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4360:生き死にを食らうモノ まりちゃから見たゆっくりプレイス

2016/04/28 (Thu) 21:30
「…かいぞくおうっはきょうてきだったのじぇ…」

早朝、むにゃむにゃとおぼろげな言葉の中で唯一聞き取れたその寝言。
まりちゃは夢を見ていた。
自由な水面を駆け、並み居る海賊達を打ち負かし、数え切れない程たっくさんっの財宝を手に入れたまりちゃ。
その勢いのままに広い海をも支配して、同じように地上を支配したドスまりさとあまあまを囲み、お互いの功績をたたえあうのだ。
会談も程々に、見た事も無いようなあまあまの山にかぶりつく二ゆん。
しかし、そんな幸せな時間に終わりを告げるのは現実の空腹であった。
くるると鳴るお腹に目を覚ませば、寝ぼけ眼をおさげで擦りつつ辺りを見回す。

「…あまあま?あまあまどこなのじぇ?」

いくらまりちゃが見回しても、あまあまなど見当たるはずもなく。見慣れた家族、見慣れた水面、見慣れた水草が広がっている。
そんな見慣れた風景の中、まだ見慣れないモノが一つだけ有った。妹…母まりさの額に生えた茎から実った6ゆんの実まりさ。
ゆぴー、ゆぴーと呼吸のようなものを母まりさが繰り返す度、静かに茎ごと上下に揺れる実まりさ達。


「ゆわぁ…いもうとたちはゆっくりしてるのじぇ…」

まりちゃは素晴らしい夢が中断されたゆっくり出来なさも忘れて、とてもゆっくりした気分になれた。
しばらく眺めていたまりちゃであったが、もう一度お腹の音に急かされると愛用の箸で水面を掻き、水草に近付いていく。
子ゆっくりのまりちゃでも無理無く噛み切れる水草は、決してまずくは無い。
とは言え、文字通り夢のようなあまあまを前にしていた直後では、いつもより不味く感じるのも致し方ない。

「むーちゃむーちゃ、ちょいまずー」

餌に囲まれた環境下、水上まりさ達は親も子も自分で狩りをする。強いて言えば赤ゆの歯が水草に立たない内は、親ゆが食事の面倒も見る。
では、そうでは無い環境下で水上まりさ達がどうなるのかと言えばそもそも生きていく事が不可能だ。
流れに逆らう事が難しい水上まりさは、豊富な餌場が手近に有る事が生きて行く為の必須条件なのだ。

気分が乗らないのか、軽めに食事を終えたまりちゃは両親の元に戻ると「もうひとねむりするのじぇ…」と宣言して再び眠りに落ちる。
人家も近い溜め池に、その水上まりさ達の群れは有った。
本来ならばゆっくりが流れ込まないような作りになってはいるのだが、本来以外のルートから入られたのではどうしようも無い。
そこで暮らす水上まりさ達は、その全てが捨てゆか捨てゆの餡統のゆっくり達である。





物珍しさと所作の可愛らしさ、そして飼育下での繁殖が容易な為にお求め易いと一時ブームとなった水上まりさ。
しかし水上まりさには、致命的な問題が有った。

ゆっくりの成長速度×水槽のサイズ×水槽の価格=飼育放棄

所謂水上まりさコンボである。
本ゆんのお求め易さなど一瞬で消し飛び、体にあった水槽の更新などしようものなら下手な希少種並に金が掛かってしまう。
通常種と違い、賢いからとケージの外に出す事など出来ない。頭の出来に関わらず、水槽が無ければ生きて行けない。
そして水上まりさ自身に落ち度の見られない上記の理由での捨てゆにおいて、ゲス化やら勝手な妊娠とは違い、その殆どが潰されずに自然に放たれてしまう。
わざわざゆっくりを飼おうという者は、自身の都合だけで放逐するゆっくりをそう簡単に潰す事が出来なかった。
その結果、水辺に溢れんばかりの水上まりさが社会問題になりかけたのも記憶に新しい。
では何故「なりかけ」で済んだかと言えば、それはひとえに彼女達の弱さのおかげであった。





