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3851:おかざりさんはゆっくりできる?

2014/12/24 (Wed) 01:00
「ゆんせっゆんせっきょうはごはんさんがたいっりょうっだよ!」


狩場(ゴミ捨て場)から生ごみを大量に拾えたのだろう。
一匹のまりさが泥や埃や雨や何やらよく分からない汁などで汚れた
帽子をパンパンに膨らませながら何やら上機嫌で跳ねている。

「おちびちゃんっ、れいむっ、いまかえるのぜぇー!」

人間からすればゴミ捨て場を漁る行為の時点で既に天誅ものであるが、
その日暮らし、雑草や虫などを主食にしている野良ゆっくりからすれば
人間の食べ残した生ごみとはいえ、ご馳走なのである。
そしてこのまりさ、野良ゆっくりにしては多少頭が回るらしく、狩り(ゴミ漁り)を終えた後、
すぐに住処にしている公園には戻らずに、近くにある建物の陰へと避難する。
ゴミ収集に来た職員の魔の手から逃れるために。


それはまだまりさが子ゆの頃、父まりさに連れられてこの狩場に来た時のことである。
それまで外の世界を知らなかったまりさにとってこの場所はとてもゆっくりしており、
ここにいる全てのゆっくりが誰一人喧嘩することなく狩りをしているこの場所はまさに宝の山であった。
そんな宝の山を見つけた父親はなんとゆっくりしたゆっくりであろうか。
これまで偉大な親だと思っていたが、至高の父親であると考えを改めた。

「おとーしゃんはとってもゆっくりしているのじぇ!! まりしゃはおとーしゃんのこどもとしてはながたかいのじぇ!」

曇りのない目で見つめられ、父まりさはわしわしとおさげを使いまりしゃの頭をなでる。

「ゆゆーん、くすぐったいのじぇ」

「おちび、まりさもおちびみたいなこどもをもってとってもほこりにおもうのぜ。
 しかし、おちび、よくきくのぜ」

それまで緩みきっていた顔をキリっと整え、まりしゃに語りかける。

「ここのゆっくりぷれいすにもくそにんげんはあらわれるのぜ。
 そして、みたこともないようなおおきなすぃーにうばったごはんさんをのせて
 どこかへいってしまうのぜ。だからまりさたちはくそにんげんがうばっていくまえに
 とりかえすしかないのぜ」

そして、ご飯を奪っていく人間は全員同じようなお飾りを被っていること。
人間に捕まったら永遠にゆっくりさせられてしまうこと。
父まりさがこれまで見てきたことを全てまりしゃに伝える。

「いちどにぜんぶはおぼえきれないのぜ、だからこれからもまりさといっしょにかりにきて
 ゆっくりりかいしていくのぜ」

「ゆっくちりかいしちゃよ!!」

実際のところはゴミ収集に来た職員につっかかった野良ゆっくりが駆除されただけのことであるが、
産まれながらにしてゴミのような存在のゆっくりには到底理解出来ることではなかった。

そうして何度かの狩りを経験した頃に悲劇は起きた。
運命の女神の悪戯か、はたまたただの偶然か。
いつもより早い時間にゴミ収集車がやって来た。
それに気付かずゴミ袋を破り、中身を引きずり出し、手当たり次第に荒らしまわる。
ゴミ捨て場を漁るそんなゆっくりに顔をしかめた職員がゆっくり専用のごみ袋を片手に
近付いてくる。

「ゆっ! おそらをとんでるみたい!」
「まりさはっ! ついにてんくうのはしゃ! になったのぜ!!」

ゴミ収集車が来たことも、人間が冷めた目で見降ろしている事にも気付いていない
ゆっくりたちは片っ端から袋に詰め込まれてゴミ収集車に放り込まれていく。

「ゆぎぃ! つ、つぶれるうううううううううううううう!!」

「ゆんやあああああああああああ!! なにがおきたのぜえええええええ!?
 おちび、おちびいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

「つぶ、つぶれ、いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!

「だせえええええええ!!! ここからはやくだせええええええええ!!!!」

「らんじゃばあああああああああああああ!! だずげでえええええええ!!!

