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339:「私メリーさん……あ、着信拒否された」

2009/09/25 (Fri) 21:43
メリー「私メリーさん……あ、着信拒否された」

メリー「……つまんない」

メリー「つまんないつまんない」

メリー「なによみんな、着信拒否ばかりか電話代の無駄だとか」

メリー「電話代かけてるのはこっちだってのに」

メリー「大体これが職業なんだから仕方ないじゃないの」

メリー「……つまんない。昔はもっと、面白かったのに」

メリー「…………楽しいこと無いかなあ」


メリー「ていうか今この時代、電話自体が古くさいのかしら」

メリー「……今のトレンドってやっぱりメール?」

メリー「でも私の電話……、メール機能豊富じゃないからなあ」

メリー「でもこれも仕事の内だもんね」

メリー「……同僚の口裂けはずんずん出世してるし……」

メリー「はぁ……」

メリー「誰か、私のこと怖がってくれないかなあ」


口裂け「あら、メリー」

メリー「こんにちは。相変わらず美しい顔してるわね」

口裂け「なにそれ嫌味?」

メリー「嫌味以外に聞こえるならたいしたものよ」

口裂け「ちょっとあんたねぇ。昔からの友人に対してひどいんじゃないの」

メリー「だって……、近頃不景気なんだもの。刺々しくもなるわよ」

口裂け「私は大してそうは思わないけど」

メリー「あなたはただ子供の前に出て行って『私綺麗?』とでも聞けば良いだけでしょ」

口裂け「あなたね、ポマード叫ばれた時の苦痛を一度味わってご覧なさいよ」


メリー「じゃあ聞くわ。着信拒否された時私がどんな思いでいると思う」

口裂け「わからないわよ」

メリー「もう、泣きそうよ……。誰も私のことを怖がらない」

口裂け「メリー……」

メリー「だって、だって私たちは人を怖がらせるのが仕事なのよ? それなのに、誰も怖がってくれないなんて」

口裂け「大丈夫よ。信じていれば道は必ず開けるわ」

メリー「あなたの口みたいに? そうだと良いけどね」

口裂け「お前ちょっと表出ろや」


隙間女「何か下らない論争が始まってるわね」

メリー「あ、隙間」

口裂け「どうしたの? 最近めっきり見ないけど」

隙間女「あなたたちが隙間を覗かないからでしょうが!」

メリー「ご、ごめん」

隙間女「メリー……、着信拒否だけならまだ良いわ」

メリー「へ?」

隙間女「あなたに実害はないでしょ」

メリー「電話代が……」

隙間女「私は隙間女……。隙間でじっと、得物を待つの」

口裂け「一人語り? 相変わらず暗いわね」

隙間女「冷蔵庫の下とかにいるとね、出るのよ」

メリー「は?」

隙間女「ゴキブリがね、私の顔を這い回るのよ……!」

メリー「そ、それは怖い!」


メリー「って、でも結局あなたは怖がられているわけでしょう?」

隙間女「わりとね」

メリー「ていうか怖がられてるから誰も覗かないんでしょう?」

隙間女「まあ、そうね」

口裂け「それ普通にゴキが怖いだけじゃないの?」

隙間女「メリー。なんなのあの子」

メリー「空気が読めない口裂け女ですってよ奥さん」

好き女「まあ、嫌ですわね」

口裂け「聞こえてるわ、聞こえてますわよお二人さん」


メリー「ふぅ。久しぶりに同僚と話したから気分転換にはなったわね」

足売り「ちょいとそこのお嬢さん」

メリー「はい?」

足売り「足、いらんかえ?」

メリー「……って、おばあちゃんじゃない。何してんのこんなところで」

足売り「おや? あ、メリーか……。大きくなったの」

メリー「大丈夫? ぼけてきてるのおばあちゃん……」

足売り「ひひひっ、まだまだ現役じゃ。昨日も二人ほど釣れたからしっかり足頂いたわい」

メリー「へぇ、凄いじゃない! 見せて見せて」

足売り「ひひ、ほれ、凄いじゃろ」

メリー「……おばあちゃん、これ足じゃなくて腕よ……。大丈夫? ねぇ」

足売り「おや、腕かい……。おかしいねぇ」

メリー「おばあちゃん……、そろそろ引退じゃないの」


メリー「……ふぅ。自宅は落ち着くわ」

メリー「……」

メリー「…………」

メリー「………………」

メリー「……………………」

メリー「……電話、しなくちゃなあ……」

メリー「…………でも、誰に?」

メリー「……もう、誰も……」

メリー「怖がってはくれないものね……」

メリー「…………ぐすっ」


メリー「……」

メリー「でも誰かにかけなきゃ始まらないものね!」

メリー「ここで、止まってなんていられないわよね」

メリー「都市伝説の仕事は、人々を怖がらせることにあるもの」

メリー「そうよ、そうよね」

メリー「私負けないわ。どんなに時代が流れようとも、私は電話で」

メリー「電話で言い続けてやるんだから!」



メリー『私メリー。今、あなたの後ろにいるの』


第一部完



-----------------------------------


第二部

メリー「と、いうものの。今日の戦績は0勝50敗。家電も混ぜたのにこの戦果」

メリー「さすがに馬鹿にならないから次で今日のテレフォンタイムは終了ね」

メリー「さて、ここで役立つタ○ンページ。眉毛が勧めるだけはあるわ」

メリー「誰にしようかな……っと」

メリー「決まりっ」

メリー「お願い……出てよね!」

prrrrr

男「はい、もしもし」

メリー「かかった!」

男「はい?」

メリー「あ、と、なんでもないです! ごめんなさい!」

ガチャッ

メリー「……ふぅ。…………って、私何やってんの? 折角、出てくれたのに……」


メリー「どうする? リダイヤる?」

メリー「けど連続は怪しいわよね」

メリー「また明日かけ直すことにするわ。今日のお仕事終わり」

メリー「……誰かと飲み明かしたい気分ねぇ」

???「じゃあ俺と!」

メリー「!?」

ベッド「気づいてくださいよ姐さん」

