あそこは人間にゆっくりを売るところだからね。
 今頃れいむのおうちの隣や前にいたゆっくりもオモチャにされてるんじゃない?」

「ゆぷぷぷっ!!そうなんだねっ!!にんげんのおもちゃにされちゃってるんだっ!!さすがまけぐみさんだね!」

「で、お前も今俺のオモチャにされてるよね?」

「――――ゆは?」


れいむがおもちゃ?一体このクソ人間は何を訳の分からない事を言っているんだ?
カッ!とれいむの餡子が沸騰する。


「れ、れいむがおもちゃのわけないだろぉぉぉぉっ!?れいむはまいにちあまあまたべて!
 どれいがいてっ!!どれいはいっつもれいむをほめてたんだよぉぉぉぉっ!?」

「れいむだってさ、オモチャは面白いほうがいいだろ?」

「――――――――ゆは?」


一瞬、鬼意惨の質問の意味が本気で理解できず、れいむは呆けた。


「どういうこ――――――」

「俺はさ、面白かったよ?実は自分もゴミクズ負け組みゆっくりのくせに、神様気取って偉そうにしてるれいむ。
 すっごい馬鹿っぽくて滑稽だった」

「れ、れいむはほんとうにかみにもひとしいそんざいでっ!」

「ならさ、どうして俺に売られたの?」

「ゆうぅっ!?」


売られた、れいむが売られた?
嘘だ、嘘に決まっていると思いながらも、先ほどから奴隷が助けに来ないのをおかしいとは思っていた。
もし本当にれいむがコイツのオモチャとして奴隷に売り払われたのだとしたら――――――


「ちがぅぅぅぅぅ!!ちがうちがうちがうっっ!!!れいむはおもちゃじゃないぃぃぃ!!!」

「あのさ、こうやって動けなくされて俺に前歯折られたり砕かれたりしてるんだよ?
 どう考えたって俺のオモチャじゃん」

「うるざぃいいいいいい!!れいむはうつぐしいんだぁぁぁぁっ!!とっでもたぐさんぅぅ!!」

「――――――お前一度でも自分の姿見たことあんの?」

「え?」


自分の、れいむの神々しい姿。
もちろん見たことあるに決まっている。それはそれはたくさん美しかった。
れいむのほかに誰も持つことが許されない虹色に輝く瞳、漆黒の髪は夜でもまばゆく世界を照らす、
小さいながらもセクシーなおくち、そして成長途中のため飛ぶことは出来ないが、背中には天から舞い降りた証である翼が生えている。
うん、完璧に思い出せる。


「あるにきまってるでしょぉぉぉっ!!いまおもいだしただけでもかんどうしちゃうよっ!」

「ほれ」


自己陶酔に片足を浸し始めたれいむの眼前に、鬼意惨が鏡を差し出した。


「ゆっ?なに…………?このゆっくりしてないゆっくりは」


だらしなく口を開いたまま血走った目をした不快なゆっくりが映っていた。
いきなり不快なものを見せるなと、れいむが嫌悪を顔に出す。
すると生意気にも目の前のゆっくりも嫌そうな顔をするのだ、このれいむに向かって。


「なんなのぉぉぉっ!?こいつ――――――」

「お前だよ」

「ゆはぁぁっ!?」

「お前の姿が俺が手に持ってる板に映ってるんだよ」


この汚いのがれいむだって?
馬鹿にするのもいい加減にしろと、れいむが唯一自由に動かせるもみあげで目の前のゆっくりを殴りつけようとする。
すると同時にそのゆっくりもれいむに向かってもみあげを突き出してくるのだ。恐れ多くもれいむに向かって。
れいむと比べて全然ゆっくりしていない――――――なんて事は無く、なかなかゆっくりしているもみあげだ。
毎日欠かさずもみあげをぺーろぺーろして、手入れをしていたために分かる。
あれはれいむのもみあげさんじゃないか!一体どういうことだ?もしや盗まれたのか?


「ゆっ!?ゆ?」


慌てて自分のもみあげを確認すれば、ちゃんとそこにある。
じゃぁなぜ、と考えて浮かんでくるのは人間の言葉。
“れいむが映っている”


「ゆっ!!………ゆぅー?」


そーっともみあげを動かしてみる。
どうだ?と伺うまでもなく、目の前のゆっくりも全く同じペースでゆるゆるともみあげを動かす。
慌ててバッっと逆のもみあげを動かすが、それすらも完璧に真似されてしまう。
きっと今、れいむは目の前のコイツみたいに不安でどうしようもないという表情をしているのだろう。


「れ、れいむなの……?これ……れいむ……?これが……?」

「だからさっきから言ってんじゃん、これ鏡。自分の姿が見れる道具」

「じぶんの…………すがた…………」


良く分からない器具が絡みつき、大きく口を開きっぱなしにされ、そのおくちの中は前歯がボロボロ――――というよりほとんど残っていない。
そして下半身はしーしーがこびりついてカピカピになっている。
こういうヤツの事を奴隷も自分もなんて言ってたんだっけ。
ああ――――――そうだ、美しく生まれて来れなかった時点で負け組み、だ。


「ゆ、ゆが、ゆがああああああああああああああああ!!!」

「ご理解いただけましたかー?あなたはただの汚いゆっくりですよー」

「ゆっ、ゆあああああああああああああ!!!やだぁああああああ!!れいむきたなくないぃぃ!!」

「ま、そこはどうでもいいんだけどね。お前がオモチャってのが重要なの」


そう言って鬼意惨は手に持つ高温に熱したドライバーを見せ付ける。
先ほどれいむの歯を砕いたときについた砂糖が、かすかに甘い香りを漂わせている。


「な、にそれ、ねぇ、なにぞれぇぇえぇぇぇぇっ!!ゆっぐりできないぃぃぃ!!それでどうするのぉぉぉぉぉっ!!」

「すぐに分かるさ」


れいむが意識を失っている間に、ずっと火に当てていたソレは、直接触れたりするものなら“あつい”ではすまない。
ゆっくりゆっくり鬼意惨がれいむの口内へドライバーを近づけていく。