阿鼻叫喚。
およそ十数匹程だろうか、狩りをしていた成ゆん達は全員がつぶされその短い生涯を終えていった。

「おとーしゃん、どこいったのじぇ…」

幸か不幸か、たまたまその場を離れており九死に一生を得たまりしゃであった。

「ゆっぐ、ゆっぐ…おとーしゃん…」

宝の山がすべて消え去り、狩りに来ていた大人たちが誰一人いないことに気付いたまりしゃは
きっと先に帰ったのだろうと、わずかな成果を帽子に入れ、おうちへと戻ることにした。

「おちびちゃん! まりさはどうしたの!?」

「ゆっ!? おとーしゃんかえってにゃいのじぇ!?」

公園の茂みの中に組まれたおうち、段ボールを横倒しにしただけのものに帰ると
母親であるれいむから父まりさがまだ帰っていないことを知らされる。

「まりしゃがしゅこしめをはなしたしゅきにみんないなくなってたんだじぇ…
 だから、みんなさきにかえったのかとおもったのじぇ…」

「ゆぅん…きっとすぐにかえってくるよ! おかーさんといっしょにゆっくりまとうね!」

幸いにも数日分の食糧は貯えられていた。
優秀であった父まりさと子ゆがまりしゃしかいなかったため、必要以上に貯蓄出来ていたのだろう。

しかし、いくら待っても大人たちは帰って来なかった。
まりしゃはいつか帰ってくると信じ続けていたが、1か月も経った頃、偶然にもゴミ収集車へ
吸い込まれる同胞を見て父親達も人間に殺されたと理解してしまった。

「ゆぎぎぎぎぎ…くそにんげんめ…まりさがきっとかたきをうってやるのぜ!!」

その頃にはすっかりまりしゃも大きくなっており、既に成体へと成長していた。






「まりさはとてもゆっくりしているね」

経緯は違えども同じく父親を失い、シングルマザーのれいむに育てられた幼馴染のれいむ。
昔人間のこどもにいじめられたのか、少しだけお飾りの端がちぎれている。
だが、それ以外に目立った汚れや傷は見られない。
お飾りでゆっくりの優劣を決めるゆっくりの世界だが、飼いゆならまだしも
野良となれば必ずどこかしら傷がついているものだ。
お飾りがないゆっくりならまだしも、ちゃんとした形でお飾りが残っているのだ、
何も問題はない。

そんな、比較的綺麗なままのれいむにまりさは惹かれていた。

「れいむ、きょ、きょうははなしがあるのぜ」

早くから狩りに連れていってもらえたおかげか、まりさは公園一の狩りの達ゆんとして
自他共に認めるゆっくりになっていた。
そんなまりさを夫にしようとするゆっくりは沢山いたが、まりさはそのすべてを断っていた。
まりさは心に決めたゆっくりがいたからである。

「れいむ、まりさとずっといっしょにゆっくりしてほしいのぜ!」

「まりさ…!!」

「れ、れいむ! すぐにこたえをだすのがむずかしかったら「ありがとう! とってもうれしいよ!」…ゆ?」

れいむは両目に砂糖水の涙をため、全力でまりさのぷろぽーずに応えた。

二人して照れあい、夕焼けを背に公園をゆっくり歩く姿はとてもゆっくりしていた。


「おかーさん、いままでありがとうなんだぜ。まりさはこれからこのれいむとしあわせーなかていをきずくのぜ」

「おちびちゃん…とってもりっぱになっておかーさんはうれしいよ…
 おとーさんのぶんまで、いっぱいゆっくりしていくんだよ」

涙を我慢しきれず、まりさと母れいむが抱き合う。

「れいむ、まりさをよろしくね。まだまだいたらないところがあるけど、しっかりささえてやってね」

「はい、おかあさま」

「それじゃあ…」

「「「ゆっくりしていってね!」」」

独り立ち、子離れ、親離れ。
暮らす場所はこれまで通り同じ公園であるため2度と顔を合わせないわけではないが
別れは別れに変わりない。今こうして一人のゆっくりが巣立っていった…。

そして、二人の愛の巣(笑)となるおうちを探し、公園を捜し歩いたところ、
公園の少し奥まった場所に1m四方の段ボールが置かれているのを見つけたのだ。
その段ボールは比較的綺麗であり、二人が生活するには何の支障もない程度だった。

