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2425:実験01 クッキーボタン

2013/03/29 (Fri) 21:00
ここはとある研究所の実験室。
ここでは日夜、ある目的のために実験が行われていた。

今回の研究対象は、ゆっくりれいむとゆっくりまりさ、各一匹ずつ。
健康状態はおおむね良好、成体、番のものを森から捕獲し、
実験用に洗浄を施しただけの、野生のままの個体だ。
二匹はそれぞれ、簡単な装置が組み込まれた透明な2つの箱の中に、別々に入れられていた。
れいむとまりさは、人間というものに恐怖を抱いていないのか、
自分の身にこれからどのような事態が起こるのかも想像せず、ただただ暢気に箱の中でゆっくりしていた。
時折お互いを見つめては、身体を揺らしたり、アイコンタクトをしたり、話しかけたりしている。
しかし箱は透明でお互いの姿は見えるが、声は完全にシャットアウトされていて、会話でのコミュニケーションは取れない。
箱のサイズは成体ゆっくりより二周りほど大きい程度で、床の隅には、
スピーカーになっている小さな穴と、ボタンのようなものが配置されている。
そして箱の上部には透明な筒が取り付けられており、それは2メートルほど上方にある機械につながれていた。
箱と箱の距離は1メートル程度、お互いの顔がはっきりと認識できる距離にある。

たいした身動きも取れない状況の中、二体が退屈し始めた頃、お互いの箱の床にあるスピーカーを通して声が響いた。
「あー、あー、聞こえるかしら」
『ゆゆっ!?』
二匹の声が同時にモニタルームに響き渡る。
「私の声が聞こえたら、ちょっと上を見てみて、そう、私が見えるかしら」
『ゆっくりしていってね!』
「ありがとう、ゆっくりしていってね」
れいむとまりさからみて前方の斜め上に、モニタルームは設置してあった。
そこからは、白衣に身を包みインカムをつけた一人の女性職員が二匹を見下ろし、やわらかく微笑みかけている。
二匹と一人がお互いを認識し終えると、職員が子供に話しかけるように丁寧にこれから起こることの説明をした。
「ふたりにはこれから一週間の間、その箱の中で生活してもらうわ」
「いっしゅーかんってどれくらいなのぜ?」
「そうね、貴方達には少し長く感じるかもしれないけどその間はただゆっくりしているだけでいいわ」
「ゆっくりするだけ?」
「そう、ただゆっくりするだけ。だけど一つ約束があって、ご飯は一時間おきに貴方達がお互い、相手に交互にしか与えることが出来ないの」
「ゆゆ?よくわからないのぜ」
「まりさ、角にあるスイッチを押してみて、その出っ張っているところよ」
職員に促されるまま、まりさは箱の隅に設置されているボタンを踏んづけた。
「ゆゆっ!?」
すると、もう一方の箱の中にいるれいむの頭上の機械から茶色い塊が落ち、れいむの頭に当たって床に落ちた。
「れいむ、それは貴方のご飯よ、食べてみて」
「ゆっくりいただきます!むーしゃむーしゃ…!しあわせー!」
「それはよかったわ」
れいむが目を潤ませながら幸せそうな声を上げる。
「ゆぅ~!れいむずるいのぜ!まりさもたべたいのぜ!」
それをみたまりさが、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねると、その回数だけれいむの頭上に塊が落ちた。
れいむはそれをひょいひょいと口の中に入れていき、味わって飲み下していく。
それはれいむが今まで野生の生活の中では味わったことの無い、甘みのある食べ物だった。
「おねーさん、これはなんていうあまあま?」
「それはクッキーっていうのよ、とってもあまあまでしょう?そのクッキーは特別製で、
 いっぱい食べれてうんうんにはならないの、だからそこの中にうんうんが溜まっちゃうなんてことは無いから、安心してたくさん食べてね」
「おねーさん!まりさもたべたいのぜ!」
「ごめんねまりさ、今回はまりさが食べ物をあげる係だったから、あと一時間まりさは食べることが出来ないの」
「そんなのずるいのぜー!」
まりさが再びぴょんぴょんと飛び跳ねると、またその回数分だけクッキーがれいむの箱に降り注ぐ。
「ゆゆっ!とってもおいしいけどいまはおなかいっぱいだよ!あとでたべるね!」
れいむはそれをもみあげを使って箱の角によせ、お腹が一杯になったからかすぐに目を閉じてすやすやと寝息を立て始めてしまった。
「あら、れいむは寝ちゃったわね、でも安心して、一時間後にちゃんと知らせてあげるから、そしたらまりさが食べられる番よ」
「ほんとうなのぜ?」
「えぇ、本当よ」
「わーい!だぜ!」
まりさがまたもや喜びを表現するために飛び跳ねると、れいむの部屋にはまたその回数分だけクッキーが投下された。
クッキーはれいむのお腹の上でバウンドし、床に落ちる。
れいむはそれには気付かず、ゆっくりと眠り続けている。
「言い忘れたけど、最初にボタンを押してから一時間の間、まりさがボタンを押した回数だけクッキーが落ちるわ」
「そうなのぜ?あまあまいっぱいだぜ!」
「でも、れいむがお腹一杯になったら押すのをやめてあげてね、心配しなくても次の次にはちゃんとれいむの番がくるのよ」
「ん~、わかったのぜ、いまはれいむはおなかいっぱいそうだから、やめるのぜ!」
「そうね、それじゃあ一時間後に会いましょう」
そういって職員はスピーカーの電源を切り、モニタルームのシャッターを下ろした。
これでれいむとまりさ側からは、モニタルームは見えず、声の届かないお互いのみが見える状況になる。
箱の外は真っ白な壁で、れいむとまりさ以外には特別興味を惹かれるような物は無い。
まりさは愛しいれいむの方を向いて、寝顔を眺めながらゆっくりし始めた。
「ゆゆ~ん、れいむはびゆっくりなのぜ、かーわいーいぜ~」
もちろんその声はれいむには届かない。
モニタルームでは、カメラが捕らえた映像が画面に映し出され、箱底部に取り付けられたマイクを通して二匹の声が一部始終届けられている。


