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235:0歳の母

2009/08/08 (Sat) 03:48
庭に作った3m四方程度の箱庭の中に小さめの犬小屋がひとつ。
その中には頭から茎を生やし、赤ちゃんを宿した赤ちゃんゆっくりが一匹ずついた。
一方の箱庭にはプチれいむを実らせた母プチれいむ。
もう一方の箱庭にはプチまりさを実らせた母プチまりさがいる。
どちらの母赤ちゃんゆっくりも産まれて間もない赤ちゃんゆっくりである。

通常の植物型出産によってゆっくりが赤ちゃんを実らすとき、頭から生える茎に体の餡子を吸い上げられる。
その吸い上げられた餡子が赤ちゃんを形作り、赤ちゃんとなるのだ。
それゆえ体の小さいゆっくりが赤ちゃんを実らそうとすると体の中の餡子を吸い上げられ、結果として生命を維持できずに黒ずんで死んでしまう。
プチトマトサイズの赤ちゃんが子種を植え付けられたとしたら、茎を少し生やした所で死んでしまう。
では何故このプチれいむとプチまりさが赤ちゃんを実らせて生きているのか。
それにはもちろん人為的な理由がある。



まず、通常の交尾で子種を与えようとすると母体の赤ちゃんは交尾だけで衰弱死することもあり、出産率は極端に下がる。
それゆえ通常の交尾は避け、その代りに子種を注射するという手段を取る。
子種は"ぺにぺに"という性器を持つ希少なゆっくりから採取する。少し刺激すればぺにぺにから子種を放出するので採取に手間取ることは無い。
採取した子種を注射された赤ちゃんゆっくりは間もなく茎を生やす。
もちろんその様子をただ眺めていては餡子を奪われ黒ずんで死ぬ。
なので子種注射を行う前準備として、赤ちゃんゆっくりの口にチューブを咥えさせて外れないよう固定する。
チューブの先には赤ちゃんゆっくり4~6匹分程度の餡子の入った注射器を取りつけておく。
このとき用意する餡子は子を実らす赤ちゃんの姉妹の餡子が良いだろう。そうした方が餡子がよく馴染むのだ。
準備が整ったら子種注射を行い、赤ちゃんに赤ちゃんを作る。
茎が生えるのと同じスピードで餡子を母赤ちゃんの口に流し込むわけだが、
このとき流し込むのが遅れると生命を維持できずに黒ずんでしまい、逆に焦って流し込むと赤ちゃんは破裂して死んでしまう。
慣れれば7割方成功するのでミニゲーム感覚で試すとよいだろう。ゆっくりの赤ちゃんなど適当な二匹を捕まえれば量産できるのだから。




そんなわけで赤ちゃんを実らせた母プチれいむ、母プチまりさをそれぞれ別の箱庭に住まわせた。
箱庭の中は犬小屋を除いて自然に近い環境である。
赤ちゃんだけで構成されたゆっくり親子がこの環境下でどう育っていくのかを観察するのが目的だ。
なので観察者である私は手を出さないし、姿も見せない。
ただし餌に関しては赤ちゃんゆっくり用のゆっくりフードを夜中のうちにばら撒いておく。
観察は全て、各所に設置されたビデオカメラを通じて行う。








1.誕生




母プチれいむの犬小屋で赤ちゃんが産まれたようだ。
床に落ちたプチれいむ5匹が一斉に目を覚まし、唯一茎の生えている母プチれいむを見る。
どのプチれいむも同じ大きさなので、母かどうかは茎の有無でしか判断がつかない。



「「「「「ゆっくりちていっちぇね!!」」」」」
「ゆっくちしようね!!」



産声をあげるプチれいむと挨拶を返す母プチれいむ。
産まれて初めての挨拶を済ませた後はお互いに体を擦りつける。
だが同じ大きさなので赤ちゃん同士じゃれ合ってるだけにしか見えない。



「ゅー! とてもゆっくちしたあかしゃんだよ!」
「おかーしゃん!」
「ゆっくち! おかーしゃんゆっくち!!」
「ゆっきゅりちよーね、おかーしゃん!!」
「ゅ! れいみゅのあかしゃんはみんなゆっくりちてるね!!」



お互いに親子だと認識しているようだ。
驚くべきことに母プチれいむは自分が母だとちゃんと分かっているのだ。
れいむ種は母性の強い種とよく聞くが、赤ちゃんを産むという行為が母プチれいむの母性を目覚めさせたのだろうか。



「おかーしゃん! おなかしゅいたよ!!」
「にゃにかたべちゃいよ!!」
「おなかしゅいたよぉー!!!」
「ゆぅ、れいみゅもおなかちゅいたよ!!」



どうやら母プチれいむ含めて一家全員お腹が減ったようだ。
さて、ここで通常のれいむ親子ならば母れいむが頭に生えた茎を食べさせるのだが、
母プチれいむはそれに気付いていないようでオロオロしている。
何しろ自身が赤ちゃんなのだ。
本来ならお母さんに育ててもらってるはずで、育てる立場には通常成り得ない。
育ててもらったことのない母プチれいむが育て方をどうやって知るというのか。
だが偶然か必然か、食べ物を探して飛び跳ねているうちに頭の茎が取れた。



