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2363:ゆっくり牧場のまりちゃの記録

2013/02/25 (Mon) 08:00
「ゆっくちしゅるのじぇ!」

 朝の日差しとともに眼を覚まし、赤まりちゃが何よりもまずするのは、ゆっくりしたごあいさつ。
 ゆっくりの餡子に古くから受け継がれた、この世界で最もゆっくりできる行為だ。

「ゆっくりしていってね! おちびちゃん、ゆっくりおはよう!」
「ゆっくりしていくのぜ! おちび、きょうもゆっくりするのぜ!」

 赤まりちゃが見上げると、既に起きている親れいむと親まりさが、ゆっくりとしたごあいさつを返してくる。
 厳しくも優しい、威厳あるおとうさん。家族をゆっくりと包み込んでくれる、温かいおかあさん。
 自分自身がゆっくりしていると信じてやまない赤まりちゃが見ても、とてもゆっくりした親ゆっくりだ。
 いつかゆっくりし、ゆっくりし続けて、両親のようなゆっくりしたゆっくりになるのが、赤まりちゃの目標のひとつだった。
「ゆ……ゆぅ……? ……ゆっきゅ…………り?」
「……ゆゆっ! ゆっきゅち! ゆっくちー!」
「ゆっくち! ……ゆっくち! じぇ! だじぇ!」

 切り株の根元に掘られた空洞、親まりさが見つけた、ゆっくりしたおうち。
 その一番奥、枯草の積まれた「ふかふかべっどさん」の上で、起きだした赤ゆっくりがもぞもぞ、ころころと体を揺らしはじめていた。
 まりちゃよりもさらに小さなころころした体に、ぷにぷにもちもちのまんまるほっぺさん。
 動物型にんっしんっでただ一匹生まれた、赤まりちゃにとっては初めての妹ゆっくり。先日茎から落ちたばかりの可愛い可愛い妹たちだ。

「いもーちょは、まりちゃがゆっくちさしぇるのじぇ!」

 妹たちの声に赤まりちゃは振りかえり、ゆんっ! と張り切った様子でべっどさんへと向かう。

「ゆぅっ! ゆわぁぁ……ゆっくち! ゆっくちー!」
「おねーちゃ! ゆっくち、ちちぇにぇ!」
「ちゅーり、ちゅーり……ちゅり、ちゅり……まりちゃのいもーちょ、ゆっくちしゅるのじぇ!」
「ゆっきゅち! ぺーろぺーろ! ゆっくち! のじぇ!」

 ピンポン玉サイズの小さな小さな妹が、痛い痛いにならないように。まりちゃは力を加減しながら、妹たちにすーりすーりを繰り返す。
 ころころとした体を舌であやされて、末っ子の赤れいみゅなんかはちょろっとうれしーしーをしゅっきり! してしまっている。
 親れいむと親まりさが渡してくれた葉っぱさんでしーしー穴のあたりを優しく拭うと、ゆんゆんきゃっきゃと嬉しそうに笑い、またぺーろぺーろのおねだりを始めた。

 まりちゃには既に、姉としての自覚がある。
 自分も生まれてから一週間足らずしか経っていないにもかかわらず、妹の世話の手伝いすると言いだして、両親もこれを認めていた。

 「おちびちゃんには、すーりすーりとぺーろぺーろをおねがいするよ!」

 そう母れいむに任されてから、三匹のかわいい妹に囲まれてのスキンシップが、赤まりちゃの朝の日課になった。
 右のほっぺにすーりすーりをされては、左のほっぺをぺーろぺーろと舐められて、妹赤ゆっくりたちはご満悦だ。
 植物型妊娠で生まれたばかりの妹たちは、赤ゆっくり言葉のまりちゃよりも、さらにおしゃべりがきごちない。それでも、姉からすーりすーりとぺーろぺーろを与えられて、たどたどしくもゆっくりしたお声を聞かせてくれる。
 同じ餡子を分けあった姉妹をゆっくりさせることを、またその大役を母ゆっくりから任されたことを、まりちゃは誇りに思っていた。

「おちびちゃんたち、そろそろあさのむーしゃむーしゃをしようね!」

 朝のゆっくりを補給し終わった。次はぽんぽんをゆっくりさせる時間だ。
 今日の朝のごはんさんは、シャキシャキの葉っぱさんにぷりっぷりのいもむしさん、そしてデザートに赤くてあまあまな木の実さん。
 ゆっくりをゆっくりさせるために、勝手に生えてきてくれるごはんさん。それらは「狩り」で父まりさが集めてきて、おうちの奥にこんもりと山を作っている。
 朝になれば、そこかしこで、大きな緑の葉っぱやあまあまな果物が見つかる。切り株の根元のおうちだって、少しぴょんぴょんをすればすぐにお引っ越しができるくらい沢山ある。
 ゆっくりたちの理想郷、夢見てやまない究極の「ゆっくりぷれいす」に、まりちゃたちはいる。
 そこに生まれ、ゆっくりと暮らし、ゆっくりし、ゆっくりし、ゆっくりし続けていた。

「ゆぅっ! むーちゃ! むーちゃむーちゃ!」
「ゆぅぅーっ、むーちゃ、むっきゅく! むっくち!」
「くっちゃ、くっちゃ、ちゃわちぇぇぇ!」

 くっちゃくっちゃとごはんさんを食べ、しあわせー! を思う存分取り込む妹ゆっくりたち。
 その様子にかけがえのないゆっくりを感じながら、まりちゃは自分もむーしゃむーしゃを始める。
 噛めばじゅわっと広がるいもむしさんのゆっくりした味は、まりちゃの大好物だ。
 あっという間に平らげてお腹もぽんぽこりんっになり、思わず幸せいっぱいの顔になってから、その場でころりん、と仰向けに寝そべってしまうのだった。

「かりにいってくるのぜ!」
「……ゆっ? ゆゆっ!?」

 と、聞こえてきた言葉にまりちゃは慌てた。
 ころり、と起き上がる――しかし起き上がろうとしたのは、まりちゃの頭の中だけだ。実際はぷっくぷくになってしまったぽんぽんのせいで、うまく起き上がることができず、ころんと少し横に転がっただけ。

「ゆっ、ゆゆゆ! ゆーん! ゆっく……ちぃ!」

 ぷるぷると震えてから、反動をつけて起き上がる。
 左右を見れば、まだむーしゃむーしゃ、しあわせー!が上手ではない妹ゆっくりたちはゆっくりと食事を続け、母れいむはそれをゆっくりした表情で見守っている。
 キョロキョロと見まわしたまりちゃがおうちの出口に目を向けると、そこには狩り場に向かって跳ねていく、黒帽子をかぶった父まりさの後ろ姿があった。

「ゆーっ! ゆぅぅー! まっちぇにぇ! まっちぇにぇ! まりちゃも! まりちゃもいくのじぇぇぇ!」
「ゆっ! おちびちゃん、だめだよ! おそとはまだ、おちびちゃんにははやいよ!」

 ぴょんぴょんをしようとするまりちゃを、後ろから母れいむが呼びとめる。聞きわけが良く、れいむのことを信頼しきっているまりちゃは、こうすれば必ず立ち止まるのだ。
 2、3度ぴょんぴょんをしたところから、すごすごと引き返してきた。

「ゆじぇぇ……まりちゃ、はやくおしょとにいきたいのじぇ……うっくち……」
「おそとは、もうすこしゆっくりしてからにしようね。おとうさんがいいっていってからだよ」

 昨日今日と、まりちゃは狩りにでかける父まりさについて行こうとした。
 まりちゃには、おそとでもゆっくりできる自信があった。
 おうちの中で習った「ぴょーんぴょーん」と「ずーりずーり」は、おそとを存分に駆けまわれるほど上達したはずだ。
 母れいむと父まりさから、たっくさんのゆっくりを受け取った今。狩りについていけば、ゆっくりできるものを見つけて来ることができると信じ切っている。

「……ゆっくちりかいちたのじぇ!」

 しかし、両親の言葉はまりちゃにとって、そんな気持ちよりもはるかに上にあるものだ。
 大好きなおとうさんとおかあさんが、まりちゃにとっての誰よりも尊敬する両親が、まだ早いとまりちゃを止めるのなら。それはきっと真実のはずだ。
 だから、まりちゃはおうちの入り口までは来ても、決して外に出ることは無い。
 それはまりちゃの、親ゆっくりへの信頼のあらわれであり、そのことをを母れいむは「ゆっくりしたおちびちゃんだね!」と非常に嬉しく思っていた。

「ゆぅ…………」
「ゆ? おちびちゃん?」

 だがこの日ばかりは、まりちゃはまだ納得しきっていないようだ。
 横を向いたまりちゃの呟きは、悩ましそうな表情とともにどこかゆっくりできないものを孕んでいて、母れいむはそれを疑問に思う。
 しかし母れいむは、まだ妹おちびちゃんたちのむーしゃむーしゃを見ていなければならない。その後には朝のうんうんさんをしゅっきり!させる必要がある。だから一通り朝の日課を終えた頃になると、母れいむはその疑問をすっかり忘れかけていた。
 それを思い出させたのは、おずおずと話しかけてきた、当のまりちゃだった。

「おかーしゃ。おしょとには、ほかのゆっくちもいるのじぇ?」
「ゆん。すこしいったところに、おかーさんのおともだちもいるんだよ。もうすこししたら、つれていってあげるからね!」
「ゆっ……ねぇ、おかーしゃ? おしょとには、ゆっくちだけしかいにゃいのじぇ?」
「ゆ……?」

 どうしてそんなことを言うのだろう、と母れいむは思う。
 このおちびちゃんは、確かにまだおそとに出たことはない。ぴょんぴょんはこのごろ大変上手くなってきたが、それでも万が一のことがあってからでは遅い――そんな父まりさの方針に、れいむも同意して従っている。
 しかしゆっくり以外に何もいないのか、という質問も妙だ。世界はゆっくりだけのために存在しており、そこにゆっくりしかいなくても何も問題は無いのだから。
 でも、ひょっとしたら、それが寂しいのかもしれない。
 この広い広いゆっくりぷれいすに、ゆっくりたちだけが生きているというのが、子まりさを心細くしたのかも。
 そう考えて、母れいむは思った。何てゆっくりしたおちびちゃんなのだろう。
 妹やれいむたちにゆっくりを感じるだけではなく、まだ見ぬ他の生き物たちにも、ゆっくりを見出そうとするなんて!