一時間後、職員はモニタルームのスイッチを操作し、れいむの箱にだけ聞こえるようにしてアナウンスをした。
「れいむ、起きて頂戴、聞こえるかしら」
「ゆぴっ!?ん~…むにゃ…ゆっくりきこえるよ」
「それじゃあれいむ、一時間たったから、角のスイッチを押してね」
「ゆっくりりかいしたよ!」
れいむがもそもそと身体を起こし、箱の隅にあるボタンの上に乗ると、
先ほどれいむの部屋に起こったのと同じように、まりさの部屋にクッキーが一つぽとりと落ちた。
「ゆわーい!まりさのあまあまだぜ!むーしゃむーしゃしあわせー!」
まりさは、職員の声の情報だけしかなかったあまあまを実際に食べることが出来て、ご満悦だ。
れいむは喜ぶまりさを見て自分も嬉しくなったのか、ぴょんぴょんと飛び跳ねてまりさの元にクッキーを送り続けた。
「れいむ、これから一時間貴方がスイッチを押した回数だけクッキーがまりさのところに届くわ、
 お腹一杯になったとおもったら、やめてあげてね」
「わかったよ!」
れいむが何度も何度も飛び跳ねる。
クッキーが10個ほど落ち、まりさの足元に3個ほどの余りが出来たところで、まりさはれいむのほうを向いて声をあげた。
「れいむー、もういいのぜー!」
しかしれいむは止まらない、ぴょんぴょんと飛び跳ね続け、まりさの頭上には一つ、また一つとクッキーが降り注いだ。
職員はまりさの方にスピーカーのスイッチを切り替る。
「まりさ、貴方の声はれいむには聞こえないの、だから何か別の方法で伝えてあげてね」
「ん~、わかったのぜ、まったくれいむはやさしーのぜ」
まりさはそれを受けて、にやけ顔でお下げをれいむに向かってぶんぶんと振り回した。
するとれいむも、それを合図と受け取り、スイッチを押すのをやめて箱の真ん中に移動する。
職員はスイッチを両方とも入れ、アナウンスした。
「それじゃあふたりとも、後はそれを続けるだけよ、一時間の合図はこれからはこのブザーでするわ」
職員がそう告げて手元のボタンを押すと、二匹の箱の中に、ビー!とけたたましい音がなる。
二匹はその音にビックリして同時に飛びのいた。
「ゆわぁ、びっくりだよ」
「びっくりなのぜ」
「それじゃあね、また一週間後に会いましょう」
職員はそう告げて、スピーカーのスイッチを切った。