「やべろぉおおおおおおおおお!!ぐるなぁぁぁっ!!ぐるなぐるなぁああああああああ!!」


触れずとも感じる熱気がさらに恐怖を煽る。


「じゃやるよー、まぁもうわかってると思うけどクソ熱いからな、頑張れよー」

「いいぃぃぃぃぃやあああああああああぁぁぁがああ!!やべろっていっでるだろおおおおおお!!」

「ほれ」

「ピィィィィィィィィィッッッッ!!!!」


ジュゥゥゥという音が甘ったるい匂いを伴って部屋の中を飛び回る。
高温の金属を押し付けられた下部の奥歯は、はんだのように解けていく。


「おおー!面白れー!すいすい溶ける」

「ヒピィィィィィィィッッッ!!!」



軽く数回往復させただけでれいむの奥歯は溶解し、砂糖水となって口内へと流れていった。
れいむの悲鳴はもはやゆっくりのソレというより、ガラスを引っ掻いた時に出るような、
無機質でな高音域のノイズへと変わっていた。
だがその命を絞られているような叫びが、鬼意惨の耳を心地よく震わせる。


「ゆっくりの日~まったりの日~」

「ビィィッィィィィぁぁぁぁぁぁぁあああああああっっっ!!!!!」


そのままドライバーを隣の歯へと移動させ、同様に溶かしていく。
とその時絶叫し暴れまわっていたれいむの舌先がドライバーに触れた。


「じゃがっ!!びゃあああああああああああああああああああああ!!」


焦げた舌を蛇のようにくねらせ悶える。
無意識の事だろう、もみあげが鬼意惨の腕を叩くが、若干のくすぐったさしか感じない。


「ぎょぇ……けぇ……あげぇ……」


左下の奥歯から反対側まで、全てを溶かしきった頃にはあれほど部屋を震わせていたれいむの絶叫も止まっていた。
口の端から舌を垂らし、ブクブクと泡を吹いている。
また意識を手放したれいむに、鬼意惨は舌打ちする。
命そのものを砕いていくような激痛のせいで失神と覚醒を繰り返し、
餡子脳の大事な部分を壊しながらやっと完全に気絶できたれいむ。
叫びすぎて喉の奥が破れたのか、黒い泡は際限なく湧き上がり下あごを汚す。
通常よりも外に押し出されている白目だけを見ても、気を失うしか楽になる方法が無かった事が伺える。
ほんのわずかな休息時間を意識の無いままに消費するれいむを尻目に、次の道具を取り出す。
鬼意惨が手にしたのは荷造り用のヒモだ。


「どうやって固定するかなー。あ、この汚ねぇ虫歯でいいか」


それを使って上前歯を中心に数本まとめて縛り、すっぽぬけぬよう歯の側面に開いた小さな穴に引っ掛け、硬く結ぶ。
ヒモの反対側を大学で使っている小六法にくくり付けた後に、ヒモの長さを調整して完成だ。
これでテーブルの上からこの鈍器のように重い本を落とせば、ヒモで繋がった数本の歯はれいむの口内から旅立って行くだろう。
まるでお空を飛んでいくみたいに。


「ジュース、ジュースっと」


鬼意惨の準備の終了はれいむの地獄の再開となる。
器具によってがっぽりと開いた口から喉奥めがけて、甘い液体が流し込まれる。
まず舌がそれに反応し、体内へとかきこもうと動き出す。
激痛に次ぐ激痛によって壊れかけの餡子脳に、糖分が急速に届けられ、そして目覚めてしまうのだ。
本ゆんは覚醒を望まないのに。


「…………ゆ?…………ああああああああああああああ!!
 まだいるぅぅぅぅ!!まだおまえいるぅぅぅぅ!!やだああああああああ!!!いやあああああああ!!」


さすがに今回は覚えていたのか、鬼意惨を確認するや否や取り乱すれいむ。
身体を振りたいようだが、金属の戒めにカシャンカシャンと押さえ込まれている。


「はい、れいむ!ちゃんとこっち見てね!見ないと怖くて痛いよ?」

「ひぃぃぃぃぃっ!!ぼういだいのやだっ!!やだぁぁぁあっっ!!!」

「このヒモを見てねー」

「ゆぅぅぅぅぅっ!?にょろにょろさん?ぞ、ぞれでなにずるのぉぉぉぉぉっ!?」


鬼意惨につままれているヒモには棘も熱もないので、一体何をされるのか想像出来ない。
具体的な恐怖は無いが、どうなるのか分からない不安がれいむの身体を震わせる。


「このヒモは既にれいむのたくさんの歯に結んであります!
 で先っぽはコレ!重い本がついてます!」

「やめで、もうやめよ……?もうたくざんれいむいだかったよ……?」

「この本を鬼意惨がぽーいすると、れいむの歯も一緒にぽーいって抜けちゃいます!
 ゆっくり理解してね!」

「ぬける……?ぬ、ぬけるってなに?ま、またいだいの?」


震えるれいむの声、ゆっくり出来ない答えが返ってくる事はわかっているのに、それでも不安で聞いてしまう。


「たくさんの歯をブチって取るって事さ、たくさん痛いよ!頑張ってね!」

「やだああああああああああ!!じんじゃう!!れいむじんじゃうでじょぉぉぉぉっ!!」

「だから死なないように頑張ってね!」

「むりぃいいいい!!むりなのぉぉ!いだすぎるのぉぉぉぉっ!!たぐざんいだいんだよぉぉぉっ!!」


必死でもう十分に痛めつけられ、身体は限界だという事をアピールするが、重りを手にした鬼意惨には届かない。
れいむの目の前で左右に揺らし、怯える様子を楽しんでいる。


「じゃぁ歯を抜くよー。いくよー」

「やべでえええええええええ!!やべでっ!やべべぇぇぇぇ!!」

「やべで?やべべ?意味が分からないなぁ」

「やべで!やべでっでいっだんでずぅ!!やべべへぇぇぇぇ!!」

「ああ、止めてか。そっか止めて欲しかったのか」

「っ!!はいぃぃぃ!!ぞうでずぅぅぅ!!やめでくだ」

「残念!やめません!どーん!」

「ぎっごごごごごごごぉおおおおおおおお!!!」


テーブルから落とされた小六法は、途中一度も抵抗を受けることなく床にドスンと落ちた。
れいむの上前歯を含む数本は、その重さを支えられる強度は持っておらず、遅れて床に転がった。
回復しきっていないれいむの喉から発せられる悲鳴は低い声に変わっているが、それは決して痛みの度合いが低いわけではない。
ブリュブリュと液状のうんうんが、力みすぎて壊れてしまった肛門からゆるやかに流出する。
良く見ると拘束具の金具が当たっている部分は、全てが身体に食い込み、皮が裂けてしまっている箇所もある。
それほど強く食いしばり、のたうつために体内餡は身体をメチャクチャに内部から押し上げたのだろう。


