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2396:逃げこんできたゆっくり親子

2013/03/16 (Sat) 12:00
逃げこんできたゆっくり親子




 薄くなっていたはずの意識が、引き戻されてくる。
 目が冴えてきてしまっている。


 今の時間は深夜。
 今日はいまいち寝つきが悪く、それでも今やっと眠れそうになったところだった。
 だがそこに何やら不審な音が聞こえ、驚きとわずかな恐怖で目が覚めてしまったのだ。

 窓を叩くような音。
 隣の居間だ。最も、この狭いアパートでは、部屋という部屋はこの寝室とその居間くらいなのだが。

 俺の安眠を妨げるのは一体何者だと、わずかに夢心地に入って朦朧とした意識により、怒りだけ駆られて跳ね起きる。
 戸を引いて居間に入り掃き出し窓の外を見てみると、外のわずかな光に照らされたそこには、ゆっくりれいむの親子の姿があった。
 どちらもれいむ種の、親一匹子一匹。
 やたら切羽詰まった表情で思いっきり窓への体当たりを繰り返しているので、とっとと開けることにする。
 いくらゆっくりでも、壊されるのではと少し怖くなったのだ。

 俺が窓を開けると二匹は素早く部屋に滑り込んで来て、親れいむが叫ぶ。

「ほら、はやくしめてね! れみりゃがきちゃうよ!」

 ふむ。なるほど、こいつらは追われて焦っていたということか。

 外を見てみると我らアパート住民の庭に、街灯に背を照らされた胴つきれみりゃらしき影が、やたらよたよたしながら入ってくるのが見えた。
 ただのゆっくりに逃げられる要領の悪さが、シルエットだけでも窺える。

 ちなみにその庭部分は、手を伸ばせば隣の塀に届きそうなほど狭い。
 我が家が惨劇の舞台になっても困るので、一応窓を閉めてやることにする。
 振り返ると薄汚れたれいむ親子がこちらを見ていた。

「ありがとうございますう! たすかりましたあ!」

「ゆ、ゆ、ゆーぅ」

 赤ゆの方は既に疲れきっているのか、ふらふらだ。
 こちらは無理に起こされたところだというのにな。

「あのれみりゃから逃げてきたのか?」

「そうですぅぅ、まりさともはぐれちゃって……」

「大変だな。そいつはもう食べられちゃったのかね」

「ゆぐ……と、とにかく、れみりゃがいるおそとにはでられないです! どうかここにとめてください!」

「えー……?」

 小汚いこんなやつらを泊めてやるのなんて、正直ごめんだ。
 明かりが少ない状況だが、こいつらが例にもれず汚いことはよく分かる。

 が、これ以上面倒なことを起こしたくもなかった。
 追い出そうとすればうるさいだろうし、れみりゃとて決して静かなやつでもないだろう。

 なんといっても今は早く寝たいのだ。
 親子にそこまでゲスな雰囲気は見てとれないし、一晩できちんと追い出せばいいだろう。
 そう思って俺は親子を泊めることを許した。

「ゆん! よかったあ、ありがとう!」

 親れいむの一応の感謝が、右耳から左耳に抜けていく。

 飲み物を箱買いしたときの段ボールに新聞を敷いてスペースを作ってやり、そこにのせる。
 一応そこから出ないよう言って聞かせ、俺は寝室に戻った。
 せめて今からでも安眠を迎えたい。



 翌朝、俺はまたも音によって意識を覚醒させられることとなった。
 目覚まし時計をセットしていたわけではない。

 全く夜も朝も無理に起こされるなんてついてないなー、なんて思っている場合では無かった。
 俺の耳に飛び込んできたのは昨日とは比べ物にならないとんでもなく大きな音だったのだから。
 昨晩以上に体に力を込めて跳ね起き、居間への戸を叩きつけるように開いた。

 そこに広がっていたのは昨日とは違う居間の光景だった。
 見事に荒らされ散乱とした部屋。

 どシンプルな三段の小さいキャビネットは引き出しを引かれ、中のものを掘り返されている。
 なにに使う訳でも無い折り畳みナイフに、昨日駅前でもらったゆっくり保護団体のチラシ等々。確かにきちんとしまっていたはずのものは今は無造作に放り出されている。

 そして、あまり物を置いていなかったスチールラックが引き倒されている。先程の音の主はこれらしい。物をのせ無さ過ぎて不安定だったのかもしれない。
 そばには、それに乗せていたはずのゆっくりみょんをかたどった、陶器の小物入れが落ちて割れていた。
 なかなか気にいっていたのだが、置くところが高すぎたか。

 俺にとってこれは惨劇だ。結局この部屋で、起こってしまったわけだ。
 基本的に大したものは置いていないので被害はそれなり。だが、これを片づけることを思わされると気が重い。
 そして何より、ここまで触れてきていないがこれらを引き起こしたその原因。
 いや、それはもはや考えるまでもない。
 やはり昨日無理をしてでも追い出してれみりゃに捧げてやればよかったのだ。
 まさか、一晩で評価をひっくり返すことになろうとは。