まりちゃは知っていた。この溜め池では四組の水上まりさの番と、その子供達が日々を過ごす。
ゆっくりの流入を防ぐ為の対策は大型の水生生物の侵入も防いでいるからか、外敵も居ない。
ただの一ゆんを除いては、なのだが。

ゆっくり達の朝は遅い。それも一度目を覚ましたのならば尚更だ。まりちゃはたっぷり寝なおして、ようやく目を覚ましたのは太陽が真上に来る頃だった。
眩しさに目を細め、「ゆぅ…あさやけがめにしみるのじぇ」と意味も分からないままに呟き、おさげで瞼を擦る。
父も母も近くに姿は見えないが、何も不思議には思わない。何故ならそれもまた、まりちゃにとっては見慣れた光景だったから。
これはどの番でも同じだった。特に群れで決めたわけでは無い、けれど我慢の効かない子ゆの為、親ゆ達は各々寝床から離れた水草を狩りに行く。
子供から目を離すのは危険だと憤慨する者も居るかもしれないが、そもそも子供が落水したら見ていても彼女達では助けられないので何ら問題は無い。
まりちゃも遅めの朝食を食べようと再び水草に寄っていくのだが、不意におうちの前を緑色の帽子が横切った。まりちゃも流石にそれを見逃すはずが無く、大きく口を開く。

「ゆっくりしていっちぇね!!!」

溜め池に暮らす一ゆのにとり。それもまた、まりちゃにとっては見慣れた光景の一つだ。
声を掛けられて、帽子だけが水面から見えていたにとりも浮上して顔を出し、まりちゃを見つけ笑顔で返す。

「あいかわらずおちびちゃんはげんきだね!ゆっくりしていってね!」

水上まりさ達の外敵が居ない溜め池の一ゆの例外。それがこのにとり。
四組の番の中の最古参が捨てられた時には、既にこの溜め池の先住ゆんであったらしいのだが詳しいことはまりちゃは知らない。
と言うか、まりちゃにとってはどうでも良い事であった。それは今、彼女が良い隣人で有り続けているから。
すらりと綺麗な箸のオールは彼女から貰った物。その先端付近に残る噛み跡は、子ゆになりたての頃にまりちゃが落水し、それを彼女が助けてくれた際に付いたものだった。
付き合いも良く、親に出来ない遊びもしてくれる。両親はあまり仲良くするなと言うが、そんなにとりは子まりさ達の人気モノであり、まりちゃもその例に漏れなかった。

「そうそう、おちびちゃん。おかーさんをしらないかな?たぶんきょうにもしゅっさんになるとおもうんだけど」

「きっと、おかーしゃたちはごはんをたべにいってるのじぇ。まりちゃたちのおうちでまってるといいのじぇ」

「そっか。かえってくるまでにうまれないといいけれど…」

おうちと言っても水上にはダンボールも家具も無い。強いて言うならば、大体この辺りと寝る場所を決めて集まる程度の言葉だ。





弱さ、とは何か。それは繁殖力の弱さだった。
飼育下ではあれほど簡単だった繁殖が、自分達の力だけでとなるとまるで上手くいかないのだ。
胎生妊娠は問題外。植物性妊娠も、番が受け止められるのはおさげと辛うじて帽子のつばでだけ。
その上子供は活発なまりさ種なのだ、他の実ゆと比べても大きく揺れる彼女達はおさげに、つばに、弾かれそのあまりに短いゆん生を終える。
体の強さはそのままに通常種から繁殖力を引いたような水上まりさ達は、問題としての結論が出る前に、勝手に殆どの水辺から駆逐されてしまったのである。
もっとも、その全てが姿を消したわけでは無かった。恵まれた環境で何とか数を維持するモノ達、人間の気紛れで生かされたモノ達。
そして、ゆっくりらしく自分達以外に解決を求め、それが奇跡的に通ってしまったモノ達。





