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2338:しあわせなかぞく

2013/02/14 (Thu) 07:00
市街地のオアシスとして整備されたとある自然公園。
丘や林に池まで備えた広大な敷地には自然とのふれあいを楽しむ人間と
生活の場とするゆっくりとが不安定な土台の上にも一応の共存関係を築いている。

しかし、図らずしもそこに落ち着いただけの関係を
不自然なもの、不当なものとして捉える存在もいる。
ゆっくりにも、また人間にも。



「さあおちびちゃんたち!ごはんさんだよ!」
「「ゆわぁ~い!おいししょー(じゃよ!)(なのじぇ!)」」

まりさとれいむの夫婦が、おちびちゃんたちと幸せそうにごはんを囲む。
ごくありふれた光景のようだが
野良の生活でそれを実現するのは難しい。

騒がしくしていれば
些細な理由で人間に痛めつけられたり殺されたりしかねない。
そして野良が得られるようなもので
幸せを感じる食事にありつくなどという事も困難なのだ。

そういった意味では
ありふれたように見える光景も
いくつもの幸運と努力がなければ成り立たない。



ここは自然公園内の広場や遊歩道から
池を隔てた場所にある森林地帯。
奥には手付かずの小高い丘が住宅街の端と繋がっており
人も滅多に近づかず、かつ外部へのアクセスの良い場所となっている。

「ゆゆ~ん!さすがはまりさだよ!きょうもおいしいごはんさんがたべられて、れいむしあわせだよ!」
「ゆふっ それほどでもあるんだぜ!さいっきょうの まりささまなら とうっぜんなのぜ~!」

まりさは全く謙遜していないが
事実その狩り()の腕前は非常に高い。
葉っぱに盛られたごはんには食べられるきのこやムクノキの実などの甘味に
人間のゴミから得られた野菜の切れ端や食べ残しが含まれている。

「それにしても おちびちゃんたちはかわいいよぉ・・・かいゆっくりなんて"やめて"せいっかい!だったよ!」
「まったくなのぜ!くそにんげんは あたまのおかしいげすだったのぜ!」

くっちゃくっちゃと「しあわせー」を連呼するおちびちゃんを見ながら過去を振り返る。



このふたりは元々銀バッジの飼いゆっくりだった。
ゆっくりランでの劇的な出会いから、デートを重ねプロポーズ。
とても幸せな時間だった。

だが飼い主たちは言った。
勝手にけっこん!したりおちびちゃんを作ってはいけない。"飼いゆっくり"のルールだと。
それを破れば飼いゆっくりではいられなくなると。

ふたりにとって我慢の限界だった。

むーしゃむーしゃしあわせーも
おうたもぴょんぴょんもかりも
そのうえけっこん!やおちびちゃんをつくることも!

全てがダメ!ダメ!ダメ!
そのくせ、人間たちはそれ以上にいいものを
提供しているつもりになっている。

自分たちのゆっくりを我慢して
一緒にゆっくりしているつもりになっている人間を喜ばせる。
その代償は安全なおうち?毎日のごはん?
ばかげている!
自分たちはお前らの玩具でも奴隷でもない!

だが逆らえば最悪その場で殺され、そうでなくとも加工所行き。
無傷で放り出されても死を待つか惨めに落ちぶれるしかない。

銀や銅バッジをつけた知り合いが何度もそうなった。
この公園でもそうした成れの果てを見かけることが何度かあった。
そしてその度飼い主に言い含められるのだ。
あいつらはゆっくりできないゲスなんだ、"お前たちもルールを破ればああなるんだ"と。


だが、そこから逃れるチャンスは意外と早く来た。
ゆっくりランを囲む植え込みに通り抜けられそうな穴を見つけたのだ。
このゆっくりの地獄から抜け出せる出口があったのだ!