「ゅ? おかーしゃんしょれたべれるの?」
「ゆゆっ? いつのまにあったにょかな??」



どうやら自分の頭に生えていた物だと気付いてないらしい。
体も軽くなっただろうにそれでも気付かないのはゆっくりらしい。



「ゆっくちたべるよ!!」
「みんなでわけてちゃべよーね!!」
「ゆっきゅりしようね!!」
「ゆっくちゆっくちー!!!」



計5匹の赤ちゃんが実っていた茎をプチれいむ家族は仲良く食べていく。



「むーちゃ、むーちゃ、ちあわしぇー!」
「しゅっごくゆっくりできるよ! しあわちぇー!!」



れいむ種の家族の出だしは好調のようだ。








一方母プチまりさ側の箱庭でも赤ちゃんが産声を上げていた。



「「「「「「ゆっくりちていってね!!」」」」」」



母プチまりさも合わせて皆同時に声を上げる。
何かを探すようにキョロキョロ辺りを見回す母プチまりさに産まれたての赤ちゃんが近づいて体を擦りよせる。



「おかーしゃんゆっきゅりしようね!!」
「いっちょにゆっきゅりしようね!!」
「ゅ、ゅぅ? まりしゃはおかーしゃんじゃにゃいよ!」
「ゅー? おかーしゃんはおかーしゃんだよ?」



こちらはれいむ種とは異なり、母プチまりさは自分がお母さんではないと考えていた。
プチまりさ達の産声と一緒に鳴き声を上げた辺り、母プチまりさは自身の娘と姉妹だと思ってるのかも知れない。
最初に何かを探していたのは、自分より大きい体の母を探していたのだろう。
逆に娘のプチまりさは母プチまりさを正しく母だと認識していた。
おかーしゃん、おかーしゃんと嬉しそうに擦り寄ってくるプチまりさ達に母プチまりさは戸惑いつつも悪い気がしないのか、どこか嬉しそうだ。
競争心の強いまりさ種のことだ。きっと甘えてくるプチまりさ達に優越感のようなものを感じているのだろう。



そんな風に体を擦りつけ合い、それがいつの間にか押し合いになって遊んでいたまりさ達だったがお腹が空いてきたようだ。
プチまりさは口々に母プチまりさに食べ物をねだり始めた。



「おかーしゃんたべものほしいよ!」
「にゃんでたべものないの?」
「おなかしゅいたよー!」
「ゆー、ゅ?」



こちらの母プチまりさの茎も落ちたようだ。
それを見たプチまりさ達が茎へと殺到するが、母プチまりさはそれを見て怒りだした。



「ゅー!! しょれはまりさのだよ!! ちょらないでよね!!」
「ゅゅー! でもおなかしゅいたよ!」
「おかーしゃんどうにかしてよー!」
「ゆっ! まりしゃがたべおわっちゃらかんがえりゅよ!!」
「おかーしゃんじゅるいよ!! まりしゃもたべちゃいよ!!!」
「むしゃむしゃ、しあわせー!!」



母プチまりさは自分に生えていた茎をガツガツと急いで食べていく。
娘のプチまりさは母には逆らえず、半ば泣きながらその様子を眺めていたが、結局我慢できなかった。
プチまりさ達も食事に参加する。



「ゆ! にゃんでたべるの!! これはまりしゃのだっていったでちょ!!」
「ゅーん! がまんできにゃいよ!!」
「むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇ~!!」
「はふはふっ、むっちゃおいちーよ!!」
「ゅー! だめっていっちゃのに~!!!」



今度は母プチまりさが泣きだした。
まりさ家族の食事は、れいむ家族とは対照的に喧嘩をしながらの殺伐とした食事となった。
母プチまりさが母として自覚してないのが不安要素であるが、母プチれいむに比べればずっと赤ちゃんゆっくりらしさがある。








2.食糧調達




さて、再びプチれいむ家族の箱庭の様子を見てみよう。
最初の食事を終えたプチれいむ達はおうちである犬小屋の前の広場で遊んでいた。
体を動かすよりもお喋りする方が好きらしく、跳ねまわるのもそこそこに今は親子で合唱中である。



「ゅ~ゅ~♪ ゆゅゅゅゆ~~~♪」



音程無視で、しかもみんなバラバラに歌うので聞くに堪えない。観察する側としては思わず音量を下げてしまった程である。
しかし歌っているうちにまたお腹が空いたようだ。
赤ちゃんは体が小さいせいで燃費が悪い。最初の食事から一時間もしないうちに空腹を訴えだした。



「ゅゅー! おかーしゃんおなかしゅいたよー!」
「にゃにかたべちゃいよー!!」
「おうたよりもたべものほちいよ!!」



「ゅー、わかっちゃよ! ゆっきゅりまっちぇてね!!」



母プチれいむは娘の訴えに頷くと食べ物を探し始めた。
辺りを跳ねながら食べれそうなものを探す。
しかし赤ちゃんの母にはどれが食べ物なのか判断がつかない。
何しろ今まで食べたものと言えば自分に生えていた茎、もしくは子種注射をしたときに供給した姉妹の餡子ぐらいのものなのだから。
もっとも後者に関しては眠らせてる最中のことなので記憶にはないだろうが。



「ゅー、むこうにさがしにいきゅからいいこにまっていちぇね!!」
「ゆっきゅりまっちぇるよ!!」



しばらく悩んだ後、母プチれいむは食べ物を探しに出かけることにしたようだ。
そこらに生えている雑草のほとんどはプチれいむよりずっと高く生い茂っており、さながら森のように感じていることだろう。
赤ちゃんゆっくり用のゆっくりフードは雑草の森を超えた先に撒いてあるので少し移動すればすぐ見つかるはずだ。
この母プチれいむもそうしてゆっくりベビーフードを見つけた。