メリー「あ、ベッドの下の男! あんた私の寝床で何してんの!」

ベッド「俺の仕事はこれですよ」

メリー「ちげーよ馬鹿! 乙女の聖域に踏み込んでんじゃないわ変態!」

ベッド「姐さんの下着クンカクンカ!」

メリー「待てこらこの変態がああああ!」


ベッド「す、ずみばぜん……」

メリー「ったく……。都市伝説が都市伝説のところにいてどうするのよ」

ベッド「いや、これも全ては俺から姐さんへの愛のなせる技でして」

メリー「そんな愛いらないわよ」

ベッド「そんな!」

メリー「どこに下着を嗅いで愛を伝える変態がいるのよ!」

ベッド「俺は変態じゃないです! 純粋にこれは姐さんへの愛――」

メリー「もう一度殴られたいようね?」

ベッド「す、すみません……」


メリー「あーもう埒があかない。ジャックに引き取ってもらうわ」

ベッド「ちょ、それは鬼畜過ぎ……」

メリー「うるさい。乙女の聖域に土足で踏み込んだ罰、しっかり償ってきなさい」

ベッド「だ、だからってジャックはないっす!」

メリー「今電話したからね。おとなしく観念しなさいな」

ベッド「こんなのあんまりだ!」

ジャック「……受け取りにきた」

ベッド「そして早ぇぇぇえええ!」

メリー「そいつ。斬り裂かなくても良いから程度に痛めつけておいて♪」

ジャック「……承知した」

ベッド「引っ張るなジャックゥゥゥゥゥ! お、おれは姐さんのところへまた舞い戻ってくる! 必ずです!」

メリー「二度とくんな馬鹿」


メリー「あー、もう! 気が削がれた! あの馬鹿、変態! 死ね変態!」

???「荒れてるな」

メリー「え? 今度は誰よ」

赤「私だ」

メリー「赤マント。どうしたの?」

赤「そこに少女がいる限り、私はどこにでも現われる」

メリー「さすが筋金入りのロリコンね!」

赤「そう褒めないでくれたまえ。ふむ、どうやら君は酒の相手を探しているようじゃないか」

メリー「あー、そうだった、が正しいけどね」

赤「何か理由でもあるのか」

メリー「ベッドの下の奴が……、私のベッドに潜んでたの」

赤「それはなんとうらやましい」

メリー「さすが赤マント、自分を包み隠さない紳士ね!」

赤「私は紳士であると同時に変態だからな」

メリー「もうわけがわからないわ」


メリー「でもま、いいわ。ちょっと酒に付き合ってよ」

赤「酔いつぶれた君をお持ち帰りはオーケーかな?」

メリー「お断りよ」

赤「それは残念極まりない」

メリー「おあいにくね。さて、行きましょ赤マント」

赤「ああ」

メリー「どうする? タクシー使う?」

赤「黄色い救急車でも使うか」

メリー「それ精神病院につれてかれるんでしょ?」

赤「病院の隣に良い飲み屋がある」

メリー「さすが都市伝説、何でもありね」


メリー「あー……飲んだ……」

赤「……」

メリー「赤マントって案外酒に弱いのね……。あー……帰ろう」

赤「……ようじょ、ようじょ、つるぺたようじょ……」

メリー「いくら酔っていても自分のポリシーだけは記憶している。さすが赤マント」

赤「……おじさんこわくないんだよぉ……うひひひひ」

メリー「紳士にあらざる笑い方ね……」

赤「……む、きさまもロリコンか。なに、ロリコンとはようじょをあいし、めで、みまもるもののことだと? 私はペドだと? ふざけるな」

メリー「……帰ろう」


メリー「そして朝になった! さぁ、お電話タイムよ!」

メリー「昨日の人に電話しなくちゃいけないわね」

メリー「まずは住所を調べて、自宅付近で電話して、着実に距離を詰める!」

メリー「完璧!」

メリー「さぁ、行くわよメリー……。数年ぶりの獲物を逃すものですか!」

ベッド「頑張れ頑張れ姐さん! 行け行け行け行け姐さん!」

ベッド「つぶらな瞳はチャーミング! 蔑むその目も素晴らしい!」

ベッド「それいけいざゆけ姐さん! L・O・V・E・! メ・リ・ー・!」

メリー「……もしもしジャック? 悪いんだけど今度も頼むわね」

ベッド「ちょ! 姐さんそれは酷い!」

メリー「うるさいわ! 二度も乙女の聖域に踏み込みおって! というかその頭に被ってんの私の――!」

ベッド「勝負下着ッスか?」


メリー「糞野郎も始末したし、さ、電話よ電話」

prrrrr

おかん「はい」

メリー「あ、私メリーです。今、お宅のすぐ近くのたばこ屋さんの前にいるんですけど」

おかん「あぁ、そうですかぁ」

メリー「ええ、そうなんです。……あれ?」

おかん「どうしました?」

メリー「い、いえいえ、かけ間違いでした、あはは」

ガチャッ

メリー「……」

メリー「いけない……!」

メリー「数年ぶりだからか電話越しの応対を忘れている……!」

メリー「頭ではわかっていても体が反応しない!」


花子「で? どうして私のところにきたのかしら」

メリー「こういう時は先輩のところにいるのが一番落ち着くんです」

花子「ま、良いけどね。好きなだけゆっくりして行きなさい」

メリー「ありがとうございます、先輩」

花子「……しかし、応対の仕方を忘れたとは……、メリーさん失格だねぇ」

メリー「うぅ……」

花子「でもまぁ、そんなところも凄く可愛いよ」

メリー「へ。先輩? え? 距離が近くて、その、えっと」

花子「……わかるかな、ずっと女子トイレにいる私の宿命が」

メリー「え、えーと……?」

花子「おにゃのこのおしょんしょん見放題、触り放題撫で放題。……こっちの道に目覚めない方がおかしいってわけだよ」

メリー「ちょ、先輩昔はノーマルだったのに……」

花子「良いじゃないか、こっちの世界も楽しいよ、メリー」

メリー「え、ちょ、あ、きゃぁっ!?」


花子「……あぁ、よかった」

メリー「うぅ……お嫁に行けない……」

花子「良いじゃないか、私がもらってあげるよ」

メリー「先輩……でもやっぱり私はノーマルです……」

花子「あぁ、いいねぇ、落とし甲斐がある娘だねぇ」

メリー「ふぇ……先輩、もうあんな太いのは無理です……」