しかし、だからといって即座に逃げ出すほどまりさたちは短絡的ではなかった。
穴を見つけてからというもの、野良になっても生きられるよう
飼い主の目を盗んでは、体力を付けたり草花を食べるのに慣れる努力をした。
足りない知識は公園の広場に居る奴らにゆっくりフードを恵んで得た。
将来のおうちも商売をしているという連中に相当量のフードを渡して確保した。
そうしてもう十分だと判断し、穴から抜け出すと
「かいゆっくりなんてやめるよ!」
そう宣言してバッジを放り捨ててやった。
飼い主たちの怒りと悔しさの滲む顔はとてもゆっくりできた。



「ゆっぷふぃ~!まりちゃ、もうまんっぷく!なのじぇ!」
「れいみゅも!おかあしゃ、しょくごのおうちゃうちゃっちぇ~!」
「まりちゃはうんうんさんがしたくなっちゃのじぇ!おちょうしゃ、おしりをぺーろぺーろしてほしいのじぇ!」

食べかすにまみれたわが子の顔をぺーろぺーろで綺麗にしてあげると
二つ返事で望みを叶えてあげる。
ここでは何に気兼ねすること無く大声で騒ぎ
存分におうたも歌えるのだ。



逃げた後は最初からここに来るつもりだった。
広場の連中はここを人間の機嫌を損ねる
ゆっくりできない奴らの溜まり場だと言っていた。

人間の機嫌を損ねるからゆっくりできない?
人間とその飼いゆっくりの一喜一憂にビクビクする
お前たちの方がゆっくりできないじゃないか。

もはや飼いゆっくりでもないのに
それ以上に人間や同族の顔色までうかがう。
そんな連中が居るところはゴメンだ。

他にも遊歩道や休憩所など"表"にいる連中は
多かれ少なかれ人間の顔色をうかがう生活をしている。
その上遊歩道の連中は人間の糞チビと慣れ合ってさえいる。
いつ心変わりして殺されるか分かったものじゃないというのに。


最初にここに来たときは大変だった。
慣れない森や丘陵の悪路での狩り。
ダンボール箱やビニール袋の簡素なおうち。
何もかもが飼いゆっくりだった時と違う生活。

だが近くに住む同族が何かしらアドバイスや助けをくれた。
皆まりさと似たような境遇のものたちだった。
人間に愛想を尽かし、あるいは尽かされ、憎悪するようになったものたち。
ここでは厳しいルールは何もない。
そして守ることで与えられていたものも、何もない。

最初は彼女らから漂う生ゴミの腐臭に嫌悪感を覚えたが
交流するうち気にもならなくなった。
皆人間の勝手なルールで縛られる事を嫌う同志たちなのだ。


もっとも、当ゆんたちは気づいていないが
既に同じ腐臭を漂わせる存在へと変化しつつある。
それは人間に嫌悪される存在から
害獣として、奇しくも自分たちがそう見ているように
憎悪される存在へと。



「さあおちびちゃんたち!おひるごはんにしようね!」
「ゆっ!おそくなってごめんなのぜ!でもきょうはちょうっごうかっなのぜ!」

既に15時前とお昼ごはんというには遅い時間。
空腹で萎びたようにうなだれるおちびちゃんに
罪悪感を感じながら、豪華なごちそうを目の前に差し出す。
今日のまりさは狩りの途中、誰かが落としたのであろう
破れた紙袋から、手付かずの大判焼き4個を手に入れていた。

人間にも、あまあまを狙う同族にも見つからぬよう
慎重に運んだため遅くなったが
おちびちゃんたちはその香りだけで
笑みと溢れ出る涎をお顔一杯に湛えて
のーびのーび くーねくーね するほどに喜んでいた。

「あみゃ!あみゃあみゃぁあ!!れいみゅの!れいみゅのぉお!!」
「まりちゃはさいっこうにしあわせなのじぇ!かみしゃまにあいされてるのじぇ!」

飼いゆっくりのときは毎日それなりフード。
たとえおちびちゃんがつくれたとしても
家族で思う存分ゆっくりし
あまあまに舌鼓を打つことなどなかっただろう。

そして、こうした出来事のたび思うのだ。
飼いゆっくりの称号を捨ててよかったと。



「やあ幸せ家族のみんな!ゆっくりしてるかな?」

早速食事にしようとしたとき、不意に声がかかる。
同族たちの声とは異なる、この声は

「ゆっ!?く・・・に、にんげん!?」

場が一瞬で凍り付く。
人間を見たことがないおちびちゃんたちは
不思議なものを見るようにゆきゃゆきゃと騒いでいる。

だがこんな道もなく、何もない場所に寄り付く人間など
よほどの物好きか、そうでなければ・・・
一見にこにこと優しそうにも見えるコイツは、ただの物好きか?