「ゅー! おいしちょうだよ!!」



目の色を変えて餌へと駆け寄る母プチれいむ。
赤ちゃんでも一口で食べられる小粒の餌なので次々に食べていく。



「むーちゃ、むーちゃ、ちあわしぇ~!!」



とても幸せそうな笑顔で餌を食べていく様子は可愛らしい。
だがたらふく食べて満足した母プチれいむはスヤスヤと眠りについてしまったようだ。



「ゆみゅゆみゅ…おかーしゃん…zzZ」



きっとお母さんが夢に出ているのだろう。安らいだ表情で眠っている。
だがその一方で母プチれいむの帰りを待つプチれいむ達はお腹を空かせて元気が無くなっていた。



「ゅぅ…おかーしゃん…ゆっきゅりしたいよ」
「おなか、しゅいたよぉ」



プチれいむ達はそんな状態でも母の「待った」に従って素直に待ち続けていた。
しかしその頼りの母は眠ってしまっている。
プチれいむ家族は早速ピンチに陥ったようだ。








まりさ種の方はというと、押し合いしたり乗っかり合いして遊んでいた。
活動的なまりさ種のゆっくりなのでやはり体を動かす遊びが好きらしい。
そうやって動いているうちにこちらもお腹が空いてきたようだ。
母プチまりさに食べ物をねだり始める。



「おかーしゃん、たべもにょー!!」
「ゆっくりたくさんたべちゃいよ!!」
「おいしいのがたべちゃいよ!!」
「ゅ! だからまりしゃはおかーしゃんじゃにゃいよ!!」
「おかーしゃんたべものほしいよ!!」
「ゅぅ…わかったよ! いっしょにきてね!!」



こちらの家族は一緒に食べ物探しに出かけるようだ。
これはやはり母プチまりさが自分の娘を姉妹と思ってることに起因するだろう。
姉だから頼られているんだと思ってる母プチまりさは、まるで母親のように食べ物を集めてくることはしない。
あくまでリーダー的な存在として妹を引っ張って食べ物を探しに出かけた。



「ゅー! あっちまでいきゅよ!!」
「ゆっ! じゃあかけっこだよ!!」
「いちばんになりゅのはまりしゃだよ!!」
「ゅゅー! まけないよ!!」



やはり競争心は赤ちゃんの頃から高く、競走しながら箱庭の中を駆けていく。
こればかりは母プチまりさもプチまりさも同じ大きさの赤ちゃんまりさなのでスピードはあまり変わらない。
抜きつ抜かれつ雑草の森を抜けていく。



「ゅ! にゃんかおいちそうなのがありゅよ!!」
「おいちそうなにおいがしゅるよ!!」
「ゅゅーん! いっぱいたべりゅよ!!」



プチまりさ達は近くにあるゆっくりベビーフードからむしゃむしゃ食べていく。



「むーちゃ、むーちゃ、しあわしぇ~!!」
「はふはふ、おいちー!!」



れいむ種のように母が一人で探しに行くことをしなかったプチまりさ家族は、みんなお腹いっぱいになるまで餌を食べることが出来た。
赤ちゃんだけで構成された親子の食事はむしろこちらが正解のようだ。
母プチれいむのように一人で食べ物を調達するのはある程度の運動能力や知識が伴わないと出来ることではない。
もし母プチれいむが寝なかったとしても、5匹いる赤ちゃんを満足させる量の食べ物を運ぶとしたらおうちと餌場を何往復もする必要がある。
体力のない母プチれいむにそれは難しいと思われるので結局プチれいむを飢えさせることになるだろう。



満腹になったプチまりさ達は身を擦り寄せてお昼寝の時間のようだ。
最初の食事の時は喧嘩してたというのに今はとてもゆっくりと出来ていた。









3.家族崩壊




プチれいむが産まれてから約6時間。
だが、そのたった6時間でプチれいむの家族は崩壊の危機を迎えていた。



寝てしまってから二時間ほど経ってようやく目を覚ました母プチれいむはおうちに帰ろうとしてそこで娘の事を思い出した。
数粒の餌をおうちに持ち帰った母プチれいむであったが、すでにプチれいむ達は体力を失って身動きできずに弱っていた。
そして恐ろしいことに、三匹の娘が蟻に集られていた。
体中に群がる無数の蟻に少しずつ体を削られ、命の源である餡子を運ばれている。
この箱庭は、庭の一部をただ柵で囲っただけの空間だ。その中に蟻の巣もあったのだろう。
無事な娘は母を待つ間に体力を温存していた娘たちだ。少なくとも這う程度には動けるので蟻は寄り付かなかった。
だが母を待つ間にも跳ねまわっていた娘は体力を失って動くこともままならなくなり、そして弱ったところで蟻に獲物として認識されてしまったのだ。
母プチれいむは餌を吐き出すと蟻に集られる娘に近寄る。



「ゅー! れいみゅのあかしゃんからはなれちぇぇぇぇ!!!」
「ゅ"、ゅ"ぶ…」



蟻に集られる娘は半開きの口から僅かな声と数匹の蟻を行き来させながら、力ない瞳で母を見る。
そこには喜びも恨みも、何の感情も映って無かった。ただ近づいてきた物に目を向けただけ。



「ゅぅぅぅ!!!」



近づいたものの母プチれいむはどうしたらいいのか分からず泣き叫ぶだけだった。
無事だった二匹の娘は先ほど母プチれいむの吐きだした餌に集まって元気なく食事を始める。
そこに姉妹を心配する余裕なんてない。食事をして体力を戻さなければ自分も姉妹のようにゆっくり出来なくなってしまうのだから。
目の前で姉妹が蟻に襲われて命の灯が消えていく様子はまさに地獄だったことだろう。
幸せそうな顔とは程遠い死人のような顔をしながらこの二匹は食事していた。



その間にももう三匹のプチれいむ達は蟻に削られていた。
すでに顔の一部が凹んでいて、そこの餡子がすでに運ばれていった事が分かる。
薄い皮がもぞもぞと蠢くのは、皮の下を蟻が移動しているのだろう。
その小さな体がリボンだけになるのはそう遠くはない。