花子「何でも試してみるのが一番だよ。二本行ってみようか!」

メリー「だ、ダメです! もう無理ですぅぅぅぅ!」

ダダダダダッ

花子「あ、逃げた!」


メリー「うぅ、腰に力が入らない……」

メリー「学校の見取りなんて、わからないし……」

メリー「うぅ、どこか休める場所……」

人体模型「あれ、メリー君じゃないか」

メリー「ん? あ、人体模型。久しぶりね。こんな昼間から歩いてて良いの?」

人体模型「生徒はみんな授業中さ。見られることなんて無いよ」

メリー「ふーん……。ねぇ、どこか休める場所はないかしら」

人体模型「休める場所?」

メリー「……花子先輩に襲われたの」

人体模型「あー。あの人ガチレズだからね」


人体模型「はい。保健室」

メリー「ありがと、助かったわ」

人体模型「あまり無理はしないようにね。それじゃ」

メリー「うん、さよなら」


メリー「あぁ、落ち着くわ……」

メリー「ベッドって素敵ね」

メリー「……ふぅ」

メリー「…………ん」

メリー「ベッド、だと……?」

ベッド「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!」


メリー「ま、また出やがった!」

ベッド「今回は姐さんを狙ってたわけじゃないですよ、いやマジで」

メリー「じゃあ何よ!」

ベッド「このベッドで休み始めた女生徒を俺が捕まえて、赤マントがバラすんですよ」

メリー「はぁ?」

ベッド「提携って奴ですよ。一人も引っかかりやがりませんが」

メリー「あ、そう。頑張ってね」

ベッド「いやいや姐さん、ここは姐さんも一緒にどうっすか」

メリー「ん? 私にはその計画に介入する余地がないわよ」

ベッド「俺と一緒にベッドの下で」

メリー「……」ズガッ(下男の顔を踏んだ)


メリー「ジャック、悪いけど」

メリー「え? 空港で捕まった?」

メリー「刃物を所持してたから? マントに50個仕込んでた?」

メリー「あんた馬鹿なの? ねぇ、というかこのカスの始末は誰がするのよ」

メリー「えぇ、私? 無理よ、私攻撃力ないし」

メリー「誰かいるの? 知り合い? 注射男?」

ベッド「ちょ、そいつ毒薬注射する奴じゃないですか! ジャックよりタチ悪ぃ!」

メリー「じゃあそいつに頼むわね、ありがと。ていうかジャック、気をつけなさいよ」


メリー「というわけで、注射男が到着するまでは私があんたをいたぶるわ」グリグリ

ベッド「か、顔が変わっちゃううううううう!」

メリー「ふん、乙女に二度ならず三度までも変なことしやがって! うりうり!」ゲシッゲシッ

ベッド「あ、白い! おぱんちゅ白い!」

メリー「……死ね」ゲシッドゲシッ

ベッド「があああああっ!?」

メリー「注射男、まだなの!?」

注射男「きたよー」

メリー「お願い、こいつを懲らしめてやって」

注射男「気絶してるねー」

メリー「踏みすぎたわね」


注射男「注射針見せて怖がって泣き出すまでがたまらないのにさぁ」

メリー「悪かったわね。こっちは怒りでそれどころじゃなかったのよ」

注射男「ふーん。で、ねぇ、毒薬注入でおk?」

メリー「毒薬?」

注射男「大体一時間ぐらいで死ぬね」

メリー「え?」

注射男「遅効性、即効性、どっちが良い?」

メリー「ちょ、ちょっと待って。別に殺して欲しいわけじゃないわ」

注射男「あれ、でもこんなになるまでいじめ抜いたんでしょ?」

メリー「それは、そうだけど……、やり過ぎたって言うか、なんて言うか」

注射男「女の敵でしょ? 殺して良いでしょ?」

メリー「だ、ダメよ……。うん、死んだら死んだで、なんか、こう……ね?」

注射男「デレが見れない下男も大変だねぇ」

メリー「デレてないっ!」


メリー「死んだらつまらなくなるし、都市伝説公社が得られる恐怖の量も減っちゃうし」

注射男「でも、こいつは君の下ばかりにいるんでしょ?」

メリー「う」

注射男「なら死んだところであんまり……」

メリー「あああああ、もう! わかったわよ、悪かったわね、そいつを殺さないで!」

注射男「ふぅん、なんで?」ニヤニヤ

メリー「そいつは学生時代からの舎弟で、一番弟子で、えーと、えーと、もう、とにかく結構大事な奴なの!」

注射男「そのわりにそっけないよね?」

メリー「し、仕方ないでしょ! 誰かから一方的な好意を受けることなんてないし! 私たち都市伝説だし!」

注射男「じゃあつまり、君は下男が好き?」

メリー「ち、違う! と、思う。……その、好きと言うよりは、一緒にいると楽しいって感じかな」

注射男「ふぅん。面白いものが見れたし聞けた。録音録画もばっちりだ」

メリー「へ」


注射男「真っ赤な顔して可愛いじゃないか」

メリー「……あんたねぇ……」

注射男「おっと、暴力反対。僕に手を出した時点でこれをばらまくよん」

メリー「……大丈夫、私には心強い味方がいる!」

注射男「心強い味方?」

メリー「出でよ、変態紳士赤マント!」

赤「幼女の叫びでどこでも参上! 趣味は幼女の観察、人は私をロリコンと呼ぶ! 変態紳士赤マント、華麗に参上!」

メリー「赤マント、悪いけど注射男の手にある記録機器、全部壊して」

赤「了解したよメリー君! ご褒美におさわりはありかな!」

メリー「ないわ!」

赤「そいつは残念だ!」


赤「スーパー赤マントナックル!」

注射男「う、うわっと!?」

赤「逃がさん! スーパー赤マントキック!」

注射男「あ、ビデオカメラが!」

メリー「頂きっ!」

注射男「ああ、僕のカメラ!」

赤マント「貴様の相手はこの私だ!」

ベッド「……う、うるさい……なにが……」

メリー「んーと、削除ボタンは……これかしら。えいっ」

注射男『じゃあつまり、君は下男が好き?』

メリー『ち、違う! と、思う。……その、好きと言うよりは、一緒にいると楽しいって感じかな』

メリー「ひゃ、ひゃわあああぁぁ!? 停止停止停止ぃぃ!」

ベッド(姐さん……)