それから一時間、また一時間と順調に作業を繰り返していく二匹。
しかし十数時間が経過したころ、移動範囲が狭く、かつお互いの声でのコミュニケーションが取れないせいか、
この単純な作業に対しての飽きが生じ始めていた。

ビー!
ブザーが鳴る。
「ん~…まりさの番なのぜ…」
まりさは最初の数時間こそれいむの方を見てゆっくりしていたが、だんだんすることがなくなってくると眠る時間が多くなっていた。
しかしブザーの音は目を覚ますのに十分すぎる音量で、自分の番が来たことを否応無しに認識させられる。
「ちょっとめんどいのぜ~」
そういいながらもまりさはれいむのためにとボタンを押す作業を開始する。
一つまた一つと落ちてくるクッキーを、反対側の箱の中にいるれいむは口を空けて待機して、落ちてきたところをそのまま口でキャッチしていた。
「どーせいちじかんくらいなーのぜ、ちょっとためておいてあげるのぜ」
まりさはれいむが食べるのをやめてから十数回、その場でジャンプを続ける。
「ゆゆっ?どうしてまりさやめてくれないの?れいむもうおなかいっぱいだよ!」
れいむはまりさに合図を送っても認識されないことを不審に思い、力いっぱいもみ上げをバタつかせて抗議のメッセージを送る。
「だいじょーぶのぜー、ちょっとためるだけなのぜー」
れいむから見たら、なんとも緊張感の無い顔でまりさがその場で飛び跳ね続け、
れいむの身体の体積の半分くらいのクッキーがたまったところで、まりさは飛び跳ねるのをやめた。
「ゆゆ…こんなにいっぱいいらないよ…」
れいむはそれを箱の隅にどけて、不満そうな目でまりさを見つめる。
「ゆへへ、これで次はらくちんできるのぜ、じゃーれいむ、おやすみだぜー」
まりさはそれに気付かず、再び目を閉じてまどろみ始めた。
「もう…まりさったら…よくわかんないよ!」
れいむは不満の声を上げながらも、どうせ後で食べればよいかとそのまま気にしないことにして、
特にすることも無いのでまりさと同じように、目を閉じてゆっくりすることにした。

一時間後、ビー!とブザーが鳴る。
「れいむのばんだね!もー!さっきのおかえしだよ!」
ブザーがなるとともにれいむは目を覚まし、一時間前のことを思い出して少し腹を立てながら、まりさと同じように何度もボタンを踏みつける。
「ゆゆっ、れいむもまねするのぜ、いいのぜ~、らくしちゃおうぜ」
まりさは始めの数個を食べ終えると、クッキーが当たらない位置に身を寄せて目を閉じた。
「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆふふ、これくらいすればいいね!すっきりー!」
れいむはひとしきり満足するまでボタンを踏みつけると、
一時間前にまりさが落としたクッキーを少しだけ食べて再び目を閉じてゆっくりし始める。

一時間後。
ビー!
「ゆわっ!なんなのぜ!?」
まりさが目を覚ますと目の前にクッキーの山が出来ていた。
ちょうどまりさの体長ほどまで積もったそれは、体積にするとまりさと同じくらいだった。
「まったくれいむもさーびすしすぎなのぜ…」
まりさがれいむのほうをちらと見ると、ブザーの音で起きたれいむがこちらを見ていたが、
まだれいむの箱の隅にはまりさが二時間前に落としたクッキーが三分の二ほど余っていた。
「やっぱりおもったとおりだぜ、つぎまでそれでだいじょぶなのぜ、おやすみ~のぜ~」
まりさはれいむに軽くお下げを振ると、再び眠りに付いた。
一方れいむは。
「ゆわわわわ!?まりさなんでねちゃうのー!?れいむさっきうっぱいうんどうしたからおなかへったよ、これじゃたりないよー!」
抗議の声を上げ、身体を揺さぶってアピールするも、既に目を閉じてしまったまりさには伝わらない。
「ゆぐぐ…しかたないからこれでがまんするよ…」
れいむはまりさが眠っている間に、少しずつクッキーを食べ進めたが、全て平らげても、やはりれいむのお腹は一杯になっていなかった。
「ゆぅうううう!まりさめ…ゆるせないよ!」
れいむが恨みを込めた目でまりさを睨み付けるも、まりさはそれに気付かず暢気に眠っているだけだった。


