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4500:あまあまの墓標

2016/11/23 (Wed) 08:00
<あまあまの墓標>
   D.O




とある町のビルとビルの隙間の、真っ暗な路地裏。
そこは赤まりさの知る世界の全てであった。

表通りに面する場所には、ビールケースや木材、時には段ボールの山があり、
少なくとも、赤まりさが目を覚ましている時間帯には、表通りの光がわずかに舞い込む以外、
外界からの繋がりは何も感じられない。

その暗がりの中、ビルの壁に立てかけられた板切れの下が、赤まりさのおうちであった。

「まりちゃがおめめをさましちゃよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」

朝、赤まりさが目を覚ますと同時に発したあいさつに、答える者は誰もいない。

「ゆぅぅ…ゆっくち」

寂しさと困惑を半分こした表情を浮かべる赤まりさ。
どうしてこうなったのだろう。
わずか3日ほど前までは、こうではなかったのだ。


「きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」
「「「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!!」」」

赤まりさは、今日から10日ばかり前、父まりさと、母れいむ、そして姉の子れいむがいる、
貧しい野良ではありながらも、孤独とは程遠い家庭に誕生した。

胎生にんっしんで誕生した赤まりさは、母れいむのお腹から飛び出すと同時に、自分を優しく受け止めてくれた、
大きな父まりさのお帽子の感触を憶えている。
出産の痛みで汗だくになりながら、にっこり優しく微笑んであいさつしてくれた、母れいむの温かさを憶えている。
赤まりさの誕生を、まるで自分のことのように喜んでくれた、姉れいむの明るい笑い声を憶えている。

この路地裏に作られた赤まりさ達のおうちは、古い木製のビールケースを骨組みに、ビニール袋でしっかりと防水された、
野良としては十分すぎる立派なもので、両親もまたそのおうちにふさわしい、
少なくとも複数の子どもを育てられる程度には立派な野良ゆっくりだった。

だが、今日の3日前の朝、両親が新聞紙や布きれを鳥の巣状に編んで作ってくれた、
赤まりさ専用のベッドの上で目を覚ますと、おうちの中には両親も、姉も、誰もいなくなっていた。

「おとーしゃん!おきゃーしゃん!おにぇーちゃぁああん!ゆっくち、ゆっくちしちぇっちぇにぇ!ゆっくち…」

いや、正確には、おうちごとどこかへ消えていなくなっていた。
赤まりさがベッドの上から周囲を見渡したとき、そこにあったものは、
今赤まりさがおうちとして使っている板切れが壁に立てかけられていた他、
おうちの中にあったはずのおもちゃや家具がいくつか散らばっており、
そのさらに周囲には、茶色のあまあまが乱雑にぶち撒けられていただけだった。


「ちゅーり、ちゅーり、ちあわちぇ…」

今日まで赤まりさが独りぼっちで、それでも何とか生きてこられたのは、
路地裏に大量にばら撒かれていた茶色のあまあまを食いつないできたおかげだったが、
孤独ばかりはどうにもならない。

その境遇を救ってくれていたのは、あの日ベッドの周囲に散らばっていたおもちゃの一つ、
ほんのりとバニラの香りが残っている、木製のアイスの棒であった。

(「まりちゃ、これ、れいみゅのたからもの、まりちゃにあげりゅね!」)
(「ゆわぁ?、しゅべしゅべ、いいかおりだにぇ!いいにょ?」)
(「れいみゅのたからものしゃんは、まりちゃだから、これはまりちゃにあげりゅ!」)
(「ゆわーい!おにぇーちゃん、ありがちょう!」)

それは、姉との温かな記憶を思い出させてくれる、優しい香りだった。
姉れいむと一緒に過ごした、わずか一週間ばかりの間の、しかし確かな温もり。
すべすべのアイスの棒に頬ずりすると、姉れいむのほっぺの感触がかえって来るような気がした。



翌日。

「ゆぅ?」

赤まりさは、ごはんの茶色いあまあま集めと、パトロールを兼ねておうちから外出し、
たっぷり30分以上かけて路地裏の、赤まりさの世界の全てを一周してきた。

そうして、お帽子いっぱいに詰めた茶色いあまあまに満足し、赤まりさがおうちに帰ってくると、
赤まりさのおうち、壁に立てかけた板の横に、赤まりさが家族以外で始めてみる生き物が立っているのを見つけた。

「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「……」

赤まりさは、赤ゆっくりらしい純粋さで、とりあえず出会った相手にごあいさつをした。
残念なことに相手からは何の返事も返ってこない。

赤まりさは、表通りの光で影になりシルエットしか見えなかったが、
餡子に刻まれた両親や祖先たちの記憶から、その生き物が、しゃがんだ大人の人間であることを理解できた。

「ゆぁ…?」
「……」

そしてその人間さんの手には、あの、赤まりさの宝物であるアイスの棒が握られていた。
赤まりさは、なんとなく不安を感じ、おそるおそる人間さんに言葉を続ける。

「おにーしゃん。しょれ、ゆっくちかえしちぇにぇ。まりしゃの、たからものしゃんなの」


ざくっ。


その瞬間、赤まりさは、体にぶるっ!とした揺れを感じた。

「こぴゅ、ゅ?」

ぴちゃっ。と、赤まりさは、自分の咳と同時に、餡子のしずくが地面に飛び散るのを見て、
それと同時に、ずきり、と体を貫く、そう、文字通り体を貫く痛みを感じた。

赤まりさの頭上には、先ほどまで赤まりさの宝物を握っていた右腕があった。
その腕がどけられると、路地裏にわずかに注ぐ外界の光によって、赤まりさと、
赤まりさに本来存在しないはずの、頭上から伸びた棒状の存在が、
赤まりさの正面に影を落とした。

「ぁ、ぁ、ゆっち」

体の内側から、あの、いつも赤まりさを優しく包んでくれる、
甘いバニラの香りが漂ってくる。
それは、赤まりさの認識の正しさを伝えてきた。

赤まりさの頭上には、あのアイスの棒が縦に、地面に達するまで深々と突き立てられていた。



「ゆぁ、ぁぁぁ。おにぇーちゃん、おにぇーちゃん」

赤まりさは、餡子の奥からやってくるゆっくりできない悪寒から逃れようと、
あんよをずりずりと動かすが、体はアイスの棒で地面に縫い付けられ、
あんよは地面の湿った土を撫でるばかりだった。

そして、体の震えがお帽子を揺らし、中に入っていた茶色いあまあまが目の前にこぼれた。
それは、赤まりさの口からこぼれた餡子と、同じ色、同じ匂いだった。

「おと、しゃ…おきゃーしゃん、ぐぴゅっ。…おにぇーちゃぁぁぁ」

赤まりさは、両親と姉が、赤まりさのそばにずっといたことを、この時初めて理解した。


「いちゃい、いちゃいよぉぉ」

赤まりさは誰かに助けを求めようと正面を向いたが、人間さんの姿はすでになく、
赤まりさの声を受け取る生きた存在は、誰もいない。
赤まりさに最後に残されていたゆっくりできるもの、アイスの棒の香りは、
赤まりさ自身のゆっくりできない餡子の臭いで塗りつぶされ、もはや嗅ぎ取ることもできなくなった。

「ゆぁぁん、まりしゃ、げぴゅ…もう、ゆっくちできにゃいよぉ」

当たり、と書かれた、かつて赤まりさと姉れいむの愛の象徴だったアイスの棒と、
赤まりさのお帽子の中に詰め込まれた、かつて姉だった餡子のかたまりは、
ただ静かに、赤まりさの声が途絶えるその時を待ち続けていた。



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