メリー「下男は、起きてないよね聞いてないよね!?」

ベッド(寝たふりしとこ)


赤マント「そろそろ私の本気を見せる時がきたようだ」

注射男「な、何を!?」

赤マント「私の幼女への愛はオーラとなり、私の力となる」

注射男「く、ぐ、眩しいっ!」

赤マント「そしてそのオーラを敵に向けて打ち出せば……」

注射男「何をする気だ赤マント!」

赤マント「ふ、ふ、ふ……。幼女オーラLv1!」

注射男「な、なにぃっ! オーラが強大すぎて、幼女の姿を取っているだと! Lv1でこれだというのか!」

赤マント「貴様にはこれで十分だ。静かに眠れ……、シンクロ幼女パンチ!」

注射男「幼女オーラと一体化した――!?」

赤マント「さらばだ、注射男よ!」

ドガァァァァンッ


メリー「終わったの……?」

赤マント「注射男は逃げていったようだ」

メリー「そう……」

赤マント「そのビデオカメラには、何が入っていたのかね?」

メリー「……ヒミツ」

赤マント「たまらないね、その声は」

メリー「……ふふ。さて、そろそろ下男起こさなくちゃね」


ベッド「……」

メリー「起きろこのバカッ!」

ベッド「ぐへぁっ!?」

メリー「さっさと帰るわよ」

ベッド「りょ、了解です姐さん!」

メリー「……その姐さんっての、どうにかならないの」

ベッド「へ?」



メリー「…………今度から、メリーって呼んでも良いわよ」

第二部完


第三部予告

赤マントにこてんぱんに伸された注射男。
メリー始め、赤マント、下男らに復讐を誓った彼は、同じく都市伝説の仲間達に助けを求める。
注射男の話を聞きつけ、集う仲間達! 
ひつじ男、くねくね、ろくろ首、電車男、のっぺらぼう、痴漢男、ぬりかべ等々! 妖怪とか他のも混じってるけど気にしない!
押し寄せる都市伝説連合軍に住処を追い出された三人は、ジャックを頼ってアメリカへと降り立つ!
デトロイトで相まみえるロボコップ、ニューヨークのスーパーマンやスパイダーマンら、アメリカの都市伝説達!
メリー、赤マント、下男の三人は、無事に日本へと戻れるのか!
そして、ロボコップ達は都市伝説なのか!

第三部、都市伝説激闘編、紐育は燃えているか



やらないけどさ


-------------------------------



メリー「私はメリー。今……あなたのうしろに……い、るの……」

俺「えっ!」

メリー「……なに、してるの……」

俺「ま、毎日の日課……です……」

メリー「そ、それ、オナニーって言うんでしょ……? ねぇ、それなの?」

俺「あ、はい、まあ……」

メリー「そう、そう……なの、ちょっとあなた、見せなさいよ」

俺「え!」

メリー「そのオナニーって言うの、私に見せなさいよ、ほら、ねぇ」

俺「む、無理です無理です!」

こんなことになったらいいのにね。現実は厳しい


-------------------------------

エピローグ

花子「久しぶりだね、メリー」

メリー「ひいいいぃっ!」

花子「おやおや、そんなに怖がらなくても良いじゃないか。傷つくなあ」

メリー「怖い怖い先輩怖い」

花子「……今日は、ほらこれ、こんなの持ってきたんだけど、どうだい?」

メリー「ひいいっ!?」

花子「ああ、たまらないねぇ……、怯えるその目……ああ……ゾクゾクするよ」

メリー「い、いやだ、いや、いやぁぁ……」

花子「ほら、おとなしく……、気持ちいいことするんだからさ」

メリー「う、うぅぅ……」

花子「スイッチオン、と。人間が作った奴でもなかなか良いもんだね」

メリー「うぅ、許してぇ……」

花子「許すも何も、やってくれてありがとうって感謝することになるよ。ふふ」

メリー「や、やだぁ……、動いてる、何それぇ……」

花子「バイブって言うのさ。こいつは当てた後に中に入れるもんでて、二度楽しめるんだよ」

メリー「や、やだ、先輩、そんな……」

花子「白い下着だけど……汚れちゃうかもねぇ」

メリー「や、いやだ、先輩……! んっ!?」

花子「ほら、先っぽだけでも凄いだろう?」


メリー「や、やだっ、あああっ!?」

花子「いい声だ、良いよぉ、メリー、凄く良い」

メリー「ぐ、ひっく、う、せん、ぱい……うぅ……」

花子「ああ、その目も、凄いよ……濡れるね……くうっ」

メリー「や、いやだ、びくびく、してるの、あたってるぅ……」

花子「ああ、そうさ、それがバイブさ。ほら、まだまだ行くよ」グリグリ

メリー「ひゃあああ!?」

花子「こいつは凄いね、メリー……今までで一番の感度だよ、くく」

メリー「や、あっ、ふ、だめ、あ、だめですよぉ……!」


おわり

出典:メリー「私メリーさん……あ、着信拒否された」
リンク:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253506388/