まりちゃは知っていた。この溜め池では、にとりが水上まりさ達の出産の手伝いをしている事を。
そしてどうやら何事も無く食事も済んだようで、まりちゃの両親がおうちに戻って来たのだが、両親がにとりを見る目はどうにもゆっくりしていない。
これは今日に限った話では無い。そして両親に限った事でも無いとまりちゃは知っている。成ゆ達のにとりを見る目は、いつもこうだ。

「おとーしゃ、おかーしゃ、おかえりなしゃいなのじぇ」

「ただいまなのぜ、おちび」「まりちゃ、いいこにしてた?」と両親。

「にとり、もうきてたのぜ?ところで、おちびには…」

「わかってるよ」と父まりさに返し、にとりはまりちゃに向き直る。母まりさはまりちゃに声を掛けた後、にとりの事は見ようともしない。

「おちびちゃん。これからおちびちゃんのいもうとたちがうまれるじゅんびをするんだけれど、とってもたいへんなおしごとなんだ、だから…」

「でも、でも、まりちゃもみたいのじぇ?」

まりちゃは知っていた。以前一緒に遊んでいた子ゆが、親の出産の際におうちから追い出され、立ち会いを許されなかった事を愚痴る姿を見ていたから。
ゆーん、と唸るにとり。けれどもにとりが言葉を継ぐ前に、父まりさから支援が入る。

「おちび、あんまりみんなをこまらせるんじゃないのぜ。これからおちびは、おねーちゃんになるのぜ?そのときに、これくらいがまんっ!できなきゃおねーちゃんなんてなれないのぜ?」

「でもね?でもね?まりちゃも「おちび」

強く、一言、繰り返し。まりちゃが愚図ろうとも、父まりさの考えは変わらないようだった。
誕生の喜びを分かち合えないのはゆっくり出来ないが、その可愛い可愛い妹達と姉妹になれないのはもっとゆっくり出来ない。

「ゆぅ…わかったのじぇ。まりしゃとあそんでくるのじぇ」

「それがいいのぜ。いもうとたちがうまれたら、すぐによびにいくのぜ」

頷くように動いて、父まりさはそう返した。取り付く島も無い。
涙目のまりちゃは後ろ髪を引かれる思いを抱え、ちらちらおうちを振り返りながらも遊び場に出かけていくのであった。



ゆっくりは単純だ。子ゆともなれば更に単純だ。ゆっくり出来ない気持ちを抱えたままに子ゆ達の遊び場に来たまりちゃであったのだが、そこは切り替えの早いゆっくり。
他の子ゆと遊ぶ事はとてもゆっくり出来るのだ。何が理由でゆっくり出来なかったのかすらも忘れて、遊びに興じる。
あるモノ達はぷかぷか浮かぶ帽子の上で空を眺め、あるモノ達は競争し、あるモノ達は水面を這うアメンボを追いかける。何かごちそうでも見つけたのだろうか、何処からかしあわせーの声も響く。
あまりにボリュームが無く、その上水草と違って逃げ回るアメンボをわざわざ狩るモノは殆ど居ない、でも子ゆの遊び道具にはちょうど良い。
獲物を追う狩りの楽しみ、捕まえた時の達成感、そしてちょっと美味しいトロフィー。まあ、意外に速く、小回りの効くアメンボを自力だけで捕まえる事の出来る水上まりさなど居ないのだが。
思い思いに皆が遊ぶ中、まりちゃはまりしゃと一緒にアメンボをどちらが捕まえるか競い合っているようだ。