「そろーり! そろーり!」

そんな段ボールを自分たちのおうちにすべく、中を確認する。

「れいむ、ここはだれもいないのぜ」
「そうね、ごはんさんもべっどさんもないから、あきやでまちがいないね」

「それじゃあ…」

「「ここを! まりさと! れいむの! ゆっくりぷれいすにっ! するよ!!!」」

シン…と、自分たちの声が反響した以外に否定の声は聞こえない。
これで、この段ボールは名実ともにまりさとれいむのおうちとなった。

「ゆわーい! ついに! まりさもゆめのまいっほーむをてにいれたのぜ!!」

「さすがれいむのまりさだね! すてきだよぉ!」

「れいむ…」

「まりさ…」

見つめ合う二人。
そして、行われる行為はただ一つ。

「「すっきりー!!」」

おうちを手に入れて早々赤子を授かることとなった。
れいむの頭には植物性妊娠で出来た実ゆっくりが2匹。
黒い帽子と赤いリボンが見えることから、まりちゃとれいみゅ、
それぞれ1匹ずつであろう。

「ゆふふ、おちびちゃん、とってもゆっくりしているね」

「あたりまえなんだぜ、まりさとれいむのおちびなんだから、ゆっくりしていないわけがないのぜ」

まりさが狩りに行っている間にれいむが外に落ちている木の葉や枝を使いベッドや
ご飯を食べるための机を作る。
よほどしっかりしたシングルマザーだったのだろう。
しっかりと生活の知恵が叩き込まれている。

「まりさ! そろそろおちびちゃんがうまれるよ!」

ふるふると、今まで感じたことのない振動をれいむが感じ、
赤ゆっくりのなっている茎からぷちぷちと音が聞こえる。

「おちび! おとーさんのおかざりさんのなかにゆっくりおちてくるんだぜ!」

ふるふる、ぷちぷち、もるんもるん

「じぇんしぇかいのきぼうをっ! むにぇにいだいてっ! いまっ! まりちゃが! うみゃれるよ!!」

ぽとり、とまずはまりちゃが生まれ落ちる。

「じぇんうちゅうがうりゃやむほどのびぼうっ! とじゅのうっ! をいじゃいたれいみゅが!
 すべちぇのいきとしいきぇるもののつみをあがにゃうためにかみきゃらつかわしゃれちゃれいむが!
 いまっ! うみゃれるよ!!」

ぽとり。つづいてれいみゅが生まれ落ちる。

「「ゆっち、ゆっち…」」

「「おちょーしゃん! おきゃーしゃん! ゆっきゅりしていっちぇね!!!」」

ばちこーんという音が聞こえてこんばかりのウインクを決めながら
2匹の赤ゆが生まれる。

「「ゆゆ~ん!! ついにおちびちゃんたちがうまれたんだね!!!
 ゆっくりしていってね!!!」」

まりさとれいむは幸せの絶頂期に差し掛かっていた。
こんな幸せ、どこを探してもこれ以上あるものか。
二人はそう思い込んでいた。
そう。今が絶頂期。
あとは転がり落ちるだけである。











そして、冒頭へと話は戻る。

「ゆんせっ! ゆんせっ! きょうはごはんさんがたいっりょうっだよ!」


狩場(ゴミ捨て場)から生ごみを大量に拾えたのだろう。
一匹のまりさが泥や埃や雨や何やらよく分からない汁などで汚れた
帽子をパンパンに膨らませながら何やら上機嫌で跳ねている。

「おちびちゃんっ、れいむっ、いまかえるのぜぇー!」

おちびが生れて早数日、まりさはこれまで以上に狩りにはりきっていた。
いつもならば用心深く回りを確認してから帰宅するところを愛しの我が子に会うために
一目散におうちへと駆けていた。