一時間後、れいむがボタンを押す番。
ブザーの音と共にまりさは目を覚ます。
れいむはその場を動かない、しかしまりさの目の前にはたくさんのクッキーが山積みになっているので、
まりさは何も気にすることなく空腹に身を任せてクッキーを食べ、半分ほど食べ終えたところで食べるのをやめた。


一時間後、まりさがボタンを押す番。
まりさとれいむが目を覚ます、れいむは空腹でまりさを睨み付けるも、まりさは暢気に起き上がり、ボタンの元に移動する。
「ありゃ?ぼたんさんどこなのぜ?」
無理やりクッキーを掻き分けて移動したため、まりさの箱のボタンはクッキーの隠れて見えなくなってしまっていた。
「う~ん、どこなのぜー」
まりさは舌を使ってクッキーを口に運びながらスイッチを探す。
「ゆひー、ゆひー、もうおなかいっぱいなのぜ…」
満腹で動きが鈍ったまりさは、れいむがどんなに睨み付けようとゆっくりと作業することしか出来ず、それがれいむをさらにあせらせていた。
「ゆうぅぅうう!!!まりさなにしてるの!?れいむはおなかがへってるんだよ!さっさとしてね!」
れいむが怒りの声をあげるも、それはまりさには届かない。
しばらく掘り進めると、やっとまりさの足元にボタンが顔を出した。
「やったのぜー、れいむー、いまおすのぜー」
ポチリ、ビー!
ブザーの音、無情にもまりさは一時間一杯を使ってれいむの元に一個しかクッキーを送ることが出来なかった。
「ゆがああああ!!!!こんなんじゃたりないでしょおおおおおおお!!!!」
「ゆわわわわ、ごめんのぜー」
声は聞こえないが、れいむの剣幕に押されてまりさはぺこぺこと頭を下げる。
しかしそんなことでれいむの空腹が収まるわけではない、れいむは怒りと空腹を紛らわすためにボタンを押さずにそのまま眠りに付いた。


その一時間後、まりさがボタンを押す番。
「ゆぅ~、ごっめんのぜれいむー、こんどはちゃんとたくさんおくるのぜ!」
まりさは謝罪の意味を込めて、先ほど確保したボタンを何度も何度も押した。
今度は最初に押しだめをした時の回数を超えて、なおも何度もボタンの上で飛び跳ね続ける。
「ちょっとまりさ!おおすぎでしょおお!!」
始めのうちはやっとありつけたご飯に満足していたれいむも、満腹を超えて落ち続けるクッキーに、まりさの方を向いて非難の声を上げる。
それでもまりさは、一時間前の申し訳なさと親切心から、そのままボタンを押し続けた。
一時間てっきりいっぱいかけてボタンを押し続けると、れいむの箱の中は半分程度がクッキーで埋まってしまっていた。
「みうごきとれないよ!」
れいむは身体を揺さぶってクッキーの海から脱出する。
「それでしばらくはあんっしんっだぜー」
まりさはまだ十分箱の中にあるクッキーを適度に食べ、再び眠りに付いた。

まりさが一時間全てをかけてれいむにクッキーを送ったことで、今度はれいむの番になっていた。
れいむはこのままただクッキーを食べて過ごそうと思ったが、先ほどからのまりさの行動への怒りがどうしても収まらなかった。
「まりさ~!いいかげんなことばかりして!ぜったいゆるせないよ!」
れいむがもみあげを使ってピンポイントでクッキーを掻き分けていくと、10分程度で底のボタンにたどり着くことが出来た。
れいむはそれから、寝ているまりさをよそにボタンを押し付け続けた。