母プチれいむはただ泣きながらその様を見ているだけ。
蟻を追っ払おうとはしないどころか寄ってきた蟻に怯えて逃げる始末だった。
しかし赤ちゃんゆっくりの反応としてはむしろ普通である。いくら母の皮を被っていても本質は紛れもない赤ちゃんなのだ。
食事を終えた二匹の娘は冷めた目でそんな母を見ていた。
きっと泣き喚くだけの母に幻滅し、信頼出来なくなったのだろう。
母に何か話しかけるでもなく、見捨てるようにおうちの傍から去って行った。
無力な母プチれいむは結局、プチれいむがプチれいむと判別できなくなるほど崩れるまで娘の周りを泣いて跳ねまわっていた。





一日目の日が暮れる。
この時点ですでにれいむ種の家族は崩壊してしまった。
原因は本能に刻まれた「母としての行動」により、食べ物を一匹で取りに出かけたことか。
状況を把握する頭があれば娘を引き連れて出かけるのがベターだと気付いただろうが、産まれたての赤ちゃんではそれも無理な話である。
結局自身を母と認められず、しかし姉として娘を引っ張った母プチまりさの家族が無事に一日目を終えたわけである。



今日の最後に各グループの様子を見る。
失意の母プチれいむは夕食を探しに出かけた以外はおうちの犬小屋に籠って泣いていた。
母の元から立ち去ったプチれいむ達は箱庭の隅、ちょうど角の所にいた。
体を寄せ合って眠りについている。
ここに辿り着くまでに餌をいくつか食べてきたので体力は戻ったようだった。



まりさ種の家族は何の問題もなくゆっくり過ごせていた。
日暮れ時まで自由に遊び、自由に食事をした。
今はもう暗くなり始めたのでおうちの犬小屋で楽しくお喋り中だ。



完全に日が暮れると辺りは真っ暗になる。
こうなるとゆっくりには何も見えなくなり、おねむの時間となる。
眠りについたことを確認した私はそれぞれの箱庭に餌をばら撒いておく。
しかし明日は朝から雨が降るらしい。
それを思い出した私はすでに中の住人が眠っているであろうプチたちのおうちにも餌を撒いておいた。


4.雨




さて、予報通りに雨が降った。
屋根の無い箱庭にも当然雨は降り注ぐ。
おうちとして与えた犬小屋は水漏れしないようにしてある。
なので籠っていれば安全なのだが、果たしてプチ家族はどうなっているだろうか。




母プチれいむはおうち昨夜のうちに撒いておいた餌を頬張っていた。



「むーちゃ、むーちゃ、ちあわせ~!!」



降り注ぐ雨を眺めながら幸せそうに食事していた。
その様子からは無惨に死んでいった娘達や、分かれた娘達について悲しんでいるようには見えない。
きっとゆっくり出来る今を楽しんでいるのだろう。
しかしそれでもおうちの外を眺め続けるのはやはり別れた娘達が心配なのだろうか。
ただ始めて見る雨に夢中になってるだけというのも有り得るが。



満腹になった母プチれいむはおうちの中を跳ね回って一人遊んでいた。
おうちに出る気配はなかったので別のグループを見てみることにしよう。





次に箱庭の隅で寝ているプチれいむ二匹の様子を見る。
ちなみに、おうちである犬小屋以外に雨宿り出来る様な場所はほとんどない。
あるとしても面積の広い葉っぱの下ぐらいのもので、少なくともプチれいむたちのいる場所にはない。
屋根も何もない場所にいるプチれいむはもちろん雨の直撃を受けることになる。



「ゅ"…」
「ゅ"ぎゅ…」



プチれいむ達が目が覚ましたときにはすでにその体は水を吸ってブヨブヨになっていた。
動くことは出来ないし、まともに喋ることも出来ない。
さらには隣り合っていた二匹の体は水分によってベッタリとくっ付いてしまっている。
しとしとと降り続ける雨はゆっくりと着実にプチれいむ達を死へと導いていた。



「ゅ"…」



最後に一言呻くと、二匹はそれきりピクリとも動かなくなってしまった。






プチまりさ家族はどうだろうか。
プチれいむのように外で寝るゆっくりはいないので、雨に打たれて死んだりはしないと思う。
しかし何のしつけも受けてない赤ちゃんに水の危険が分かるのだろうか。
だが産まれたときから人の言葉が喋れるのだ。水の危険について分からないとも言えなくもない。



「ゆっきゅりちていっちぇね!!」
「きょうもゆっくりちようね!!!」
「ゆっくりしていっちぇね!!」



一匹が目を覚ましておはようの挨拶をすると、周りのまりさ達も連鎖して起きていった。
頬を擦り付けあってお互いのゆっくりを確かめ合った後、いつの間にかおうちにあった餌を食べ始める。
少し多めに餌を撒いておいたので、奪い合って喧嘩になるようなことは無かった。



食事を終えて元気いっぱいになったプチまりさ達はおうちの中で遊びだした。
遊びのバリエーションはそんなに多くないようで、昨日と同じように押し合いしたり追いかけっこしたりしている。
このまま観察してもつまらないかなと思ったが、どうやら新しい遊びを見つけたようだった。



「ゅー! やめちぇー!!」
「ゅゅー! かえしてほしきゃったらこっちにきちぇね!!」
「まっちぇよ~!!」



一匹のプチまりさが姉妹の帽子を奪って跳ねている。
奪われた方のプチまりさは涙目になってそのプチまりさを追いかけている。
帽子を持っている分だけ奪った方のプチまりさは遅くなるから簡単に追いつけそうなのだが、
他のプチまりさが面白がって妨害し始めたので追いつけず、取り返せない。