その後ろから一人の人間が後をつけていることにも気付かずに。

「ゆっくりただいまだぜ!」

おうちに立てられたの結界を横にずらし、まりさがおうちの中へと入る。

「まりさ! おかえりなさいっ!」

「「おちょーしゃんおきゃえりにゃしゃいー!!」」

母れいむの頭に乗ったまりちゃともみあげとじゃれていたれいみゅが
父まりさの元へと駆けてくる。

「おちびたちっ、きょうもいいこにしていたかぜ?」

狩りの成果をれいむに渡しながらまりさがまりちゃとれいみゅの頭を撫でる。

「まりさ、きょうもたいっりょうだね! さすがまりさだよ!」

「ゆふん、それほどでもあるのぜー」

「さぁ、おちびちゃんたち、これからごはんさんにしようね!」

「「わーい! ごはんしゃんー!!」」

れいむが机の上に置かれた葉っぱのお皿の上にまりさが狩ってきたご飯を
舌を使って器用に盛り付ける。
そして、残りのごはんは奥の貯蔵庫に積み、まりさへ帽子を返す。

「「「「それじゃあっ! まりさ(まりちゃ)と! れいむ(れいみゅ)の!
 すーぱーむしゃむしゃ(むちゃむちゃ)たいむ! はっじまっるよー!!!」」」」

「あー、君たち、ちょっといいかな?」

今まさに目の前のご飯さんに齧り付こうとしたその時である。
突然おうちの上から声が聞こえてきた。

「ゆっ? いったいなんのこえなんだぜ?」

まりさが全身をおうちの入り口に向け、声の主を確認する。

「やぁ、ゆっくりしていってね」

「「「「ゆっくり(ゆっくち)していってね(していっちぇね)!!」」」」

それはまりさの記憶の奥に刻み込まれ、決して消えることのない存在。
人間さん、いや、クソ人間である。

「ゆあぁん? くそにんげんがいったいなんのようなのかぜ!?」

不機嫌であることをあらわにし、まりさが人間を睨み付ける。

「やだなぁ、そんな怖い顔しないでよ。僕はちょっと君たちに聞きたいことがあって
 来ただけなんだ」

「こっちはなにもおしえることなんてないんだぜ! とっととうせるんだぜ!
 でないと、まりさのこんしんのぷくー! でぶちころしてやるんだぜ!」

親を、愛する妻の肉親を、数々の仲間を殺してきた人間に対し、
友好的に対応など出来るものか。出来るのであれば今すぐにでも目の前をぶち殺してやりたい。
しかし、これから美味しい食事の時間なのだ。
そんなことで時間を割くことなどもったいなさすぎる。何よりゆっくりできない。

まりさはそう言うと、家族の方へ体を向けようとするが

「答えてくれたらあまあまをあげるよ?」

「そんなものっいらな「「あみゃあみゃ!!? あみゃあみゃほちいっ!!」」おちびたち!?」

まりさとれいむであればまだこれが罠の可能性あると警戒出来たかもしれない。
だが、生まれて間もない赤ゆたちだ。目の前に釣り下げられた餌に食いつかずにいられるだろうか。

「おちび! やめるのぜ! これはあのくそにんげんのひきょうなわなっなのぜ!!」

「やじゃやじゃ!! れーみゅあみゃあみゃたべちゃい!!」

こうなってしまえばもう手がつけられない。
ここはさっさとクソ人間の質問に答えてあまあまを献上させ、追い返すしかないのだ。

「…わかったのぜ。やくそくはまもるのぜ?」

「もちろんさ、やくそくはまもるよ。その前に、食事の邪魔をしちゃったお詫びにこれをあげるよ。
 ほら、ゆっくりお食べ」

そうして男が取り出したのは野良ゆっくりが夢にまで見る新鮮なお野菜さんに
ユンタッキーの揚げたてフライドチキン。

「「ゆわああああああ!! きょれ、ほんちょにたべちぇいいのじぇ!!?」」

「あぁ、ゆっくりお食べ?」

「「むーちゃむーちゃ…ちちち…ちあわちぇえええええええええええええええええ!!!!」」

あぁ、なんてゆっくりした表情をしているのだろう。
あまりの美味しさにうれしーしーが止まらないでいる。
そんな天にも昇るような顔をした子供達を眺め、思わずまりさもよだれが垂れる。
しかし、ここで引き下がってはいけない。
れいむとおちびたちはまりさが守らないといけないんだから。