第一部、二部はこちら→http://moemoe.homeip.net/view.php/18070

------------------------------------------
男「次郎さん、頼むよ! 女ちゃんが誰が好きなのかを調べてくれ」

次郎「俺が?」

花子「良いじゃないか、やってやりなよ次郎」

次郎「まあ、姉さんが言うならやるけどさ」

メリー「うーむ、流石はシスコン」

次郎「うっさい!」

-------------------------------------------

次郎「……はーい、次の人ー」

少年「あ、あの……次郎さん、ですか」

次郎「そうだよ。俺が次郎だ。怖いか?」

少年「き、聞いてたよりもずっと優しそうで、安心しました」

次郎「……嬉しいけど嬉しくないねぇ」

少年「あ、あの、気になってる子のことを教えてくれるんですよね!」

次郎「ああ、それが仕事になっちまってるからな。友人のメリーさんはテレアポへの嫌がらせが仕事だぜ」

少年「は、はぁ……」

次郎「っと、すまねぇ。で、気になる子ってのはどこのどいつだ?」

少年「その、少女ちゃんって言うんですけど……」

次郎「少女、ねぇ。姉さん、心当たりあるか?」

花子「んー……学年一の美人さん。加えて家もお金持ちの才女だね」

少年「う、うわぁっ!?」

花子「あはは、壁から顔だけ出てたらびっくりするか、すまないね」

次郎「こちらは俺の姉さんの花子。知ってるだろ?」

少年「じょ、女子の恋愛相談に乗るとか乗らないとか……」

次郎「ビンゴだ。どうやらその少女ちゃんも姉さんの顧客の内らしいな」

次郎「その女の子はどんな相談してんだ?」

花子「なんでもクラスに気になる子がいるとか、言ってたかねぇ」

次郎「お前、同じクラスかい?」

少年「は、はい」

次郎「そいつは僥倖、幸先良いぜ。もしかするともしかするかもな」

少年「そ、それって……?」

次郎「お前さんに気があるかも知れないってことさ」

少年「ほ、本当ですか!?」

次郎「おっと、ぬか喜びすんなよ。まだ決まったわけじゃねえ。まあ、それを俺が今から調べるんだがな」

少年「あ……はい!」

次郎「一気に元気になったな。若いって良いねぇ」

少年「それじゃあ、あさってにまた来ます!」

次郎「おぅ。ただ、どんな結果が待ってるやもわからねぇ。過度な期待は禁物だぜ」

少年「はいっ」

タタタタタッ

次郎「……やれやれ、これからストーキングか」

花子「頑張ってきなよ。子供のためじゃないか」

次郎「いつから俺たちは子供の味方になったのかねぇ」

花子「さて、ね。ただ一つ言えることは……、子供の怯える顔よりも、笑顔の方が素敵ってことさ」

次郎「へっ……、姉さんは随分と子供に優しくなったな。昔はトイレに引きずり込んでたのに」

花子「時が流れれば、変わるものさ。何だってその時代に合わせて姿を変える。私もまた、それなんだよ」

次郎「……都市伝説が、これで良いのかねぇ」

花子「怖くない都市伝説も、都市伝説さね」

花子「それに……、そういうのは赤マントやメリーに任せれば大丈夫さ」

次郎「メリーか。元気なのかな、あいつ」

花子「たしか注射男の陰謀に嵌ってニューヨークに行ったんだったね」

次郎「今は戻ってきてるらしいけど……、電話越しでしか話してないしな。それも二月前だ」

花子「昔の人はこう言ったよ。頼りがないのは無事な証拠ってね」

次郎「だと良いがな」

花子「ま、なんにせよあんたの仕事は少女ちゃんについて調べることさ。さっさと行っといで」

次郎「あいよ」

-------------------------
次郎「ふーむ……。名前は少女。姉さんの言ったとおり確かに美少女だな」

次郎「友人も多く、誰にでも優しい。クラスのアイドル的存在で、彼女を狙う男子もまた多し」

次郎「家柄もよく、両親はご近所でも有名なおしどり夫婦。そんな家庭環境で育ったためか彼女は素敵な人柄となった」

次郎「クラスの皆が嫌がる掃除すらも率先して行なう……」

次郎「おい、完璧すぎるぞこの女」

次郎「一方少年は……」

次郎「根暗、友人は少ない、勉強はあまり得意でなく、運動は言わずもがな」

次郎「クラスの目立たないところにいつもいる」

次郎「……誰にでも優しいとはいえ、これ相手にしてもらえんのか……?」

少女「それじゃあね~」

『ばいば~い』
『またあした~』

モブ「少女ちゃん、一緒に帰ろうぜ!」
モブ「いやいや僕と」
モブ「オイラと帰るでやんす!」

少年「……」チラッ


次郎「……積極性がねぇ奴だ」

花子「よっす。どう? どんな感じ」

次郎「勝てる見込みがねぇ……」

花子「ま、でもここは公共の場だから。本当の姿を見せるのは家に帰ってからさ」

次郎「家までか……。やれやれ……」

花子「シャワーシーンのぞけるじゃないか」

次郎「冗談はよしてくれよ姉さん。俺は赤マントじゃないんだ」

--------------------------
少女「ばいば~い」

モブ「ば、ばいばいっ!」
モブ「じゃあね、少女ちゃん」
モブ「楽しかったでやんす!」

少女「……ふぅ」

次郎「……さてさて、本当の姿を見せてくれるかな?」

少女「今日も楽しかったなあ。学校ってやっぱり面白いよね」

次郎「……なんだよ。『汚らわしい猿どもが』とか言わないのかよ」

メリー「そんなこと考えてるの?」

次郎「ん? あ、メリー! お前今までどこに」

メリー「今さっきこの街に帰ってきたところよ。そしたらなんだか可愛い少女とその後ろを憑いて歩く浮遊霊が見えるじゃない」

次郎「それで追ってきたってか」

メリー「そういうこと。で、なに? あの子が観察対象なの」

次郎「ああ。そうだよ。正直完璧すぎて怖いぜあいつ」

メリー「ふーん。じゃあ私の電話も怖がってくれるかしら」

次郎「それはない」

メリー「私も折角だからついていって良いかしら」

次郎「邪魔だから帰れ」

メリー「なによそれ。腹立つわね」

次郎「五月蠅いな……。お前と俺じゃ都市伝説の内容からして相反するだろ」

メリー「なんで?」

次郎「俺は見つからずに行動するのが原則で、お前は見つかるのが原則じゃねえか」

メリー「見つからないようにするわよ」