「ゆっくりだけじゃないよ、おちびちゃん……」
「ゆぅっ……!?」
「おそとには、いもむしさんやむしさん、ゆっくりしたおやさいさんが、かってにはえてきてくれてるよ! ゆっくりだけじゃないよ!」
「……ゆっ……」

 まりちゃはその答えを聞いて、言葉に詰まった。
 思っていたことと違う答えが返って来た、というのが、ありありと見てとれる態度である。
 しかし、観察眼のよろしくないゆっくりのこと。母れいむはその様子を見ても、わずかに違和感を感じる程度であった。

「おちびちゃん? どうしたの……?」
「ゆっ! にゃ、にゃんでもないのじぇ! おしょとには、ゆっくちできるもにょが、たーっくしゃんありゅのじぇ!!」
「……そうだね! いつかおそとにでたら、おちびちゃんにもたくさん、たくさんみせてあげるよ!」

 母れいむはまりちゃがごまかすと、すっかり疑念は晴れたようで、ゆっくりした笑顔になる。
 その表情を見て、嘘をついていることにわずかなゆっくりできなさを感じながら。まりちゃは母れいむのゆっくりした様子に、「ゆっくり」を感じた。
 まりちゃはまだしばらく、自分のかかえるこの秘密を、自分の餡子の中にしまっておくことに決めるのだった。



 まりちゃは知っている。
 このゆっくりぷれいすは、実はゆっくりできないものによって、脅かされているかも知れないということを。

 あれは二日前の夜の事だった。
 まりちゃはおねしーしーをしゅっきり! しそうになって、こっそり起きだしておトイレさんに向かった。
 おうちの中のおトイレさんは比較的出口に近いところにあり、うんうんやしーしーがベッドさんにかかることはない。
 ひとりでしーしーができるようになっていたまりちゃは、誰も起こさないようにベッドを抜け出し、抜き足差し足でおトイレに向かう。

「ちー……ちー……しゅ、しゅ、しゅっきりぃ……! …………ゆ?」

 しょわしょわと排泄し、ぷるぷると震えるまりちゃ。
 その視界の隅、おうちのいりぐちの向こう側、遠くの方に何かの影が動いているのを、まりちゃはたまたま見つけた。
 月明かりの下に見えた姿は、人間という生き物のそれだった。
 人間を見たことが無いまりちゃにも、ゆっくりたちの餡子に刻まれた記憶から、それが人間なのだとまりちゃには分かった。
 生理的に「ゆっくりできない」と感じるその姿に、まりちゃは全くゆっくりできないまま、しかし呆然とそのシルエットを見続けた。
 まりちゃたちのゆっくりぷれいすに、まりちゃと大好きな家族のいるゆっくりぷれいすに、人間というゆっくりできない存在がいたという事実は、まりちゃにとって何よりも衝撃的だったのだ。



 まりちゃは以来、そのことを秘密にし続けている。
 おとうさんとおかあさんは、どうやら人間に出くわしたことはないらしい。今まで人間のにの字も口にしたことがなかったし、今回聞いてみてそれがはっきりした。
 両親のことが大好きなまりちゃは、おとうさんとおかあさんが自分と同じ「ゆっくりできない」気持ちになるのをきらって、ずっと話すことができずにいたのだ。
 今後も秘密にしていこう、とまりちゃは決心する。このことを話す時がくるとすれば、それはきっと、まりちゃの夢が叶った時だ。

(まりちゃは、いちゅか、ほんとうのゆっくりぷれいしゅをちゅくるのじぇ!)

 あの夜から、それがまりちゃの夢になった。
 ゆっくりぷれいすは平和そのものに見えて、実はその平和が脅かされている。
 だから、あのゆっくりできない「にんげん」や、他のまだ見ぬゆっくりできないものたちをもやっつける。
 ゆっくりを脅かすものを追い出して、ゆっくりぷれいすに平和を取り戻すのだ。

 やがてまりちゃはえいゆんとなり、このゆっくりぷれいすを率いていくゆっくりしたゆっくりに成長する。
 ゆっくりぷれいすのゆっくりを率いて、この広い広い世界に、どんどんゆっくりぷれいすを広げていくのだ。
 世界の果てまで続くような広大なゆっくりぷれいすで、おとうさんとおかあさんと妹たちが、自分と一緒にゆっくりしている。
 まりちゃにとってはいつか叶う、そう信じる夢だった。

(ゆふふ……おちびちゃん、なにをかんがえてるんだろうねっ)

 決意も新たに、キリッとした表情をするまりちゃを母れいむが見守る。
 このおちびちゃんは、れいむとまりさにとってのはじめてのおちびちゃんだ。
 優しくて家族思いの、このゆっくりしたおちびちゃんは、ゆっくりと成長を続けている。
 れいむが見たことのないものを見て、行ったことのないところへ行き、やがてれいむの元を離れ、旅立っていくのだろう。
 
「……ゆんっ。おちびちゃん、すーりすーり」
「ゆっ? おかーしゃ?」
「れいむのかわいいおちびちゃん。すーりすーりだよ。ゆっくりしていってね!」
「ゆぅぅっ……! しゅり、しゅり……ゆっくち! ゆっくちなのじぇ!」

 しかし今は、まだ今は、れいむの元に居てほしい。
 いつか旅立ってしまうとしても、それまではれいむに、ゆっくりとした成長を見せてほしい。
 そんな気持ちが極まって、れいむは自然と、まりちゃに向かって体をすりつけて、愛情のたっぷりこもったすーりすーりを与えていた。
 まりちゃも戸惑った様子から、一転して母恋しさが沸き上がって、ゆっくりとしたすーりすーりを返す。

「ゆぅ! ゆーゆー!」
「ゆーう! しゅり! しゅり! じぇ!」
「ゆっ! いもーちょ! いもーちょも、しゅりしゅりしゅるのじぇ!」

 その様子を見つけて、うとうとしていた妹ゆっくりたちも一気に眼を覚まし、すーりすーりをおねだりしはじめる。
 まりちゃと母れいむは、仕方ないね! という顔をして、かわるがわるすーりすーりを与え始めた。

 いずれ、ゆっくりぷれいすに平和を取り戻すための闘いが、まりちゃを待っている。
 しかしまりちゃは、今の家族をゆっくりさせることからはじめようと思った。
 家族をゆっくりさせていれば、餡子さんがぽーかぽーかする。そうすることで自分の餡子さんに、ゆっくりがどんどん増えていくのだ。
 いつかゆっくりプレイスを率いるときが来るまでに、まりちゃはそうやってゆっくりしたゆっくりに成長し、他のゆっくりから認められるようにならなければならない。

「しゅり、しゅり! ゆっゆんっ! ゆっくち!」
「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくち! ゆっくちー!」」」
「まりちゃのいもーちょ、ゆっくちしゅるのじぇ! ゆっくちしてるのじぇー! ゆっくちー!!」

 大好きな家族に囲まれて、まりちゃはゆっくりと、ゆっくりとした日々を送っていた――。





 




「やじゃ……やじゃ……まりじゃ……じにだくない……うまれだぐにゃい……」

 暗闇の中で、実まりちゃがすすり泣いている。
 青々とした茎に頭をつけた、生まれる直前の実まりちゃが、恐怖のあまりガタガタと震えながら涙をこぼしている。
 おそろしーしー・おそろうんうんも盛大に垂れ流しそうな様子だが、このまりちゃのしーしー穴とあにゃるは既にふさがってしまっている。
 ゆんゆん、ゆっぐゆっぐ、としゃくりあげるのに合わせて、その痕にあたる部分が広がろうとするように震えて、ぷるぷるひくひくと痙攣するだけだ。

 自分が世界の全てから祝福された、特別な存在だと妄想しながら生まれてくるはずの実ゆっくり。
 もう眼も開き、今にも茎から離れようとしているそれが、死にたくない、死にたくない、と繰り返している。
 生まれたくないとすらこぼしている。
 歯の根が合わないほど震えて、ボロボロと枯れることのない涙を流し続けている。

「いらっしゃいませー!」
「ドリンクバーはあちらになります!」
「かしこまりました。失礼いたしまーす!」

 実まりちゃからは聞こえない、防音の施されたパックの外では、活発そうなウェイターやウェイトレスの声が響いていた。
 ゆっくりというのは適当なつくりをしたナマモノであり、素材さえ選べばただ周囲を覆うだけで、ほとんど音が届かなくなるほど聴覚が弱い。
 自然な状態のゆっくりがキンキンとけたたましい声で人間を不快にさせるのは、別にそう意図してのことではなく、そうしなければまともにコミュニケーションもままならないからだと言われていた。