「にん・・・おにいさん、れ、れいむたちに、なにかごよう・・・?」

お互いに見つめ合うだけの
場の空気に耐えられなくなったれいむが声をかける。

「んー?ちょっと協力して欲しいことがあってね!大丈夫、殺さないよ!」

れいむはホッとした表情を見せるが
夫のまりさは警戒を解かない。
人間はいつも勝手な理由でゆっくりのゆっくりや命を奪う。
たとえ優しそうに見えても、頭がイカレてるのかもしれない。

「なにいってるのぜ!?まりさたちはにんげんに きょうりょくすることなんて・・・」

「じゃあ早速。ゆっくりしていってね!!!」

「「「「ゆっくりしていってね(ちぇね)!!!」」」」

「えいっ☆」 プシューッ

一瞬の事だった。
挨拶で行動できない間に
糞人間がおちびちゃんに何かを噴きかけた。

「ゆがぁああああ!!なにするのぜくそにんげん!!!」
「おちびちゃぁぁぁあああああん!!!!」

相変わらずにこにこと不気味な笑みを浮かべる人間を無視しておちびちゃんに駆け寄る。
無事か!?あれは何だ!?おちびちゃんが酷い目に合わされたのではないか!?

おちびちゃんたちはキリッと凛々しいお顔で平気そうにしている。
別に不調を訴える様子もない。
ではあれは一体何だったんだ?

「お、いいねいいねー。でも自分の部屋には飾りたくないかな」

人間はおちびちゃんを足の爪先で突き始めた。

「な、なにするのぜっ!おちびちゃんがいやが・・・って?」
「お、おちびちゃん・・・?どうしたの?」

人間の足で何度も突かれているのに
おちびちゃんたちはゆっくりしたお顔のまま微動だにしない。

「ああ、これさ、"ゆっくりオブジェになっていってね!"っていう加工所の新製品でさ」

呆然とする夫婦に人間が声をかける。
そのスプレーさんをかけると生きたまま固まる?
中枢餡を麻痺させる?元に戻らない?なんだ、それは!

「どぼじでそんなことするのぜぇぇええええ!?」
「もどじでぇえ!おちびちゃんをもどにもどじでぇええええ!!」

「いやあ適当な野良で試してみたんだけど、顔見知りに披露するついでにすぐ潰しちゃってさぁ。
 他のサンプル品もじっくり試したかったし、ここなら他の邪魔も入らないしね。
 あと元には戻せないよ!ゆっくり理解してね!」

やっぱり虐待人間か!
また身勝手な人間共にゆっくりを奪われるのか!

「だったら、ひろばとか"おもて"のれんちゅうでやればいいだろぉおお!!」

「ん?だってあっちは人目もあるしさ。顔見知りの子も来るし、悪いこともしてないじゃん」

「れいぶたちだっで、わるいごとなんにもじでないぃいいい!!」

れいむが可哀想なわが子を揉み上げで抱きながら、憎しみを込めて叫ぶ。
人間が一瞬、れいむの言葉に怯んだように見えた。
だが次の瞬間、心底おかしそうに大笑いをはじめる。

「ハハハッ生ゴミ臭い屑饅頭が、迷惑をかけてないって?
 キミらの、狩り()って言うの?惨めなゴミ漁りが一番迷惑なんだよっ」

「ゆぎぃ!かりはごみあさりなんかじゃないのぜ!」

一番考えたくなかったところを、さも嬉しそうに指摘される。
元々はそんな事をするつもりなどなかったが
人間の手を完全に離れて得られる食料など限りがある。

野良として世代を重ねた連中は草花で"しあわせー"と言えるが
元飼いにとっては食えるというだけで
"どくはいっちぇる"とならないだけマシ状態。

このまりさは森の中できのこやあまあまな木の実を見つけたり
野生のゆっくりとして見ても優秀なレベルではあったが
おちびちゃんが出来てからは望まぬ"狩り"を増やさざるを得なかった。
全ては家族でゆっくりするために。
それが最良だと無理やり信じこんで。