次郎「無理だろ。全身から見つけ出してオーラがにじみ出てる」

メリー「う、うるさいっ! 仕方ないじゃない……、五年連続で怖がられてないんだから!」

次郎「……やれやれ」

メリー「あ、家に入っていったわ!」

次郎「そうだな。ていうか何でお前俺の頭の上に乗ってんだ」

メリー「あなたの透明になる能力は、こうすれば繋がるようになるでしょ」

次郎「それなら手とか繋げばいいことだろ」

メリー「動きにくいのはお断りだし、何より私はぬいぐるみを持ってるからね」

次郎「捨てろ!」

メリー「ダメよ、これは私が生まれた時からの友人だもの」

次郎「ったくよぉ……。はぁ。入るぞ」

メリー「サー」

少女「ただいま、お母さん、お父さん」

父親「お帰り」

母親「お帰り、少女ちゃん。今日はハンバーグよ」

少女「ほんと!? やったあ!」

次郎「幸せそうな家族だな」

メリー「良いものね、家族って」

次郎「お前、家族いないのか?」

メリー「いないわね。あ、でも近頃赤マントと下男と一緒に暮らしてるわ」

次郎「なぬ」

メリー「え?」

次郎「お前それ大丈夫なのかよ」

メリー「うん、赤マントはいつでも私の味方だし、彼は紳士だもの」

次郎「……そうか。それなら、良いんだがな」

メリー「心配してくれてるの?」

次郎「い、いやそういうわけじゃねぇよ」

次郎「お、っといけない……観察観察」

メリー「どんな感じ?」

次郎「宿題やってる」

メリー「偉いわね」

次郎「終わったらしい」

メリー「早いわね」

次郎「……次は、読書みたいだな」

メリー「どんな本かしら」

次郎「子供向けの文庫だ。小学生らしい」

メリー「……何にも面白いことがないわね」

次郎「俺はこれをほぼ毎日やってんだぜ。吐きそうだ」

メリー「私の方が案外恵まれてるかもね」

次郎「夜だな」

メリー「お風呂のぞくの?」

次郎「のぞかねえよ。俺は赤マントじゃない」

メリー「ふーん。幼女には興味ないんだ」

次郎「当たり前だろ……」

メリー「そうなんだ。別に良いけどさ」

次郎「あ、じゃあお前が見てきてくれよ」

メリー「え? まあ、いいけど」

次郎「頼んだぜ」

メリー「任されたわっ! 誰にも見つけてもらえない私の実力に震え上がりなさい!」

次郎「言ってて悲しくならんか」

メリー「……なる」

--------------------------
少女「……ふわぁ……」

メリー「お邪魔しますーっと」

少女「……気持ちいいなあ」

メリー「うわぁ、可愛い子ねえ。……自信なくなっちゃう」

少女「髪の毛洗わないと」

メリー「……触っちゃおうかしら」

ぺたっ

少女「ひゃっ!?」

メリー「可愛い反応ねぇ。えいえいっ」

少女「え、きゃ、なにっ!? やんっ!」

メリー「うりうり~」

少女「な、なんなのっ、きゃっ!」

次郎「やめんか!」

メリー「きゃっ、なによ!」

次郎「姉さんと同じことになってんぞ」

メリー「そんな、まさか!」

次郎「まさかもなにもあるか馬鹿。早くでるぞ」

メリー「ちぇっ」

次郎(……メリーまで毒されてるのか?)

メリー「ま、いいか……」

次郎「しかしまあ、反応から何まで完璧だな」

メリー「見てたのかよ!」

次郎「お前が変なことしないか気になってな」

メリー「……信頼無いわね」

次郎「いや……そんなことはないから安心しろ」

メリー「そう?」

次郎「同期で一番……いや、なんでもない」

メリー「なによ」

次郎「良いから! いったん学校に戻るぞ」

メリー「え、でも私は家に戻らなくちゃ」

次郎「久しぶりにあったんだ、朝まで飲むぜ!」

メリー「ちょ、次郎っ!」

次郎(あ、あれぇ、勢いで手を繋いでるぞ俺……)

メリー(こいつってこんな強引だったかしら……)

次郎「えぇい、まあいい、姉さんも交えて朝まで飲み比べだ」

メリー「ええっ!? 絶対襲われるって!」

次郎「そんときゃ守ってやっから安心しろ!」

メリー「そ、そう……、頼りにしてるからね」

次郎「あ、ああ」

次郎&メリー(何言ってんだろう……)

------------------------------------
少女「おはよう」

モブ「おはよう!」
モブ「おはよう、少女ちゃん」
モブ「今日も可愛いでやんす~」

少年「……」

次郎「ったく、行動を起こしやしねぇな」

花子「そりゃあんたも同じだねぇ」

次郎「姉さん。……何のことだよ」

花子「酔いつぶれたメリーを送っていって……それで何も無しか」

次郎「……別に、良いだろ。送り狼なんて、馬鹿らしい」

花子「いやいや、学生時代から恋い焦がれている彼女は別の男と同棲中。その胸中はどんな物か気になってね」

次郎「……、メリーがそれを選んでそれを気に入ってるんだったら、俺は何も言えねぇよ」

花子「うん、実に素晴らしい選択だ。……けどね、時として強引な男も悪くはないね」

次郎「何が言いたいよ」

花子「……簡単に諦めがつくのかね、次郎君。ってことさね」

次郎「……」

次郎「……つくわけねえだろ」プカプカ

少女「……」

次郎「けど……、今のままの関係が崩れるのはもっと怖いし、嫌だな」

少女「……」

次郎「ん?」

ガキ「……」コソコソ

次郎(下駄箱に……ラブレターか。可愛いことするねぇ)

少女「あら?」

次郎(ラブレター発見)

少年「あ!」

次郎(そしてそれを少年が発見……。どうなることやら)

次郎(……さっきのガキを調べてみるか)

ガキ「おい、ネクラ」

ネクラ「へ、へ」

ガキ「お前、新しい消しゴム買ったのか。俺のと交換しろよ」

ネクラ「え、え……。でも……」

ガキ「つべこべ言うなよ!」

バキッ

ネクラ「う、うわぁっ」

ガキ「へへ、初めから渡してりゃいいんだよ」

ネクラ「せ、先生に言いつけるぞ……」

ガキ「あん!? もっと殴られてえのか!?」

ネクラ「ひいっ!」

次郎(……皆の死角でイジメ、ねぇ。しかしみんなの前では頼りになる、気の大きいガキ大将、と)

次郎(……面倒なことになってきましたよこれは)

少女(放課後……体育館裏で、かぁ……)

少女(これって、ラブレター……なのかなあ)

少年(うう、どうしようどうしよう……! あれラブレターだよね、少女ちゃんが取られちゃうよ!)