 そうその原因は、やはりと言うべきか。……ゆっくり親子だった。

「あ、にんげんさん」

 こちらを見つけ浮かべる笑みに嘲りを感じた。
 そんなつもりはないだろうなとも思う。

「にんげんしゃん! あみゃあみゃちょーだいにぇ!」

 足元から赤ゆの声がする。
 こんなことをして、なぜ平気な顔でいられるのだろう。
 そこまでこいつらはどうしようもない生物か。

「にんげんさん、ここはれいむのものだよ! さっきにんげんさんがくるまえにせんげんしたからね!」

「しょうなんぢゃよ! ゆっくちりかいしちぇね!」

 なんだそりゃ。
 ここは俺の家だって、流石のこいつらにも分かっているはずなのに。

「ゆゆ~ん、にんげんさんはじぶんのおうちにもどってね! こっちにくるならあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」

 ちら、と俺が出てきた寝室を見ながら言うれいむ。
 どうやらこの部屋をもらったと、そう言いたいらしい。

「これ、お前らがやったのか?」

「ゆ? そうだよ! あまあまさがしだよ! なかったけどね! どこにかくしたのか、おしえてくれてもいいよ!」

 眠りに落ちるのを邪魔され、れみりゃから助けてやって、更に一晩泊めてまでやった。
 その見返りがこれとは。今まで冷静を保っていたはずの俺の心に、怒りが沸き起こるのをここにきて感じた。
 後押ししてくれるこの感情。
 これに任せよう。平気で恩を仇で返すこんなやつらに、遠慮してやる道理がどこにある。

 気付くと俺は親れいむを蹴りあげていた。
 白い壁にぶつかるれいむ。

「ゆ……! び……! ゆうっ、ゆうんやあああぁぁぁ!! いだいいいいぃぃぃ!! いだいよおおおぉぉ!」

「お、お、おかーしゃ……! くしょにんげん! おかーしゃになにしゅる……ゆぴ!」

 飛びついてきた赤ゆを、傷つけない程度に軽く蹴り上げる。
 脆い方は扱いづらいな。

「おしょらをとん……ゆぺ」

 定型句を唱えかけてから地面に落ちる赤れいむ。

「そんなに強く蹴ってないって……お前のかーさん根性ないな」

 そう言ってやってから親れいむに近づく。

「ゆぴぃ……! あやばり! あやばりばず! あやばりばずからぼうげらだいで!」

 早くも白旗を上げるとは、やりがいのない奴だ。
 だがこんな程度で腹の虫がおさまるわけがない。
 れいむを両手で挟みこむようにもちあげ、一言投げかける。

「そんなの聞けないなー。なんでこんなことしたのかねぇ……」

「ゆあ……、と、とってもゆっくりしてるばしょだとおもってぇ……。
 それにおきたらだれもいなかったから……ゆぎ! ゆぐ!」

 挟んだ手で、れいむをねじり上げる。
 ルービックキューブを捻るようにだ。

 これで理由になると思っているのだろうか。おめでたいな。
 これが人間だったら、別に真意でもあったのだろうか。
 等と思ってから人間ならこんなことはしないな、と自分で突っ込みを入れる。

 結局、昨晩の判断は間違っていたのだ。善良だと思ったのは何かの間違い。
 疲れていてゲスな部分を出す余裕がなかったのかもしれない。
 もしかすると寝ぼけた俺がそういう部分を見逃しただけなのかもしれない。
 結局は見抜けなかった俺も悪いのだろうか。
 そう思うとどこか少し冷静になった。

 だがそんなことで許せるのか。許せるはずがない。
 こいつらは俺に恩義を感じこそすれ、こんな目にあわせる理由はないはずなのだ。
 そしてあまつさえこんな風に責任を感じさせてまでいるのだ。
 そう思うと、強い苛立ちが沸き起こるのを感じた。

「ゆぎ! ゆぎ! いだいいいぃぃ……!」

「おかーしゃぁ……」

 れいむを持つ手に力が入りかける。だがこんなことで潰してしまっては仕方ない。部屋も余計に汚れてしまう。
 なんとか、最低限の痛みを感じてくれる程度におさめる。
 そしてすぐに軽い捻りの限界に達したらしく、これ以上は動かなくなる。
 まあ、いい。とりあえずこれはやめよう。正直ただ蹴る方がすかっとする。
 手を離し、れいむが落ちる。成体なら人間の手元から落ちても案外平気だ。

「ゆっ! うぇっ……! ちょっと! きゅうにおとさないでね!」

 次は赤ゆだ。
 親れいむを足で押しのけて赤ゆに手を伸ばす。
 一度逃げられるも、赤ゆの速度では大したことはない。きちんと捕まえ手のひらの上に載せる。

「ゆゆーん、れいみゅはとりしゃんー!」

 すると母性に訴えかけられたか、怯えて固まっていた親れいむが声を上げる。

「ゆ! おちびちゃんはやめてあげてね! れいむのおちびちゃんなんだよ!」

 だからなんだっていうんだ。
 逐一イライラさせられる。こいつらはいらつかせる精神攻撃が得意技なのだろうか。

「それで? だからなんだって?」

「ゆ!? おちびちゃんはとってもゆっくりしてるんだよ! ほらよくみてね! ゆっくりしてるでしょ! ね!」

 たしかにとってもゆっくりだ。
 今見るとどうしようもなくいらつく、それはそれはとってもゆっくりな顔をしている小さな饅頭。
 「ゆ?」と呟く赤ゆの顔に、もはや無意識でデコピンをお見舞いする。