通常の家族なら母が喧嘩を止めるものだが、母プチまりさは喧嘩を止める気はないらしい。
特に気にする様子もなく、いじめに参加していない他の娘達と相撲の真似事して遊んでいた。
そうしている間に苛めはヒートアップしていく。
プチまりさの帽子は3匹のプチまりさが咥えて引っ張り合いになっていた。
2匹のプチまりさはその帽子をオモチャ代わりにしていて楽しげだが、
帽子を奪われたプチまりさは泣きながら必死に帽子を取り返そうとしていた。
プチまりさ達の力は非常に弱いが、プチまりさの帽子の耐久力も相当に弱い。
そんな帽子のツバにとうとう切れ目が入り、そして―――



ビリッ



破れた。
千切れてバラバラにはならなかったものの、ツバから帽子の山部分まで大きく裂けてしまっている。
ゆっくりの飾りは本体が栄養さえ取っていれば自然に直るのだが、大事な飾りを傷つけられてプチまりさは大声で泣き出した。



「ゆ"う"う"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!!!!
 まりじゃのぼうじがあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!
 ゅーん! おがーじゃーん!!!!!」



こうなれば赤ちゃんが頼るのは母親しか居ない。
泣きながら母親の元に駆け寄るプチまりさ。
母プチまりさは遊んでいたのを邪魔されて露骨な嫌そうな顔をしていた。
しかしそれでも家族のリーダー的存在として相手をしてやることにしたようだった。
相手をするといってもどうしたらいいか分からないので体を擦り寄せて一緒にいるだけなのだが。



他の娘たちはそんな二匹を放っておいて今度はおうちの外へと遊びに行った。
そちらの様子を見てみると未だに降り続く雨で柔らかく泥となった土の上を飛び跳ねていた。



「ゅー! にゃんだかたのちいよ!!」
「じめんがやわらかくてゆっくりー!!」
「まりしゃのかおがまっきゅろだよ!!」
「ゅーん! おもちろいね!!」



泥んこ遊びに夢中のようだ。
しかし雨が降っているというのに大丈夫だろうか。
まりさ種はツバのある帽子のおかげで雨の直撃を避けられる。
それでも所々に水溜まりがある中で泥んこ遊びなど続けていては水分を吸いすぎて危ないことになる。
そんなことを知らないプチまりさ達は無邪気に泥の上を転がっていた。



彼女たちが異変に気付いたのは一匹のプチまりさが体を泥に埋めて動けなくなった時だった。
顎から後頭部にかけて泥に隠れて間抜けな顔で空を見上げている姉妹に気付いたプチまりさが話しかける。



「ゅー? おそらをみてどうちたの??」
「ゅ"っ、うぎょけない…だしゅげ、で」



そのプチまりさはすでに体内の餡子の粘性が失われ、ほとんど液状になっていた。
体を動かすといったら喋るので精一杯。
それすらも見上げた空から降り注ぐ雨が口に入ってくるのですぐに出来なくなった。



「ゅゅ!? まりしゃもうごけないよ!!」
「どういうこちょ?!」



他のまりさも動けなくなったようだ。
実はとっくに動きが鈍くなっていたのだが、動けなくなるまで身の危険に気付かないとは何ともゆっくりらしい。
動けなくなればゆっくり出来なくなるまで時間はかからない。
プチまりさの埋もれて出来た窪みに泥水が流れ込んでくる。



「ゅ"ぶ、まっぢぇ…」
「みじゅさんきょないでぇぇ…」
「あぶあぶあぶ…」
「おぎゃーじゃんだじゅげでぇぇ」



泥水に沈んでいくプチまりさ達は母に助けを求めた。
だがその可細い声も雨音にかき消される。
そうでなくても母プチまりさは帽子が破れて泣きつく娘に付きっ切りなのだ。
このままプチまりさは死んでいくのだろう…と私が思ったその時だった。



「まりしゃもそとにいきゅよ!!」



いい加減外で遊びたくなったようで、母プチまりさが外に出てきた。
まず目に入ったのは泥にはまっているプチまりさ達。
泥んこ遊びしてるのだと勘違いした母プチまりさは笑顔で近づいていく。
まだ意識のある娘達はお母さんが助けに来てくれたと、微かに口の端を上げた。
しかし次の瞬間には裏切られた。



「ゅ"っ? なにきょれ! きみょちわるいよ!!」



母プチまりさはプチまりさ達の顔を見るなりそう言った。
いやしかし、そう言うのも仕方ないかもしれない。
すでにプチまりさ達の顔は崩れていて、すでにプチまりさの面影はなかった。
帽子が被さってなければ"そこのそれ"がプチまりさだなんて人間でも一目には分からないだろう。
ゆっくり、それも赤ちゃんであればなおさらだ。
母プチまりさはきっとそれがプチまりさだなんて分かっていない。
完全に気持ち悪いものを見るような目で実の娘を見ていた。



「おがーじゃん、だじゅげ…で」
「みじゅ、ゆっぎゅり、でぎな"ぃ"」



まだ喋れた娘が最後の力を振り絞って母に助けを求める。
その言葉は確かに母プチまりさに届いた。
ただし―



「ゅ? みずはゆっきゅりできないの?
 ゆっくりできないのはいやだよ!!」



水はゆっくり出来ない、伝わったのはただそれだけだった。
素直にその忠告を受け取った母プチまりさは急いでおうちへ戻っていく。
去っていく母プチまりさの背中。
プチまりさ達は口をパクパクさせながら最後まで見つめていた。