れいむにおちび達をおうちの隅で守るように伝え、まりさが一人でおうちの外に出る。

「改めましてこんにちわ」

「あいさつなんていいのぜ、さっさとすませるのぜ」

「随分嫌われたものだね、まぁいいや君たちはその帽子…お飾りをとても大事にしてるよね?」

何を聞かれるのかと身構えていれば、なんて他愛もない。
こんなことであまあまをもらえるのならばいくらでも応えてやろうじゃないか。

「あたりまえなのぜ。このおかざりさんがあるからこそとーってもゆっくりできるのぜ。
 さっさとあまあまをおいてうせるのぜ」

「焦らないで、質問はまだこれからだよ」

これだからゆっくりしていないにんげんはこまるのぜ

まりさが胸の中で毒づく。

「君たちまりさ種は、ゴミ拾い…あ、狩りか。
 狩りの成果をそのお飾りの中にしまって帰ってくるよね?」

「ごみひろいなんかじゃないのぜ!! りっぱなかりなのぜ!!!
 ていせいっするのぜ!!」

「はいはい、ごめんごめん。で、僕の質問に答えてよ」

「ゆぎぎ…そうなのぜ、ごはんさんはまりさのこのすてきなおかざりさんのなかにいれて
 だいじにはこんでくるのぜ。それがどうかしたのかぜ」

「いやぁ、気になってたんだよね。ゴミをずっと帽子の中に入れてるのに
 どうして君たちの頭はそんなに汚れていないんだろうかって」

そう言うと男はまりさのお飾りをひょい、と持ち上がる。

「ゆっ!? まりさのおかざりさんをかえすのぜ! でないとせいっさい! するのぜ!!?」

「匂い…もあまりない」

男は次にまりさのお飾りに顔を近づけ匂いを嗅ぐ。

「ゆんやあああああああ!!! おかざりをかえすのぜえええええええ!!!
 ゆっくりできないいいいいいいいいいいいい!!!!」

先ほどまでの威勢はどこへ行ったのだろう。
おさげをぶんぶん振り回し、涙を流しながらお飾りを返せと叫んでいる。
男はまりさが追いつけそうで追いつけない速さで鬼ごっこをする。

「ほら、帽子を返してあげるよ」

「まりさのゆっくりしたお帽子さん!! おかえりなんだぜー!!
 それはそうとくそにんげんっ!! まりさたちのごはんさんをごみよばわりしたことを
 こうかいさせてやるのぜっ!!!?」

「うん、僕が後悔することになるのか、まりさ達が後悔することになるのか。
 それを知りたいから来たんだ」

あいかわらずわけのわからないことをいうくそにんげんなんだぜ…

「じゃあまりさ、ここからが本番だ。この二つの箱の中の匂いを嗅いでみてくれ」

そうして、男が二つの箱をまりさの前に置く。

「こっちのはこさんのなかからはおいしそうなかおりがするのぜ!」

それもそのはず、一つ目の箱は透明な箱で中身がしっかりと見えている。
中にはまりさたちがいつも食べている人参のカスやぐずぐずになった生ごみ。
そして元がなんだったのかよく分からない白い棒などである。

「実はね、まりさたちがいつも食べているご飯、あれは人間の食べ残しや
 料理中に出るゴミなんだよ」

「はああああああ!? なにわけのわからないことをいっているのぜ!?
 あんなゆっくりしたごはんさんがおまえらくそにんげんのたべのこしなわけないのぜ!?
 ばかもやすみやすみいえってんだぜ!!」