「いぢゃいいいぃぃぃぃ!! なにじゅるのおおぉ! ゆうううぅぅぅ!」

「おちびちゃあぁん! ゆぐぅ! くそじじい! おちびちゃんをかえしてね!」

 足元にぶつかってくる親れいむ。
 ゆっくりってやつは柔らかい。正直痛くも痒くもなかった。

「れいみゅぷきゅーしゅるよ! ぷっきゅうううぅぅぅ!!」

「せいっさい!するよ! くそじじいはしんでね! すぐでいいよ!」

 無駄な反抗を見せる二匹
 それではと、親れいむに赤ゆをとり返すチャンスをやることにする。
 散らかった部屋に転がっていた折り畳みナイフを拾い、ひろげる。
 親れいむに見せて言ってやる。

「おいれいむ……、これみえるか?」

「ゆ! なんだくそじじい! みえるよ! ばかにしないでね! で、なにそれ! あまあま!?」

「これはナイフって言ってな。物に当てるとよく切れるんだ」

「ぷきゅううううぅぅぅ!」

 ぎらつくナイフを親れいむによく見せてやる。

「ないふ? きれるのはゆっくりできないよ!」

 さっきまで怒っていたのに、なかなか素直だ。
 馬鹿なのは、使いやすいという利点をもっているというわけか。

「お前の体で試してやろうか?」

「ゆ!? い、いいよ! ないふさんはすーぱすーぱさんだね!
 れいむわかったからきるひつようないよ!」

「ぷぅー、きゅううううぅぅ!」

「じゃあおちびで試そう」

 話題に出されて、手のひらの上で必死に膨らんでいた赤ゆが反応した。

「ゆぴ!?」

 その顔には恐怖が浮かんでいる。
 うむ、気分が良いってことはないがこの顔ならイライラはしないで済むな。

「ゆああああぁぁぁ!? どぼじでそんなごというのおおおぉぉぉ!!」

「嫌か?」

「ゆ! いや! いやじゃよ! れいみゅすーぱすーぱさんいやじゃよおおぉ!!」

「おちびちゃんいやがってるでしょおおぉ!! だめだよおおぉぉぉ!!」

 否定の色を強く表わし訴える二匹。
 そんなことを言える立場じゃないと分からせてやることすら、難しいようだ。

「じゃあお前がかわるか?」

「どぼじでぞうなるのぉ!」

「お前がやったらおちびを切ったりはしないし、ちゃんと降ろしてやろうかなって思ってるんだけどなー」

「ゆ!?」

「ほ、ほんとうに……?」

「うん、約束は破らないさ」

 そんなんじゃ、恩も返せないこいつらと一緒になってしまうからな。

「ゆぐぅ……」

「おかーしゃ……」

 俯いて考え始めるれいむ。
 自分の体が裂かれるのとおちびちゃんのどっちが大事か、もはや逆に及びもつかないほどの単純思考っぷりでじっくりと考えているんだろう。

「ゆ……わかったよ。れいむはどうなってもいいからおちびちゃんをはなしてね!」

 手のひらのおちびが安堵の息を洩らすが、すぐに気付いて親に心配そうなまなざしを向ける。自分の安易さに気付き、親の運命を憂いているといったところか。

 さて、よく選んだ。
 そうでなくちゃ困る。おちびを見捨てられたりしたら、あとはもう単純に痛めつけるしか手段が無くなってしまうのだから。

「よし、じゃあ……持っておいてやるからお前が自分で体当てて切れ」

「ゆ」

「ゆぴ!? お、おかーしゃ……!」

 少し屈んで、ナイフを床に立てるようにして抑えてやる。もちろんおちびを持った手は、高く掲げて降りられないようにしておく。
 ナイフには角度を付けておいてやろう。自ら飛び込みやすいように。

「さ、どうした?」

 れいむはどうやら予想外だったらしく、その場で硬直する。
 俺は切れ味を試すと言っただけで、直々に刻んでやるなんて言った覚えはないのだが。
 なんといっても両手がふさがっているのだ。是非協力して貰わなくては。

「……りです……。」

 親れいむがぼそりと呟く。

「ん? なに?」

 聞き返すと、俺の顔を見上げ口を開いた。

「むりです……!」

「なにがー?」

「むりいいぃ! むりですう! じぶんからいたいいたいはむりですうぅぅ!」

「ゆ!?」

「そっか……。じゃあ仕方ない、おちびだな」

「やべでえぇえ!」

 おちびが手のひらの上でびくりとする。
 そして俺の方へとゆっくり振り返ってきた。
 俺はそんな可哀想なおちびに笑顔を向けてやる。
 お前の親が不甲斐ないばっかりにな。