「いがいいぎゃいいじゃいいじゃぃぃあああああああああ!!!いだあああああああぎぃぃぃぃ!!」


歯を溶かされ続ける痛みとは違い、一番強烈な痛みは一瞬だっため、悲鳴にも理性が残されている。
とはいえ、歯をそれを支える歯茎や痛覚神経その他を一切かまわずひっこ抜かれた痛みというのは、簡単に収まってくれるものではない。
痛いと叫んだからといって、その分痛みが小さくなるわけではないが、本能が勝手に喉を震わせる。


「こっからペース上げんよー、死ぬなよー」


聞こえていないことを承知で鬼意惨がれいむに警告する。
そして取り出したのは『鬼は内』で買ってきた“ばくちくさん”
ゆ虐用に作られ、破裂音は凄まじいが、反して爆発力はそれほどでもない。
ただし、手に持ったまま破裂させれれば火傷くらいはするし、皮も剥けてしまうかもしれない。


「よいしょ」

「いがぃぃぃよぉぉぉぉぉ!!いぎぃぃぃぃぃぃ!!ああああああああぐぅぅぅ!!」


その“ばくちくさん”を残った奥歯に貼り付ける。
表と裏に二個、セロテープで十分だった。二本の導火線をねじってまとめる。


「ぎひぃぃぃ!!なにぃぃぃ!?まだなにがずるきなのぉぉぉぉぉっ!?」

「当たり前じゃん。全部の歯が無くなるまでやるよ」

「うぞぉおおおおおお!!ぞんなぁぁぁっ!ぞんなあああああああああ!!」


もみあげで目を覆い、信じられないと身体をグネグネよじる。
れいむはたくさん、もう何度も『止めて!』と懇願したが、この人間は躊躇無く実行した。
さすがにれいむも理解した、こいつは本当にれいむの歯を全部壊す気だと。


「あとなんこっ!?ねぇっ!れいむのはさんあとなんこあるのぉぉぉっ!?」

「えー?いち、にぃ、さん、よん、あーたくさんかな!」

「いぃいいやあああああああああ!!!もういらないぃぃぃ!!ぞんないらないぃぃぃ!!」

「おっけー、いらないなら全部鬼意惨がもらってあげるよ。いやー優しくってごめんね?」

「ちがうぅぅぅ!!!やだあああああああ!!もうやだああああああああああああ!!」


スッと鬼意惨がライター取り出し、カチッカチッと火をつける。
揺らぐ炎は小さいながらも、れいむの目にしっかりと映る。
れいむも知っている、アレは熱い、とっても熱くてゆっくりできないものだと。


「あづいあづいはやだあああああああ!!いやあああああああああ!!」

「あー大丈夫大丈夫、これでれいむ焼くわけじゃないから」

「ゆばぁ?なにずるの……?だめぇっ!!おくちにいれちゃだめぇぇぇ!!やめでぇぇぇ!!」


そのまま鬼意惨はライターをれいむのおくちに突っ込み、奥歯に貼り付けてある爆発物の導火線へと火をつける。
青白い煙と音が瞬間的に発生し、爆発のカウントダウンが開始されたことを告げる。


「なにっ!?なんなのこのおとは――――――」

パパンッ!パンッ!

「ちゅボボボボボおぉぉぉぉぉっ!?――――かっ!が、がっあああああああがああああああああああっっ!!!」

「おっと、意外といったな……」


くくり付けていた奥歯はもちろん唇の部分も円状に吹き飛び、テーブルの上にも餡子が飛び散った。
また隣の歯も半分が砕け散り、れいむの口内にも細かな破片が突き刺さる。
顔の皮に被害が出たことも相まってれいむの姿は、それなりにグロテスクなものへと変貌していた。
更に耳が痺れるほど絶叫しているので、さながら怪物の様相を呈している。


「オボォォォォォォォォォォっ!!オゴォォォォッォォォォッ!!」


そして怪物に生きたまま喰われるような痛みを味わっているれいむ。
前歯を抜かれた痛みも治まっていないウチに、粉々に奥歯を爆破された痛みが加わり、
餡子の脳は痛覚神経からの情報に支配されている。


「ゆっくりの日~♪スパッツの日はノーパンの日~♪」


心底楽しくて仕方が無いといった感じで、鬼意惨が発狂防止用の糖分をれいむに補充する。
ここまでくると多少痛みが和らいだところで、れいむの苦しさは変わらないだろうが、それでも餡子脳への致命的なダメージは防げる。
痛みの発生源が多すぎてもはや口内の何処が痛いのかすら分からないれいむは、相変わらず獣のような咆哮を続けているが、
糖分を流し込むとそれでも飲み干していく。


「ゆごっくんぅ、うごぉぉ、あぐぅぅぅん……ゆぐっ、ごくっ」


今やれいむに残された歯は、上部の左側に5本ほどあるだけ。
後は全て残骸しか残っていない。


「後はうん、削るか」


金属製のヤスリを取り出し、目の粗い方をれいむの口内へと進入させる。
そこに、絞りきった雑巾からたった一滴だけ落ちる水滴のような、弱りきったれいむの声が制止を懇願する。