「どうしても信じられないかい?」

「あたりまえなんだぜ! あれはまりさがかりばからかってきたごはんさんなんだぜ!!」

男はやれやれ、と肩をすぼませながら次の箱の臭いを嗅ぐように、と急かす。

「じゃあつぎ、こっちの箱だ」

まりさは早くこの茶番を終わらせようと箱に近づく。

「ゆぎっ…こっちのはこさんのなかからはゆっくりできないにおいがするのぜ…
 いったいなにがはいってるのぜ」

二つ目の箱は黒い紙で包まれ、中が見えないようにされている箱である。
まりさはこの箱からはゆっくりできない、つまりクサイと言う。

「実はね、実はね」

男は口元に笑みを浮かべながら黒く覆われた紙をはがす。

「じゃーん、これはなんでしょう」

「…………ゆ?」

「ゆ、じゃなくてさ。なんでしょう?」

黒い覆いを外された箱、そこにあったもの。
それは、透明は箱に入れられたものとまったく同じ生ごみ。
つまり、まりさたちの言うご飯さんが入れられていた。

「こっちの箱の中身をクサイって言ったよね?
 で、こっちはおいしそうなにおいがするとも。
 さて、それを踏まえた上で両方嗅いでみようか!」

「ゆ、ゆぇ、ゆ…?」

「ゆ、じゃなくてさー、ほら! 早く早く!」

もしかして、いやまさか、そんなはずはない。

「…ゆっくりしていないにおいがするのぜ」

他のゆっくりより少し頭が良いだけに、男の言おうとすることを
理解してしまった。
おそらく、これが通常以下のゆっくりであれば、そんなのかんけいないでしょおおおおお!?
ごはんさんはゆっくりできるんだよおおおおお!! とでも言うのだろう。
しかし、男はこのまりさがそこらの野良より頭が良いことは分かっていた。
これまで何度か後をつけてこっそり観察していたのだ。
昨日、まりさがゴミ捨て場から人参やピーマンのカス、ユンタッキーフライドチキンの
肉の部分がすべて食べられた後の骨を拾って変えるのを見ていたのである。
そして今日、ゴミになる前のちゃんとした食材、料理を持ってまりさたちの前に現れたのである。

「もしかして、まりさって今まで大事な大事なお飾りにゴミを入れていたの?
 自分たちが美味しいと思っていたご飯が実は人間の食べ残しやゴミとも気付かずに?」

「ゆぁ…」

やめろ、それいじょういわないでくれ。

「ゆっくり出来ないゴミを大事に抱えてさ、頭とお飾りの中がくさいと思ったことはないの?
 あ、ないか。今まではずっと美味しいご飯だと思い込んでいたんだしね」

今までの宝の山と思い込んでいた狩場はなんだったのか?

とっても、とーってもおいしいごはんさん。

それが

ただの

ゴミ?

くそにんげんの たべのこし?

「おちょーしゃん…?」

「まりちゃたち、ごみしゃんをむーちゃむーちゃしていちゃの…?」

先ほど男から与えられた野菜やフライドチキンを平らげた赤ゆたちが
いつの間にかまりさの近くまで歩み寄っていた。


しまった、いまのやりとりをぜんぶきかれていた。
これもこのくそにんげんのわなだったのか。

「お、おちび? そんなことないのぜ、おとーさんはおちびのために
 おいしいごはんさんをとってきていたのぜ?」

なるべく平静を装うとしているまりさだが、声が震えている。
そして、そんなまりさを見る赤ゆ達の目がだいぶ侮蔑に満ちた目になってきている。
それもそうだろう。人間からもらった食べ物の食べカスがいつもまりさが持って帰ってくる
ごはんさんとまったく同じモノなのだから。

「れーみゅ、ちゃんとしちゃごはんちゃんたべちゃいよ! ごみしゃんなんてやじゃよ!!」

「おちょーしゃんは、ずっとうそいってたのかじぇ…?」

それでも、まりちゃは父親を信じようとする。

「おちびちゃんたちもおいしいおいしいってたべてたのぜ!? あれはうそだったのかぜ!?」

「おちょーしゃんのおぼうししゃんはとってもゆっきゅりできりゅんじゃよね!?」

「あたりまえなんだぜ!! おちびっ!!」

「おちょーしゃんのおぼうししゃんはごみいれだったのかじぇ!?
 まりちゃたちはごみしゃんをむーちゃむーちゃしちぇちゃのかじぇ!?」

ダメだ。
これはとても良くない流れだ。
まりさの声に焦りが出始める。
さて、この辺りかな。

「そういえば、君たちってどうやって生まれたの?」

「おきゃーしゃんのくきしゃんからじゃよ?」

「なるほど、植物性妊娠だったのか」

「「おきゃーしゃんのくきしゃんはとってもゆっきゅりできるんじゃよ??」」

「ってことはさ、お父さんのお飾りで受け止めてもらったんだよね?」

男が言おうとしていることにまりさは気付く。

「やべろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
 それいじょういうな”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」

まりさの声が途切れるのを待ち、一言だけ告げる。

「じゃあ、君たちって、ゴミの中から生まれたんだね」

「ゅぁ…」

「ゅぇ…」

実はゆっくりしていなかったお父さん。
ごはんさんだと偽り、ゴミを食べさせ続けてきたお父さん。
あんなにもかっこよかったのに、実は自分たちを騙し、ゴミを食べさせていたお父さん。


れいみゅとまりちゃを支えていたモノが、音を立てて崩れていく。

「「ゆっゆぴっ! ゆぴぴぴぴぴぴぴっ!」」

そんな赤ゆが、壊れてしまうのは無理もないだろう。

「れいぶぅぅぅぅぅぅ!!! さっきからなにしてるのぜえええええ!!!」

子供を守るように言いつけたはずの最愛の妻は、男に踏みつけられ、身動きが取れないでいた。

「あぁ、れいむに邪魔されちゃ困るからね」

口を下に、しゃべることが出来ないようにされ、しっかりと地面に押し付けられている。

「むー! むむむー!! むむむむー!!」

まりさ、おちびちゃん、とでも叫んでいるのだろう。
正直、まりさにしか興味ないからこのれいむをどうしようかな。

「ねぇまりさ。れいむこのまま踏み潰していいかな?」

このくそにんげんはなにをいっているのだろう?