「お、おかーしゃ……」

「やべで! やべでえぇぇぇ! おちびちゃんはまだちっちゃいんですうう!」

 立ち上がりナイフを持ち直す。おちびのデコに突きつけ、言う。

「まー、いいや」

「ゆ……?」

「ゆ!!」

「やっぱやめとくか。刃物なんて俺もちょっと危ないしな」

「ゆ、ゆあああぁぁぁ! やっちゃ! たしゅかっちゃよぉぉ!」

「にんげんさんありがとおおぉ! ゆ、ゆ! はやくおちびちゃんをおろしてねぇぇ!!」

 なんと勝手な。
 それにまさか、自分で言った感謝の言葉まで台無しにするようなことまで言うとは。

「解放してやるとまでは言ってないぞ」

「どぼじでぞんなごというのお!」

「ゆん! もうおかーしゃをいじめないでにぇ! れいみゅもおろしちぇにぇ! しゅぐでいいよ!」

 本当に、どうしてこいつらはこうも瞬時に調子に乗れるのだろう。
 一度ゆっくりの思考を覗いてみたいものだ。

 ナイフをたたんで床に置き、おちびを先程の親れいむと同じ刑に処す。
 顔を挟んで持っての雑巾絞りだ。
 このサイズでは持つよりつまむという感じだが。

「ゆ……ゆぎ! いぢゃいいいぃぃ! やべでねぇぇ!」

 声を上げるが、もちろん続ける。
 おちびは柔らかいが小さいので加減が難しい。
 こいつならもっと面白い状態になってくれるかと思ったのだが、結局親と同じ程度にしか捻れないようだ。残念ながら。

「ゆぎ、ゆぎぎぎぎぎぎ!」

 仕方ないのでひとまず終えてやって離すことにする。
 もちろん手のひらの上から降ろすわけではない。

「ゆ……ゆふぅー! みょうおわり? おわり? れいみゅたえちゃよ! ゆっへん!」

「すごいよぉ! おちびちゃあぁん!」

「なんだきゃれいみゅ、みゃえよりふにゃふにゃしゃんになったきがしゅりゅよ!
 れいみゅは、なめくじしゃん!」

「おちびちゃんよくがんばったねえぇ!」

 まったく、俺が加減してやったからだというのに。
 こんなことでぎゃあぎゃあと、いちいち面倒な奴らだ。
 おちびを褒め尽くしたれいむが今度はこちらをキッと睨みつける。

「いいかげんにしてね! そろそろおちびちゃんをはなしてね!」

 まだ言うか。
 おちびを軽く痛めつける程度では、堂々巡りにしかならないらしい。
 同じことばかりうるさく言われ続けるのは、もう勘弁してほしいところだ。

 またしてもイラッとしてしまったので親れいむの顔にもう一度蹴りを入れてやる。
 ただし今度はさらに弱め、小突く程度だ。

「ゆちー、なんだきゃやわやわしゃんしゅぎちぇ、れいみゅゆるゆるしゃんだよぉ」

 おちびがもはや訳のわからないことを言っている。もうこいつは無視だ。

「ゆぎっ! いだい! ゆんやああぁぁあ!!」

「ゆぅー、うんうんでりゅよ!」

 本当に軽くなのに大袈裟にわめく親れいむ。
 さっきの一撃を思い出したってだけで叫んでいるのではなかろうか。

 ……なに、うんうん?