「まつのじぇ!まりちゃにむーちゃむーちゃされるのじぇ!」

「あめんぼさんあぶないよ!まりちゃにたべられるまえに、まりしゃのおくちにひなんしてにぇ!」

二ゆんがアメンボを捕まえようとしてはみるものの、近付けば逃げられ、近付けば逃げられてで捕まえる事は出来ない。
頑張って距離を詰めても一瞬で離されて、少し離れた所でまた止まる。馬鹿にされているような気分になった二ゆんは顔を赤くし、より一層力を尽くすのだが、結局は同じ事の繰り返し。
子ゆのアメンボを使った遊びの典型的なパターンであった。通常ならばこの後、疲れた子ゆっくりがアメンボをゲスと称して遊びを終える。
しかし、幸か不幸か二ゆんが諦めかけたその時。アメンボはまりちゃとまりしゃの中間に止まったのだ。

「はさみうちにゃら…」「いけるのじぇ!」

最後に残った力を振り絞り、アメンボへと向かう二ゆん。
勝負の事も忘れてはいない。各々が何とか自分の口に含もうと、帽子の縁ぎりぎりまでのーびのーびしている。
勿論好機でも無ければ惜しくも無い。包囲されたわけでもなんでもないアメンボは、二ゆんの進行方向とは垂直方向に逃げるだけ。
更に、そこにはアメンボが逃げようが逃げまいが、変わり無い未来が一つ存在している。

「ゆぴぃっ!」「 ゆびゅっ!?」

ぽちゃん

一つの地点に両側から何かが向かえば、その先に何が待っているかなど言うまでも無い。向かい合い、体を低く、真っ直ぐと。どこか相撲の立ち会いを思わせる光景だ。
アメンボを食べようと下げていた顔をかち上げられたように挙げ、そのまま後ろにひっくり返りそうになりながらも何とかバランスを取るまりしゃ。
一方、食い意地でまりしゃに勝っていたまりちゃは、より深く顔を水面に近づけていたようだ。まりしゃとは対照的に、叩き伏せられるような衝撃に襲われる。
限界まで体勢を低く水面に近づけていたまりちゃがそんな力を受け止められるわけも無い。そうなればどうなるか。当然、帽子から落ちる。

「ゆびゃぁっ!?いやじゃ、いじゃっ!!まりちゃ、おぼりぇりゅっ!!!」

オールも投げ出し、水面をおさげで叩き、ひたすらにもがく。
皮の薄い赤ゆでも無ければ、水上まりさが直ぐに水に溶け出す事は無い。地上を捨てた見返りに、幾許かの耐水性を得る事ぐらいは許されている。
しかし、水上での生活には必要なそれが、水上まりさの最後をより悲惨な物にする。
落水した水上まりさは、自分の力で帽子の上に戻る事など出来ない。仲間の落水を見かけた水上まりさは、落ちた仲間を持ち上げて帽子の上に戻す事など出来ない。
本ゆんは苦しみが長く続き、周囲は泣き叫び助けを求め続ける仲間や家族を前に、ただただ自身の無力を思い知らされるのだ。
まりちゃの声に呼び寄せられたのか、何時の間にやら遠巻きに囲むように近くで遊んでいた子ゆが集まり、まりしゃもその輪に加わっている。
まりちゃにゆっくりするよう叫ぶモノやまりちゃと同じように泣き叫び始めるモノ。それに、落ちたまりちゃを笑うモノ。
様々な反応を見せる子ゆっくり達だったが、まりちゃに近付くモノは一ゆんも居なかった。

「おどじゃ、おが、がぼっ…おがじゃっ!いいごにっ!!いいごにっ…じばずっ、がらっ!まりじゃを、まりじゃをたじゅげっ!!!」

ぱちゃぱちゃ、ぱちゃぱちゃ、中々音は止まない。まりちゃには生を諦めただ沈む事なんて出来ないし、まりしゃはまりちゃを助ける事は出来ない。
誰かが成ゆを呼びに行っても間に合わず、そもそも成ゆが居たとしても、結局まりちゃを助ける事なんて出来やしない。そう、水上まりさでは。
不意の浮遊感、次いで子まりさ達の歓声が響く。おしょらっ、と口から出かけたまりちゃだったが、激しく咳き込む事で打ち消された。咳き込む内に少しだけ餡子も吐いてしまったが、どうやら水からは解放されたようである。
いつもより高い目線から眼下の水面を眺め、呟くまりちゃ。