おうちに戻った母プチまりさは体をプルプルと震わせて体に付着した水滴や泥を払う。
そして一息。
ふぅ助かった、とでも言い出しそうな顔である。



「ゆぅ、これでゆっきゅりできるよ!!」
「ゅっ? おかーしゃんどうちたの?」
「そとはみずがあるからゆっくりできないよ!
 だからもどってきちゃの!!」



帽子の破れておうちに残っていたプチまりさはそれを聞いて身震いする。



「ゆっくちできないのはいやだよ!」
「おうちにいればゆっくちできるよ!!」
「ゆっくちできる!? ゆっくりちようね!!」



外に遊びに出た四匹の家族が死んだというのにこの二匹はゆっくりしていた。
それはこの二匹が死というものをあまり理解していないのもあるだろうし、
そもそもゆっくりは基本的に自分がゆっくり出来ればいいのだ。
赤ちゃんであればなおさらそう考えるだろう。



そして二匹は住人が減ったことで広くなったおうちの中で遊びだした。
おうちの外はまだ雨が降り続いている。
さっきまで跳ねていた4つの影は消え、泥まみれのひしゃげた帽子が4つ残っているだけだった。





こうして降り注ぐ雨は何も知らない赤ちゃんの命を何匹も攫っていった。
雨というのはゆっくりにとっては死の天気。
強く打ち付けるような雨粒はゆっくりの体を貫き、長く降る雨はいくつもの巣を水没させる。
野生のゆっくり達も雨が降るごとに各所でこういった悲劇が起きているのだろう。








5.復讐




昼過ぎになると予報どおりに雨は降り止んだ。
お腹を空かせた母プチれいむは食料探しのためにおうちを出た。
水溜りを避けるように跳ねていっているのは水が危険だと知っているからなのだろうか。
単純にこのれいむが慎重な性格なのかも知れないが。



ピョンピョンと小さな体で必死に跳ねていく。
途中何度も立ち止まって休憩しながらなので非常にゆっくりとした進みである。
しかし一体どこへ行こうとしているのだろう。
何やらキョロキョロと周りを気にしながら進んでいるようだ。
いや、もしかすると別れた娘を探しているのかも知れない。
とすれば赤ちゃんながらにして大した母親である。




しばらくすると母プチれいむは高くそびえ立つ壁を前に立ち止まった。
それは言うまでもなく箱庭を形成する柵のことだ。
だがプチトマトサイズの母プチれいむからすれば不可越の絶壁。



「ゅ~…」



高く高くそびえる壁を見上げていた母プチれいむだったが、
やがて何かを諦めた様子で柵に沿って移動し始めた。
柵を越えた先に行きたいのだろうが残念ながら柵に隙間はないことは確認済みだ。
いつまで進んでも柵に沿って四角形の箱庭を周回するだけ。



そして母プチれいむは一つ目の角に辿り着いた。
角には小さなリボンが二枚。
そう、ここは今朝の雨で死んだプチれいむのいた場所だった。
そのプチれいむを探していた母プチれいむは早速そのリボンを見付けたようだ。



「ゅー! ゅゅー!!」



リボンの元に広がるのは、中身の溶け出して皮だけになった娘だった。
涙を流しながら娘の亡骸に近づいて体を擦り付けようとした母プチれいむだったが、直前で立ち止まった。
母プチれいむは見た。娘の体に這い回る何匹かの蟻を。



「ゅー! どうじでぎょんなごとじゅるのぉぉぉ!!!」



母プチれいむからすれば全ての娘を蟻によって殺されたように感じたのだろう。
娘の亡骸を傷つけ、中身を盗んでいくゆっくり出来ない蟻。



「ゆっきゅりできにゃいありしゃんはゆっきゅりちね!!」



母プチれいむは蟻を敵とみなした。
ゆっくりはその癒し系の印象を持つ名前に反してかなり好戦的な生き物である。
普段は人懐っこく平和な生き物なのだが、
自身に不快感を与える"ゆっくりできないもの"に遭遇するとすぐさま体当たりや噛み付きを仕掛ける。



この母プチれいむもその例に漏れずに蟻へと攻撃を仕掛けた。
娘の餡子を持っていく蟻をその体で潰していく。
いくら力が弱く体の小さい赤ちゃんゆっくりでも、さらに小さい蟻など敵にはならない。
次から次へと蟻を潰していくその姿はまさに修羅。



「ゅっくりちね! ゆっくちちね!!」



逃げる蟻を追いながら蟻を潰し、または食べながら進んでいく。
娘を殺した憎き蟻どもを許しておけるか。
そんな気迫がカメラから見ても伝わってくる。
母の怒り、娘を奪われた怒りとはここまで強い物なのか。
蟻は反撃する間もなく潰されていった。



母プチれいむは次第に増える蟻を潰していく。
しかしここらで復讐はやめるべきだった。
そして気付くべきだった。
逃げる蟻を潰していたつもりだったのだろうが、それは逃げるのではなく餌を巣へと運んでいたのだ。
そしてその列に沿って進んでいた母プチれいむは巣の近くまで来てしまった。蟻が増えるのも巣に近づいたからだ。
この時すでに母プチれいむは自分が強いと勘違いしていた。
さらには蟻を潰すことが楽しくなったようで、今や恨みではなく楽しみで蟻の群れを蹂躙していた。



「ゆっくりちね!! よわいありしゃんはちんでね!!」



いい気になる母プチれいむであったが、それもすぐに終わりを告げた。
蟻の巣穴から大量の蟻が巣穴からゾロゾロと出てきた。
今まで母プチれいむが潰してきた働きアリよりも顎が少し大きい。
それは女王を守るため外敵に立ち向かう兵隊アリだ。
巣穴に近づいてきた外敵に向かって兵隊アリは近づいていく。