 ここはファミリーレストランの厨房だ。
 実まりちゃは食材として、これからレストランの提供する料理に使われるべく仕入れられたのだった。

 茎の根元にあるはずの、親にあたるゆっくりの姿は無い。
 この実まりちゃの親にあたるゆっくりまりさは、加工所の中の歯車のひとつ。子ゆっくりを作る機械として働いている。
 牧場で生まれ、のびのびと育った「ゆっくりした」まりさは、3か月もの時間をかけて、虐待に虐待を繰り返された。
 欠損がない部位の見当たらないほどボロボロになり、1日中しーしーとうんうんを垂れ流す廃ゆんになり果てたところで、精子餡を投与して実ゆっくりを作らせるのである。
 こうやって生えてきた茎に垂れ下がる実ゆっくりは、祖先から伝わる「ゆっくりはゆっくりできる」という妄想と同時に、壮絶な虐待を加えられた実まりさの記憶を、潜在的に餡子に受け継いで生まれてくる。
 そうしてやや従順に、卑屈になった実ゆっくりたちに、自分たちがどうやって死ぬのか、何のためにすり潰されぐちゃぐちゃにされて殺されるのかを、ドスまりさの声を使って何度も何度も聞かせるのである。

「おまえらはくずだよ! ごみだよ! ゆっくりできないやくたたずだよ!」
「せかいじゅうのみんながおまえらをにくんでいるよ! くるしんでくるしんでくるしんで、さっさとしんでほしいとおもっているよ!」
「でもあんしんしてね! おまえらがうまれたら、ただちにころしてあげるよ! ぐっちゃぐちゃにすりつぶしてあげるよ! くるしんでしんでね!」

 ドスまりさといえば、子供でもプラスチックのバットひとつで撃退できる、でかいだけで糞の役にも立たないブ饅頭だということが広く知られている。
 しかしゆっくりにとってみると、それが世界の王たる存在だと餡子の底に刷り込まれているのだ。
 人間に捕えられ拷問にかけられ、完全服従となったドスまりさの声を録音したものだとは、実ゆっくりたちが知る由はない。
 できたばかりの実ゆっくり、しかも虐待の記憶をわずかながら引き継いで屈服しかけのゆっくりに、その言葉がもたらす影響は大きく、何より効果が確実だった。

「ゆっ……ゆひっ……ぴぃっ……ぴ…………」
「やじゃ……やじゃ……やじゃ……」
「まりじゃ……どうなるのじぇ……? ごあいのじぇ……しゅごく……まりじゃ……ごあいごあいのじぇぇ…………」

 茎には他にも、いくつかの実まりちゃが生っている。
 茎を経由して実まりちゃたちには、栄養豊富な水をたっぷりと、成長促進剤とともに与えられている。普通の植物型にんっしんっで作られた子はおしゃべりがたどたどしく言葉をなさないものだが、この茎に生った実まりちゃは既に、動物型にんっしんっのおちびちゃんとと同じくらいにおしゃべりができる。
 姉妹の震えを茎越しに感じて、それに恐怖してさらに怯えるもの。いやだ、いやだと誰に言うでもなく助けを求めるもの。これから死ぬことを理解し、ご苦労な事にその心境を実況し続けるもの。醜い顔をさらに不細工にゆがめて、みな一様に涙を流している。

 周囲は真っ暗な闇の中だ。
 助けを求めようにも相手がおらず、聞こえるのは惨めったらしい実ゆっくりのすすり泣きだけだ。
 わざわざ暗闇の中で保存されているのは、ゆっくりに外部の情報を与えず、味の質をならすためだ。真っ暗闇のまま何も見えないというのはそれだけで恐怖をあおり、実ゆっくりの味が甘味を保つという効果もある。実際ただ眠らせておくより味は良い。
 それだけなら眼をアマギった方が確実だが、それはしないことになっていた。焼き赤ゆを作る際にぷちゅん!と弾けた眼球の、とろとろとした内容物が好評だし、眼球をそのまま料理に使うことだってあるからだ。

「くらいくらいさんがおわったら、すぐにころしてあげるよ! ゆっくりしんでいってね!」

 ドスまりさの声で散々謗られ、貶され、罵声を浴びせられた実まりちゃたちが、そう最後に言われて以来。出生阻止剤を投与され、茎ごとパックし出荷されても気付かないまま、暗闇の中を絶望的な面持ちで、ただ悲惨な死を待つばかりとなっていた。
 実まりちゃたちの出荷されたレストランは、全国にチェーン店を展開する大手のファミリーレストランだ。洋食を中心に各種サイドメニューやデザート、ドリンクも一定のレベル以上のものを提供している。
 中でも、女性客にもっと足を向けてもらう方針の一環として、デザートやドリンクをより充実させようという試みが行われているところだった。実まりちゃたちは、その犠牲者である。
 食用ゆっくりの入荷が始まったのはつい最近だが、今のところ好評である。ゆっくりの身の程を知らない言動や振る舞いに、人間が既に見切りをつけたこの時代。ゆっくりとは人間にとってどんなに非道で残酷なことをしてもよく、殺せば殺すほど、あるいは苦痛を与えれば与えるほど、世の中のためになるものと認識されている。
 ましてそれを食べることに、「汚そう」「汚れていそう」という以外の、いわゆる禁忌感や罪悪感を感じる人間は、もはや皆無となっていた。

「2名様、オーダーはいります!」
「かしこまりましたー!」

 厨房に、実まりちゃたちの聞こえないところから、死の宣告が届いた。
 休日ということで、甘いものを食べようとやってきた2人の女性客の注文は、「まりちゃのクリームあんみつ」。この店のゆっくりスイーツのなかで定番の人気商品が、まりちゃたちの墓碑銘となった。
 「茎付き実まりちゃ」は1回の注文で、1パック全てが使い切りになるようデザインされている。厨房のコックが収納ボックスから、まりちゃたちが梱包された1パックを取り出した。
 黒く色素が塗られ、遮光された茎付き実まりちゃのパックを、コックはその端の切れ込みから、引き裂くように開いた。

「「「「ゆぴっ……!」」」」

 取り出されるときの揺れ。つづいて開封。
 数日ぶりのまぶしい光に、実まりちゃたちは大きく震えた。

「やべ…………やべ…………やべ…………」
「あ゛っ……あ゛っ……あ゛っ……あ゛あ゛……!」
「ゆぴ…………ゆぴぴぃ…………」
「い゛や……い゛や…………い゛やなのじぇ…………」

 ドスの声で何度も何度も刷り込みをされた実まりちゃたちにとって、外の光はもはや地獄からの使者にも等しかった。
 焦点の合わない目で虚空を見上げながら、いよいよ迫りくる死にガタガタと震え、いやいやをするように身をよじる。
 他のどんな生物と比べても弱い、弱すぎるゆっくりというナマモノ。しかも生まれていない実ゆっくりとあっては、抵抗などできるはずがない。
 それにドスまりさの罵声によって既に、実まりちゃたちは精神的にあらゆるものに屈服してしまっていた。自分の置かれた立場をこれほどまで正確に理解できているゆっくりも珍しい。ゆっくりの中では何代にもわたって虐待された餡統のゆっくりや、食材として生まれ食材として「教育」されたゆっくりくらいのものだろう。

「あ…………あ……にんげ…………」
「あ゛……にん、げん、しゃ…………」
「だじゅげで……だじゅげでぐだじゃい……」
「まりじゃ! どりぇ! どりぇになりまじゅ! だがらごろじゃにゃいで! ごろじゃにゃいでぐだじゃい゛!!」

 定まらない視点で、それでもコックの姿をなんとか捉えて、実まりちゃたちはそこに最初で最後の希望を見出した。情けない顔を涙でくしゃくしゃにしながら、茎にくっついたままの頭を下げようとしてへこへこと動く。
 対してコックは、実まりちゃたちに声をかけたりはしない。もちろん彼は、ゆっくりをイジメ殺すのが大好きな虐待鬼威惨。食材ゆっくりの悲鳴を聞いてゆっくりできるこの仕事は、彼にとって願ったり叶ったりの職である。
 本来ならばこれから美味しく料理されてしまうゆっくりたちの絶望と懇願、悲しみに満ちた表情をひとつひとつじっくり観察したうえで、虐待・殺害方法を懇切丁寧に解説し、その通り地図をなぞるようになぶり殺しにしたいところだ。しかしそれはできない。既に完成された「製品」であるところのゆっくりに、虐待鬼威惨が手を加えることは許されていないのだ。
 できるだけ味を変えないように、という方針のもと、コックは実ゆっくりたちのありとあらゆる行動を無視することが義務付けられている。
 もっとも彼は、こういうところで「ヒャッハー!」とならないためにも、賞味期限切れの食材ゆっくりたちを散々虐待し尽くしており、この手のゆっくりをいじめる欲求は存分に満たしている。それに惨めったらしい実ゆっくりたちが恐怖に震えながら出す声は、わざわざ手を加えずとも、十分に鬼威惨をゆっくりさせてくれるのだった。

「ゆっ……ゆ、ゆわあああああああ!! あ゛あ゛ああ゛ああ゛!! ごべんにゃじゃい! ごべんにゃじゃい! ごべんにゃじゃい!」

 調理にかかろうとコック鬼威惨がつまみあげたのは、奴隷になります、と自分を売ってまで生き残ろうとしていた、特に元気な実まりちゃだ。
 一際大きく叫んでから、土下座をするように体を折り曲げ、本来は謝罪を意味する、しかし「そうすれば助かりやすい」という理由で餡子に染みついただけの意味のない鳴き声を繰り返しはじめる。身の程というものを理解しており、この手の食材ゆっくりは抵抗はほとんどしない。
 鬼威惨が引っ張ると、ぷつん、と茎から引き剥がされる。それが誕生だとすれば、わずか30分にも満たない、短い短いゆん生の始まりだった。