一時間後、まりさがボタンを押す番。
まりさが目を覚ますと、目の前が真っ暗だった。
「ゆゆゆっ!?」
身体全体に重みがかかっている、何とか身体を揺さぶると、帽子の上にのっていたクッキーが落ちて、目に明かりが飛び込んできた。
「いったいなにがおきたのぜ」
れいむのほうを見ると、れいむはボタンのあった位置でクッキーに身体を半分埋めるような形で眠っている。
まりさが身体を揺さぶってクッキーの上に上がると、まりさが眠る前にあった分とあわせてクッキーは箱の半分以上の体積まで達していて、
箱の天井にまりさの頭がくっついてしまった。
そこでまりさはハッとなる。
「も、もしかしてこのままくっきーさんがふってきつづけたら、まりさうまっちゃうのぜ…?」
まりさが気付いてしまったのは、とても重大な事実だった。
つまり、この相手に食事を与えるという行為がそのまま相手の居場所を奪い、
そしてどんどんクッキーが際限なく溜まっていくと…
まりさはそこまで考えて恐ろしくなってぶるぶると身を震わせてしまう。
「このままじゃまずいのぜ!」
まりさは直感的に危機を感じて、ボタンがあった位置を掘り進んで自分もそこにはまり込んだ。
ぐねぐねとあんよを動かすと、それだけでスイッチが入り、れいむの箱の中にぽとりとクッキーが落ちる。
そのまままりさはれいむの箱を見ながら、ボタンの感触を確かめながらぽとりぽとりとクッキーを落としていく。
「……これでもしものことがあってもだいじょうぶそうなのぜ…」
まりさはふぅと息を吐き、自分の周りにあふれているクッキーをお腹が一杯になってこれ以上は無理というところまで食べた。




ビー!ブザーの音。れいむがボタンを押す番。
まりさは結局次の音が鳴るまで眠ることが出来なかった。
今回のれいむの行動がもしかしたらまりさの命運を左右するかもしれないと予感していたからだ。
そしてそれは悪いほうに当たったのか、まりさの箱の上の付いてある機械から、ゆっくりとではあるが一つまた一つとクッキーが落ち始める。
「れいむっ!!」
まりさの方からは、れいむの表情は伺えない、れいむもまりさと同じようにボタンのある場所に埋まりこみ、
ぐねぐねとあんよを動かしてボタンを操作していた。
「ゆふふ、これだけおとせばくっきーさん、まりさにもいっぱいあたったよね、これはせいっさいっだよ!」
れいむはまりさが抱いている疑惑に気付かず、自分の中で満足した時点でクッキーを落とすのをやめ、
移動するわけにもいかず目を閉じてゆっくりと眠りに落ちた。

いよいよもって焦り始めたのはまりさの方で、まりさの中ではもうすっかり疑惑がぐるぐると頭の中を駆け巡り、
どんどん悪いほうへ悪いほうへと思考が進んでいってしまっていた。
「れいむぅぅぅ…まりされいむをしんじてたのに…かなしいけど、やるしかないのぜ…?」




ブザーの音、まりさの番。
まりさはブザーが鳴るまでれいむの箱を見て深く考えていた。
今の体制のままクッキーを自分は何個落とせるか、そして次の一時間れいむが何個落とせるのか。
幸いさっきのれいむの番の一時間で落ちてきたクッキーの量はまりさのお腹の限界を超えていなかった。
まりさは舌を伸ばしてなるべくれいむから見えない位置のクッキーを食べ進めて、自分の居場所を確保していく。
「れいむ…ごめんのぜ」
そしてまりさはぐねぐねとあんよをうごかして、微調整しつつクッキーを落としていった。
れいむに不自然に思われないように、そして次の回確実にれいむを仕留められる量を見極めながら。



ブザーの音、れいむの番。
れいむが目を覚ますと、眠る前よりもさらに身体が埋まっていることに気付いた。
「ゆゆ?まりさはまたれいむにくっきーさんをくれたの?もう、ゆるしてあげるからあんっしんっしてね!」
れいむはもみあげをぴこぴことさせてまりさに合図を送る。
クッキーが多すぎて身動きが取れないため、まりさに出来る最大限の合図がそれだった。
れいむは一時間でお腹がすいたぶんのクッキーを食べて、まりさのためにとクッキーを少し送り込み、再び眠りに落ちた。