「うんうんしゅっきりー! ぎゅいぃーでゆるゆるしゃんになっちゃからいっぴゃいでちゃよ!」

 ……見ると、おちびが手のひらの上でうんうんをかましてくれていた。
 それもきれいに手のひらに収まるように。
 黒い餡子の塊が何やら仄かにあったかい。

 ああ……なんだか、もういいや。

「……ゆっ! なにしゅるの! れいみゅのおかざりしゃんかえしちぇね!」

 おちびを指でおさえ、もう片方の手でリボンを抜きとる。
 それをポケットにしまってから、もう一度おちびをしっかりおさえる。

 そして、手のひらの上の排泄物をおちびの髪に塗りたくった。

「おかざ……ゆぴぃ! うんうんちゅけないでにぇ!」

 それはこっちの台詞だ。
 うるさく言ってくるが、もちろんやめてなどやらない。
 大方塗り終えると、だいぶ手のひらにも広がってしまっていた。

「おちびちゃんになにじでるのおおおぉぉ!」

「ゆんやああぁ! くちゃいいぃ! ゆぴいいいぃぃぃ!!
 れいみゅのさらさらかがやくごくじょうっ!のかみしゃんがくちゃいぃぃ!」

 うるさく泣きわめくおちびを掃き出し窓から狭い庭部分に放り出し、窓を閉める。

「ゆ!? お、おちびちゃん!」

 まず手を洗おう。そしたらもう、いいかげん終わらせてしまうとしよう。
 俺ももはや限界だ。しかし何とも屈辱的な方法で本気にさせられてしまったものだ。



 おちびの贈り物を洗い落した後、未だ散乱した居間に戻ると親れいむが窓に向かって体当たりしていた。
 外から中から、窓がそんなに好きか。と言う冗談は置いといて。

 さっきから親れいむの声は部屋に響いていた。
 もちろんその目的はただ一つ。おちびの元に行こうと奮闘している、というわけだ。

「おちびちゃん! いまあけてあげるからね! まっててねええぇぇ!」

 だが窓は大きな音を立てるばかりで、割れてまではくれない。
 俺は足に体当たりされた感触を思い出して、あの力じゃ無理だろうな、と思った。

 昨夜のれみりゃは既にいなくなっていて、外には脅威が存在するわけでもなんでもない。

 それでも親れいむが必死なのは、さっきのことでおちびちゃんが泣きっぱなしだからだろう。くちゃいくちゃいと。
 親れいむを後ろから捕まえ、体当たりを止める。

「なにするくそじじい! おちびちゃんをはやくもどせ!」

「戻す?」

「ここはれいむのゆっくりぷれいすだっていってるだろおおぉ! はやくもどせ!」

 しつこい奴だ。と思って、そういえばまだきちっと否定してやってなかったことを思い出す。

「戻すね……、まあ賛成してもいいな」

 ただし言葉尻をとって、の話だが。

「じゃあはやくもどせ! おちびちゃんをもどせ! それからあまあまもってこおおぉい!」

「お前が戻れよ。元の外にさ」

「ゆが!? そんなのおかしいでしょおお!? ここがれいむのゆっくりぷれいすなんだよお!!」

「ここは俺の家なんだよ。この部屋もあっちの部屋も。お前が来るずっと前に人間流のおうち宣言をしてるんだよ」

「ぞんなのじるがああ! いいがらおぢびぢゃんをもどぜ! ばやぐじろおおぉぉ!」

 やはり言っても無駄か。
 なにも聞かず傲岸不遜を貫き続けるしかない。ある意味一貫しているわけだ。
 そんなお前たちを気にいってくれる人の所に飛び込めば、よかったのにな。いればだが。

 親れいむのリボンも抜き取り、窓の外に出してやる。
 ただしこいつは、おちびより強くだ。真っ直ぐ投げてやると、目の前のコンクリートブロックの塀に潰れるようにぶつかるれいむ。
 それでも平気でぼてっと地面に落ち、泣き声を上げてみせるのは流石の丈夫さだ。柔軟性のなせる技だろうか。

 俺は先ほどのナイフを持ち、サンダルをつっかけて庭におりる。
 素早くおちびに飛びつこうとする親れいむに先んじて手を伸ばし、おちびを持ち上げた。

「さーて、さっきの約束やっぱ守ってもらおうかな」

 そう言ってナイフをおちびにあてる。
 怯えるおちび。
 親れいむは愕然とした表情で固まっていた。

「こいつで切れ味試すって約束だったよな」

 親れいむが表情に絶望を交え、悲痛な声をあげる。

「さっきはやめるっでいったでしょ! やべで! やべで!
 おぢびちゃんをだずげて! ごんどごぞがんばりばすがら!」

「あのな……二度も同じチャンスは訪れないものだよ」

 そう言って、ぷるぷる震えるおちびの口にナイフを突っ込む。
 深くまで差し込んだナイフで、頬の皮を切り裂く。後頭部近くまで広がる口。

「いぢゅあい! いぢゅぁいゆお……おかーしゃ……ゆぴいいいいぃぃ!」

 泣き叫ぶおちびを押さえ込んで反対側も同じようにする。口裂けゆっくりが完成した。

 さらに騒ぎ始めるおちびを強く抑え込む。
 自分の体なのに騒ぎ過ぎれば餡子が漏れて危ないと分かっていないのか。

 餡子が漏れ出さない内に地面に置き、親れいむと再会させてやる。思えば俺に捕まって以来の再会だ。
 だが親れいむはそれどころではないのをきちんと弁えているようだ。流石に慎重な姿勢を見せる。

「おちびちゃん! しずかにしてね、あんこさんがもれちゃうよ」

「ゆ……おかしゃ、ゆうぅ……しゃべりにきゅぅいぃぃー!」

「おちびちゃん! しずかにしないとだめだよ!」

 おちびを叱り必死にその動きを止めようとする親れいむ。
 だがすでに切り口からは餡子が漏れかけている。このままではもっと漏れていくだろう。

 だがそれよりもまず、おちびの体はぱかぱかと開いてみせていた。
 おちびが喋るのに乗って上顎が持ち上がるのだ。
 バランスを崩せば、あの体はすぐ開いてしまうだろう。

 おちびはそんな自分の体の状態に困惑しながらも、叫ぶのをやめられない。
 親れいむもそんなおちびを見て焦りを募らせ始めたようだ。

「おい、れいむ。おちびちゃんを後ろから支えてやった方がいいぞ」

 親れいむに声をかけてやる。
 親れいむははっと気づいたようにして、こちらに一瞥をくれることもなくおちびの背後に回る。

「おちびちゃん、おかあさんがささえてあげるからしずかに……ゆ! く、くさっ」

 最後にれいむは反射で呟く。
 そう、髪にはさっきうんうんを塗りつけたばかり。
 つい出てしまった親れいむの小さな声を、おちびは聞き逃さなかった。
 大口を開け、とうとう――