「まっで……まっでぇ……、なんで……なんでごんなひどいごとずるのぉぉっ!!」

「えー、いまさらー?なんでって俺がしたいからさ」

「どうじで……れいむが、れいむがかみざまじゃなかったとじでも、にんげんざんにはかんげいないでじょ……?
 めいわぐかけてながったでじょ……?」

「確かに……それは……」


ゆんゆんポロポロと涙を零しながらも、真っ直ぐれいむが鬼意惨を見つめる。


「れいむは……かんぺきじゃながったげどっ!ぞれでも!ぞれでもゆっぐりじてだよっ!!」

「……れいむ、その…………」

「あのままっ、あのままあそこでゆっぐりできていればれいむはじあわぜだったよっ!!
 れいむは……そうだよれいむはあそこではかみさまでっ!!それで――――」

「ソーレっ!ごーりごーりぃ!」

「びぎぎぎぎぎぎぎゃああああああああああああ!!」


ゆっくりの命乞いを含む超理論に耳を貸す必要はない。
何か面白い事を言ってくれるかと思って鬼意惨は調子を合わせていたが、すぐに飽きた。
れいむの数少ない無事な歯にヤスリを押し付け、前後に動かしザリザリと削っていく。
脳餡ごと引きずられているような衝撃と、長く続く激痛にれいむは元気良く反応する。


「やっぱりれいむには悲鳴が似合うねー。ゆっくりしてるよん」

「げぎぎぎぎぎぎぎあががぎぎぎがががががっぎぎぎぃぃぃ!!」


先ほどまでの一瞬の強大な痛みとは違い、叫んでいる最中も次々に追加されていく鈍くそして太い痛み。
れいむの意思とは無関係に、防衛本能がケガを負い危険が及んでいることを過剰な痛みで脳に伝えてくる。
ここを攻撃されているぞ!なぜ逃げない?痛みが足りないのか?これならどうだ?これほどの痛みを与える脅威にさらされているぞ!
ほら、逃げろ、防げ!脅威から遠ざかれ!まだ警告がたりないのか!この痛みならどうだ!もっと、もっと―――――――
それはもはや痛めつけられている身体の、脳に対する復讐だった。


「んぎぎぎぎぎぎぃぃぎあっぐぐぐぐぃぃぃぃぃぃ!!!」

「がーりーがーりさんっ~がーりがーりさ~ん」


鉄製の凶器が歯と寿命を削る振動に合わせて、れいむの絶叫が震え、揺れる。
そのリズムに上機嫌の鬼意惨が歌を合わせる。
自らの体からも過剰な痛感という攻撃を受けるれいむに味方はいない。
狂ってしまえれば楽なのに、鬼意惨が垂らす糖分を身体は必死に吸収し、命と精神をかろうじて守っている。
鬼意惨の腕に巻きつくもみあげにも相当な力が加わっているのが分かる。


「ぎょぎっぎぎぎぎぎっがががががががが!!!」

「さすがに砂糖細工は脆いなー、すぐ削りきっちゃう」


二本、三本と瞬く間に粒上の砂糖へと砕かれていくれいむの歯。
ただ、れいむが願うのは自身の歯の無事ではなく、一刻も早く全ての歯とこの痛みが無くなることだ。
はやく、はやく終わってくれとチカチカと閃光の走る意識の中で救いを求める。


「げぇぎよげぼっ!!あごぉぼぉっ!!えぎょぉぉっ!!ぎょっぼっ!!」

「うおっと。……自分の餡子で溺れないでくださいよれいむさん」


意味ある体内器官として機能させられなくなった体内餡が、液状になり体内を圧迫する。
普段なら吐き出しているところだが、仰向けに寝かせられているためそれも出来ない。
その状態で全力で叫んだために喉に絡まり、大きく咽るれいむ。
もちろん鬼意惨はれいむの惨状を楽しみつつ、その腕を止めたりはしない。
唯一綺麗な形を保つ最期の一本を、丁寧にそしてなごりを惜しむように気持ちをこめて削っていく。


「げっばああああああっ!!あぎょげほっ!がっぼっ!おぼぉっ!!ぎぃいいいいいい!!」

「ふぅ………よしよし」

「がああああああああああああああっ!!あああああああっっ!!」


れいむの口から鉄ヤスリを抜き、ゆ虐工具箱へとしまう。
部屋に響くれいむの狂叫は、おおよそ全ての歯を苛め抜いた鬼意惨へのファンファーレだ。
今や泣き叫ぶれいむの口内には、廃墟のように並ぶ白い残骸があるだけとなった。


「あごごご、あげげげぇぇ!!あごごごがあああああ!!」


それにしてもれいむは良く耐えたと、オレンジジュースを注ぎながら鬼意惨は素直に感心する。
小まめに糖分を補充していたとはいえ、いつ狂っても不思議ではなかった。
中枢餡にダメージが無く、体内餡が流出しない限り死なない、は伊達じゃない。
脆いようでしぶといゆっくりという種の力を知った。
もっともその肉体のしぶとさが本ゆんにとってプラスに働いた例を鬼意惨は知らないのだが。


「げひぃぃ、いがい、おぐちがぜんぶいだいよぉぉぉぉっ!いじゃぃぃぃぃぃ!!」


今回で言えば正直、最初に前歯を砕いた痛みでショック死したほうが幸せだったろう。
だがそうはならなかったので、鬼意惨は十分に楽しみ、れいむは十二分に地獄を味わった。


「だずげでどれいぃぃぃ!いだいのっ!おぐちが!おぐちがいじゃいじゃいなのぉぉぉぉ!!」


さて、れいむの処遇だが、せっかく耐えてくれたのにここであっさり殺してしまうのではもったいない。
というよりいつも鬼意惨は自分が楽しんだあとは、過酷な街に放っている。
法には触れないがマナー的には褒められた行為ではない。
が、『一番残酷なゆ虐をしたければ、飼ってから捨てればいい』の言葉にあるようにこの街は人間よりも野良に冷酷だ。