なんで、どうして?

まりさがなにをした?

まりさたちがなにをした?

ただ、ゆっくりしていただけじゃないか

「黙ってちゃわからないよ?」

「つ、つぶれるうううううううう!!!! まりざあああああああばや”ぐだずげろおおおおおお!!!!」

足をずらしたことで喋れるようになったれいむが吠える。

「ま、まりさは、こんなつもりじゃ…」

「じゃあ、れいむは殺さないでいてあげるよ。そっちの方が面白そうだからね」

ホッと、まりさの顔に安堵の表情が蘇る。

ぷちっ

ぷちっ

「「ゆぇ………..?」」

いま、なにがおきた?
あのくそにんげんのあんよで、なにをした?

「おちびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

「くそにんげんんんんんんんんんんんん!!! なにをしたあああああああああああああああ!!!!!」

「何って…ゴミを潰しただけだよ?」

男はそう言うと足を上げる。
そこには、小さな二つの餡子の花が咲いていた。

「「ゆんやあ”あ”あ”あ”あ”あ”おぢびい”い”い”い”い”い”い”い”い”い”」」

「ぐぞにんげんんんんんんんん!!!! ごぼや”ろ”う”う”う”う”う”う”う”」

「さて、仕上げといこうか」

まりさとれいむを無視し、まりさの頭から帽子を奪い取る。
そして地面と一体化した餡子をすくい上げると帽子の内側へ塗りたくった。

「まりさのおかざりになにをしてるんだぜええええええええええええええええええええええ!!!!??
 ぐっ! ぐざいいいいいい!!! ゆっくりできないいいいいいいいいいい!!!!」

「さて、これで完成だ!」

男はまりさへ帽子を返そうと振り返ると、そこには先程までの小綺麗なまりさでなく
いかにも野良らしく生ゴミ臭を放ち、澄んだ金髪はくすんだ茶色へと変わり果てていた。
もちもちとした肌はカサカサとヒビが走り、今では見るカゲもない。

「思い込みだけでここまで変われるんだから、ゆっくりって面白いよなぁほんと」

男はまりさへ帽子を返すと軽やかな歩みで公園を後にした。

そこには、目と口を開き、空をあおぐれいむとゆぐゆぐ泣きじゃくるまりさだけが残されていた。









「ばりざ…はやくごはんさんをもってごいいいぃぃぃ」

まりさ同様すっかり変わり果てたれいむがまりさへ命令する。

「…ゆっくりかりにいくよ…」

あの日以来、まりさはあれほど大事にしていた帽子を被らなくなった。
ただ被らなかったというだけで、常に自ゆんの傍には置くようにしていた。
でないとゆっくりしていないゆっくりとして制裁されてしまうからである。

男からあそこまで言われようが、結局はゴミ漁りをするしかないのである。
そして、これまでは帽子の中に詰め込んでいたご飯だが
帽子の中から出てくるゆっくり出来ない死臭と生ゴミの臭いのせいで
頭に被ることを躊躇われていたのである。

その結果、まりさは帽子にご飯を詰め込み、引きずるようにしておうちまで帰るようになった。
ゴミ一つ落ちていない室内であればまだしも、小石や砂利が溢れる道である。

「ゆぎぃ…まりさのおぼうしさん…」

まりさのお飾りである帽子の先端は破れ、中身がぼろぼろとこぼれ落ちている。

「ゆぐ…ゆっくりできない…」

あれからご飯を食べようにも男の言うようにただのゴミを食べていると気付かされたせいで
何を食べてもすぐに吐いてしまうようになってしまった。

男がまりさのおうちを訪ねてから1週間、すべてが崩れ落ちてしまった。

「…もっと…ゆっくりしたかった…」









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ゆっくりいじめSS・イラスト ※残虐描写注意!コメント(0)トラックバック(0)|

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