「なにいっちぇるの……! おかーしゃがいけにゃいんでちょ……!
 おかーしゃがぜん! びゅっ! ……べ……べ」

 叫ぶ勢いで上あごがあがりきり、頭が地面に落ちる。
 まさにと言うべきか、首の皮一枚で繋がっておちびはゆっくりの開きになってしまった。

「お、おちびちゃああぁん!」

 下あごに多くのあんこが残されているのがわかる。
 上あごにもいくらか持っていかれているが、下あご部分では餡子がこんもりと山になっていた。
 もしかするとあれが中枢餡というやつなのかもしれない。変わった様子はないのでよく分からないが。

 下あごの先でずらりと半円状にならんだ歯の真ん中、舌がぴくぴくと痙攣していた。
 先っちょは丸められていて、おちびが痛みに耐えているのがうかがえる。おそらく風前の灯だろうが、おちびはまだ生きているようだ。
 そしてその身を二つに裂かれた苦しみを味わっているのだろう。

 親れいむがもはやどうしていいか分からずに――いや、あれは既におちびを亡くした悲しみを感じているのかもしれない――顔を絶望に固め立ちすくんでいた。
 だが、おちびは確かにまだ生きている。

 この声が届くかは分からないが、こんな半端で終わらせても仕方ない。仕上げてやらねば。

「おちび、ジャンプしたら戻れるんじゃないか?」

 俺の声にピクリと反応する二匹。
 親れいむの顔が、本格的に絶望から悲しみへと変わった。

「おちびちゃん! うごいちゃだめ!」

 だがおちびは、その台詞とほぼ同時に飛んでしまっていた。
 苦しみに支配されたその思考は、きっと究極的に単純だったのだろう。

 ジャンプの頂点からの落ち際に、確かに元の体を取り戻すおちび。
 疲弊しきって濁った瞳にわずかの希望が浮き上がった。
 だがその体はバランスを崩し、顔を地面へと向けてしまう。後ろを気遣いすぎて前に重心が乗っていなかったのだろう。

 そしておちびは落ちた。
 地面にあんこをはきだし潰れるおちび。今度こそピクリとも動かなくなる。
 親れいむはそれをもはや生気のない目で見つめていた。

「あーあ、潰れちゃったな」

 俺が言うと、ゆっくりこちらを見上げる親れいむ。

「さて、次はお前かな」

 継いだ言葉に震え上がって、恐怖を浮かべた顔をする。
 その表情のまま、ずいと前に出て叫び出す。

「ゆるじで! おぢびぢゃんぼばりざぼなぐじで、れいぶかばいぞうなんでずぅ!」

「ふーん、可哀想とは思わないけど……許されたいのか」

「ゆるじでぐだざい!」

「でもねぇ、俺もこのまま許すわけにはな」

「なんでぼじばず! なんべぼじばずがらゆるじで!」

「ん? そうか、なんでもするか。ならひとつ方法があるよ」

「ゆ! なに! なんでずが! ばやぐいっで!」

 わずかに顔に喜びを浮かべ、食いついてくる。
 俺の言ったことはろくに実現できていないこいつだが、次こそやってくれるだろうか。

「そのおちび、食べてくれ」

「ゆ……!」

 れいむが表情を固め、たじろぐ。やはり無理だろうか。

「嫌か?」

「ゆ! ばっで! ばっで……」

 戸惑い、怯えた表情を浮かべるれいむ。
 なんだかんだで、色んな表情を見る羽目になったな。

「そうだよな、助かりたいよな」

「ゆ……」

 俯く。

「でもおちびは食べたくないか? でもさあ、考えてみろ。」

 顔を上げ、こちらを見る。
 怯えを残したままの、救いを求める表情だ。そんなものを与えようとは思わないが。

「お前だけが許されたらおちびはここであのままだぞ」

「ゆ……!?」

「親に見捨てられ、野ざらしのまま段々朽ちていく……。可哀想じゃないか?」

「……」

「おちびはもう動けないんだ。れいむが自分の体に取り込んでさあ、ここから連れて行ってやれよ。そしたら、ずっと一緒にいられるじゃないか」

「ゆ……ずっと……ゆっくり……」

「そうそう、ずっと一緒にゆっくりできる。それに、俺もおちびを片づけてやらなくてすむから、助かるんだよ」

「ゆ……」

「俺とおちびを助けると思って、頼むよれいむ」

「ゆ……あ……」

 ゆっくりとおちびに近づくれいむ。
 うんうんの臭いもまだ残るであろうその体に、れいむは今度こそ躊躇わずに食いついた。
 ゆっくりと咀嚼する。
 すすり泣く声が聞こえたのは、最初だけ。