「ひぎゅぅぅぅぅ!!いじゃいよおぉぉぉ!!いじゃいいぃぃぃぃぃ!!」

「あーれいむさん、れいむさん」

「ひぃいいいいいいいいいっ!!!まじゃなにがじゅるのぉぉぉぉ!?もうやめでよぉぉぉ!!」

「いや、もう何もしない。良く頑張ったな」

「ゆ……?え……?」


信じらないと、れいむが固まる。
いきなり拷問の終了を宣言されても、さすがの餡子脳も警戒する。
そんなれいむに構わずに、鬼意惨はパチンパチンと拘束具を外していく。


「ほんとに……?もうれいむいだいだいざれないの……?」

「ああ、もうしない。解放してやるよ。ああ、つまりこっから出してやる」

「ゆあぁ……やっだ……ははは……」


ようやく自由になった口で、地獄から救い上げられた喜びを噛み締める。
プルプルともみあげ震わせ、しばらくじっとしていたが、ハッと顔を上げて鬼意惨に乞う。


「じゃぁもどしてっ!!れいむをっ!!あのどれいがいたところにもどしてぇぇぇぇっ!!
 あそこなられいむはかみなんだよぉぉぉぉぉっ!!おねがいもどしてぇぇぇぇぇっ!!」

「あー?あー、無理無理。今更返品とかありえねーから」

「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉっ!?おまえがれいむをつれてこなければぁぁぁぁぁっ!!
 れいむはゆっぐりじてたんだよぉぉぉぉぉぉっ!!」

「知らねーし、それさっき違うって説明したし。
 まあいいや、そんなにお前がスゲーなら他のどこでも神様になれるよね!頑張って!」

「いやああああああああ!かえじでぇぇぇぇっ!!れいむをおうちかえしてぇぇぇぇっ!!」


持ち運び用のケースを開き、お店に戻してくれと泣いて頭を下げるれいむを中に入れる。
連れて行ってくれるんだよね?そうなんだね?と無理に都合よく解釈しているれいむを無視して家を出る。
目的地は自然公園だ。










「ゆ…………?ここ…………どこ……?」

「ん?公園」

「こうえんさん……?え?だってれいむは、おうちに、れいむのおうちにかえしてっでいっだのに……」


芝生の上にれいむを降ろす。
この公園は最近一斉駆除があったので、野良の数が少ない。
持ち主のいなくなったおうちもあるだろう、そこらの路地裏よりもまだ生きていける可能性がある。


「ここで、れいむはど、どうすればいいの?ごはんはどこなの……?だれがもってくるの……?」

「さぁ?誰も持ってこないだろ」

「さぁって…………ごはんたべなきゃれいむしんじゃうんだよっ!!ねぇっ!!」

「そこらのゆっくりは草食ってるよ」

「くささん……?え……くささんてこれ……?うそでしょ……?」


もみあげで足元の雑草を撫でたり、つまんだりしながられいむが呟く。
とてもおいしそうには見えない。


「まぁ、お前は草食べれないよな」

「ゆっ!?そうだよぉぉぉぉっ!!れいむはくささんなんてたべれないよぉぉぉぉっ!!
 れいむにふさわしいのはあまあまでっ!!それもたくさんがないとれいむは――――」

「そうじゃなくてさ、お前。歯、ねーじゃん」

「え…………?あ、ああ、あああああああああ!!」


言われて歯が無くなるまでの痛みと恐怖まで思い出したのか、れいむが頭をもみあげで抱えて座り込む。
しっかりと心にも深い傷を負ったようで、鬼意惨が満足気に頷く。


「歯がなきゃむーしゃむーしゃ出来ないなぁ。草とか硬いし、そもそも引っこ抜けないだろ。
 ていうか、大抵のものが食えないんじゃないかな?」

「ぞ、ぞんなぁああああああああああ!!そんなのやだぁああああああああ!!
 どうすればっ!!れいむどうすればいいのぉぉぉぉっ!!たべなきゃしんじゃうよぉぉぉぉっ!!
 れいむはなにをむーしゃむーしゃすればいいのぉぉぉぉっ!!ねぇぇぇっ!!」


実際の所は歯があったとしても草や生ゴミなんて、舌が肥えたれいむには食べれたものではないだろう。
我慢して飲み込んで徐々に慣らしていくなんて根性があるようには見えない。


「おしえてよぉぉぉぉっ!!れいむじにたくないぃぃぃ!!れいむのごはんさんはどうすればいいのぉぉぉっ!?」

「うんうんを食べればいいんだよ」

「――――ゆは?」


れいむが無い耳を疑う。
今目の前の人間はれいむに何を食べればいいと言った?


「だからうんうん食べなって。うんうんなら柔らかいから噛まなくても舐めてるだけで飲み込めるでしょ」

「う、うんうんはたべものじゃないでしょぉおおおおおおおおっ!?」

「そりゃ誰も好き好んで食べねーけど、しょうがねーじゃん。それしか食べられないんだから」

「はぁああああああああ!?うんうんなんてたべれるわけないでしょぉぉぉぉぉっ!!ねぇぇぇぇっ!!!」


れいむは文句を言うが、鬼意惨の言うとおり確かにうんうんなら舌の肥えたれいむでも食べられる。
なぜなら、もともと臭くてマズイのだ。食べる前には相当の覚悟がいるだろう。
その覚悟さえあれば自身の餡子を吐き出さないで済むかもしれない。
それにれいむがショップで食べていた饅頭だと思っていたものは、同族の死体と排泄物だ。
砂糖水を掛けて匂いと味をごまかしている。


「まぁ、うんうんなんて栄養少ないから自分のだけじゃ足りないね。
 他のゆっくりにちゃんとうんうん下さいするんだよ?」

「で、できるわけないでしょぉぉぉっ!?れいむがうんうんを!ほかのごみのうんうんをもらうなんてぇぇぇっ!!」

「知ったこっちゃねーし、まぁ頼むときには気をつけろよ?“歯無し”なのがバレたら制裁されるかもな」

「い、いやああああああああああああ!!」


じゃぁなと言って鬼意惨が後ろを向く。
その背中を死に物狂いで呼び止めるれいむ。


「まっでっ!!まっでよぉぉぉっ!!れいむをおうちにかえしてよおぉっぉぉっ!!ここじゃしんじゃうよぉぉぉっ!!
 どれいのところにもどしてぇぇぇっ!!おねがいぃぃ!!どれいよんできてぇぇぇぇっ!!」