ガキ(あ、見てる見てる、俺のラブレター……。少女はきっとオーケーしてくれるよな。くくくっ)

次郎(くっそ面倒なことになってやがる……)

ネクラ「……うぅ」

少年「うわ、ネクラ君、その傷どうしたの!?」

ネクラ「な、なんでもないよ、転んだだけで……」

少年「転んでそんなことになるわけ無いだろ!」

ガキ「おいおい、どうしたんだ? ネクラ……? お前大丈夫か?」

ネクラ「う、うん……」

少年「……?」

少年(なんだろう。……なにかおかしい)

次郎(胸糞悪いガキだぜ。こういうのこそトイレに引きずり込むべきだ)

ガキ「ネクラ、ちょっとこっち来いよ」

ネクラ「……うん……」

少年(気になる。……ついていこう)

次郎(ついてくのか……。たまにはやるじゃねぇか)

少女「あれ、ガキ君にネクラ君に少年君……。みんな仲良しねー」

次郎(こいつ頭の中平和だな)

ガキ「おいネクラ……お前わかってんだろうな」

ネクラ「う、うん……」

ガキ「バラすんじゃねえぞ、おい!」

ネクラ「う、わ、わかってるよ……」

少年「な……ガキ君……、そんな奴だったのか……?」

ガキ「本当にわかってんなら、土下座して見せろよカス」

ネクラ「え……」

ガキ「早くしろ!」

バキッ

ネクラ「うわああっ!」

少年「ど、どうする……。飛び出ても、僕は負けてしまうだけだ……。でも、ネクラ君は唯一の友達で……くっ!」

次郎(悩め悩め。悩むことで若人は成長するのさ)


次郎「さて、どうでる少年」

少年「くっ……、痛いのは……嫌だ……。それに僕は弱いし……ごめん、ネクラ君」

次郎「ちょ、逃げるのかよっ!」

花子「ま、自分までその対象になるかも知れないと思えば足がすくむものさね」

次郎「姉さん」

花子「彼らはまだ若い。いくらだって変われるさね」

次郎「……。少年、変われよ……」

ガキ「おらっ!」

ネクラ「げふぅ!」

少女「あ。少年君、帰ってきたんだ」

少年「う、うん……」

少年(話しかけられたっ!)

少女「ガキ君とネクラ君と君……みんな仲良しなんだねっ」

少年「……う、うん……」ズキッ

少女「男の子って、みんな仲良しで良いよね。ガキ君を中心にさ」

少年(……ガキ君は、最低な奴だ……。でも、あそこから逃げた僕の方が……くそっ)

少年「……あ、少女ちゃん、それは……ラブレター?」

少女「あっ! わ、忘れて! 恥ずかしいから……」

少年「あ、うん……」

次郎(……さて、どうなるかね)

少年(……少女ちゃん、嬉しそうだったな……。きっと、少女ちゃんも悪く思ってない人なんだろうなあ)

少年(はぁ……)チラッ

少女「……♪」

少年(ご機嫌だなあ……。はあ……)

ネクラ「…………」グスッ

少年(ネクラ君……。僕は……)

次郎(……どうなるんだよこれ……)

-------------------------------
放課後

少女「……体育館裏かぁ」

少年「体育館裏……。どうしよう、ついていこうかな……」

次郎(ついていくだろ。行かなきゃ男じゃねぇぞ少年)

少女「♪」

少年「もう、少女ちゃんを好きでいられるのも終わりかも知れない。……行こう」

次郎「……よし、ステップ1はオーケーだ」

ガキ「体育館裏、行くかな」

次郎「……三角関係か。やれやれ……、どうなるかねぇ」

---------------------
体育館裏

少年「茂みに隠れておこうっと」

少女「……」モジモジ

少年「……っ」

次郎「……よっす」

少年「うわあっ!?」

次郎「よ、お前も俺と同じくストーキングかい」

少年「そ、そういうわけじゃ……」

次郎「まあいいさ。何があっても後悔しないような道を歩けよ」

少年「へ、それって、どういうこと……」

次郎「来たぜ、差出人がな!」

ガキ「……」

少年「ガキ君――!」

次郎「……ここからは全部お前の物語だ。しっかり紡げよ」

少女「ガキ君」

ガキ「待たせて悪かったな、少女。……で、早速なんだが」

少女「うん……」

少年「な、え、なにこれ、そんな……馬鹿な……いや、そうじゃない! ガキ君が少女ちゃんに告白?」

次郎「ああ。そうだ。性格も悪ければ頭も悪いあのカスが、お前の想い人をかっ攫ってくんだぜ」

少年「……少女ちゃんは、ガキ君の裏の顔を知らない……、そんなんじゃあ、少女ちゃんが可哀想だよ」

次郎「ああ、そうだな。で? それを知ってるのはどこのどいつだ?」

少年「……僕、だけ……?」

次郎「まあ、そういうことだ。……いいか、若い内は何でも良いからがむしゃらにぶつかれ」

少年「次郎さん……?」

次郎「俺からはそんだけ」

少年「でも……僕にそんなことを言う権利があるのか……」

次郎「さぁ。好きにしなよ」

少年「……」

ガキ「話ってのはなぁ、少女……、その……俺と……」

少女「うん……」

ガキ「あー、えーと……」

少年(どうするんだ、僕……!)

次郎(悩め悩め)

ガキ「俺と付き合ってくれ――!」

少女「!」

ガキ「ど、どうだ……」

少女「そ……その、えっとね……」

少年(今しか……ない! 飛び出て、後はなるようになる!)