 食べ終えて動かなくなったれいむの前に回る。
 おちびは餡子のひとかたまりも残さずに、消えている。土をなめてでも、れいむが食べ尽くしたからだ。

 口がだらしなく開かれ、その目はまたも生気をなくし焦点があっていなかった。
 そんなれいむに告げてやることとする。

「よしれいむ、今度こそできたな」

 わずかに見上げるれいむ。
 だが未だにその目は遠くを見ている。

 最後だけだが、やっと俺の指図を行動に移せたか。

「これで許してやれるぞ、れいむ。俺はこれ以上お前に危害をくわえない。後は好きに逃げな」

「ゆ!」

 れいむの顔に一気に驚きと喜びが灯った。

「ほんとうにゆるしてくれるの!?」

 信じられていなかったのだろうか。

「ああもちろん、約束は守らなくちゃな。あ、その前に」

「ゆ?」

「お飾り返してやるからな」

 家から出すときに奪い取ったリボンを取り出し、れいむに見せる。

「つけてやるよ。……もう何もしないから、来な」

 そう言ってやると、おずおずと近づいてくるれいむ。
 さっきの約束は本当だ。だから俺はもう本当に危害を加える気はない。
 後はこの親子を逃がしてやるだけだ。

 れいむの後頭部の辺りに元通りにしっかりリボンを結んでやった。

「もうちょっとだからな」

 そう言ってれいむを少し引き寄せ軽く押さえる。
 そして頭にリボンを結ぶ。
 れいむは静かに任せている。顔を見ると喜んでいるようだ。お飾りが戻ってきて嬉しいのだろう。

「さ、出来た。もういっていいぞ」

「ゆん……ありがとう! それじゃあ、さよなら」

 ゆっくり去っていくれいむを見送る。
 れいむは昨晩れみりゃが現れた辺りから逃げていった。

 さて、やっといなくなったな。
 下手に潰して掃除の手間を増やすのに比べれば、ましなやり方だったろう。
 鬱憤もそれなりに晴らせたのだし。
 俺は正直おちびがつぶれた時点で充分だった。既に飽きていたのだ。
 だがそのおちびもれいむに片づけさせられたし、結果だけ見ればゆっくりの被害にあった割には上々な対処ができた方なのではないだろうか。
 そして残ったれいむも、これから自らゆっくりできない所へ飛び込んでいくことになるのだ。

 さ、部屋の掃除に取り掛かろう。




 れいむは必死に走っていた。

 あの人間が見えなくなった時点で、追ってくるのではと俄かに恐くなったのだ。
 持てる力の全てで、全力疾走する。
 まあ人間の子供の歩行よりと同じ程度の速度だったが。

 気付くとれいむは、やたら草の生い茂った土地の前に立っていた。
 周りは人間の家が立ち並んでいるばかりなのに、この場所だけに背の高い草が並んでいる。
 何のことはない、ただの空き地だった。

 だがそんなことれいむは知らず、とりあえず仲間でもいないかと、近づかないで覗き込むようにして見る。
 もちろん逃げてきた方への警戒も怠らない。

 と、その時ガサッと草をかき分ける音がした。空き地の方で何かが動き、そして近づいてくる。
 れいむは一歩二歩と下がり警戒しながらその何かが現れるのを待った。

 そして、あらわれたその姿は……ゆっくり。ゆっくりまりさだった。
 れいむはそのまりさに見覚えがあった。昨日はぐれた番のまりさだ。
 食われたかと思っていたが、生きていたのだ。

「ゆ! まりさぁ!」

「ゆ! れいむ! いきてたんだ……ぜ……」

 言葉を尻すぼみにするまりさ。もしかして傷ついているのだろうかと、れいむは思った。

「まりさ! だいじょうぶだったんだね!」

「……ゆ、れいむこそだぜ」

「しんぱいしたんだよ、まりさ」

「ゆ、そうかぜ」

 わずかに俯くまりさ。帽子に隠れて表情が窺いづらい。

「まりさ、どうしたの? ようすがおかしいよ?」

「……れいむ、おちびはどうしたのぜ」

「ゆ……おちびちゃんは……にんげんさんに……。
 いっしょにつかまっちゃって、たいへんだったんだよ」

「そうかぜ」

 後ろを向くまりさ。
 れいむは思った。おちびの死を悲しんでいるのだろうと。
 あんなにゆっくりとしていたおちびちゃんだったのだ。仕方ない。
 まりさが振り向く。

「なら、その……ちいさいおかざりはなんなのぜ!?」

「ゆ!?」

 まりさはれいむの頭を見上げ、怒りの表情を浮かべていた。
 れいむは戸惑う。まりさが何を言っているのか、分からない。

「お、おかざりってなんのこと?」

「そのあたまについたちいさなおかざりのことなのぜ! ふたつもつけて、おかしいのぜ!
 それはおちびのじゃないのかぜ!?」

 まりさの言う通り、れいむの頭の上はいつもと様子が違っていた。
 自前のお飾りは問題なく付いている。
 だが、一まとまりの黒い髪が、真っ直ぐ上にのびアホ毛のように突っ立っていた。
 その根元を小さいお飾りに支えられて。

「そんなつけかたして! おちびをばかにしてるのかぜ!!」

「ゆ! ゆぴ!?」

 混乱しだすれいむ。
 緩む思考から何とか絞り出して、れいむは自分とおちびのお飾りのことを思い返す。
 自分のお飾りは一度取られたものの、きちんと人間に返してもらったはず。そして、おちびのお飾りは……。