「知らねーつーの。まぁ、うんうん食べながら頑張ってここで生活してればさ、
 その奴隷が迎えに来てくれるんじゃない?」

「ゆゆっ!?ほんとっ!?ほんどにどれいがむがえにきでぐれる!?」

「あー来る来る、メッチャ来る。れいむ様がいなくてとっても寂しかったですーって言って」

「やったぁぁぁぁっ!!れいむがんばるよぉぉぉぉっ!!がんばるからはやくどれいきてぇぇぇ!!」


新生活に希望を見出せたれいむに今度こそ背を向けて、鬼意惨が歩き出す。
簡単に死なれてはつまらない、今後を見届ける事は出来ないがある程度予想はつく。
れいむの今後を想像するのが楽しいのだ。
それが外れても、れいむが苦しんで苦しんで苦しむ事だけは確実なのだから。








アテなんてあるはずが無いれいむは公園内をさ迷ったすえに、割としっかりと整えられた植木のおうちを見つけた。
そこに済んでいたゆっくりが使っていたと思われる草が敷き詰められたベットが数匹分ある。
最もれいむにとってソレは、人間で言うと新聞紙をひいただけの粗末な布団だ。
奴隷が迎えにくるまでの我慢だと自分に言い聞かせ、とりあえずは腰を落ち着ける。


「ゆ…………」


そして――――何をすればいいのだろう?
お腹は空いている、だがごはんは出てこない。
あれだけ筆舌に尽くしがたい苦痛を味わった身体は、十分な補給と休息を求めている。
だからとりあえずれいむは積まれた草の上に転がり、眠ることにした。
まぶたを閉じると急激に眠気が押し寄せてくる、もともと苛め抜かれた身体と精神は限界だったのだ。
溜まりに溜まった疲労が一気にれいむの意識を奪っていく。
明日は、きっと明日になれば奴隷が迎えに来る。
たくさんの謝罪とあまあまを持って、そしたらまずれいむは――――――――






「ゆっ!?」


れいむが起き上がる、相変わらず外は明るい。
が、実際は半日以上れいむは眠っていた。
最早昏睡と言ったほうが近いかもしれない。


「ゆぁ、おなかすいた……どれいは、どれいはまだこないのぉっ……?」


れいむを目覚めさせたのは空腹感だった。
体内餡を大量に消耗したまま、一切補わずに半日。
もはやそれは痛みにも似た飢えだった。
身体が早急に食事をとる事を脳に激しく要求している。


「ゆぐぐぐぅ…………しがたないよ…………」


とりあえず、おうちの至る所に生えている草をくわえて見る。
ちょっとだけ齧ってみよう、そう考え噛み千切ろうとして――――スッっと草は口内から消えた。


「あ……そうだ……れいむのはさん……はさんがぁああああああああ!!」


唇だけで挟みこんでも草は千切れない。
それでは体内に入れることが出来ない。


「ゆぐぅぅ、ぺーろぺ、まずぃいいいいい!!!ゆえぇぇぇっ!!!」


味だけでもみてみようと表面を舐めるれいむ。
そして初めて“苦味”というものを知った。
これでは歯があったところで主食には出来そうもない。


「うぐぅぅぅぅ!!どれいぃぃぃ!!はやくきてよぉぉぉぉっ!!」


とはいえ収まるどころか飢餓感はどんどん強くなる。
お腹の悲鳴に急かされ、れいむは仮の住まいを出て口に出来そうなものを探しに行く。
天気がいいのでかなり熱い、カラッポの身体には辛い。


「ごはんさん、ごはんさんどこ……?ごはんさん……」


だらだらと涎を垂らしながら目を左右に散らしても、れいむが想像しているお饅頭やお菓子は映らない。
草が食べられないと分かった以上、足元に生えているものはれいむにとって何の価値も無い。


「おちびたち!ごはんさんのじかんなのぜ!」

「ゆ、ゆ、うん。れいみゅむーしゃむーしゃするよ!」

「ゆっ!?」


公園に設置されているオブジェの下の空間から、声が聞こえる。
それはそこをおうちにしているゆっくりのもので、この間の一斉駆除を逃れた数少ない成体がいた。
声から察するに今から食事を始めるらしい。
ごはんさんという言葉に惹かれ、れいむがそろーりそろーり近づいて行く。


「ごはんさん…………れいむも……ごはんさんを……」


おうちをそーっと覗き込むと、成体のまりさとれいみゅがむしゃむしゃと歯を動かしていた。
何を食べているのか、と探るまでも無く、緑色のそれはさっきれいむが食べることを諦めた雑草に違いなかった。


「むーしゃむーしゃ、ゆゆっ!おちびだいじょうぶなのぜ?ゆっくり、ゆっくりたべるんだぜ!」

「ゆ、ん、れいみゅちゃんとがまんできりゅよっ!えらい?れいみゅえらい?」


幸せそうな食事風景に、ますますれいむのお腹が騒ぐ。
どうすることも出来ず、何度も何度も唾を飲み込んでいると、食事を終えたれいみゅが小さく震えた。


「ゆゆっ!おとーしゃん!れいみゅうんうんしたいよっ!」

「ゆっ?わかったのぜ!じゃぁこのはっぱさんのうえでするのぜ!」

「ゆっきゅりりかいしたよ…………ゆゆゆゆっ!ゆんっ!ちゅっきりちた!」


むりゅんと小さな身体から色の薄れた餡子が排出される。
汚い、親ですら直接触るのは出来るなら避けたいうんうんである。


「うんうん、うんうんは、やわらかくて、くさいけど、やわらかいから、はがないれいむでも……たべれる……」


あまりの空腹に視界がぼやけているれいむが、去り際に鬼意惨が教えた事を口にする。
それは自分に暗示をかけているようにも見えた。


「ゆっし、じゃぁおとーさんはこれをおそとにすててくるのぜ!」

「ゆんっ!おとーしゃんありがちょー!」


まりさがうんうんの乗った葉っぱを引きずり、おうちの外へと出て行く。
それをジッと目で追い続けるれいむ。気づけば口の中は唾液でいっぱいだった。


「ゆふぅ!ゆっしょ!ゆゆ、やっぱちょっとくさいのぜ……」


おちびを残して遠くに行くわけにもいかず、まりさは匂いがおうちに漂ってこないぎりぎりの場所にその葉を捨てた。
れいむに気づかずに、そのまま帰っていく。
後に残るのは、まりさが捨てたものに近づいて行くれいむ。