「ゅ"? なに!? いっぱいでてきちぇもむだだよ!!」



何匹いようが潰してやる。自分は強いんだと近づいてくる兵隊アリの群れにプレスをかける母プチれいむ。
そのプレスで数匹の兵隊アリは確かに潰れた。
だが着地と同時に何匹かの兵隊アリが母プチれいむの体によじ登り、そして強靭な顎で噛みついた。



「ゅ"ぎっ!? い"だい"よ"!! なにじゅるのぉぉぉ!!!」



振り払おうと跳ねる母プチれいむだったが、兵隊アリは必死に食らいついて決して離れようとしなかった。
そしてまた着地の度に数匹の兵隊アリがまた噛みついてくる。



「ゅ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」



たった数秒で母プチれいむは蟻に体中を噛みつかれていた。
ここは蟻の巣の前。何十何百という蟻がそこにいるのだ。
数匹潰した程度では蟻の群れからすればダメージとは言えない。
むしろ蟻の群れから離れようとしない母プチれいむのダメージは累積していく。



「ゆっぎゅりでぎな"い"ぃ"ぃ"ぃ"!!!」



とうとう母プチれいむは跳ねることも出来なくなってしまった。
体力が尽きたのもそうだし、全身を噛まれたことによる痛みが抵抗力を失わせたのだ。
獲物が弱ったことで蟻たちは獲物の解体を始める。
大顎でれいむの体を刻み、持ち運びやすい大きさに千切った皮を巣へと持ち運ぶ。



「い"ぢゃい"ぃ"ぃ"!! もうやべでぇぇぇ!!!」



体中を注射器で刺されたような鋭い痛みが母プチれいむを襲う。
鋭い痛みに反応して何度か跳ねたが、蟻の大軍は多少の犠牲などものともせず母プチれいむの体を千切っていく。



「ゆ"びぃ、ゆ"びい"ぃ"…ゅ"る"じでぇ"ぇ"」



仰向けに倒れた母プチれいむは泣きながら許してと蟻たちに懇願した。
だが人語を解さない蟻がそんなお願いなど聞ける訳もなく、蟻たちはやがて中身の餡子も運びだした。
赤ちゃんゆっくりにとって餡子を運びだされることは脳を運ばれていくようなものだ。
何匹もの蟻がその餡子脳を顎で穿ることで全身を駆け巡る激痛。
驚愕の顔とでも言おうか。とてつもない痛みに母プチれいむは顔を歪ませた。
大きく開けた口からは悲鳴すら出てこない。



ショック死でもしたのかと思ったが、
体内の餡子をいくらか運ばれると母プチれいむの反応に変化が現れた。



「ゆ”っ、ゆ”っ、ゆ"っ”、ゆ”、ゆ”、ゆ”、ゅ"」



母プチれいむは白目をむき、涎を垂らして痙攣し始めた。
痙攣の震えに合わせて機械的な音を口の奥から断続的に出している。
だが一目で分かる。もう母プチれいむは死んでいることに。
まだ生きている体の器官が勝手に動いているだけの状態だった。
そこに母プチれいむの感情は無い。
ここにあるのは奇妙な声を出すだけの饅頭。ただそれだけだった。
それから10分程度でプチれいむの家族はこの世から姿を失くした。
蟻たちは外敵を返り討ちにした後、またいつも通りに働きだした。




一日半でプチれいむの家族は全滅した。
赤ちゃんゆっくりより体の大きい外敵はいない箱庭だったというのに赤ちゃんとは脆いものだ。
それも母プチれいむが自身の力も弁えずに一匹で食事を探しに出かけた時点でこうなる運命だったのかも知れないが。
何にしても蟻とは恐ろしいものだ。
弱ったゆっくりには容赦なく襲いかかって解体する。
森に住むゆっくり家族は赤ちゃんの容体には注意しないとゆっくり出来ないだろう。
弱ったまま放っておけばこのように蟻に集られて食糧にされてしまうのだから。









6.箱庭




プチれいむの家族が全滅してから一週間経った。
プチまりさ達はそれから順調に成長し、今や子ゆっくりサイズにまで大きくなっていた。
赤ちゃんゆっくりに襲いかかる生物もいないのだからここまで育つのもおかしいことではなかった。



「ゆっくりしていってね!!」
「きょうもゆっくりしようね!!」



この時には赤ちゃん言葉もなくなって普通に喋れるようになっていた。
娘まりさの破れた帽子も修復されていてかすかな傷が残っているだけだった。
このままいけば順調に成体まで育つことだろう。



だが私はそれまでこのゆっくりを飼うつもりはなかった。
そもそも赤ちゃんゆっくりを観察するのが目的だったのだし、毎日ゆっくり過ごすゆっくりを見ていても楽しくない。
もうこいつらはいいだろう。
私はこの観察を終えるため、箱庭に足を踏みいれた。
私に気付いた子ゆっくり達は興味津々に近寄ってきた。
直接見ると分かるが本当に大きくなったものだ。