「げほっ、げほっ…もしかして、いのちのききっ!にひんして、まりちゃのしんのちからがめざめたのじぇ?」

「ありゃ、かくせいのとちゅうだった?おじゃましちゃったかな」

おどけたような声が、まりちゃの足元から聞こえる。まりちゃが更に視線を下ろすと、足元には見覚えの有る緑色。
にとりの帽子の上にまりちゃは立っていた。からからと笑うにとりは続ける。

「それじゃ、もういちどみずにおとすから。ゆっくりかくせいしてね!」

「やめちぇね、やめちぇね!まりちゃは」

言い切らないうちに、まりちゃはお辞儀をするように傾けられたにとりの頭から転げ落ちて、顔面から自分の帽子に着地する。
もるもると尻を振りつつも、何とか帽子の上でいつもの体勢に収まるまりちゃ。
そんなまりちゃに何時の間に拾ったのやら、にとりがオールを咥えて差し出す。
大事そうに受け取りふと見れば、今付いたのだろうか。噛み跡が二つに増えていた。

「じょーだんだよ、おちびちゃん。まりさはいくらおいこまれたって、とべるものじゃないよ」

「ゆひぃ、ゆひぃ…しぬかとおもったのじぇ。じょうだんがすぎるのじぇ…」

「で、なにをしてたのかはしらないけど…もっときをつけなくちゃだめだよ。りっぱなおとなになれなくなっちゃうからね?それと…」

「たすけちぇくれてありがとう。なのじぇ」

助けられた側のまりちゃが、何故か眉をキリッと上げて言う。
まりちゃは似たような経験をして、たっくさん日前ににとりに助けられた時の事を思い出す。
良い事をして貰ったらお礼を言わないとね、とにとりが言っていたのもその内の一つ。それを聞いた、にとりは満足そうに頷いた。

「どういたしまして…と、そうそう。おちびちゃん、しゅっさんがおわったから、そろそろかえったほうがいいよ」

「ゆ?………ゆん!そうだったのじぇ、まりちゃはおねーしゃんになるんだったのじぇ。まりちゃはおうちにかえるのじぇ!」

遊びと事故のダブルパンチですっかり忘れていたまりちゃだったが、たっぷり考えて思い出す。
おうちに向かって漕ぎ出すまりちゃの背中を、きをつけるんだよー、とにとりの声が送り出した。



おうちに近付いて行くと、賑やかな声が聞こえてくる。まりちゃにとっては初めての経験であった。
両親との三ゆん暮らし。自分が出掛けているとなれば、居ても親ゆん達。それ程騒がしくないのが常である。
それが今や、先程まで居た遊び場に負けないとまりちゃには思えるぐらいの賑やかさ。
まりちゃは期待に胸を膨らませつつ、声の主達が目に入る所まで近付いて、叫ぶ。

「まりちゃはまりちゃなのじぇ!」

騒々しさを裂くようなまりちゃの大きな声。突然現れた何モノかに、赤ゆ達の視線が集まる。
まりちゃは知っていた。なんと続ければ良いのかを。
満面の笑みを浮かべ、皆に祝福されてこの世に生れ落ちた妹達に向かってもう一度、叫ぶ。

「いもうとたち、ゆっくりしていっちぇね!!!」

その言葉を聞いた赤ゆ達。まりちゃを姉と認識したのだろう、一度顔を見合わせてからまりちゃに向き直る。

「「「「「おねーちゃ!ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」」」

生まれた時からひとゆっこだったまりちゃに出来た、可愛い可愛いたっくさんの妹達。
これからの生活に思いを馳せ、まりちゃの表情も緩むばかりなのであった。


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コメント

19482:

にとりが一ゆん喰ったのかな?

2016/05/22 20:54 | 名無しさん #- URL [ 編集 ]

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