「ごべんにゃじゃい! ごべんにゃじゃい! ごべ…………ぎぃぃぃィィ!?! ギぃィやああア゛アアあああああああああああ!!!」

 形だけでも「ゆっくり」でいられた時間はもっと短く、数秒ほどにすぎなかった。
 コック鬼威惨は小さなナイフを手に取ると、さくさくとあんよに切り込みを入れ、鼻歌でも歌いそうなゆっくりした気分のまま左右に引っ張った。
 ぺりぺり、とわずかばかりの抵抗の後、そこには皮を完全に剥かれ、全身の餡子をむき出しにされた、ただの餡子玉だけが残った。
 生まれて数秒の実ゆっくりとは思えないほどの、ゆっくりの欠片もないおぞましい悲鳴を上げている。

「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「ひぃー! ひー――――! ひーひーひーひ――――!!」
「あ゛あ゛あ゛!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おがーじゃあ゛!!!! おがーじゃあ゛あ゛!! おがーじゃあ゛あ゛あ゛!!!!!」

 残された実ゆっくりたちはその目に焼き付けていく。寒天の眼球を取られ、歯を上下まとめて引き抜かれ、「ゆっくり」からかけ離れたおぞましい姿になっていく姉妹の姿を。
 自分が何をされるのか、どんな無残な姿になるのかを克明に見せつけられて、ひきつけを起こしたようなかすれた声や、ここに居ない母ゆっくりを呼ぶ叫びが上がる。
 救いのないことを心底理解し、それでも生きたい、何としてでも生きたいと願う実ゆっくりたちの叫び声は、コック鬼威惨の職場での楽しみのひとつだ。

「ぴいいいいい! いぎぁあああああああ!!!!」
「いぢゃあああああああ!!!! いぢゃあいのじぇええええええええええ!!!!」
「じじじじじ!!! じじじじじじじじじぃぃ!!!!!」

 しかしここはお昼のレストラン。厨房は戦場であり、のうのうと楽しむ時間は無い。
 姉妹は茎から次々ともぎ取られ、あっという間に皮を剥かれ、痛みを叫ぶだけのただの餡子玉に姿を変える。
 餡子以外の部分を取り終わったら、最後にのどを簡単に潰してまともに喋ることができなくし、それで「材料」としての準備は完了。
 ゆっくりの被虐ボイスをBGM代わりに使うレストランも、個人経営の店ではいくつかある。しかし一般のお客様どうしの会話の時間を大事にしたいという方針で、この店では音量控えめ、大人しく苦しむゆっくり料理が採用されていた。

「お待たせいたしました。『まりちゃのクリームあんみつ』になります」
「ぎ…………ぎ…………」
「っぐじ…………じじ…………」
 
 黒眼部分を取りのぞいた白くてキラキラした寒天と、ひんやりあまあまなバニラアイス。それにぷるぷると震える生きのいい餡子をのせ、蜜をたっぷりと贅沢にかける。
 最後に実まりちゃたちがくっついていた、かすかに甘くもほろ苦い茎を添えれば、「まりちゃのクリームあんみつ」の出来上がりだ。

「びっ!」
「ぴぴ……ぴ……ぴぃっ!」
「んー美味し! 甘いものなんて久しぶりなのよ!」
「そうそう、知ってる? 隣町のレストランに……」

 客が食材ゆっくりたちの言葉にならない悲鳴を、断末魔の小さな叫びを気にすることは無い。
 注文を入れた2人の女性客はあまあまに舌鼓を打ち、午後のティータイムを思う存分ゆっくりするのだった。

 

 ゆっくりできないと甘味が増すという性質上、ゆっくりを使った料理で同じ味を再現するのは難しい。
 ゆっくりを食材として使えないか、と模索していた外食産業が、なかなか実現にたどり着かなかった背景にはそんな理由がある。食事時のレストランの厨房というのは、先に述べた通り戦場のようなものであり、膨大な数の食材ゆっくりひとつひとつに対して、厨房で全く同じ虐待をするような時間は無いのである。
 しかし加工所は、地球上のお荷物、役立たず、穀潰しのクズであるところのゆっくりを、世のため人のために役立るのに努力を惜しまない。
 現場の拘束時間を抑え、かつ味にムラのない食用ゆっくり製品が、街中のレストランに商品として並ぶ。ゆっくりを好物とする人たちにとっては待ちに待ったそんな時代が、膨大な数のゆっくりの死骸の果てに実現していた。

 とはいえ、当初は難題もあった。
 ゆっくりは基本的に、人間の手を借りなければすぐに全滅してしまいかねない脆弱な饅頭である。なのでゆっくりを安定して供給するには、野生のそれを集めてくるのではなく、人工的に飼育して回収するという、養殖のプロセスが求められた。
 生きたままの新鮮な、食材として使えるゆっくりの提供を目指す加工所は、はじめ加工所の施設内で「工業的」に生み出されるゆっくりたちをそこに充てようとした。
 しかし製造・虐待の後に行われた試食会で、職員たちは口をそろえて同じような問題を指摘した。
 味がくどいのである。
 殺してから、饅頭などの完成された「製品」に加工されたゆっくりは、その製造ラインのどこかで、調味料などで味を調整されている。
 生きたまま出荷する、というコンセプト上、今回加工所が目指した食材ゆっくりたちは出荷段階で殺されることはない。その苦しみや絶望は、調理寸前に最高潮に達し、加工所の職員たちの想像を越えて甘くなり過ぎたのだ。
 その後の検討の結果、この問題はゆっくり製造のラインというより、むしろ材料として使われるゆっくりたちの側にあることが分かった。加工所で虐待された親から生まれた子の、そこから生まれた孫の、ひ孫、玄孫……連綿と受け継がれてきた虐待の記憶で、ゆっくりたちの甘さは限度を超えてしまっていた。

 そこで、生きたまま、手軽に加工できる食材ゆっくりを目指す加工所は、ゆっくりをゆっくりさせる、という異例の試みに出た。
 ゆっくりはこの世界では、害虫であり汚物であり、人々のあまねく憎しみの対象である。
 それにわずかばかりとはいえ幸せを与えるという提案が出た時、それを受けた他の職員はずいぶんと首をひねったという。しかし、この試みは成功に終わった。
 しつこくなく、舌触りが良くて、それでいて一定以上の甘味を保った赤ゆっくりを生産する、良質な親株が得られたのだ。
 ゆっくりの生きていける環境を整え、賞味期限が切れたり商品にならなかった残飯や屑野菜を用意し、そうして育ったゆっくりを「収穫」して親株に利用するサイクルが、現在うまく回っている。

 それが、ゆっくり牧場。
 そこではゆっくりたちが人間のためだけに飼育され、育っては集められ、そして好きなように利用される。
 何かの庇護を得なければ生きていくことすらままならないゆっくりたちにふさわしい、絶望を孕んだ箱庭だ。
 ゆっくりプレイスとは上っ面の、生きながら無残な死を決定された墓場ともいいかえられる場所。

 あの心優しく、家族思いで、地平線の果てまで広がるゆっくりプレイスを夢見る赤まりちゃは、そこで生まれ育ち、ゆっくりと暮らしていたのだった。





 人間が設置した切り株の根元の「おうち」で、そうとも知らずに両親と妹ゆっくりに囲まれて過ごしていたあの赤まりちゃも、ついに人間の手によって「収穫」される時が来た。
 食材ゆっくりの親株として回収されるゆっくりは、自然の中でゆっくりしていればゆっくりしているほど良いと言われている。
 ゆっくりがゆっくりできる、と感じる状況もいくつかあるが、そのうち親株ゆっくりとして最適なものは「おちびちゃんはゆっくりできる」というものだ。
 特に「はじめてのおちびちゃん」がある程度成長し、狩りと言う名のゴミ拾いに出かけられるようになったあたりが、親株にとって最も収穫に適しているとされる。

 赤ゆっくりだったまりちゃが子ゆっくりと呼べるくらいに成長するよりわずかに早く、父まりさはまりちゃに「あした、おちびをかりにつれていくのぜっ」と打ち明けた。
 赤まりちゃは飛び上がらんばかりに喜んで、おうちの中をぴょーんぴょーん!し、こーりょこーりょ!して全身でそれを表現した。
 それを何よりも温かなまなざしで見守る母れいむ。憧れとそんっけいっでいっぱいの顔になって、「ゆっくちがんばっちぇにぇ!」「おねーしゃ、しゅごいのじぇ!」と応援し激励する、おしゃべりの上手くなった妹ゆっくりたち。
 大好きな家族を狩りでゆっくりさせてあげられることが、まりちゃにとって何よりも嬉しかったのだ。

 しかしそれは、死刑執行の書類に印を押すことと同義だった。
 切り株の根元のおうちには、暗視に優れた小型カメラが、集音マイクといっしょに設置されている。
 ゆっくりの声というのは人間にとっては画一的で聞きわけがきかない。
 しかしその点、機械によって会話を分析させることは非常に容易かった。

「597番、『はじめてのかり』到達です。収穫お願いしまーす」
「了解ー」

 「かり」という単語が何度も繰り返されているのをマイクが拾うと、コンピュータ上におうちの番号がポップアップで表示される。職員が再度確認することで、まりちゃたち一家のその夜の収穫が決められた。
 ゆっくりすーやすーやするよ、と眠りについた後。回収にあたる職員が念のためラムネスプレーで深い眠りに就かせてから、箱詰めにして運ぶのだ。ちなみにまりちゃが夜中のすーぱーちーちーたいむで目にした人間は、この作業をしている真っ最中の作業員であった。
 この後、ゆっくりたちはその種類・サイズごとに、目的別に振り分けられていく。
 親ゆっくりは先述のとおり、食材ゆっくりの親株がメインだ。ゆっくりとしてのゆん生はここで終了し、あとは精神崩壊した廃ゆんにまで虐待されつくした後、精餡を流し込まれて、食材用赤ゆっくりを生産する機械へと変わる。