少年「ちょっと待った!」

ガキ「なにっ!?」

少女「え?」

少年「……ガキ君。その告白、少し待って欲しい」

ガキ「は? 何でお前にんなこと言われなくちゃならねぇんだよ」

少年「僕も、少女ちゃんが好きだ!」

少女「え……」

ガキ「お前……それが何の関係があんだよ!」

少年「僕は……、君のしてきたことを知っている」

ガキ「!」

少年「……さっき、ネクラ君と君が出て行った後をついていったんだ」

ガキ「……てめえ」

少年「そして僕はそこで逃げた。最低な奴だよ、僕は」

ガキ「……」

少年「そして、少女ちゃんをつけてここまで来た。やっぱり最低だ」



少年「でも……、僕は自分が後悔しない道を選ぶ! ガキ君、決闘だ!」

ガキ「はぁ!?」

次郎「なんだそれ!」

少年「僕はあそこで逃げた……。それを償う! この決闘で!」

少年「そして君は、ネクラ君を影でいじめていることを償うんだ!」

ガキ「ばっ! てめえ!」

少女「え……、ガキ君……」

ガキ「少女、違うんだ、こいつが変な事言ってるけど、嘘だ」

少年「僕が勝ったら……、君はもう、ネクラ君をいじめるのはよしてくれ。何なら僕をいじめても良い」

ガキ「なに?」

少年「たった一人の友達なんだ。それを助けられなかったんだから、それくらい……構わない」

次郎(すげぇな……。人って変わるもんだ)

少年「僕が負けても……、ネクラ君からは手を引いて欲しい」

ガキ「なに?」

少年「勝負の結果がどうあれ、君はイジメの相手を僕にかえれば良いだけだよ」

ガキ「お前に得がねぇけど良いのか?」

少年「これは僕のけじめのための決闘だと思ってる」

ガキ「お前がそれを望むなら、やってやっても良いぜ!」

少年「……ああ、望むところさ」

少年(と、いうものの……。やっぱり痛いだろうなあ……)

次郎(ここまで言ったんだ、負けるなよ……)

ガキ「いくぜ、おらぁっ!」

バキッ

少年「ぐっ!」

ガキ「うら、うら、うらあああああ!」

ドガッバキッボコッ

少年「ううっ……!」

ガキ「来ないのかよ……?」

少年「やって、やる!」

ポカッ

ガキ「へ?」

少年「あ」

ガキ「そんなんで俺と決闘だと? 笑わせるなよ!」

バキッ

少年「うわああああ!」

ガキ「へへ、うら!」

少年「くっ……」

ガキ「らあっ!」

少年「ぐあっ!」

ガキ「ふんっ!」

少年「ひゃあっ!」

次郎「お、おいおい……」

少年「く、そぉっ!」

ボカッ!

ガキ「ぐああっ!? てめえ……!」

少年「ああああああ!」


ガキ「馬乗りになりゃこっちのもんだ!」

少年「くぅっ!」

次郎(くそっ、行くしかないか!?)

ガキ「うら、はぁっ、おりゃあ!」

バキッドカッドコッ

少年「ああああ!」

ポカッ!

次郎「少年――!」

花子「待ちな!」

次郎「姉さん……?」

花子「あれ見ろ」

次郎「へ?」

少女「…………」

ガキ「うらっ、うらっ!」

少女「……はぁっ!」

ズガンッ

ガキ「げぶっ!?」

次郎「なにいいいいいい!?」

花子「調査が足りないねぇ次郎。彼女は空手の有段者さね」

少年「……はぁ……はぁっ……」

少女「少年君、大丈夫?」

少年「はは、ま、まあね……」

少女「驚かせてごめんね。……少し驚いてて」

少年(とんでもない子を好きになったかも)

少女「まさか……ガキ君がそんな人だったなんて」

少年「う、うん……」

少女「まだまだ、人を見る目が磨かれてないや」

少年「…………」

少女「ねぇ、少年君」

少年「な、なに?」

少女「格好良かったと思うよ、私」

少年「!」

少女「誰だって傷つくのは怖いのに、それでも少年君は向かっていったでしょ? 格好良かったよ」

少年「でも、ここまでコソコソとついてきたし……」

少女「うん、そこはちょっとマイナスだね」

少年「ですよねー……」

少女「でも、誰にだって出来ることじゃないから。誇っても良いと思うよ、自分のこと」

少年「だと、良いけどね……」

少女「それと……、君の……告白」

少年「!」

少女「まだ、答えは出せないけど…………」

少年「うん……」

少女「君のことは、嫌いじゃないよ。今日の出来事を通してじゃない……、昔から、ね」

少年「!」

少女「……これから、少しずつ仲良くなろ?」

少年「お、お願いします!」

次郎「綺麗に纏まったな……」

花子「バーカ。まだ一つ残ってるさね」


次郎「何が?」

花子「自覚がないのか……、馬鹿弟が」

次郎「……わかってるよ……」

花子「……てめえのお客は男を見せた。……てめえも見せろよ、てめえ自身の男を」

次郎「……」

花子「いけよ。メリーに会って、伝えてくるんだよ。……このままグダグダしてるよかぁ、よっぽどマシさ」

次郎「……」

花子「たとえ振られても……、そんときゃぁ、あたしが胸くらい貸してやるさね」

次郎「いらねーよ! それに、貸してくれる胸なんて無いだろ?」

花子「良いから行ってこい!」


--------------------------
メリー「さぁ、今日も快調。アンテナ三つ。行きますッ!」

次郎「メリー!」

メリー「ふぇっ!?」

次郎「追いついたぜ」

メリー「次郎? どうかしたの?」

次郎「お前に伝えておきたいことがある」

メリー「……?」

次郎「俺はお前が好きだ!」

メリー「…………え!?」

次郎「お前が、誰を好きであろうとも……とにかくこれだけは伝えておきたかった! それだけだ!」

メリー「ちょ、次郎! いきなりそんな事言ってそこからとんずら!?」

次郎「とにかく俺の気持ちは伝えたからな! 恥ずかしいいいいいいいいい!」

メリー「そ、それはこっちの台詞よ! 待ちなさいよ次郎おぉぉぉ!」

第三部・完


出典:メリー「私メリーさん……あ、着信拒否された」
リンク:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253506388/

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9:映画「メリーさんの電話」

エキストラ募集(山梨県笛吹市)(募集終了済)出演:紗綾、長澤奈央、上杉奈央、安岡あゆみ、土井玲奈、麻倉みな、沙倉しずか 他

saaya_holic 2010/05/18 20:52

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