「ゆ! まりさ! にんげんさんのしわざだよ! きっとあのにんげんがれいむに」

 れいむの餡子に皮が裂ける音が響いた。

「ゆゆ、ああ、あぁぁぁ!」

 まりさが口に石をくわえ、ぶつかってきたのだ。
 わずかな裂け目かられいむに痛みが伝わる。

「おかざりをうばったのぜ……!! おちびちゃんから!」

「ま、まりさ! ちがうよ! これはにんげんが」

「うるさいのぜ! ふざけるなだぜ! そんなのうそなのぜ! うそなんかききたくないのぜ!」

「まりざ!」

「おちび! かたきはとるのぜ!」

「やめで! やべでばりざあ!」

 まりさのくわえた石が襲いかかる。れいむの体を裂き、ひっこめられてまた襲い、裂く。
 れいむの体はぼろぼろになっていった。
 まりさの体当たりの衝撃で、増えゆく穴から餡子がさらに漏れ出す。

 まりさは石を捨て、れいむの上に乗っかった。
 れいむの上で体重を乗せて何度も跳ね、れいむの体から餡子を追い出しながら潰していく。
 やがてれいむがピクリとも動かなくなると、まりさは吠えた。

「ゆっゆおおぉぉー!! おちび! かたきはとったのぜえ!」

 ゆおーゆおーと、高らかに叫ぶまりさは気付かない。
 草陰から自分を見つめる存在に。
 昨夜逃した獲物を、再度見つけた捕食者の視線に。


おわり

ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(18)トラックバック(0)|

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コメント

5131:DX総 良いな~♪

「総統は優しく犯して~」とか言ってれば良いよ!
そんでDXFは総統が順序になるまでヤっちゃえば良いよ!
ちなみにねきゅー★は小学4年生!!

2013/03/16 13:39 | ねきゅー★ #- URL [ 編集 ]
5132:

最後に「自分かわいさに子供を喰うなんてさいっていっ!だね!」とか言ってやるといい精神攻撃になったと思うけど
多分吐餡死するからお兄さんのコンセプトに反するな

2013/03/16 13:41 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5133:

これはお兄さんが悪いな。
早く寝たいんだったら、用件も聞かずに潰して始末は明日でしょ。

2013/03/16 14:24 | 名無しさん #wLMIWoss URL [ 編集 ]
5134:

相変わらず通常…もといゴミ屑種はどうしようも無いゲスばかりだな

2013/03/16 15:55 | 名無しさん #sSHoJftA URL [ 編集 ]
5138:

永遠のゆっくりを見たら、ゆっくりに対しての憎しみと苛立ちが倍増するよ!

2013/03/16 17:55 | 超絶善良しか愛でない者 #- URL [ 編集 ]
5139:

「ほら、はやくしめてね! れみりゃがきちゃうよ!」

第一声でゲスだったね!ゲスは即せいっさいっだよ!!

2013/03/16 19:58 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5142:

虐待派でもない限り野良ゆっくりなんて家に入ろうとしたら即潰さなきゃいかんでしょ
虫にも劣る下等生物相手に情けなぞ無用
まあそんな事言ったらお話にならないから仕方ないんだろうけど

2013/03/16 21:55 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5154:

最後の最後で
れみりゃにハンターチャンス!!

今度は狩りきれよw

2013/03/17 02:20 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5161:

害虫にも劣る野良ゆっくりは即潰した方がいいね

2013/03/17 06:22 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5163:

つーか胴付きれみりゃなのにこんな糞袋に逃げられるとはよっぽどマヌケなんだろうなあ
でもおれそういうアホの子好きなんだよな
おれんとこに来いよれみりゃ

2013/03/17 12:07 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5171:吉総

総統が吉田くんを気持ち良くてアへ顔しちゃうまでおかしちゃえばいいよ!
ちっちゃいほーけーちんぽからエッチな液体どぴゅどぴゅしちゃえばいいよ!

2013/03/17 13:34 | ねきゅー★ #- URL [ 編集 ]
5172:

下手くそな文章だけどまあまあ楽しめた

2013/03/17 14:33 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5179:

このクズ種共は、ちょっと情けをかけたらすぐこれか。
恩を仇で返すって言葉が、これほど似合うやつもそうそういいねぇよ。
そんなクズ種共を駆除してくれるれみりゃは益虫ならぬ益ゆか。

2013/03/17 18:12 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5225:

かりに善良で頭の良い個体でも、れいむまりさは叩き潰す
このお兄さんはあますぎる

2013/03/19 07:35 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5235:

永遠のゆっくりって途中で終わってなかったっけ?

2013/03/19 20:21 | 名無しさん #qI9YkjwE URL [ 編集 ]
5520:

何か可笑しい
魔理沙アホ
お兄さんのとこ行ってこいよ

2013/03/29 15:27 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5675:

私はこの小説でゆっくり虐待に目覚めました
どんな殺り方がいいのやら

2013/04/04 18:11 | スチーラー24世 #- URL [ 編集 ]
9972:

終盤どうなってんのこれ

2013/08/10 15:05 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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