「ゆっぐ、くざい、ぐぐぅ、くさすぎるよぉぉぉ…………」


口に入れる前から強烈な悪臭に襲われる、そうれいむはこのうんうんを口に入れようとしているのだ。
つんつんと恐る恐るもみあげで触ってみる。
ねちゃぁ、とうんうんは簡単に形を変えれいむのもみあげにも少量こびりついた。
確かにこれなら咀嚼する必要は無いだろう。


「ゆぐ、ゆぐぐぐぅ」


本来なら排泄物に自分から近づくなんて絶対にしない。
ましてや口にするなんて、想像するだけで餡子がぞわぞわする。
だが今はその体内餡が生命維持ギリギリの量しかないのだ。
一刻も早く何かを口にして、それを餡子に変換しなければいけない。
クラクラする餡子脳は嫌悪感や自身のプライドよりも、食欲を優先した。


「ぺ、ぺーろぺーろっ!ぐぐぅぅ!!ぐざ、ぐざいぃぃぃぃぃ!!!」


もみあげについたうんうんを舌で舐めとった。
震えがくるような臭いにえづきそうになるが、必死で飲み込む。


「ぐぐぅぅぅ!!うぐぐぐぐぐ!!!」


耐えた。
なんとか吐き出さなかった。味なんて臭いが酷すぎて分からない。
それでも危険な辛味がなく、噛み砕く必要が無い以上、れいむに選択の余地は無かった。


「ゆがぁぁぁぁっぁ!!ゆごっくんっ!ゆっくんっ!!ゆおぉぉぉぉっ!!」


うんうん一塊を一気に口に入れ、夢中で舌でかき回し、無理やり飲みこむ。
悪臭も吐き気も一緒に奥に流し込み、何とか体内へしまいこむ。
その形相はとても食事をしているとは思えないほど険しく、
まさに食料を手に入れることが命がけの野良そのものの姿だった。


「がぁぁぁぁ!…………ゆっぐ、うぇ、はぁ、はぁ」


そして何とかその全てのうんうんを食べ終えた。
かなり疲労したが、それでも少し空腹はマシになった。もともとが古いとはいえ餡子なのだ。
本来なら甘い、それを臭いが台無しにしているが。
他ゆんの排泄物という史上最悪の食事だが、それでも存分に味わった吐きそうな臭いと今の空腹を比べると、
もう少し口にしたいとさえ思う。


「ゆはぁ、うんうんはもっと――――――」

「なに……してるのぜ……?」

「――――――ゆっ!?」


口の周りにべっとりとうんうんをつけたれいむに、それを捨てたまりさが声を掛けた。
驚愕を隠せずに、目を大きく見開いている。
あれだけ騒いでいれば、まりさが様子を見に来るのも当然だった。


「えぁっ!こ、これは!ち、ちがうんだよれいむはっ!!」

「うんうんを……たべてたのぜ?うんうんを?」

「ちがうっていってるでしょぉぉぉぉ!!しかたないんだよぉぉぉぉ!!」

「ゆげぇ!はがないのぜ……!このれいむ!はがなくてきもちわるいのぜぇぇぇぇっ!!!」

「ゆがあああああああ!!ちがうちがうちがうちがうぅぅぅぅぅ!!」


バレた、バレてしまった。
うんうんを食べている姿など絶対に他ゆんに見られたくなかったのに。
もうどうあっても誤魔化せないことを悟ったれいむは泣き出した。


「しかたないでしょぉおおおおおお!!にんげんにぃぃぃ!!はをぜんぶとられちゃったからぁぁぁっ!!
 ゆぐっ、ゆぐぅぅぅ!!うんうんをたべるしかなかったんだよぉおおおおおおっっ!!!」

「うんうんを……ほんとにじぶんからたべてたのぜ……せいさいとかじゃなくて……」

「たべなきゃれいむしんじゃうんだもんぅぅぅぅぅ!!しょうがないでしょぉぉぉぉぉっ!!」

「ゆはっ、ゆはは、はははっ!ゆはっはっはっは!!」


れいむの事情を大雑把に理解したまりさが笑う。
まりさにとって重要なのはこのれいむがうんうんを食べなければ餓死してしまうという事だ。


「ゆああああああああっ!!ひっぐぅぅ!ゆっぐぅぅぅ!!」

「はっはっは!まぁいいのぜ!れいむのはなしはわかったのぜ。
 しかたがないから、これからはまりさのおうちにくればうんうんをくわせてやるのぜ」

「ゆっ………………!」


『うんうんを食わせてやる』その台詞がれいむのプライドを刺激するも、他に食料の当てはない。
ただ、だからといってお礼を言うなんて、そんなゆっくり出来ないことは出来ない。
それを見透かしたかのように、まりさはニタニタ笑う。


「どうしたのぜ?べつにいらないっていうならかまわないのぜ?
 でもそうするとこまるのはれいむのほうだとおもうのぜ?」

「ゆぐぅぅ、うぐぐぐぅぅぅっ!!」


ふざけるな、しんでしまえ!と怒鳴りたかった。
だが一方でまりさが言うように、うんうんが食べられないと困るのも事実だ。
それに奴隷さえ迎えに来ればこんな所で惨めに暮らすことはなくなる。
だから、奴隷が来るまで耐えよう。死んでしまうよりは全然いい。
ゆぎゆぎと唸りながられいむが口を開いた。