 このとき子ゆっくり・赤ゆっくりも回収され、知らぬ間に親ゆっくりと離れ離れになった後、こちらは別の用途にあてられる。ゆっくりさせた親から生まれた子というのもなかなか美味なので、これらも食用だ。
 味を言えば、ものによってばらつきが大きく、統一された「食材」として出荷するのには難がある。
 だが、それならそれで。使い方によってはこの子供ゆっくりたちも、より輝きを増すのである。

「う、う゛ー! う゛ー!」
「ゆぴぴ……ゆぴ…………ゆ? にゃに? れーみゅ、ねみゅねみゅしゃんぢゃよ……れみりゃだああああ!!!」
「ゆ!? にゃんにゃのじぇ? ……れ、れみりゃだああああ!!!」
「ゆぴぃぃぃ!! やめちぇええええ!!!」

 収穫された子ゆっくり、赤ゆっくりたちに対して、まず食用にできるか、そうでないかのスクリーニングが行われる。
 ゆっくりしすぎたため、糖分が不足したゆっくり。おかざりに欠損が有り、いじめられたため逆に甘すぎるゆっくり。知らぬ間に寄生虫やカビに、内部から冒されているゆっくり。これらのゆっくりは少数派だが、それでも母数が多ければ、塵も積もれば、である程度の数が存在する。
 これらを第一に選別するのは、捕食種であるゆっくりれみりゃだ。
 選別のラインでは、ベルトコンベアで運ばれてくる子ゆっくりたちの上を、ゆっくりれみりゃが絶えず旋回している。

 このれみりゃたちは虐待の後に忠誠を誓わされ、念の為無理やり作らされた子れみりゃを人質ならぬゆん質に取られていた。
 美味くないと思うゆっくりだけ、別のラインにぽーいしろ。怠慢だったりつまみ食いをした者は、ガキをお前たちと同じ目に合わせてから、家族まとめて殺してやる。
 そう命令されたれみりゃたちは、捕食種としての能力を人間のためだけに利用される。ゆっくりを食糧とするゆっくりれみりゃは、舌が馬鹿になるほど甘かったり、栄養価が少なかったり、異物の入ったゆっくりに対してはそこそこ敏感であり、人間の機械による選別と併せて、限りなく100%に近い的確な選別効率を誇っていた。

「ゆぅ……? ゆ……まりちゃ、ゆっくちおきちゃのじぇ! ゆっくちしゅるの……じぇ?」

 あの赤まりちゃは、その選別ライン上で目覚めた。
 ゆっくりのあんよの動きを封じるラバー材のベルトコンベア上で、ゆっくりと運ばれている最中であった。今までもゆっくりと過ごし、これからもそんな日々が続くと信じて疑わなかったまりちゃにとって、まるで青天の霹靂のような突然の事態であった。
 この選別にあたる際、子供ゆっくりたちの覚醒・睡眠は問われない。条件をそろえる必要が、このラインでは生じないからだ。だからまりちゃの前後にも、少し離れたところをみれば、まだゆぴゆぴと寝たままの赤ゆっくりれいみゅや、起き始めている子まりさなどが見られる。

「ゆぅぅ? ここ、どこにゃのじぇ? ……おかーしゃ! おちょーしゃ! まりちゃのいもーちょ、どこにいりゅのじぇ……? ゆじぇぇぇ……」

 まりちゃは自分がおうちと違う場所にいることを知り、きょろきょろとあたりを見回して両親と妹ゆっくりを探す。
 しかし大好きなおとうさんおかあさん、可愛いいもうとたちの姿をどこにも見つけられず、なんだかゆっくりできない臭いや気配に不安を感じて、ゆんゆんと半ベソをかきはじめてしまった。ずっと家族に囲まれて過ごしてきたまりちゃにとって、家族と離れてひとりぼっちになるというのは何よりもゆっくりできない状態だった。

「う、う゛ー! う゛ぅー!」
「ゆ…………!?」

 その頭上から声が聞こえてきて、まりちゃの餡子が凍りつく。
 餡子の奥底に受け継がれてきた記憶から恐怖を揺り起こすその声は、何よりもゆっくりできないものであり、そして逆らいようのないものであることをまりちゃは知っていた。

「う゛ー! う゛ー!」
「れ…………れ…………れみ………………!」

 まりちゃを品定めするように見る割れた瞳と、当のまりちゃの視線が重なった。
 虐待を重ねられ、無理やり働かされているゆっくりれみりゃの、疲弊した声の様子に気付く余裕はまりちゃにはない。
 まりちゃは捕食種を見たことは無い。まりちゃの暮らしていたゆっくり牧場には捕食種除けのネットやトラップなどが完備されており、基本的に捕食種に出くわす機会は無い。
 中枢餡に刻まれた祖先の記憶で、それが何であるか察しているだけだ。

「ゆ…………ぴ……………!」

 生まれて初めて感じる鮮烈な恐怖が、まりちゃから言葉と、動きを奪った。
 ゆっくりできないものを退治して、ゆっくりプレイスに平和を……と夢見ていたまりちゃだが、捕食種の恐怖はそれをいともたやすく上回ったのである。
 動くに動けず、咽喉が詰まったように沈黙したまりちゃは、れみりゃの姿を震えながら見続けるしかない。
 おかざりの形。凶器のような犬歯。縦に割れた紅の瞳。それらが恐怖とともに、中枢餡に深く刻みつけられる。

「…………う゛ー! う゛ー!」
「ゆ…………ゆっ……」

 やがてれみりゃは、まりちゃの頭上から飛び立って行った。
 まりちゃは食用にするのに「適正である」と認められ、その場の処分を逃れたのだ。
 死の先送りに過ぎないその行為だが、まりちゃはれみりゃが目の前からいなくなると、安堵のあまりおそろしーしーをじょぼじょぼと漏らしていた。
 目を閉じてもまぶたの裏に、写真のフィルムのように焼き付けられたれみりゃの姿に、まりちゃはしばらく親や妹を探すのも忘れて、呆然しながら震えるおもらしゆっくりであり続けるのだった。



 そして「選別」が終わると、次は加工の時間だ。
 地べたを這いつくばって生きるゆっくりは基本的に汚れており、人間が食用とするには洗浄と殺菌の処理が必要だ。

「ゆあああああ!! あぢゅいいぃぃぃい!!」
「あぢゅいよおおおおおお!! ゆんぎゃああああああああ!!!!」
「まりじゃ、ぴょんぴょんじゅるのじぇ! にげりゅのじぇ! にげりゅうううう! にげりゅうううういいいい!!!」

 コンベアをくるりと覆うように、壁と屋根のように取りつけられた加熱器。その中は高温で保たれており、希薄な砂糖水で表面を洗い流された子供ゆっくりたちは、その中をベルトコンベアに乗ったまま通り抜ける。
 高温に苦しみさいなまれ、悲鳴を上げる子供ゆっくりたちからは、加熱が終わる頃にはおそろしーしーやくるしーしー、げきつうんうんなんかが全て出切っている。
 薄皮にはわずかな糖分がツヤを出して、健康で元気な、新鮮な食材であることを印象付ける外見になるのだ。

「ゆあ゛あ゛あああああ!! おがーじゃ! おどーじゃ! だじゅげっ、あぢゅうぅぅぅうううああああ!!!」

 まりちゃも加熱の段階に入ると、もはや妹や両親を探す余裕もなく叫び声を上げた。

「どぼぼぼじぃぃぃ! ぴっぴぴゅうぅうういいい! ぼう!! おうぢ!! おうぢがえりゅのじぇえええぇえ!!! もうやぢゃああああああ!!!!」

 えいゆうになる、と誓ったはずの。特別なゆっくりであるはずのまりちゃ。
 しかしその様は他の凡百の子供ゆっくりと何ら変わらない、虐待鬼威惨たちが大好きな、何とも可愛らしい悲鳴をあげるただの子ゆっくりであった。
 ぴょんぴょんもずーりずーりも封じられているまりちゃにできるのは、ただただ痛みを訴えるだけだ。

 どうして自分がこんな目に遭っているのか。
 猛烈な熱と苦痛で朦朧とする意識で、まりちゃの餡子さんはそんなことをまりちゃ自身に語りかける。
 まりちゃにはその理由が、まったく見当もつかない。まりちゃには何も悪い事をした覚えが無い。まりちゃの中にあるのは、家族をゆっくりさせ、妹をゆっくりさせ、まりちゃ自身もゆっくりしてきたという、ゆっくりした毎日の記憶だけだ。
 くるしいよ。いたいよ。あついよ。こわいよ。たすけて。おとうさん。おかあさん。たすけて。たすけてください。たすけてください。
 自分で状況を打開することが出来ないことを、まりちゃは教えられるでもなく察してしまった。その餡子はここにいない両親に助けを求めはじめる。
 しかしその両親は既に虐待が開始されており、片目を無理やり開かれて眼球だけを1ミリずつスライスされるという1日目の山場を迎えている。たとえ目の前にいたとしても、もはやまりちゃを助けられるような状況ではなかった。

 こうして食品としての安全を確保された子供ゆっくりたちは、その後目的ごとに振り分けられる。
 最も多いのは、後になって中身を絞り出すためだけの、言わば食材袋というカテゴリーだ。中身に一定の質が保たれていれば、皮や髪や目やその他もろもろの特徴は問わない。
 基本的に何でも良いという手軽さから、他のどの用途にも向かない駄目な個体がこのグループに振り分けられることになっていた。
 しかしまりちゃの場合、行く先は違った。