それを数回繰り返して、いよいよまりさが作戦を実行に移すときがやってきた。
「れいむ…ごめんのぜ、でもれいむがわるいのぜ、このまままりさはうまっちゃいたくないのぜ…っ!」
まりさはブザーが鳴りれいむの番が終了した瞬間、
れいむから見えないように確保していたスペースにクッキーを押しやり、
ボタン周辺を自由に出来るようにすると、スパートをかけてボタンの上で勢いよく小刻みに飛び跳ねた。
ぽとりぽとりぽとり、れいむの上に今まで以上のスピードでクッキーが積もっていく。
寝ているれいむはそれに気付かない、まりさは何度も謝罪の言葉をつぶやきながらクッキーを落とし続けた。
そしてれいむの箱は完全にクッキーで埋まり、クッキーが天井の筒につまったあたりで一時間が経過した。

それから一時間、まりさはれいむの箱の中が気になってしょうがなかった。
まりさ側から見えているれいむの箱の中では、れいむの黒い髪の毛がまりさに見えている程度だった。
しかしれいむは確かにもぞもぞと動き回っている。
かろうじて空いている隙間でれいむがもがくも、箱一杯につまったクッキーに邪魔されて、思うように身動きが取れないようだ。
れいむが動いた衝撃でボタンが押され、まりさの箱の中に十数個クッキーが落ちた時点でれいむの番は終了する。
そしてまたまりさの番、まりさは先ほどと同じ勢いで次の一時間も目一杯つかってクッキーを落とし続けた。

れいむの番になっても、れいむはまりさを脅かす量のクッキーを降らせることは出来ない。
まりさはそのまま回を追うごとに徐々に徐々にれいむの上にクッキーを積もらせていき、そして…



数時間後、まりさからは音は聞こえなかったが、れいむの箱の中にじんわりと黒い染みが広がっていった。
「ゆ…ゆふっ…ゆふふふ…やった!やったのぜ!これでまりさはつぶされなくてすむのぜ!」
その頃には、まりさの中には既に恐怖も後悔も無く、ただ達成感が身を支配していた。

ザザッと少しのノイズの後、まりさの足元のスピーカーから職員の声が響く。
「あら、まりさ、れいむを殺しちゃったのね」
職員は動揺するでもなく、淡々とまりさに話しかけた。
「そうだぜ、まりさはしにたくなかったのぜ、だからしかたなかったのぜ」
「そう、でもれいむが死んじゃったから、もうまりさのところにご飯は届かないわね」
「だけど大丈夫なのぜ、まだこんなにたくさんあるのぜ」
まりさはあれから数時間、れいむから落とされた分も含めて、結局箱の半分ほどあるクッキーを見て満足そうにつぶやいた。
「これだけあれば、まりさはいっしゅーかんだいじょうぶなのぜ」
「そう、でもあと五日もあるわ」
「いつかってどれくらいのぜ?はんぶんくらいおわったのぜ?」
「いいえ、今までの三倍はあるわね」
そう、まりさの長い長い戦いは、その実二日分、48時間程度の内の出来事だった。
「ゆゆ?さんばいってどれくらいなのぜ?」
「まあいいわ、ちゃんと一週間たったらそこから出してあげるから、がんばってね」
そういって職員はまりさとの通信を遮断した。




それからまりさの五日間は、壮絶なものだった。
まりさの元に降って来ていたクッキーは、特殊な製法で作られており、
その大部分をゆっくりの中で効率よくエネルギーに使用することが出来、無駄なものが出ない食品だった。
よって十数時間後には食べつくされたクッキーのカスと、食べ過ぎて少し太った程度のまりさだけが箱に取り残されることになる。
何も食べなければ、無駄なものも出ず、数時間程度ではまりさの身体からはうんうんは出てこない。
空腹に耐えることさらに十数時間、このころになるとやっと、古くなった餡がうんうんとなり排泄される。
それもわずかな量だったが、まりさはどこに処理することも出来ない自分のうんうんの臭気に悩まされた。
さらに十数時間、まりさは結局食べるものが無いので断腸の思いでうんうんを口にする。
それからは悪循環で、まりさの身体の中の老廃物が無理やり体外に排出され、健康な餡がどんどん減っていってしまう。
まりさはやせ細っていったが、それでも何とか精神力で乗り切った。