「でさ、どうでもいいんだけど、おちびちゃん変色してるよ?大丈夫?」

「ゆへっ?」
「ゆゆっ!?」

れいむがわが子へ視線を落とすと
先程から全く変わらずゆっくりした表情のわが子が
徐々に土気色に変わりつつあった。

「! れいむ、ごはんさんなのぜ!はやくごはんさんをたべさせるのぜ!!」
「わ、わかったよ!」

まりさは見てすぐに分かった。
これは栄養失調から来る衰弱症状だ。
草花しか集められない番のおちびちゃんが
これで死ぬのを何度も見てきた。

そしてまりさたちのおちびちゃんは
今日は朝食以降何も口にしていない。
燃費の悪いおちびちゃんではもう限界だ。

「だ、だめだよまりさぁ!おちびちゃんがおくちをひらいてくれないよぉお!!」

全く表情の変わらないおちびちゃん。
キリリと引き締まったお口は何をしても開きそうにない。

「ゆがぁ!なんとかするのぜくそにんげん!まりさたちをころさないっていったはずなのぜ!!」

まりさは悔しさと惨めさで一杯になりながら
原因をつくりだした人間に事態の打開を要求する。
殺さないと言ったからといって約束を守るとは思えないが
今はそう言うしかない。

「なるほど、餌食べてなかったのね。
 オレンジジュースを定期的にスプレーすれば
 平均寿命よりは長生きするらしいんだけど。
 でもやるなら固める前に栄養を取らせといた方がいいのかな。
 あ、キミらにやるオレンジジュース無いから。ごめんね~」

人間は手に持った板を指で忙しなく触りながら素っ気なく言う。
後ろから響くれいむの声が徐々に絶望に変わり始めている。
どうすれば、どうすれば・・・

「おおっ!そうだ、僕にいい考えがある!」

「ゆっ!?なんなのぜ!?おちびちゃんをたすけるほうほうかぜ!!?」

「おちびちゃんにしーしーをかけるんだ!」

「・・・ゆへ?」

目に入れても痛くないくらい可愛いおちびちゃんに、しーしーを?
あまりに突飛な話に一瞬頭の中が白くなる。
だが次の瞬間には怒りがこみ上げてきた。

「なにいってるのぜ!ばかにしてるのかぜ!!」
「そうだよぉおお!このひとでなしぃいいい!!」

怒り狂う夫婦に人間は余裕の表情を崩さない。

「だって、キミらのしーしーって砂糖水だろ?オレンジジュース程では無いけど効くんじゃない?」

人間はそう言うと期待を込めた目線でこちらを見ている。
そんな事を実行すれば、コイツを喜ばせるだけ。
だが、他に方法を探す余裕など・・・

「ゆがぁああ!れいむはやるよ!おちびちゃんをたすけるよぉおお!!」
「れ、れいむ!?」

徐々に黒ずみを増すおちびちゃんの姿に
業を煮やしたれいむが意を決する。

「ゆぐっゆぐううぅ!しーしー、するよっっっ!!」

れいむは自分似のおちびちゃんの前で仰向けになると
しーしー穴をわが子に突き出し、排泄物を浴びせかけ始めた。
両目を揉み上げで覆い、歯を食いしばり
羞恥と怒り、悲しみに震えながら。

とても直視に耐えない光景を、まりさは俯いて視界の外へ追いやる。
毎日おちびちゃんを壊れものの宝石のように大事にしていたれいむ。
そのれいむが目の前で行っているであろう光景を、見たくはなかった。

「すげー、わが子でスカトロプレイか。この写真でアクセス数稼げるかな」

人間は何か独り言を言っているようだが、今のまりさにはどうでも・・・

「それに回復してんじゃん。僕のおかげだよね?ね?」

回復!?まさか!!
まりさがとっさに上を向くと、確かにおちびちゃんの顔色は元気な時と変わらない色だ。
とてもゆっくりしている。
その表情が全く変わらないことと、しーしー塗れになっていることを除いては。

「ゆぐっひっくっぐすっ・・・ぐじゅっ・・・」

れいむは酷く憔悴している。
無理もない。わが子のためとはいえ、しーしーをかけるなんて。

そのまままりさ似のおちびちゃんに治療を施そうとするれいむを止める。
れいむだけに辛い思いはさせたくない。
まりさもわが子の前で仰向けになると
あふれる涙をおさげで隠しながらしーしーを浴びせた。

そのあとはふたりで号泣しながらおちびちゃんに謝り続けた。
気づいた時にはそばに人間はおらず
森の遠いところで同族の悲鳴らしきものが聞こえるだけだった。

もう、あんな人間どうでもいい。

"あと元には戻せないよ!ゆっくり理解してね!"