「れいむに、うんうんさんをちょうだいね…………」

「ゆっびゃっひゃっひゃっひゃ!!おねがいされちゃことわれないのぜ!
 ゆひゃひゃひゃ!!うんうんをめぐんでやるのぜっ!!!」

「ゆぐぐぐぐぐぐぅ!」


まりさの嘲笑が公園を飛び回り、当面のれいむの食事メニューが決まったことを触れ回る。
れいむは奴隷が来るまで、奴隷が来るまでと明かりの無い瞳で呟いていた。









そして今日もれいむは食料を貰いに、まりさのおうちを訪ねる。


「まりさ……ゆっくりしていってね……」

「ゆぁー?れいむどうしたのぜ?なにかようなのぜ?」


もう二週間、れいむは毎日毎日同じ用件でまりさのおうちに来ているが、
そのたびにまりさはわざとらしく尋ねてくる。
だかられいむは毎回同じお願いをする。


「れいむにうんうんをちょうだいね……」

「ゆ、えぇっ!?ごめんだぜ!ちょっときこえなかったからもういっかいいってほしいのぜ」

「ぐっ、れいむに!うんうんをちょうだいねっ!!」

「ゆっひゃっひゃっひゃ!それくらいならおやすいごようなのぜっ!!」


今やまりさにとってこのれいむはかけがえの無いストレスの捌け口だった。
加工所の一斉駆除で番を失った悲しみ、自身も死に掛けたトラウマ。
日々の生活の中、いつまた一斉駆除があるかと怯えながら過ごすストレス。
かといって他に引っ越せる場所のない不安。
その全てを、こうしてれいむの惨めで哀れな姿を見ているときだけは忘れられた。


「おとーしゃん、こいつくしゃいよー」

「ゆふぷぷっ!ほんとうなのぜ!れいむ!おちびがくさくてゆっくりできないっていってるのぜ!」


れいむのもみあげは固まったうんうんがこびり付き、薄茶色に染まっていた。
もみあげを背中へと回し、れいむが謝罪する。


「くさくてごめんね、だからうんうんさんをちょうだいね……」

「うんうんをたべてるやつがしゃべりゃないでにぇっ!!くしゃいよっ!」

「ゆじゃっじゃっじゃっ!まぁ、さっさとこのうんうんくわえてかえるのぜ!」

「ゆっくりりかいしたよ……」

「あれー?おれいがきこえないのぜー?」

「ゆぐぐっ!っ!ありがとう!まりさ!」

「ゆぶはっはっはっは!うんうんもらっておれいいってるのぜー!!」


嘲るまりさ達から一刻でも早く遠ざかるため、うんうんをもみあげで抱え、跳ねる。
ポタリ、ポタリと汗ではなく、れいむの目から砂糖水が溢れてくる。


「ぐぞぉぉぉっ!!ゆっぐっそぅぅぅぅぅ!!」


悔しい悔しい悔しい!
どうしてれいむがあんな汚いゆっくりに頭を下げなければいけないんだ!
馬鹿にされながらうんうんを貰って感謝しなければいけないんだ!


「れいむはかみなのにぃぃ!!ゆっくりしてるのにぃぃぃっ!!ぐぞぉぉおおおおお!!」


負け組み、あいつらは神になれなかった負け組みなのだ。
だからそんなあいつらの戯言に、いちいち激昂するほどれいむは小物じゃない。
それに奴隷が来たら、今まで味わった屈辱を怒りにかえ、自分たちが誰を馬鹿にしていたのか教えてやる!


「ゆごぉぉぉうぅぅ!!むーしゃむーしゃ!ゆっふん!うんうんすらたべれるれいむはいだいだよぉぉぉぉ!!」


この悪臭にも吐き気を覚える事は無くなったし、満腹になるまで食べれるようにもなった。
それはもちろんれいむがゆっくりを極めていたおかげだ、他のゆっくりではとても耐えられなかっただろう。
汚れたあんよ、見える範囲にいくつもある皮の傷。
これは決して、れいむが負け組みになったわけじゃない。
奴隷が、奴隷さえれいむを見つければ、すぐに綺麗で美しい身体を取り戻せるのだから。


「そうだよ、れいむのはねさんも、きっとまたはえてくるよ…………」


今のこの汚い姿は、負け組みのフリをしているだけ。そうごっこなのだ。
だかられいむは負け組みじゃない、違う、絶対、絶対に違うのだ。


「ゆっぐ、ひっぐ、ぐっずん、ゆぐぅ、ゆぐぁあああああああああああ!!」


それはれいむが認めるか、あるいは死んでしまうまで。
れいむの敗者さんごっこは終わらない。

ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(18)トラックバック(0)|

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コメント

2184:

5000円もしたのにちょっと虐待があっさりしすぎてる気がするな

2012/10/25 12:47 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2185:

捨ててからが虐待本番とも言える

2012/10/25 16:17 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2187:

なるほど、「はいしゃ」って歯医者と敗者が掛かってるんだ

2012/10/25 18:26 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2188:

糞つまらん

2012/10/25 18:28 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2191:

説明された手間隙を考えると5000円じゃ
経費も回収できてなさそう

2012/10/25 19:20 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2210:

>>2184
千葉県浦安市の超巨大なネズミ小屋で一日まったりと過ごすよりかは有意義な使い道だったと思うが

2012/10/27 03:28 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2212:

>>2188
自分で書きもせず文句ばっか言ってるクズ

2012/10/27 08:33 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2247:

>>2188
言えてるwwww

2012/10/29 17:17 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2391:

くどい

2012/11/09 00:40 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2393:

無駄に長い
回りくどい表現
中二病が抜け切れてない感じ

2012/11/09 08:56 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2788:

れいむが家に返せっていうから奴隷扱いされてた店員にも虐待手伝わせてほしかった
バカにしてる相手にやられるのもよさそうなのに

2012/12/02 01:41 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
2898:

>>2788
それは良いね、ショップで侮辱した後に公園に捨てる・・・素晴らしい

2012/12/08 03:49 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4644:

ちょっとくどいが、読み応えがあっていい。
虐待が足りないというコメがあるが、仲間に馬鹿にされることこそゆっくりにとって最大の虐待だと思う。
最後の歯医者=敗者というのもいいオチだと思った。

2013/02/24 22:22 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
6265:

>>2188
うんうんだけに?

2013/04/22 01:31 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
7789:

ちょっと長いが読後感最高
具材が全部好物の幕の内弁当を食べ切った感じ。

2013/06/13 14:18 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
8222:

鬼意惨の軽いノリとれいむの必死さの対比がすげえwwww
特にがーりがーりさんでクソワロタwwwwwww

2013/06/27 00:11 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
10408:

公園にいたゆっくりたちがムカつく

2013/08/21 04:57 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
19593:

このれいむ可愛くない?

2016/09/21 00:10 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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