「もうやぢゃ……おうち……おとーしゃ、おかーしゃ……ゆ?」

 今まで単調に、ただまっすぐ進んでいただけのベルトコンベア。それが突然向きを変えたのに気付き、ゆっぐゆっぐと泣くばかりだったまりちゃは起きだした。
 ここから先は、子ゆっくりに近くまで成長した子供のなかでも、皮の強度が一定以上の個体だけが向かう場所。
 他の個体はエアーを当てられて、はじかれるようにコンベアから、下段のラインへと落とされていく。
 それらはそれらで別の使い道がある。まりちゃが知るよしはないが、少なくともまりちゃとは別で、中身はよく似た、ゆっくりできない運命をたどることになる。

「ゆぴ……ぴ……ゆ……?」
「おかーしゃ……おとーしゃ…………おねーちゃ……ゆっくち…………ゆ?」
「ゆ……ゆぅぅ! おねーしゃ! おねーしゃぁぁ!! ゆっぐちぃぃ!!」
「ゆぅっ! ま、まりちゃのいもーちょ!」

 しかし運命は、まりちゃにいたずらな希望をもたらした。
 まりちゃが乗っているラインと並走する、別の製品を目的とするベルトコンベア。
 そこから上がる声にまりちゃが目を向けると、そこにはまりちゃの大事な、大切な妹ゆっくりの姿があった。
 まりちゃと同じく、不幸にもれみりゃに選別される瞬間に目が覚めて、恐怖に固まったまま全身を高温であぶられてここにいる。

「おねーちゃぁ! たちゅけちぇぇええ!!」
「まってりゅのじぇ! まりちゃがたしゅけりゅのじぇ! いもーちょをたしゅけりゅのじぇ! ゆっくちしゃしぇるのじぇ!」
「ゆぅぅ! おねーしゃ! おねーしゃぁぁ!」
「ゆっくちぃぃぃ!! おねーしゃ! いちゃいいちゃいやだじぇ! もうやぢゃやぢゃじぇぇええ! ゆじぇぇぇええん!!」

 自分をゆっくりさせてくれた、大好きなおねえちゃんの姿を見つけて、赤ゆっくりたちは必死に助けを求め始める。
 まりちゃもそれに応えようと、全身の餡子を奮い立たせた。
 ゆっくりからしても、遠くない位置に妹ゆっくりたちはいる。
 ぴょんぴょんだ。ぴょんぴょんをして、妹たちのいるところまでどうにかしてたどり着くのだ。

「ぴょーんぴょーんしゅるのじぇ!! ぴょんぴょんぴょーんなのじぇ! ……ゆううううう!! どーちて! どーちてうごかにゃいのじぇぇぇ!!」
「だじゅげてぇぇ! もうやぢゃ! いちゃいのやぁぁ!! あちゅいあちゅいのやぢゃああああ!!!!」
「ああああああ!! ああ!! ゆじぇえええん!! ゆじぇええええああああ!!!」

 しかしもう、まりちゃはぴょんぴょんをすることができない。
 ベルトコンベアの柔らかな素材が、餡子の運動エネルギーの大半を拡散させてしまい、思ったように体を動かすことができない。
 たとえ床が普通の地面さん、ふかふかの土さんであったとしても、高温にさらされたまりちゃのあんよは、既におかしくなってしまっている。
 人間で言うところの低温やけどのような状態で、まりちゃのあんよはまともな構造を失ってしまっていた。

「おねーじゃ! おね! おねーじゃ! おねーしゃああああ!!」
「ああああ! いがにゃいで! おねーじゃ! おねーじゃあああ! いやぢゃああああ!!」

 まりちゃがぐねぐねうねうねと身をよじり、必死なダンスを踊っている間に、ベルトコンベアは再びゆっくりと、その向きを変えつつある。
 まりちゃと妹たちがいた2つのラインは、同じ方向に、ほぼ等しい速度で並走していた。そのためまりちゃたちにとって、お互いがほとんど止まっているように見えていた。
 それが向きを変えたことで、突然お互いの距離が開きはじめる。
 妹ゆっくりたちからすれば、唐突におねーちゃんが遠くに離れはじめたようにしか見えず、恐怖と不安でより一層悲鳴を上げはじめた。

「まりちゃのいもーちょ! いもーちょをたしゅけりゅのじぇぇぇ! にゃんでぇぇ!! にゃんでなのじぇぇえ!! ゆじぇええええ!!!!!」
「ゆ……ゆあああああ!!! あああああああ!! ああああ゛あ゛あああ!!!!」
「おねーしゃ!! おねーしゃあ!! ゆんやああああ!! ゆんやああああああああ!!」
「やぢゃやぢゃやぢゃあああ! ゆんじゃあああ!! ゆぴいいい!!!」

 まりちゃにはどうしようもない。救いを求める声を聞きながら、そばに駆け付けることさえできない。
 おとーさんとおかーさんがいなくて、さぞ不安だっただろう。心細かっただろう。
 だがそんな大好きな妹たちを、すーりすーりをして慰めることも、救い出してあげることも出来ない。
 ベルトコンベアは妹ゆっくりと、その裂けんばかりの絶叫をのせたまま、ゆっくりとまりちゃから離れていく。
 おさげを延ばし、少しでも近づこうとするも、やがて泣き叫ぶ妹たちは離れていき、別のトンネルのような工程に入り、ついにまりちゃの視界から消えた。

「いぼーぢょぉぉおお!! ゆあああっ!! ゆ゛あああああ!!!」

 これから妹ゆっくりたちには、潰されて中身を絞られるだけの運命が待ち受けていることをまりちゃは知らない。
 だが、自分が妹たちを前に何もできなかったことに、触れることさえできなかったことに、まりちゃは悲しみと悔しさ、嘆きの入り混じった声で泣いた。
 おとーさんを超え、おかーさんを守り、いもーとたちをゆっくりさせると誓ったまりちゃが、何もできずに妹を全て奪われたのだ。希望に満ちた、満ちていたはずのまりちゃの餡子に、消えようのない深い傷を作るのに十分だった。

「ゆじゃああああああ!! いぼーぢょ!! どぼじでえええええええ!! ゆじぇええええええええ!!!!」

 咽喉が枯れ、声までひび割れそうになっても、まりちゃは出荷前にラムネスプレーを投与される直前まで、叫ぶことを止めようとしなかった。





 レストランは今日も盛況だ。
 時は休日。親子連れの客で、夕方にさしかかった今もレストランは賑わっていた。右から左から注文を取る声や、「いらっしゃいませ!」「またお越しください!」の挨拶が聞こえてくる。
 夕飯にはまだ少し早い、と言った感じのこの時間。親子連れの客の目当ては、やはり甘味である。
 口の周りにチョコレートをつけた小さな女の子や、雪のように白いクリームをほおばるように食べる男の子の姿が、あちらこちらの席で見られている。
 ゆっくりちぇんやゆっくりぱちゅりーから取れた質の良い甘味をケーキに加工した、加工所の有名商品のひとつは、このレストランでも子供たちに人気の一品であった。

「ぱぱー! これ、もっとのみたい!」
「お? もう飲んじゃったのか。虫歯になるといけないから、もう一杯だけだぞ。いいね?」
「うん! これでさいごにする!」
「あと、お店の中では静かにしなさい。他のお客さんも居るんだから」
「はーい。しずかにするー」

 一組の親子連れが、そう言って席を立った。父親が子供の手を取り、空っぽになったカップを片手に、レストラン内部の中央、カウンターのようになった場所へと足を向ける。
 そこはドリンクバーだった。
 飲み放題のメニューを注文した客は、ここで好きな飲み物を好きなだけ飲んでも良いことになっている。
 色とりどりの文字で、様々なドリンクが縦に横に並んで、客がやって来るのを待っていた。ソフトドリンク、紅茶にコーヒー、お冷、緑茶。
 何でもある。

「ゆっ……ゆ゛…………ゆ゛…………」

 まりちゃはそこにいた。
 妹ゆっくりを救うことができず、永遠の別離に涙し、自分の無力さを嘆き叫んだあのまりちゃだ。
 他の数え切れない数の子まりちゃと一緒に、寿司詰めのようにところ狭しと、透明なケースの中に押し込められている。

 ここにいるゆっくりたちは、どれもまりちゃと似たような境遇のものだった。
 親ゆっくりたちにとっての「はじめてのおちびちゃん」であり、姉妹の有り無しやその数こそ一致しないものの、両親の愛情をいっぱいに浴びて育った。
 狩りができるくらいにのびのびと育った、元気で健康な、皮の丈夫な子まりちゃたちだ。
 「あしたはおちびちゃんをかりにつれていくよ!」と言われて大喜びで眠りについたと思えば一転、地獄の釜の底に叩き落とされたゆっくりたちは、今は絶望しきった表情で、ひたすら最後の時を待っている。

「にゃっ……に゛ゃ……やべ……わが、わがらにゃっ…………!」

 親子連れがそのケースに近づく、かと思うとその隣へと移った。
 子供の腋に親が手を入れて抱き上げると、ぴっ、と子供がボタンを押す。カップにぽとり、と落ちたのはガタガタと震える子ゆっくりのちぇんだ。
 父親がそこに熱湯を注ぐと、ちぇんは悲鳴を上げる間もなくどろどろに溶けた。ビクンビクンと震える2本の尻尾ごとマドラーでかきまぜると、ちぇんだったものの形はあとかたも無く消え去った。

「おとうさんありがとー!」

 中身がぴくりとも動かなくなり、中枢餡すら溶けてなくなったのを見ると、それを子供に渡してやる。 カップを見、父親を見上げて笑顔になる男の子。
 父親は静かにね、ともう一度釘を刺してから、たまたますぐ近くにいた客の向ける温かい視線に気付き、どうにも面映ゆくなってそそくさと息子の手を引くのだった。