そのどうでもいい人間の言った言葉だけが、ふたりの頭に何度も響いていた。



それから、夫婦の生活は一変した。

元気なおちびちゃんのために狩りやお世話に精を出し
あとは楽しいおうたやおゆうぎで一日を過ごす。
家族で囲む食卓は、色とりどりの食材であふれ
しあわせー!の声が絶えない。

・・・そんな生活は二度と戻ってこない。

最初はおちびちゃんを治すために八方手を尽くした。
治療をしているぱちゅりーが居ると聞けば行って土下座し
病気に効くお薬があると聞けばあまあまを必死で集めて買い取った。
オレンジジュースさんを得るため、飼いゆっくりの"玩具"にだってなった。
だがどれもだめだった。

今では日がな一日、ゆっくりとしたおちびちゃんの顔を眺めるだけ。
お話もできなければおゆうぎもできない。
特に食事の時間は悪夢だった。
美味しい食事に舌鼓を打ち、しあわせを満喫していたおちびちゃん。
そのおちびちゃんが
しあわせーと叫んでいたとの同じ回数、しーしーをかけ続ける日々。

生きるのに最低限の草花だけを食み
日々を送るふたりにとって
もはやおちびちゃんが"生きている"という事だけが
自分たちのゆっくりを繋ぎ止めておく唯一のものだった。



(ゆぴっゆぴぴっおかしゃ・・・やめ・・・ちぇ・・・)
(じぇっ!じぇっ!じぇっ!ゆげっぴぃ!?じぇっ!じぇっ!じぇっ!)

そう、おちびちゃんは"生きて"いる。
生きるために、両親のゆっくりを守るために
ひたすらしーしーをかけ続けられる日々。

愛していた両親からの突然の仕打ち。
健全な状態であれば、すぐに非ゆっくり症で発狂死できただろう。
だが人間のかけたスプレーはゆっくりの中枢餡を麻痺させて生体活動を抑制する。
それは非ゆっくり症による中枢餡の崩壊も遅らせてしまった。

両親の愛を一身に受けてきた子らは
その愛と、両親の自己満足によって
死に至る苦しみを通常の何倍もの期間味わい続けている。

「ゆふふ・・・おちびちゃん・・・ゆっくりしてるね・・・」
「まりさたちのこなのぜ・・・とうぜん・・・なのぜ・・・」

ふたりは頬をすり合わせながら幸せに浸って、いや、浸ろうとしている。
最初は気にかけてくれた近隣の同族たちも
次第にしーしーの強烈な悪臭を放ちだした一家に近づかなくなった。

今では日に何度もしーしーをかけ続けたおちびちゃんに
まりさたちですら近づけばゆっくりできなくなっていた。


どうしてこうなったんだろう?
妄想に浸って現実逃避できた日々はもう既に通り過ぎた。
日がな一日おちびちゃんを見ているだけの毎日で
その考えが浮かばない日は無くなっていた。


どうしてこんな目にあったの。

ゴミ漁りをした悪いゆっくりだから?
でもおちびちゃんは草なんて食べられないよ、しょうがなかったんだよ。


じゃあおちびちゃんを作らなければよかったの。

まりさとれいむのかわいいおちびちゃん。
飼いゆっくりの称号なんてゴミのように感じたあの感動は本物だった。
まりさに似て元気一杯で、れいむに似てやさしい、最愛のおちびちゃん・・・
作らなければよかったなんて、思いたくない。


結婚したいって、子供が欲しいって、飼い主さんにお願いすればよかったの。

無理だよ。
"飼いゆっくりのルール"に違反したら、殺されちゃうよ。
おちびちゃんも、生まれてすぐじゃルールを守れないよ。
飼いゆっくりじゃ、ごはんさんもおうちも自分たちじゃ用意できないよ。
飼い主さんが用意しなきゃ、飼いゆっくりは何もできないよ。
そんなの、無理だよ。


なら、最初から飼いゆっくりでなければ。

まりさたちは、生まれた時から飼いゆっくりとして育てられたよ。
野良にも、野生にも生まれられなかったよ。
飼いゆっくりに生まれた、まりさたちが悪かったの?
だから、おちびちゃんもまりさたちも
こんな目にあってるの?