「ゅ? おにーさんはゆっくりできるひと?」
「いっしょにゆっくりしようよ!!」



無邪気な笑顔を振りまいて話しかけてくる。
ピョンピョンと飛び跳ねながら言葉を発するとは元気なものだ。



「ああ、ゆっくり出来る人さ。
 ほら遊んであげよう」
「ゆー! なにしてあそぶの?」
「まりさはかけっこがいいよ!!」



まりさはそう言うなり駆けて行こうとするので片手でむんずと捕まえる。
右の手と左の手、どちらのまりさも突然捕まえられたので不満顔だ。



「なにするの! ゆっくりはなしてね!!」
「もしかしてゆっくりできないの!?」
「ゆっくり出来るよ。ほら、こうして遊ぶんだ」



そうして私は傷の無い帽子を被ったまりさ、つまり母まりさを揺さぶり始めた。
目的は言うまでもない。発情させるため、そして赤ちゃんを作るためだ。



「ゅ? ゆっゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」
「おかーさんどうしたの? ゆっくりしてる?」
「なんだか…ゆっくりできるよぉ。ゆゆゆゆゆゆゆ」



右手で揺さぶられる母まりさの声が甘ったるいものになっていく。
顔も紅く染まってきた。
全身が蕩けるような快楽に包まれているのだろう。
すっかり私の手に身を任せてしまっていた。
そろそろいいだろう。
母まりさと娘まりさを地面に置く。



「おかーさん! まりさもゆっくりしたいよ!!」



地面に置くなり娘まりさは母へと近寄っていく。
しかしそんな娘を見る母まりさの瞳は情欲にまみれていた。
すっきり寸前で止められ、体の疼きを鎮められる相手を探す獣の目。



「ゆっくりしたいの!? じゃあいっしょにすっきりしようね!!!」
「ゅ? おかーさんなにするの!? ゆゆゆゆー!!」



母まりさは寄ってきた娘の頬に自身の頬を震わせながら擦りつけ始めた。
二匹の頬の間に粘液が溢れ、にちゃねちゃと淫靡な音が鳴り響く。
普通は嫌がりそうなものだが、娘まりさはそれを遊びと勘違いしたようだ。



「おかーさん、まりさもなんだかゆっくりしてきたよ!」
「ゆゆゆゆゆっ! まりさはすっきりしそうだよぉぉ!!!」
「すっきり!? それってゆっくりできるの!! まりさもすっきりしたいよ!!」



性知識の無い二匹はすっきりした後にどうなるか分かっていないのだろう。
うち一匹は曲がりなりにも赤ちゃんを産んだ身であるというのに妙なものだ。
ただ自分がゆっくりすること、すっきりすることだけがこの二匹のすべてだった。
今二匹が感じている感情の治し方は本能が知っている。本能にまかせて二匹は交尾を続ける。



そろそろすっきりしそうだな。
二匹の様子を見てそう判断した私は注射器を用意し始める。
このまますっきりすれば子を宿すのは一匹でもう一匹は母になる。
だが私が欲しいのは赤ちゃんゆっくりだけ。
そのために子種注射を用意したのだ。



「ま、まりさすっきりしそうだよ!」
「ゆゅん! おかーさんすっきりするの!? まりさもすっきりしちゃいそうだよ!!」
「すっきりするの? すっきりしようね! すっきりしたいの! いっしょにすっきりしようよ!!!!」
「ん、んほ、んほぉぉ」



すっきりしそうになった母まりさの振動がさらに増していく。
それを受けた娘まりさは「んほぉ」などと悦んで母の責めを受け入れる。



「も う が ま ん で き な い!!」



ひと際大きな声を上げると母まりさは小刻みに震えて、そして…



「んほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「すっきりー!!!」



見るに堪えないアヘ顔で絶頂に達した。
それと同時に母まりさの子種が娘へと流れ込んでいく。
それは見た目には分からないが、娘の頭から茎が生え始めたのは子種が確かに流れ込み受粉した証拠だ。
茎がニョキニョキ伸びていくと同時に娘まりさの体が縮み、黒ずんでいく。
子供サイズのゆっくりが赤ちゃんを実らそうとすれば生きるのに必要な栄養を奪われ死んでしまうのだ。



さて、達した快感の余韻に浸っている母まりさにも赤ちゃんを実らせてもらおう。
頬の辺りに注射器を刺して子種注射を行う。
夢心地の状態なので痛みは感じていないようだ。



「?」



しかし自分の頭に何か違和感を感じたようだ。
注射された子種によって茎が生えたのだ。
そして母まりさはそれが何であるかを知る前に黒ずんで死んだ。



茎の先にはまりさ種の赤ちゃんが実っている。
娘まりさが実らせた赤ちゃんと合わせて別の箱庭へ運ぶとしよう。
今度はもっと厳しい環境にしようか。
それとも全てが真っ白な環境にしようか。
はたまた床が動き続けてゆっくり出来ない部屋にしようか。







無知で無力な可愛い赤ちゃんゆっくりがちょっとしたことで苦しみ嘆き、あっさりと死んでいく。
それを観察することが何よりの生き甲斐だ。



ああ、私を満足させてくれる可愛いゆっくり。
今度もたっぷりと楽しませてくれよ。



まだスヤスヤと眠る赤ちゃんゆっくり達にそう願いかける。
この赤ちゃん達は私の選んだ箱庭でどんな生き様と死に様を見せてくれるか楽しみで仕方無かった。





















by ゆっくりしたい人




まさに赤ちゃん尽くし。
赤ちゃんに赤ちゃんを産ませたいがためだけに書きました。



SSに出てきた蟻は主にゲームのシムアントを参考にしています。
シムアントは地味に名作。かつて家にあったマックが白黒から色付きに変わった頃に何度もやったものです。
実験モードが特に楽しくて。ああでもフルモードで人間の家を乗っ取るのもまた楽しかった。



シムアントのゆっくり版欲しいなぁ。
どちらかというと蟻を増殖させてゆっくりのおうちを乗っ取らせたい。







ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(1)トラックバック(0)|

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コメント

796:

ゆっくりできたよ!

2012/06/16 19:39 | 名無しさん #dMtXu4sA URL [ 編集 ]

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