 ドリンクバー用の子ゆっくり。それがまりちゃのゆん生の終着点だ。
 ひとりせいぜい200円程度、食事と一緒に注文すればさらに安くなる値段で、ひとりいくらでも飲み放題。
 カップから落下したときに皮が破れ、見栄えが損なわれてしまわないように、子ゆっくりの中でも皮の厚い個体が、ここで消費されるために選別されていた。
 熱湯、あるいは冷水によって、ほとんど一瞬に近い時間の死が約束されているが、それはまりちゃたちにとって何ら救いにはならなかった。

 ここで使われるゆっくりは、調理用として茎に生る段階から管理されてきた食材ゆっくりと比べて、味のばらつきがかなり大きい。
 しかしそれは、調理には確かに向かないけれど、こうして飲み放題のドリンクに使ってしまえば、逆に「どんな風味が楽しめるかわからない」、「飲むたびに味が少しずつ違う」という点で客の興を買った。
 とくに子供たちは、この手のくじ引きのような遊びが大好きだ。今度は何が出るか。次はどんなのが出るか。そんなことを期待して、ついついカウンターに向かおうとする。
 「ゆっくりおしるこ・こしあんれいみゅ」と、同じシリーズの「つぶあんまりちゃ」、そして別系統の「ここあちぇん」が、ゆっくりドリンクとしては最もメジャーである。
 他にもコーヒーを飲む大人たちのために、ゆっくりの歯を使った角砂糖を始め、様々なトッピングが用意してもある。中身がクリームのぱちゅりー、チョコレートのちぇんなどの赤ゆっくりが、「ご自由にお使いください」のプレートとともに並んでいた。
 これらの子ゆっくりたちは、コーヒーサーバーのすぐそばのカゴで、客が通りがかるたびに、いよいよ恐怖が最高潮に達してガタガタと震えている。客が通らない時は、カゴの傍らにある、銃のようなボトルのような物体を見て、醜く顔をひきつらせながらやはりぶるぶると震えている。
 直接手で引き裂くのが面倒、という人のために、種類別に赤ゆが入ったカゴのすぐそばには、それぞれ専用の「ゆっくり絞り器・SSサイズ」が添えつけられていた。中に入れた赤ゆっくりを手動で圧縮し、中身をホイップクリームを絞るように取り出す、100円ショップでも買えるお手軽な屠殺用具。
 そこから漂うあまりにゆっくりできない死臭に、嫌でも自分の悲惨な結末をありありと想像させられ、言葉も忘れるほど怯えながら、延々と死刑台の順番待ちをしているのだった。

「ゆ゛……いぼーど…………おど……じゃ…………おが……じゃ……」

 まりちゃは心ここにあらずといった様子で、もう会うことのないかつての家族を呼び続けていた。
 両親と3匹のいもーと、まりちゃの大事な大事な家族たちは、まりちゃにとってかけがえのない存在であり、また自分自身のゆっくりを象徴する存在でもあった。
 特に守りたい、ゆっくりさせたいと願った妹ゆっくりたちを、目の前で何もできずに奪い去られたときのあまりに深い悲しみで、まりちゃの心はもはや限界近くまで消耗している。今にも押しつぶされそうな状態だった。
 それでも未だに正気を保っていられるのは、出荷直前まで投与し続けられていた精神安定剤(適した量と濃度の砂糖水)のおかげだ。 そして同時に、まだ両親は生きている、きっと妹も無事でいるという、最後の希望を捨てきれないでいたからだった。
 人間のようなゆっくりできない存在のいない、本当の平和に満ちたゆっくりプレイスを作りあげ、両親と妹たちをゆっくりさせてあげるという夢。
 その夢を叶えていない、まだ叶えられていないのだという思いが、かろうじてまりちゃを正気にとどめていた。

 しかし、親ゆっくりはもういない。
 虐待が始まって10日を待たずして、父れいむと母まりさは廃ゆん一歩手前まで壊れている。
 まりちゃが目の前に現れても、声をかけても、もうそれと分かることはない。
 妹たちももういない。
 まりちゃが知るすべはないが、まりちゃが出荷されるちょうど1日前、加工所で潰されてあっさりと死に、中身を絞り出された後はゴミ箱行きだ。
 あの加工所のライン上、突然現れたおねーちゃんに一瞬希望を見出したものの、結局救われることなく、死ぬ直前まで3ゆん仲良く絶望に泣き叫び続けていた。

 そうとも知らず。まりちゃはただ家族の名を口にする。
 ともすると忘れてしまいそうな、家族とともにあったゆっくりした記憶を、塗りつぶされてしまわないようにしているかのようでもあった。

「おかーさーん。それ、それにするっ」
「あらそう? おしるこなんて、飲んだ事あるの?」
「あるもん!」
「……あったかいの?」
「つめたいの!」

 まりちゃの死神は、母と娘の親子連れだったようだ。
 父親が席で見守り待つ先で「ゆっくりおしるこ・つぶあんまりちゃ」のプレートを指さし、母親の女性を見上げている。
 母親が子供用の丈の短いカップをセットし、ぽん、とボタンを押すと、まりちゃに浮遊感。

「ゆっ……? ……べぇっ!」

 おそらをとんでるみちゃい! のボイスもなく、カップに落下する。
 べしょ、とあんよから落ち、思わず中身を吐きそうになる。
 ズキズキと痛みを訴えるあんよさんにうめき声を上げつつ、まりちゃは久方ぶりの外からの刺激に、呻きながら視線を上げた。

「ええと、この上から冷水を……あれ? 髪とかはこのまま? うーん……」

 にんげん。
 にんげんの姿があった。
 半分虚ろな目で見上げるまりちゃ。間違いなく、人間の姿だ。

「ゆ……う……う゛っ……? …………ゆぅぅぁあっ……!!」

 そう認識したまりちゃの餡子に、もう長い事消えていた力が、少しずつ沸き上がって来た。
 ここで人間を倒せば。
 人間をやっつけさえすれば、ゆっくりプレイスに平和が戻るのだと、まりちゃはあの日、人間を目にしてからずっと思い続けてきた。
 その思いがまりちゃに、最後の力を与えようとしている。
 人間をやっつければ、おとうさんとおかあさんが戻って来るかもしれない。離れ離れになった妹ゆっくりたちにも会え、「おねーじゃぁあああ!!」「あいだがっだよおおお!!」とまりちゃのおからだに飛び込んで来てくれるに違いない。
 幸い、当の人間はまりちゃの復活に気付かず、カウンターに貼ってある「ゆっくりおしるこ・つくりかた」の紙を読んでふんふんとうなずいている。本当にやっつけられるのかはともかく、不意を突き状況を打開するには千載一遇のチャンスだった。

(おどーじゃ……おがーじゃ……いぼーど……まりちゃに、ちからをかしてほちいのじぇ――!)

 祈るような願いを込めて。
 まりちゃは跳躍しようと、あんよに力を込めた。

「ゆぅぅうっ! ゆ…………ゆあ゛? …………あ……? あ……?」

 しかしその奮起は、あっという間におさまった。
 既に高温であんよが駄目になっている、というのは問題ではない。あんよに込め、爆発させようとしていたなけなしの力を、まりちゃは自分で知らずのうちに解いてしまったのだ。
 んー、と手元の紙きれを眺めながら首をひねる人間さん。その傍らを、手にトレイをのせた、ウェイトレスが通り過ぎて行くのを、まりちゃは観た。
 まりちゃはそれを視界の端にとめ、外して二度見し、目を疑って三度向け、呆然とした顔になった。
 トレイの上から、ちらりと見えた「もの」に、はっきりと覚えがあったのだ。

「『れみりゃのソテー・ほろにが茎添え』になります! 鉄板の方、お熱いのでご注意くださーい!」

 背の低い子供用の、浅くつくられたプラスチックカップにまりちゃは入れられていた。
 不幸なことに、少し体を伸ばせば、まりちゃからも見えるテーブルがある。まりちゃはその一部始終を、すべて目の当たりにすることができた。
 その席につく男性にそう言って、ウェイトレスはトレイの上から鉄板をおろす。男性の方は待ってましたとばかりにナイフとフォークを手に取り、細かく切った肉汁たっぷりの焼きれみりゃを口に頬張り始めた。
 れみりゃを、人間は、美味しそうに食べていた。
 しかしそれ以上にまりちゃに衝撃を与えたのは、そのれみりゃに見覚えがあったからだ。あのれみりゃは、ただのれみりゃではない。忘れるはずもない。

 あのお飾りの形はまさしく、空中からまりちゃを睨めつけ「選別」した、怖い怖い思いをさせられたあのれみりゃのものであった。
 ゆっくりにとって最も効率よく記憶されるのは、色濃い恐怖を伴ったそれだ。ゆん生で最も巨大な恐怖とともに、「選別」のときのれみりゃの記憶が、まりちゃの餡子に二度と消せないほど刻み込まれていたのだ。
 「選別」に一日中飛びまわり、極限まで運動させられつづけたれみりゃも、再利用されて食用にされていたのだった。
 こうして酷使させられるほど、肉に含まれる味が深みを増し、より柔らかな肉になる。まりちゃは恐怖のあまり気付かなかったが、あのれみりゃはフラフラだった。だから個体の入れ替えを兼ねて、まりちゃのすぐ後に出荷されたのだ。

「あ…………あ………………ああああ…………ああ…………」
 
 まりちゃは愕然とした表情で、ガタガタと震えはじめる。
 もはやかつての家族、そして共に過ごしたゆっくりした思い出など、餡子の隅にさえ思い出すことができなくなった。
 れみりゃを食べている。人間が、あのれみりゃを食べている。
 まりちゃがあれほど恐れ、おそろしーしーさえ漏らしたあのれみりゃを、人間は美味しそうに顔をほころばせて食べていた。