なんだ、それならどうしようもないじゃないか。
飼いゆっくりに生まれたら、ゆっくりのゆっくりなんて絶対に得られないんだ。
まりさたち、最初から"詰んでた"んだね!
あははっあははははははっ!



「ゆひっゆひひっ。ゆっくりぃいのひぃいぃ~すっぎりぃのひぃい~ゆひっ」
「いひっいひひひひっま、ままままりざっっさいっさいっぎょぉおおお!!」

森の中で、幸せそうな表情の一家が一日を過ごしている。
狂気と絶望の果てで。
最後の一ゆんが死に絶えるその時まで、皆ずっと笑顔のままだった。

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コメント

4335:

飼いゆっくりに生まれたから ×

ゆっくりだから ○

2013/02/14 13:36 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4337:

れいむが最初にしーしーかけて助けるのはやっぱり自分似のれいみゅからなんだねw
れいむに似たかわいいおちびちゃんはすごくゆっくりしてるよおおおおw

2013/02/14 15:35 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4341:

こいつらの“しょうがない”は全くしょうがなくないな
まあゴミ饅頭の知能の低さはしょうがないのかもしれないが

2013/02/14 17:29 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4342:

かわいそうだな…主に頭が。

2013/02/14 17:49 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4347:

ゆっくりに幸せはゴミ同然。ならせめてゲスは虐待派に虐待され、善良は愛で派に思いどうりのゆっくりという名の操り人形として縛られたほうが人間のためになる

2013/02/14 20:10 | 超絶善良しか愛でない者 #- URL [ 編集 ]
4354:

なかなか賢いゆっくりだったけどいちいち周りを下に見るところは貫禄の糞玉クオリティだな
安全なおうちや毎日のごはんがどれだけありがたいかもわかってなかったし

2013/02/15 00:05 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4358:

そうか、よく考えたら野良ゆっくりの中でもゴミ漁りをするタイプのゆっくりってやはり腐臭がするんだなwww

よくカビさんに感染しないもんだ

2013/02/15 02:38 | 名無しの鬼威さん #- URL [ 編集 ]
4362:

野良に生まれてしまった絶望を書いた作品は数多あるけど
その逆を描いた作品でしかも野良落ちした生活が成功したパターン
飼いゆに生まれた絶望を正真正銘の野良に語って聞かせたらどう答えるかな?
どっちにしろ冬は越せなかったと思うけどね。親子でゲス化が更に進行しそうだったし。
食料豊富なのに野良ゆっくりが住み着かない場所の理由も気にならなかったのかな?
みんなが最適な場所と知ってて住んでない。
こいつら本当に頭が良いのかな?死んだからいいけど疑問だわ

2013/02/15 13:56 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4369:

所詮饅頭だから、痛い目を見るかその現場を直視しないとりかいできないんだよ
自分の経験から学ぶことしかできず、歴史(他ゆんの経験の集合体)から学ぼうしない

2013/02/15 18:38 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4374:

結局ゆっくりごときの命は人間が持ってるのにそれを、しょうがない、むり、できないだのこの家族ゲスよりむかつく

2013/02/15 20:51 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4396:

飼いゆっくりに生まれたから詰み?
野良と比べてどれだけ可能性に満ちてると思ってんだ。
親が平凡なサラリーマンだから人生詰み、みたいな?さすがの糞袋だな。

2013/02/16 23:19 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4397:

にんげんさんにさからうからこうなるのぜ

2013/02/16 23:28 | ゆっくりななし #DL0dExLA URL [ 編集 ]
5126:

ゲスの生きてる意味=人間さんに虐待されてすっきりーさせてあげる事
善良の生きてる意味=人間さんをゆくりさせるために自身を殺して尽くす事
ゲスの分際で善良の役割を与えてもらってたというのに身の程知らずが

2013/03/16 05:51 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
9070:

黙って飼い主の物になってればいいものを
ゴミ饅頭の分際で分不相応な望みをもつからこうなる

2013/07/19 10:28 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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