約束の一週間、まりさは職員の予想を裏切って、生き延びることに成功していた。
「まりさ、生きてたのね、素晴らしいわ、約束どおり開放してあげる」
実験室内に入ってきた職員の手でまりさの箱が空けられ、まりさは職員にひょいと抱えあげられた。
このときまりさの体重は一週間前にここに来たときの半分程度まで減少していて、肌にハリは無く、声を出す気力すら失われていた。

そして研究所から出た茂みの中にまりさはそっと下ろされた。
「貴方は強い子だから、もっと研究してみたい気持ちもあるけど、約束だからここでお別れね、じゃあ、元気でね」
「ゆ…ばいばい…のぜ…」
まりさが引きつった笑みで力なくおさげをふると、職員は静かに背を向けてその場を去った。
「と…とにかくなんかたべ…たいのぜ…」
まりさは力の入らない身体をずりずりと這いずらせて、
近くに咲いていた花を見つけると最後の力を振り絞って近寄っていき、舌を伸ばしてそれを摘み取った。
そしてむしゃむしゃと口の中で租借する、瞬間まりさの口の中に耐え難い苦味が走り、体中が裏返るような痛みが全身を駆け巡った。
「ゆぐっ!ぅえ!え”っ!!おぐぉぉぉぉぉおおおええええ!!!」
まりさはこの研究所内で甘味の付いたクッキーで生活していたせいで、すっかりその味に舌が慣れてしまって、
野生生活の時には気にならなかったはずの草花の苦味に反応し、ごぼごぼと音を立てながら口から餡子を吐き出してしまう。
「………も…ゆ…く…した………た…………」
蚊の鳴くような声で小さくつぶやき、まりさはそのまま息を引き取った。







今回の実験結果。
れいむ:生存時間46時間、死因は食料による圧死。
まりさ:一週間生存、職員によって外に運び出され、野草を摂取後死亡、死因は嘔吐での大量出餡による失餡死。




終わり。

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コメント

5526:

野良が欲しくてたまらないあまあまを凶器にするとは。

もっとも、野生にあまあまという時点で味覚破壊は当然の死亡フラグか・・・

2013/03/29 22:56 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5528:

日時の概念があってボタンのルールを理解できる時点でゆっくりにしてはかなり賢いな
れいむを圧死させたのも作戦と言って良い手際だったし
まあ即殺すって発想に行くのは流石の糞玉クオリティだけど

2013/03/30 01:15 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5531:

即殺すのは構わないけど、うんうん食べてる時点で味覚は底辺まで戻ってないとおかしくない?うんうんの臭気の方が、花よりひどいはずじゃん?

2013/03/30 06:34 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5534:


味と臭いは別物だぞ
うんうんは臭いだけで味はただのあまあまだ

2013/03/30 10:20 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5541:

臭いがうんこのカレーなら我慢すれば食えるもんな

2013/03/30 17:06 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5556:

食えねぇよwww
臭いは味を感じるにあたってかなり重要だぞ
風邪で鼻が詰まってる時とか食べ物の味がほとんどしなかったりするだろ?

2013/03/31 03:24 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5559:

医学的にも、嗅覚の有無で味覚は変わるらしいな。
風邪引いてないときは、鼻をつまんで食事すると違いがわかるよ。

もっとも、これは人の話であり、
そこは糞玉共のわけのわからん性質であることと
糞共が死ぬことには変わりは無いな。

2013/03/31 04:45 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5588:

うんうんも味覚的な反応自体はあまあまでしょ
虐待が無かったからって鬼威どうしでけんかしちゃ
めー!だよっ!

2013/04/01 02:45 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]
5590:

猿がボタンを押すと餌を出せる事に味を占め、全く餌が出てこなくても押し続けてる実験のゆっくり版かと思ったけど、これはこれで良いな

2013/04/01 04:08 | 名無し #- URL [ 編集 ]
9889:

どれだけ金と食べ物を使ったのか知らんけど、一体何の意味がある実験なんだろう……。

2013/08/08 20:37 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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