 もうまりちゃは、かつての妄想じみた夢で心を保つことはできない。
 まりちゃはれみりゃが怖い。でもれみりゃは、人間に食べられちゃう。
 単純な三段論法だった。「でもにんげんはゆっくりしてないから――」などというていっせつっを覆すほどの衝撃で、まりちゃは事実を、はっきりと理解した。
 人間は強い。人間はゆっくりよりも強いのだ。

 かつて人間を、ゆっくりプレイスから追い出すことを夢見たまりちゃ。しかし今まりちゃは、それが思い上がりもはなはだしい、単なる幻想であることを知った。
 人間は簡単に、赤子の手をひねるよりも無造作に。
 人間は、まりちゃを殺してしまえるのだ。

「ひ…………ひぃっ…………ひ………………ひ…………!」

 とたんに、まりちゃの体を、尋常でない強い震えが襲った。
 心がぽっきりと折れてしまったまりちゃは、恐怖に対抗する術をなにひとつとして持っていなかった。苦痛と不安、恐怖に震える毎日で、まりちゃをかろうじて支えてくれた傲慢にも等しい夢は、こっぱみじんに打ち砕かれてしまった。
 まりちゃにはもう、心を支えるものがない。

 彷徨うように左を見て、右を見る。ぴょんぴょんでは越えられない、カップの縁があるだけだ。
 そうして見上げると、しかしカップではないものがあった。
 人間だ。
 もはや寄る辺のない、進退窮まったまりちゃは、震えの止まらぬ体のまま、涙にぬれた声を上げた。

「に、にんげ……にんげんじゃんばぶびョ゛っ!? ……び…………」

 まりちゃの最期の声は言葉にもならなかった。
 作り方を試す人間さんに向かって、まともに命乞いもできず、機械で冷水を上から注がれて、まりちゃはあっけなく死んだ。
 冷水にすすがれ、断末魔の叫びもまともに上げられず、最後の言葉さえまともに聞いてもらえないまま、まりちゃはぐずぐずになって息絶えた。
 まりちゃは物言わぬお汁粉になってしまったのだった。
 粉々に砕け散った、幻のようなゆっくりドリームと一緒に。




「えーと、黒い飾りはこっちに捨てて……よし、と。できたわよー」

 冷水では餡子の溶け方が若干遅くなる。そしてこの女性、このレストランは初めてだ。
 そんな理由は時間はかかったが、とりあえず完成した「ゆっくりおしるこ・つぶあんまりちゃ」。娘に渡そうと視線を下に投げ、横にスライドし、

「おいしーい!」
「なんでコーラ飲んでるの……あなたおしるこ飲みたいって言ったじゃない……」
「あ……ご、ごめんなさい……」

 そこにいたのは、いつの間にか別の子供用カップに、コーラを勝手に注いで飲んでいた娘の満面の笑みだった。
 がっかりして指摘すると、しゅんとしおらしくなったので頭をなでてあげる。申し訳なさそうにしながらも、どこか嬉しそうな顔をするのを見て、今度からはお母さんに言うのよと言えば、すぐにうん、とうなずいてくれた。
 子供といっても背も伸びて、カウンターに手が届くくらいの身長はある女の子。
 母親が作っている間に、他の客がやっているのを見て、見よう見まねでそのまま自分もやってしまったのだ。

「む……」

 さてこうなると、問題になるのは娘と自分の手にあるカップの中身である。
 旦那はもう十分飲んだという。自分もさっき食べた「赤ゆっくりの姿焼き」で餡子は遠慮願いたい気分だ。そして娘はどうかと聞けば、「やっぱりこっち!」とコーラの入ったカップを手放そうとしなかった。おしることは何だったのか。
 右左と視線を彷徨わせていると、何やら見つけたお母さん。液体を注ぐ漏斗の口のようになったゴミ捨てに、「飲み残しはこちら」の文字が。
 一瞬ためらったかと見せるが、すぐに、

「……えい」

 まりちゃだったものをじゃっと捨て、使用済みのカップ置き場に子供用のカップをこっそり載せてしまう。飲まないのだから仕方ない。
 店員さんごめんなさい。とだけ心の中で謝ると、そのまま娘のコップを左手に受け取ってやり、娘の手を右手にとってテーブルに戻っていくのだった。



 >おしまい<


ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(27)トラックバック(0)|

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コメント

4655:

本当に無意味なゆん生だったね
ゆっくりできるよ

2013/02/25 08:48 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4657:

長いだるい

2013/02/25 10:44 | あ #- URL [ 編集 ]
4660:

こういう食材系のSS大好き

2013/02/25 18:01 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4662:

ゆっくりの分際で人間様の食料になれるんだから有難く思えよなと苦々しく思ってたら、
食べられることなく廃棄w
やはりゆっくりが何の意味もなく何の役にも立たず絶望を味わいながら死んでゆくのはすごくゆっくりできるな

2013/02/25 18:50 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4665:

無駄死だったようだな。
もっともクズの命なんかに価値など無いが。
家族共々、人間の作ったかりそめのゆんごくの終着はゆん獄だったようだ。

2013/02/25 22:18 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4666:

野良のゆっくりとか居ればいいのに

2013/02/25 22:32 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4669:

いいなぁ、ゆっくりできるなぁ~
散々ゆっくりさせられた後に、いきなり加工所→絶望→加工されるも食べられないで廃棄。という無意味極まりないのが素晴らしい

2013/02/26 00:48 | 名無しさん #npv2arko URL [ 編集 ]
4680:

ファミレス用の食材にこんなに手をかけて採算とれるのかとか
生臭い感想がでてくる自分がいや('A`)
でも、消費せずに廃棄というラストはゆっごいゆっくりできたです。

2013/02/26 02:59 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4682:

無慈悲なラストはすごいゆっくりできたよ!
ところで、カテゴリーが雑多になってますよ。

2013/02/26 07:32 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4688:

食べもしないってのはいいな
弱肉強食や食物連鎖を理解してるゆっくりのおちびちゃんを喰わずに捨ててやりたい

2013/02/26 23:34 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4691:

ゆっくりなんて、豚の糞より価値が無い

2013/02/27 01:04 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4704:

まりちゃ無駄死にですか。
まあでも、「糞饅頭でできたおしるこ」とコーラだったら、
コーラの方がおいしいからね。
仕方ないねww

2013/02/27 14:16 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4717:

最後に人間との差を痛感して無謀な夢が打ち砕かれるのがいいね

2013/02/27 18:57 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4718:

これ、初めて見た時から好きだったわ。
赤ゆ同士のぺーりょぺーりょとか「いもーちょ」とかうれしーしーとかの描写に最高にビキビキ来る方なんで糞饅頭どもに報いがあってよかった。

2013/02/27 19:18 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4728:

無粋だが欲を言えば虐待シーンも欲しいところ

2013/02/28 02:15 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4742:

この作者さんの表現はいーらいーら!するのぜ!あのごみくずまりちゃがごみばこ行きしてせーせーしたのじぇ!!!

2013/02/28 12:45 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
4871:

最後にまりちゃが人間をみてどんな死に方をするのか楽しみだったが
予想以上に絶望してくれてゆっくりできたよ!

2013/03/04 01:12 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5072:

自身のゴミさ加減を理解して絶望した上で死に
しかも食べてさえもらえない、虐待用として楽しんでもらう事すらできない
生まれてきた理由も価値もまっっったく無かったねwすっきりーwww

2013/03/12 03:31 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5259:

まりちゃのおしるこ?だっけ?
美味しいのか?あれww

2013/03/21 09:34 | 名無し #qKuIJ8qA URL [ 編集 ]
6177:

ゆっくりできるおはなしだね!

2013/04/19 12:55 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
6469:

ゆっくりがケ◯タッキーひよこさんだったら同情してたけどゆっくりだからね!
ああ~すっきり~!

2013/04/30 02:32 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
10091:

昆虫食推進もびっくりだな
こんな生ゴミから生えてきたようなミュータント饅頭もどき食えねーよ

2013/08/12 22:13 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
12242:

加工場とかうるさいだろうな

2013/11/13 16:43 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
19162:

『れみりゃのソテー・ほろにが茎添え』になります! 鉄板の方、お熱いのでご注意くださーい!

馬鹿の一つ覚えの「○○になります」。なんでもかんでも、「なります」って付ければ丁寧な言い方だと思ってるのなwww
「○○でございます」、だろうが。読書しろクソバカ野郎。
鉄板の方(笑) 「鉄板」だけで通じるだろ。頭が悪いのか?
いちいち「○○の方」って言わないと喋れない。もはや病気。

2015/12/18 00:39 | 名も無き魔人 #- URL [ 編集 ]
19167:

>>19162
ちょっとこういう文法ばっかり気にする人のゆ虐作品とか見てみたい、良い悪いはともかく

2015/12/19 15:56 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
19247:

つーか、そもそも「ございます」でさえ「なります」の丁寧語とはちげえよ。ございますは「あります」の方だからな。今回の状況で使ったらそれはそれでおかしい
偉そうに煽ったわりには頭悪い無知な餡子脳を晒すだけだったね。このSSのまりちゃ並み

2016/01/20 01:16 | 名無しさん #8l8tEjwk URL [ 編集 ]
19259:

>>19162
マニュアルで接客するファミレスを表現したらこうなるだろ
無知なニートさんは死んでね!すぐでいいいよ!

2016/01/26 01:05 | 名無しさん #EqkzR.Ow URL [ 編集 ]

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